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ネタバレを含むレビューです。
タイトルとビジュアルに魅かれて
痛々しい主人公 ポラロイド タトゥー ジャガー
虚しい結末に凹む
2023年7月30日(日) BS松竹東急
😇
初見だとなかなかに複雑なストーリー展開に見える。
2回以上観るのオススメ。
『メメント』
・今は誰もがスマホを持っている。写真という形で記憶を記録にしている時代だと言える。
本作の主人公も同じ事をしている♪
公開当時(2000年)はデジカメが一般化し、ブームになろうとしていた時期。2005〜2010年頃、ガラケーと一緒にデジカメを持ち歩いていませんでした?
誰もがカメラ(現代ではスマホ)を持ち歩く時代が到来した時期に作られた映画である事を考えると、写真で記録を残さざるを得ない主人公の設定は、現在人を表す比喩であり、そこに見られる人間の心理を描いているように思える。
【『テネット』の原案?】
・投げ捨てた銃が手元に戻り発砲すると弾が銃に戻ってくる逆再生映像から幕を開ける。
予告編を見る感じだとこの映像が『テネット』の売りみたいだから、ノーラン監督の頭の中にはこの頃から案があったのでしょうね♪
【時系列を逆に語る事の面白さを表現】
・ラストのオチだけでは無く、設定を活かした展開もも素晴らしい!過去を知らずに物語を見せられるので、記憶が無い主人公と同じ状況を体験できる仕組みになっている。
●割れた車のガラス
・もちろん割れている事など覚えていない主人公。しかし観客は覚えている。シーンが切り替わる事に『まだ割れてないかな?』と車のガラスに注目してしまう。
それは車のボディの汚れや主人公のスーツの汚れなど細部まで作り込んである事に気付かさせる為の監督のアピールなのでしょう。
●ナタリーは悪いやつ
・顔の傷は主人公が殴った跡だったのは!あのシーンで『お前を利用してやる』と言うナタリーの本心を知った後に、それまでのシーンを見返すと人に騙される恐ろしさを感じる。
●引き出しの中に銃
・冒頭で主人公はホテルの部屋で目覚め、引き出しを開けるとそこに聖書を確認する。『かつて真面目に読んだな。』なんてナレーションと共にクスッと笑う主人公。
その後、似たシーンがあり同じパターンを繰り返す。しかし今度は聖書の上に銃が。
主人公に記憶は無いが観客は『いつもと同じ〜
♪』て感覚で観ている。銃が視界に入り主人公は停止する。前振りを入れている事で、その時のインパクトを観客にも感じさせる策!
【主人公は皆と変わらない存在】
・過去の自分が残した写真やメモに従って行動する主人公。でも良く考えたら記憶が無くならない私達でも同じ事をしている。
失敗から学び、思考や行動をアップデートしているのはまさにそう。過去を証明する"記憶"をその判断基準にしているのだから、主人公とやっている事は同じ。
つまり誰もが過去の自分にコントロールされていると言える。
【"執着"について】
・"拘り"と"執着"の差は微妙。ある程度の"拘り"は必要だけど、可能な限り少なくした方が良い。執着においては尚更。それが幸せな人生を実現するコツだとおれは思う。
本作の主人公は妻の復讐に執着していたが、それは妻への愛だけでは無く、唯一残っていた"記憶"でもあるから尚更そうなってしまったのだろう。それが生きる目的となってしまった。
※ここから重大なネタバレ有り※
【明かされた真実①】
・テディに"事実"を聴いた主人公はそれを拒み、彼を嘘付きとして記録する。
その行いによりコントロールされてしまった主人公は結果的にテディを犯人として殺害。
テディの金儲けに利用され、妻への復讐を何度も繰り返していた主人公だったが、それが"生きる目的"となっていたので、主人公に取っても都合が良かった。"生きる目的"を失う事を恐れていた主人公だったが、テディを殺してしまったので新たなターゲットを提供してもらう事は無くなり、結果的に生きる目的を失ってしまう事に。
【明かされた真実②】
・サミーの記憶を無意識に書き換えていた主人公。人間の脳は忘れたり記憶を都合よく変換するように出来ているらしい!そうで無いと、何かで恐怖を感じた時、それを一生感じながら生きていく事になってしまう。その防衛機能がそうさせてしまうのか、記憶の改変は気付かないうちに皆がやってしまっている。
【まとめ】
『記憶は思い込みだ。記録とは違う。事実では無い』この台詞、名言♪単なる復讐劇かと思えば、過去に執着する主人公を通して人間の心理を描いた作品!
モノクロで表される前職での話も主人公の心理を表している。常に『おれはサミーより賢い』と言っている。自分より下の存在を作る事で自分の価値を見出そうとする心理。
不幸に陥った際に『おれはあいつよりマシだ』とか良く考えてしまいますよね。
この映画は普段は意識していない自分の弱い部分を強制的に意識させられる。
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設定が面白かった。
細部は時間が経ちすぎて覚えてないけど、面白かった記憶はある。
細部まで記憶するためにタトゥー入れておけば良かった。
まさか、というストーリーに惹かれてしまった。吹き替えで観るのをオススメです。
見る人選ぶかもー!
見た後に何回も見直したくなるスルメ映画
超難解
亜流も含めてこれ以降この手の映画増えたけど本家がいちばん好き。