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2014年、NHK連続テレビ小説として放送されたドラマ。世界中のファンから愛されている名作文学小説『赤毛のアン』の日本語翻訳を手がけた村岡花子の半生をモチーフに描かれた、フィクションである。
大人気ドラマシリーズ『Doctor-X 外科医・大門未知子』などを手がけてきた、中園ミホが脚本を担当。
大ヒットドラマ『ガリレオ』を始め、多数のドラマや映画で活躍している女優・吉高由里子が、明治、大正、昭和という激動の日本をたくましく生きたヒロインの姿を力強く、丁寧に演じている。
1900年、甲府の貧しい小作農家の家に生まれ育った安東はな(山田望叶)は、小学校にも通わず、早朝から晩まで毎日、家事や子守に追われていた。
1年の半分以上、行商に出かけて家にいない父・吉平(伊原剛志)の代わりに家を守るため、母・ふじ(室井滋)は忙しく働き続けていた。そんな母に代わって妹たちの面倒を見ていたはなには、勉強する時間などなかったのだ。
学のないことで、近所の子どもたちからいじめられることもあったが、はなは気丈に明るくふるまっていた。そんなある日、久しぶりに家に戻ってきた吉平は、はなにお土産の絵本を渡す。
満面の笑顔で絵本をひらいたはなだったが、そこに書かれた字を読むことができない。それでも目をキラキラさせ、絵本を読もうとするはなの健気な姿を眺めながら、吉平はある決心をするのだった。
1回 花子と呼んでくりょう!
1945年、空襲の中、「赤毛のアン」の原書を胸に抱いて走る村岡花子(吉高由里子)の姿があった。時はさかのぼり、1900年の甲府。貧しい農家に生まれた安東はな(山田望叶)は、学校へ行かずに家事や子守に精を出し、母・ふじ(室井滋)ら家族を助けていた。ある日、行商先から帰った父・吉平(伊原剛志)から土産の絵本をもらう。吉平は、字も読めないのに目をきらきらと輝かせるはなを見て、とんでもないことを思い立つ。
2回 花子と呼んでくりょう!
小学校へ数日間通っただけで字を覚えたはな(山田望叶)は、夢中で本を読みふけるように。娘の才能を感じた父・吉平(伊原剛志)は、はなを東京のミッション系女学校へ入学させようとするが、村人たちに「西洋かぶれでおかしくなった」と言われる。母・ふじ(室井滋)も「うちのどこに、そんなお金があるのか」と反対する。そんな折、地主の徳丸(カンニング竹山)が小作料を上げると発表。はなの家族にも動揺が走る中、はなは…。
3回 花子と呼んでくりょう!
はな(山田望叶)は、家の生活が苦しいことに気を遣い、「女学校なんか行きたくない」と嘘(うそ)をつく。ますます家の手伝いに励み、小学校も休みがちに。幼なじみの朝市(里村洋)は、そんなはなが心配だ。ある日、道端で地主・徳丸(カンニング竹山)に出会ったはなは「奉公先を紹介して欲しい」とじか談判する。数日後「奉公先が決まった」と知らせが届き、何も知らない母・ふじ(室井滋)と祖父・周造(石橋蓮司)は驚く。
4回 花子と呼んでくりょう!
はな(山田望叶)は、夜中に忍び込んだ教会から逃げる途中で、朝市(里村洋)を置き去りにしてしまう。朝市のことを気にかけつつ、奉公へ出発する朝を迎える。はなとの別れを惜しむふじ(室井滋)や周造(石橋蓮司)ら家族たち。ところが、迎えに来た奉公の仲介人は、話が違うと言いだす。欲しいのは力仕事のできる男で、女の子はいらないと言うのだ。はなは落ち込むが、そのとき兄・吉太郎(山崎竜太郎)が意外なことを言いだす。
5回 花子と呼んでくりょう!
高熱を出し、「辞世の歌」を詠んだはな(山田望叶)だったが、吉平(伊原剛志)が町の医者へ連れて行き、一命を取りとめる。はなは、生まれ変わったつもりで自分の好きな名前を付け直すことにしたと言い、「花子と呼んでくれ」と皆に言う。はなの才能を確信した吉平は、女学校へ進学させる相談のため、牧師(山崎一)を家へ呼ぶ。意外にも牧師からは反対を受けるが、ふじ(室井滋)は、はなの本当の気持ちに気づき始める。
6回 花子と呼んでくりょう!
