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2019/01/19
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個性豊か過ぎる殺人鬼たちが恐ろしい! 映画史に残るサイコサスペンス

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サイコパス=反社会的な人格をもつ病気の一種。感情が薄く、他人への共感力に乏しいのが特徴。良心という概念を持たない彼らはとても異質であると同時に、他にはない映画キャラとしての魅力を色濃く感じさせます。そんなサイコパスなキャラクターが登場するサイコサスペンス映画をご紹介します。 羊たちの沈黙 ノーカントリー サイコ

目次

羊たちの沈黙(レクター博士)

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アメリカ各地で若い女性を殺害し皮膚を剥ぐといった猟奇殺人が発生する。犯人はバッファロー・ビルと呼ばれ逃走をはかっていた。

FBI訓練生のクラリスは天才精神科医で、殺人鬼のハンニバル・レクターが収監されている精神病院を訪れ、捜査協力を要請する。初めは拒絶するレクター博士だったが、クラリスの過去を話すという条件付きで協力すると言い出す。
事件を解決したいクラリスは、仕方なく幼いころに観たトラウマについて語りだす…。

もはや伝説の天才サイコパス、レクター博士。
彼にはカニバリズム(人肉嗜食)の癖があります。アンソニー・ホプキンスの怪演は観る者の心を鷲掴みにし、若かりし頃のジョディ・フォスター演じる美しすぎるFBI訓練生クラリスが、いつレクター博士に食べられるかとヒヤヒヤしっぱなし。

愛でもない、恐怖だけでもない、2人の間に共有される奇妙な信頼関係はこれまでの映画では観たことのない設定であり、その演技力でアカデミー賞(主演男優・女優含む主要5部門)をかっさらいました。

ノーカントリー(殺し屋シガー)

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狩りに出ていたベトナム帰還兵のモスは、麻薬と死体が大量に転がった殺人現場に遭遇する。
そこには、ブリーフケースに入った200万ドルと、息も絶え絶えなメキシコ人の男がいた。その男は虫の息ながらも「水…」と訴える。

周りを見渡し、大金をもってその場を去るモス。しかし、男のことが気になったモスは危ない現場に戻る。するとそこにはギャングがブリーフケースの回収に来ており、モスは見つかってしまう。
命からがら逃げだすも、現場に残してきた車から身元が割れてしまう…。

コーエン兄弟が贈る、難解と言われながらも、多くの観客を魅了しアカデミー賞4部門を受賞した大ヒット作です。

麻薬組織の殺人現場という、どう考えても怪しい殺人現場から大金を盗むなんて正気じゃありません。しかし、そんな彼を追う殺し屋シガーはもっと正気じゃありませんでした。

シガーの使っている証拠を一切残さない恐ろしすぎる武器は、家畜用のショットガン。そこに彼の異常さが垣間見えています。人を殺すことだけでなく、自身が生きることそのものにも感情がないかのような非情なキャラクターは、観るものを恐怖のどん底に突き落とします。

シガーに狙われたら最後。どれだけ戸締りをきちんとした家に逃げ込んでも無駄なことです。本作の解釈には様々な説があり、著名人だけでなく一般にも広く批評された作品の一つです。

サイコ(ノーマン・ベイツ)

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恋人のサムと昼から情事を重ねていたマリオン。サムと早く結婚したいが、彼には前妻からの多額の慰謝料の請求があり、なかなか結婚に踏み切れずにいた。

そんなある日、マリオンは魔がさして会社の金を横領する。追手を気にしながら逃亡を図るマリオンは、とあるモーテルにたどり着く。そのモーテルは、出迎えてくれたノーマンという青年と、離れに住んでいる高齢の「母親」の二人で経営しているという…。

ヒッチコック監督が「北北西に進路を取れ」の次に作った代表作の一つ。映画ファンなら観てないなんて許されない一作ではないでしょうか。
「アメリカでは息子にとって父親は一生超えられないコンプレックスであり、母親は一生失ってはならない恋人のようなモノ…」というと言いすぎでしょうか。

しかし、ノーマン・ベイツ(アンソニー・パーキンス)に限ってはそういっても過言ではないでしょう。彼の異常さはその育った環境からであり、特に母親へのコンプレックスと異常な嫉妬を強く感じます。どこか悲しくもあるその生い立ちに少し同情の気持ちも芽生えてしまいます。

しかし、いくら母親好きだからってあれはさすがにやり過ぎです。有名なシャワーシーンや水洗トイレはもちろん、マリオン(ジャネット・リー)が食事しながらノーマンと会話するシーンは、不安感煽られるやり取りと、ヒッチコック次作「鳥」に続く仕掛けも入っており何度観てもドキドキしてしまいます。

参考元

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