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独眼竜政宗

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独眼竜政宗の作品紹介

独眼竜政宗のあらすじ

戦国時代末期、東北を制し、その後は豊臣秀吉、徳川家康と天下人に仕えた戦国武将・伊達政宗の波乱に満ちた生涯を描いたNHK大河ドラマ。原作は山岡荘八による歴史小説『伊達政宗』。

脚本は『西遊記』や『澪つくし』などで知られる、ジェームス三木が務めた。主演は当時、まだ新進気鋭の俳優だった渡辺謙を起用。彼はこの大河ドラマの大ヒットにより、有名俳優の仲間入りをすることになる。

またドラマの監修は、伊達家の子孫である伊達泰宗が担当した。平均視聴率39.7%という大河ドラマでは歴代トップを誇っており、その人気の高さから俳優陣が『紅白歌合戦』にも出演した。

「梵天丸もかくありたい」。不動明王について聞かされた梵天丸は、そう語った。織田信長が天下布武を掲げて支配地域を広げ始めたころ、東北ではまだ各大名が所領の拡大を巡って小競り合いを続けていた。

そんな東北の大名のひとつ・伊達家の当主伊達輝宗(北大路欣也)と、義姫(岩下志麻)の間に、待望の長男が誕生した。梵天丸(藤間勘十郎)と名づけられたその子は、伊達家の跡継ぎとして大切に育てられた。

しかし疱瘡(天然痘)を患い、右目を失明してしまう。それが原因で内向的な性格になるが、父・輝宗の英才教育と守役の喜多(竹下景子)の支えもあり、立派な武将へと成長する。後の伊達藤次郎政宗(渡辺謙)、またの名を独眼竜政宗である。

独眼竜政宗の登場人物・キャスト

  • 伊達政宗/梵天丸/藤次郎(渡辺謙/藤間勘十郎/嶋英二)

    正式名は、伊達藤次郎政宗。伊達家17代目当主。幼少のころ疱瘡を患い、右目を失明してしまう。後に独眼竜政宗と名乗るようになる。父親である輝宗に才能を認められ、わずか18歳で伊達家の当主に就任する。奥州を制覇して天下人を夢見るが、時勢はすでに豊臣に傾いており、小田原参陣で豊臣の配下となった。

  • 伊達輝宗(北大路欣也)

    伊達家16代目当主。政宗の父。幼少のころより政宗の持つ才能に期待し、右目を失明したにもかかわらず跡継ぎとして英才教育をほどこした。また、戦国の世を生き抜くだけの器が自分にないことを察し、18歳ながらも才気溢れる息子の政宗に家督を譲り渡した。

  • 保春院(岩下志麻)

    伊達輝宗の正室。政宗の母。最上義守の娘で、気の強い性格。人質としての結婚だったが、輝宗に心を許すようになり、政宗と小次郎を産む。梵天丸が失明したとき、そばにいられなかったことに責任を感じ、それが梵天丸を遠ざけ、元服した政宗との見えない溝となって残ってしまう。

  • 愛姫(桜田淳子/後藤久美子)

    伊達政宗の正妻。田村清顕の唯一の子で、生まれた男の子のひとりを田村家の養子にするという条件で、11歳のときに13歳の政宗に嫁いできた。若すぎる結婚にうまくいかない時期もあったが、結婚15年目にして娘・五郎八姫を授かり、20年目に嫡男の忠宗を授かっている。

  • 猫御前(秋吉久美子)

    伊達政宗の側室。長男・秀宗と三男・権八郎の母。天真爛漫で明るい性格のため、政宗に気に入られる。立場を考慮せずに発言、行動することがよくあり、嫉妬深い面もあるため、女同士のトラブルに発展することも…。

  • 片倉小十郎(西郷輝彦/江川芳文)

    伊達政宗の幼少期からの守役。幼少のころより笛の名手で、笛の音に輝宗が感動して召し抱えられ、姉の喜多ともに政宗の守役となった。成長した小十郎は参謀としての力を発揮し、政宗を幾度も助けることになる。政宗に対して、正々堂々と意見がいえる貴重な人物。

  • 喜多(竹下景子)