3年がたち、はな(山田望叶)は10歳になっていた。奉公が明けた兄・吉太郎(山崎竜太郎)が家へ帰って来るが、吉平(伊原剛志)と相変わらず折り合いが悪い。ふじ(室井滋)はお隣のリン(松本明子)に、なぜ吉平のような変わり者と夫婦になったのかと尋ねられ、道で偶然出会ったときのなれそめを語りだす。たまたまそれを聞いていたはなは、ふじが吉平を好きになったのは、自分が本を読んでるときの気持ちと同じだと話す。
7回 エーゴってなんずら?
東京の修和女学校に編入したはな(山田望叶)は、英語教師・富山(ともさかりえ)に「一度でも落第点を取ったら退学」と告げられ、緊張する。はなは寮母・茂木(浅田美代子)に寄宿舎へ案内され、同室となる醍醐(茂内麻結)と意気投合するが、上級生・白鳥(近藤春菜)には、さっそく言葉遣いや振舞いを厳しく注意されてしまう。やがて校内で大きな図書室を見つけ、小躍りして喜ぶはなだが、並んでいる本を開いてみると…。
8回 エーゴってなんずら?
女学校での生活は、規律厳しい日課や洋風な食事など、はな(山田望叶)にとって驚き、戸惑うことばかり。とりわけ英語の授業は、はなだけが全くついて行けず、教師の富山(ともさかりえ)に厳しく指導される。さらに毎週金曜日は「英語だけで話さなければいけない日」。はなは外国人教師たちに話しかけられないよう、校内を必死で逃げ回る。だが、ブラックバーン校長(トーディ・クラーク)に捕まり、謹慎を命じられてしまう…。
9回 エーゴってなんずら?
規律の厳しい寄宿舎生活になじめず、ホームシックにかかってしまったはな(山田望叶)と醍醐(茂内麻結)は、ブラックバーン校長(トーディ・クラーク)の悪口を言った罰として、外国人教師の部屋を掃除することになる。一生懸命に掃除し、部屋の主・スコット先生(ハンナ・グレース)に感謝されるものの、はなの心は晴れない。その後も英語の授業について行けないはなは、ある夜、寝室からこっそり抜け出して庭へ出る…。
10回 エーゴってなんずら?
はな(山田望叶)が塀越しに吉平(伊原剛志)と再会して以来、ガス灯の下はふたりの秘密の待ち合わせ場所となっていた。そこへ夜な夜な聞こえてくるスコット先生(ハンナ・グレース)の美しい歌声に、聞きほれるはな。そんな折、富山(ともさかりえ)が「校長先生に英語で手紙を送る」という課題を出し、辞書も持っていないはなは困り果ててしまう。締め切り間近の日、スコットの部屋で掃除をしていたはなは、ある物を発見する…。
11回 エーゴってなんずら?
はな(山田望叶)が提出した課題の手紙は、なんと最高得点を取り、皆の前で読みあげられることになる。それはまるでラブレターのような文面で、読み進められるうちにスコット先生(ハンナ・グレース)はなぜか顔色が悪くなり、退出してしまう。それを見て動揺するはな。教師たちは手紙を称賛するが、富山(ともさかりえ)は本当にはなが書いたのかと疑い、この場で英語でスピーチをするよう求める。追いつめられたはなは…。
12回 エーゴってなんずら?
スコット先生(ハンナ・グレース)の恋文を丸写ししたことがバレてしまったはな(山田望叶)は、ブラックバーン校長(トーディ・クラーク)から自室での無期限謹慎を命じられる。退学は免れないだろうという周囲の予想に醍醐(茂内麻結)は心配するが、はなは自分のこと以上にスコットを傷つけてしまったことを深く後悔していた。ある日、面会にやってきた吉平(伊原剛志)は、はなからことの次第を聞き校長に直訴に向かうが…。
13回 初恋パルピテーション!
英語が大好きな女学生に成長したはな(吉高由里子)は、同室の醍醐(高梨臨)たちが将来の結婚相手の話題で盛り上がるのも気にせず、毎日英語の本を読みふけっていた。醍醐たちに、「どんな時にときめくのか」と尋ねられたはなは、「辞書を引いて未知の言葉の意味が明らかになる時だ」と答え、からかわれる。そんなある日、醍醐たちと孤児院へ奉仕活動に出かけたはなは、同じく英語が堪能な帝大生・北澤(加藤慶祐)に出会う…。
14回 初恋パルピテーション!
孤児院での奉仕活動で出会った帝大生・北澤(加藤慶祐)に「花子さん」と呼ばれ、胸のときめきを抑えられないはな(吉高由里子)。それに気づいた醍醐(高梨臨)ははなに、北澤と親しくなりたければ貧しい農家の出身であることを黙っておいた方がいいとアドバイスする。その時は、うそをついてまで北澤と親しくなりたくないと答えるはな。だが、北澤と一緒に子どもたちのための紙芝居を作っているとき、家族について問われ…。
15回 初恋パルピテーション!
北澤(加藤慶祐)と話し込んでいて女学校の門限を破ってしまったはな(吉高由里子)は、ブラックバーン校長(トーディ・クラーク)の怒りを買い、罰として学校中の大掃除を命じられる。年末で人がほとんどいなくなった校内を、白鳥(近藤春菜)に厳しく指導されながら一生懸命掃除するはな。一方、茂木(浅田美代子)は孤児院の牧師から、はなが門限に遅れた本当の理由を知り、それを聞いたブラックバーンは一計を案じる…。
16回 初恋パルピテーション!
ブラックバーン(トーディ・クラーク)の計らいで、5年ぶりに甲府へ里帰りすることになったはな(吉高由里子)。道で偶然再会した朝市(窪田正孝)は、見違えるようにきれいになったはなに驚くばかり。それは実家の家族も同じだが、ふじ(室井滋)や周造(石橋蓮司)ははなを温かく迎える。夕食時、吉平(伊原剛志)ははなの頑張りをほめちぎるが、兄・吉太郎(賀来賢人)や妹・かよ(黒木華)ははなにそっけない態度を見せる…。
17回 初恋パルピテーション!
かよ(黒木華)が女工として製糸工場へ行くことを朝市(窪田正孝)から聞き、ショックを受けたはな(吉高由里子)は、自分だけ東京で勉強させてもらっていることがいたたまれなくなる。はなは地主の徳丸(カンニング竹山)のもとを訪れ、女学校をやめて働くので働き口を世話して欲しい、と頼み込む。その話をリン(松本明子)から伝え聞き、ふじ(室井滋)や朝市たちは驚くばかりだが、かよはなぜか怒り出すのだった…。
18回 初恋パルピテーション!
甲府の家族たちに励まされ東京へ戻ったはな(吉高由里子)のもとに、帝大生・北澤(加藤慶祐)からはがきが届いていた。しかし白鳥(近藤春菜)が「適切でない表現があったので」と文章を墨で塗りつぶしてしまい、内容を知ることもできない。次の奉仕活動の日、孤児院で親しくなったカナダ人少女・ミニーが帰国することを知ったはなは、北澤とともに少女にお別れを告げる。その帰り道、北澤とふたりになったはなは…。
19回 嵐を呼ぶ編入生
女学校の本科へ進級した春、はな(吉高由里子)は校門で、高貴なたたずまいの女性に出会う。24歳で突然女学校に編入してきた伯爵家令嬢・葉山蓮子(仲間由紀恵)の美しさと優雅な物腰に、校内は噂で持ちきり。蓮子ははなに荷物を運ばせるなど高飛車に振る舞うが、茂木(浅田美代子)をはじめ学校側は蓮子にかなり気を遣っている様子。はなは個室に入った蓮子に食堂へ行くよう声をかけるが、蓮子は自分の部屋で食事をとると言う。
20回 嵐を呼ぶ編入生
勝手気ままな振る舞いを続ける蓮子(仲間由紀恵)を指導するべく白鳥(近藤春菜)が部屋に向かうが、あっさり退けられてしまう。はな(吉高由里子)は、そんな蓮子のお世話係をすることに。授業を勝手に抜け出す蓮子に、はなは「私は家族のためにも勉強しなくてはならない」と言い、蓮子はそんなはなを不思議な目で見る。ある夜、はなが蓮子に呼び出され部屋を訪れると、蓮子は「ぶどうで作った薬」という飲み物をはなに勧める…。