    鬼庭左月の娘。弟の小十郎とは異父姉の関係。母は鬼庭家へ嫁ぎ喜多を産むが、その後離婚して家に戻ったあと、片倉家へ嫁ぎ、小十郎を生んだ。弟とともに政宗の守役として仕え、後に政宗の正室である愛姫の侍女となる。実は政宗の父・輝宗に、好意を寄せていた。

  • 伊達小次郎(岡本健一/山ノ井隆信)

    政宗の弟。少年時代は兄政宗を凌ぐほどの才能を見せることもあったが、父親譲りの優しい性格が戦国時代に向いていなかった。養子に出る話もあったが、うまくいかず、最後は政宗毒殺未遂事件に関わり、成敗される。

  • 伊達成実(三浦友和/山上隆)

    政宗の家臣で、従弟でもある。幼少のころに政宗と一緒に学んだ仲でもある。政宗の異名「独眼竜」の名付け親であり、武芸で功績をあげた。主戦派であり、小田原参陣のあたりから政宗とは意見が食い違うようになる。

  • 虎哉宗乙(大滝秀治)

    政宗の教育係。最初、輝宗に梵天丸の教育係を頼まれたときに断っている。ただ、梵天丸を実際に見て思うところがあり、教育係を引き受けた。

  • 豊臣秀吉(勝新太郎)

    天下人として織田信長の後を継ぎ、日本の大半を支配下に収めた。小田原攻めのときに遅参した伊達政宗に、圧倒的な兵力を見せつけるなど、天下人としての器量を示した。

  • 徳川家康(津川雅彦)

    豊臣配下の武将だったが、後に関ヶ原の戦いで勝利し、大阪夏の陣で豊臣家を滅ぼした。小田原に来ない伊達政宗を評価し、豊臣配下の武将となってからは、後ろ盾となってなにかと政宗を助けた。

独眼竜政宗の見所ポイント

  • 1 大河ドラマ『独眼竜政宗』のキャストは、超豪華!

    平均視聴率39.7%、最終回の最高視聴率47.8%というとんでもない視聴率を叩きだしているのが大河ドラマ『独眼竜政宗』です。主演を務めた渡辺謙をはじめ、父親役の北大路欣也、母親役には岩下志麻が出演しています。

    正室には桜田淳子と、キャストも超豪華です。物語の中盤から登場する豊臣秀吉を、勝新太郎が演じるなど、脇役にも実力派キャストが抜擢されました。これだけ豪華なキャストを揃えられるのは、NHK大河ドラマだからこそといえるでしょう。

    渡辺謙はまだ俳優としてはそれほど有名ではなく、『独眼竜政宗』によって、実力が認められることになりました。その迫力ある演技を、ぜひチェックしてみてください。

  • 2 『独眼竜政宗』で、梵天丸が発した台詞が流行語に!

    伊達政宗が幼少のころ、まだ梵天丸を名乗っていたときに発した台詞が流行語になります。それが「梵天丸もかくありたい」という台詞です。梵天丸は疱瘡にかかり、右目を失明してしまいます。

    また、戦国時代の長男の教育には守役がつき、母親から離して育てるという風習がありました。そこへ弟が産まれたことにより、梵天丸は右目を失明が原因で母親から疎まれていると勘違いしてしまうのです。

    そんな辛い状況のなかで、敵には鬼のごとく、味方には慈悲の心を持つ、不動明王について聞かされ、梵天丸は感銘を受けるのです。梵天丸の秘めた才能を伺えるこのシーンは、見ているものを強く惹きつけます。

  • 3 『独眼竜政宗』で、豊臣秀吉を演じた勝新太郎のアドリブとは?

    『独眼竜政宗』は豪華キャストが揃っており、そのなかでも脇役として演技の脚光を浴びたのは豊臣秀吉役を演じた勝新太郎です。勝新太郎はすでに名俳優であり、主演とはいえ渡辺謙とは俳優として差がありました。

    渡辺謙が勝新太郎のもとへ挨拶に訪れた際、初共演のシーンの本番まで会わないでおこうという提案があったのです。その提案のために、勝新太郎だけが特別に撮影する日を設けました。

    さらに台本にはないアドリブを随所に入れてくるため、現場は常に緊張感包まれていたそうです。そして、伊達政宗と豊臣秀吉が小田原で初めて会うシーンは必見です!

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この記事の執筆者
aukana編集部
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