21回 嵐を呼ぶ編入生
蓮子(仲間由紀恵)に勧められるまま「ぶどうで作った薬」を飲んだはな(吉高由里子)は、夜中に校内を大声で歌いながら歩き回り、教師たちが駆けつける騒ぎに。飲んだのは、なんとぶどう酒だった。翌朝、目を覚ましたはなはブラックバーン(トーディ・クラーク)たちに事情を聞かれるがよく思い出せない。一方、蓮子は「はなさんが勝手に飲んだ」と言い放ち、はなはがく然。前代未聞の不祥事に、はなは処分保留のまま謹慎に…。
22回 嵐を呼ぶ編入生
うわさを聞いて駆けつけた吉平(伊原剛志)は、事情を聞いてはな(吉高由里子)に手を上げ、涙を見せる。教師たちを前に土下座し、はなにも土下座させ、必死にわびる吉平。そんな父娘の姿を蓮子(仲間由紀恵)はじっと見つめていた。そんな折り、蓮子の兄・葉山晶貴伯爵(飯田基祐)が様子見で女学校を訪れ、学校に寄付を申し出る。だがその裏で、晶貴は蓮子に冷徹な言葉を浴びせるのだった。一方、再び謹慎の身に戻ったはなは…。
23回 嵐を呼ぶ編入生
意を決し蓮子(仲間由紀恵)の部屋を訪れたはな(吉高由里子)。ところが部屋は散らかり、荒れ放題。自分で片づけもできない蓮子のお嬢様ぶりにはなはあきれつつ、てきぱきと掃除をする。はなはぶどう酒の件で助けを求めるが、蓮子は取り合わない。だがはなが、自分が退学になると家族を悲しませるのが一番つらいと言うと、蓮子は家族はそんなに大切なものなのか、と問う。家族への思いを語るはなに、蓮子は意外なことを口にする。
24回 嵐を呼ぶ編入生
はな(吉高由里子)の処分が校長室で言い渡される瞬間、突如やってきた蓮子(仲間由紀恵)は「ぶどう酒を飲ませたのは自分」と告げ、自分を退学にするよう言い放つ。なぜうそをついていたのかブラックバーン(トーディ・クラーク)に問われても蓮子は答えず、富山(ともさかりえ)は激怒。しかしブラックバーンは意外にも、二人とも退学にしないという決断を下す。語られ始めたその理由を、はなは必死に同時通訳して蓮子に伝える。
25回 波乱の大文学会
修和女学校の一大行事・大文学会が近づき、はな(吉高由里子)の学級は「ロミオとジュリエット」を上演しようと盛り上がる。恋愛劇をやることに富山(ともさかりえ)は猛反対するが、生徒たちの熱意を聞いたブラックバーン校長(トーディ・クラーク)が上演を許可。はなは脚本の執筆を頼まれ、「ロミオとジュリエット」の原書を日本語に翻訳することになる。主役を誰が演じるか話し合っていると、意外な人物が名乗りを上げる…。
26回 波乱の大文学会
はな(吉高由里子)は前半部分の翻訳を完成させ、いよいよ芝居の稽古が始まった。しかし、自らロミオ役に立候補した蓮子(仲間由紀恵)は一向に稽古へ現れず、ジュリエット役の醍醐(高梨臨)ら級友たちは反発を強める。無理やり稽古場につれてきても全くやる気を見せない蓮子に、しびれを切らした醍醐は役を降りると宣言。騒ぎを聞きつけたブラックバーン校長(トーディ・クラーク)は、やってくるなり意外な提案をする…。
27回 波乱の大文学会
なぜ主役を引き受けたのかと問うはな(吉高由里子)に蓮子(仲間由紀恵)は「家の者に復しゅうするため」と答え、「私の復しゅうにつきあってくださらない?」と呼びかける。はなは取り合わず、とにかく一生懸命稽古して成功させよう、と説得するが蓮子はへそを曲げてしまう。蓮子がまったく稽古に来なくなり、ますます途方にくれるはなたち。一方甲府では、軍隊入りを強く望む吉太郎(賀来賢人)が、あるところへ向かっていた…。
28回 波乱の大文学会
はな(吉高由里子)が書きあがったばかりの脚本を真っ先に蓮子(仲間由紀恵)に渡したのを見て、醍醐(高梨臨)は嫉妬を抑えられない。一方、白鳥(近藤春菜)がジュリエットの代役を買って出る。その怪演ぶりに皆が内心困り果てていると、蓮子が現れ、脚本にいたく感動した、今日からまじめにけいこする、と宣言。喜びで演出にも力が入るはな。そのころ甲府ではふじ(室井滋)が血相を変えて吉太郎(賀来賢人)に…。
29回 波乱の大文学会
公演を間近に控え、はな(吉高由里子)や蓮子(仲間由紀恵)たちの稽古は熱を帯びていく。そんな折、富山(ともさかりえ)が切なげな様子で稽古場を見つめるのを目撃したはなは、茂木(浅田美代子)から富山がかつてジュリエットを演じたことを聞かされる。一方、蓮子の実家では、兄・晶貴(飯田基祐)が蓮子からの招待状に目をむいていた。いよいよ大文学会当日、緊張で震えが止まらない蓮子に、はなは意外な言葉をかける…。
30回 波乱の大文学会
開幕直前、蓮子(仲間由紀恵)から衝撃の過去を告白されたはな(吉高由里子)は、舞台に飛び出して行った蓮子を、祈るようなまなざしで見守る。客席には蓮子の宿敵とも言える兄・晶貴(飯田基祐)の姿があり、蓮子はジュリエットのセリフに思いの丈をのせ、晶貴にぶつけてゆく。物語は進み、はなが急きょ演じることになった小間使いの出番に。しかしはなは緊張のあまり転んでしまい、大事な小道具の薬瓶をほうり投げてしまう…。
31回 腹心の友
「腹心の友」となったはな(吉高由里子)と蓮子(仲間由紀恵)は、好きな文学や将来の夢を日々語り合っていた。はなは茂木(浅田美代子)の紹介で、梶原(藤本隆宏)が編集長を務める出版社でアルバイトを始める。初めは戸惑ってばかりのはなだが、書棚の一番上の大きな英和辞典に目がくぎづけとなる。休憩時間、はながそれを取ろうと四苦八苦していると、一人の男性が近づいて来る。印刷会社に勤める村岡英治(鈴木亮平)だった。
32回 腹心の友
富山(ともさかりえ)と梶原(藤本隆宏)が会っているのを目撃してしまったはな(吉高由里子)。かつて恋人同士だった二人のうわさは醍醐(高梨臨)によって学校中に広まってしまう。一方出版社では、はなは英治(鈴木亮平)の提案により翻訳の手伝いを任されることに。それを聞いた蓮子(仲間由紀恵)は喜びを分かち合い、はなにあるペンネームを授ける。そんな折、晶貴(飯田基祐)が蓮子へ面会に訪れ、思いもよらぬ行動に出る。
33回 腹心の友
晶貴(飯田基祐)から、葉山家を救うために見合いをしてくれと懇願され、絶句する蓮子(仲間由紀恵)。そのころ出版社では、その日入稿予定の原稿が燃えてしまうというアクシデントが起きていた。社員たちが途方に暮れる中、はな(吉高由里子)は翻訳を買って出る。だが肝心の英和辞典が持ち出されており、英治(鈴木亮平)は修和女学校の辞書を借りようと飛び出して行く。しかしはなは、女学校が男子禁制だったことを思い出し…。
34回 腹心の友
蓮子(仲間由紀恵)が見合いした石炭王・伝助(吉田鋼太郎)は親子ほども年の離れた人物で、傍若無人に振る舞って蓮子を戸惑わせる。そんなことはつゆ知らず、はな(吉高由里子)は蓮子の帰りを待ちつづけるのだった。一方、社会運動への厳しい取り締まりを目の当たりした吉平(伊原剛志)はしばらく身を潜めることにし、久しぶりにはなの元を訪れる。蓮子は悩みつつ女学校へ戻って来るが、はなを見かけると意外なことを提案する。
35回 腹心の友
蓮子(仲間由紀恵)たっての希望で、はな(吉高由里子)の故郷・甲府へやって来たふたり。周造(石橋蓮司)はじめ安東家の人々は蓮子の美しさにびっくりするが、やがて打ち解け、ふじ(室井滋)が作ったほうとうに蓮子は舌鼓を打つ。そんな彼女に吉太郎(賀来賢人)は一目ぼれしてしまった様子で、無口になってしまう。楽しいときを過ごすはなたちだったが、ふじは蓮子がなにか悩みを抱えているのではないかと感じ始める…。
36回 腹心の友
ふじ(室井滋)の温かい言葉に蓮子(仲間由紀恵)がひそかな決意をした翌朝、はな(吉高由里子)と蓮子は近くの池へ魚釣りに出かける。楽しそうだが「今日を決して忘れない」などと言う蓮子に、はなはどうしたのかと問うもののはぐらかされる。そこへ朝市(窪田正孝)と吉太郎(賀来賢人)もやってきて、4人は大きな魚を釣り上げる。朝市や蓮子の言葉に背中を押され、帰京したはなは高等科への進学を決意する。しかし、蓮子は…。
37回 さらば修和女学校
蓮子(仲間由紀恵)が石炭王・嘉納伝助(吉田鋼太郎)と婚約したという新聞記事に、何も聞かされていなかったはな(吉高由里子)はショックを受ける。急いで蓮子の部屋へ向かうが、もはや蓮子の姿はなかった。いても立ってもいられないはなは、ブラックバーン(トーディ・クラーク)や富山(ともさかりえ)が止めるのも聞かず、学校を飛び出して蓮子の実家・葉山邸へ向かう。しかし、屋敷の前で大勢の記者たちに囲まれてしまう…。
38回 さらば修和女学校
寄宿舎に蓮子(仲間由紀恵)が来ていると聞いて、急いで駆けつけたはな(吉高由里子)。感情を抑えられず蓮子を責めるはなに、蓮子はこの結婚は自分が望んだことで、これで自分は自由になれると言ってのける。はなは信じがたい思いで聞きながら、それは蓮子がかつて自分に教えてくれた自由ではない、こんな結婚は取りやめるべきだと説得する。一瞬心が揺れたかに見えた蓮子だが、結局立ち去ってしまう。そして、披露宴当日…。
司馬遼太郎の代表的長編歴史小説を原作に、3年にわたって放送された壮大な人間ドラマ 司馬遼太郎が、明治という時代に立ち向かった男たちを10年かけて描いた青春群像劇。秋山好古・真之と正岡子規を、阿部寛、本木雅弘、香川照之という演技派3人が熱演! 日本が近代国家として歩み出したばかりの明治の初め、伊予・松山に3人の男がいた。後に、日露戦争で大きな役割を担った秋山好古・真之兄弟と、明治を代表する文学者・正岡子規。彼らはただ前のみを見つめ、明治と言う時代の坂を上ってゆく。
沖田×華(ばっか)さん原作の漫画『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』をベースに、今までの医療ドラマにはなかった産婦人科医院の「影」の部分にスポットを当てた感動の物語。 青田アオイは高校の准看護学科に通う高校生。由比が院長を務める由比産婦人科医院に看護師見習いという形で働きはじめる。 産婦人科医院は新しい命が生まれる場所と認識していたアオイだが、由比から「日本人の死亡原因の本当の1位はアウス(中絶)である」事実を聞いて唖然とする。 中絶、流産、死産、性的虐待、DVなど…毎日さまざまな事情を抱えた女性や赤ちゃんたちに出会っていく過程で、光がある命だけではなく、スポットが当たらずに消えていく命もある現実を知ることになる。 中絶手術後の小さな「命のカケラ」を小瓶に詰めて、業者にわたすことが日課になったアオイだが、「輝く命」と「透明な命」とが絶えず交差する場所で、「命とはなんなのか?」を問いかけながら成長をしていく。
若くして両親を亡くした元暴走族総長で、現少女漫画家のケンジ。妹・ヤスコを守ることに命をかけ、ヤスコに関することすべてに口を出す―そんな過剰に妹思いのケンジと、彼を取り巻く人々との恋と人間模様を描く。高校生のヤスコは、12歳年上で、まるで父親のように過干渉なケンジに辟易する毎日で、兄妹ゲンカは絶えることがない。そんな2人の前に現れたのは、元レディース総長で花屋を切り盛りするエリカと、その弟で超優秀なイケメン高校生の純。エリカはレディース時代からケンジを思い続けているが素直になれず、ケンジと顔を合わせるたび、心とは裏腹の言葉で罵倒してしまう。一方、ヤスコはイケメンの純に一目惚れして―。果たして、不器用ながら真っ直ぐなケンジと、素直になれないエリカの恋の行方は? そして、ヤスコと純の初恋は?
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これは、日本一の資産家にして政界財界裏社会に絶大なる影響力を持つ「金神」在全無量 (ざいぜんむりょう) が建設中の、「ドリームキングダム」に極秘裏に集められた若者たちが賞金1000億円を賭け、知力・体力・時の運を試される特別なゲームに挑む物語である。それは常に土俵際での心理戦であり、時に仲間をも蹴落とすことが必須とされる壮絶なサバイバルゲーム。若者たちが「ゲームに勝てば人生一発逆転できる」という千載一遇のチャンスに溢れたテーマパークに集められる。彼らにとって本当に大切なのは金か? 友か? それとも、命か? 原作:福本伸行「賭博覇王伝 零」(講談社「週刊少年マガジンKC」刊)
東城医大救命救急では…不正が行われている―今作は海堂尊の長編小説を原作に2008年に放送された連続テレビドラマ『チーム・バチスタの栄光』の続編で2009年に放送されたスペシャルドラマ第2弾。舞台は前作の「バチスタ・スキャンダル」から9か月後―東城大学医学部付属病院で医療ミス訴訟に繋がりかねない事件が発生。院長から内部調査を依頼された「名コンビ」の心療内科医の田口公平と、厚労省の白鳥圭輔が内部調査をしていく。そんななか、殺人事件が起こり、一連の事件に潜む様々な真実が明らかになっていく。前作と変わらず、白鳥役を仲村トオル、田口役も伊藤淳史が演じた。東城医大病院に入院する少年・岡部巧(中島健人) の脳腫瘍摘出手術が行われ成功するが、その後植物状態に。執刀医は天才脳神経外科医の西園寺正也(遠藤憲一)であった。原因究明のため高階院長(林隆三)は内部調査を田口と白鳥に依頼。ふたりが調査を始めた矢先、巧と同室の少年・牧村瑞人(高田翔)の父・鉄夫(金山一彦)が殺される事件が起こる。何故殺人事件が起こったのか? 巧が植物状態に陥った原因とは…。
新たなチームの台頭。そしてムゲンの誕生と解散の真実が明らかになる 過去編から物語がスタートし、シーズン1を補完しつつ、新たな展開でストーリーを盛り上げる。激しいアクションや、各チームにもスポットが当てられる点が見どころ。 かつて、親友同士だった琥珀と龍也が作り出したチーム・ムゲン。仲間たちと幸せな時間を過ごすなか、龍也は脱退を決意する。琥珀の心境は複雑だった。そんななか、強者揃いのチーム「MIGHTY WARRIORS」が現れる。街全体へと広がる騒乱が起ころうとしていた。
吉岡里帆主演の新感覚ラブストーリー! 吉岡里帆が連続ドラマ初主演!すぐ挙動不審になる女性が、対照的な魅力を持つ2人の男性の間で揺れ動く姿を描く三角関係ラブストーリー。共演は桐谷健太、向井理ほか。
医学界の知られざる実態と人間の生命の尊厳を描いた山崎豊子の代表作「白い巨塔」を、25年ぶりに再連続ドラマ化。原作の持つ圧倒的なエネルギーはそのままに、舞台設定を現代に置き換え、徹底した取材をもってリアリティを追求しつつ、人間の業を深く掘り下げる、濃密な内容の本格派ドラマ。豪華キャストを配しての、全21話・2クールの大型企画、フジテレビが贈る大河ドラマです。