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目次
大高麗の理想を抱き外勢の侵略に立ち向かう女傑千秋太后の理想と夢、そして波乱万丈の人生を描く大河ドラマ!千秋太后役のチェ・シラがこの作品で2009年KBS演技大賞最優秀演技賞受賞するなど、お茶の間を沸かせた最高の話題作!
第1話
西暦993年、敵対する契丹の侵攻を受け惨敗した高麗の第6代国王 成宗は、領土の一部を契丹に譲り渡そうとする。しかし成宗の妹ファンボ・スは太祖王建の遺志を尊重し、屈せず戦うべきだと主張する。
第2話
契丹兵に襲われ、崖の上に追い詰められたス。契丹の将軍ヤユル・ジョンニョルは高麗の王族である彼女を人質にしようとするが、スは祖国の荷物になることを恐れ、崖から身を投げてしまう。
第3話
渤海遺民の扱いについて抗議するスの態度に逆上し刀を振り上げた景宗だったが、怯える彼女の姿が亡き母の面影と重なり、取り乱して気絶してしまう。この騒動を黄州明福宮の陰謀ではないかと疑う新羅系臣僚たちは...。
第4話
新羅系臣僚らは、商人キム・ウォンスンの娘を景宗の新たな后にしようと動き出す。それを知った明福宮は、景宗に2人の孫娘スとソルを后にするよう願い出る。苦悩しながらも家門を守るため2人を嫁がせる決意をした明福宮だったが...。
第5話
家門と兄の命を守るため皇后として宮殿に入ったスは、手始めに景宗から明福宮に対する誤解や不信感をぬぐおうと尽力する。だが、景宗との溝は深まるばかりで、スとソルは皇后殿に幽閉されてしまう。
第6話
スの懐妊により改心した景宗は、これまでの行いを改め、政治に取り組もうとする。ようやく聖君への道を歩み始めた景宗だったが、すでに体は病に冒されていた。ついにスが男の子を出産し、待ち望んでいた王子誕生に喜ぶ景宗だったが...。
第7話
占術にたけ、王建の策士として名を馳せたチェ・ジモンは、王子の将来を心配する景宗を言葉巧みにだまし、自分を流刑に追い込んだ者たちへの復讐を果たそうとする。次期国王となるのはワン・チであることを確信したジモンはチに助言する。
第8話
国王となったワン・チは、ジモンの助言どおりスと息子のソンを引き離すため、崇徳宮という新しい住まいをスに与え、宮殿から出るよう命ずる。我が子を取り上げられたスは必死に抵抗するが、結局追い出されてしまう。一方、成宗は仏教行事を廃止すると宣言する。
第9話
スは亡き祖母のあとを引き継ぎ、カン・ジョらと共に明福宮を守っていた。北域で攻め入ろうとする女真人と戦いを続ける彼女の元に、兵を撤収せよと王命が届き、スは兄に反発する。そんな中、息子ソンが正式な王位継承者となり、冊立式が行われることとなる。
第10話
明福宮が襲撃を受けたと聞き、息子の冊立式出席を断念して黄州へ戻る。ソルの身代わりにヒャンビが人質に取られたことを知ったスは、成宗の了解を得る前にカン・ガムチャン、カン・ジョらを率いて救出に向かう。ようやく賊徒の行方を知るキム・チヤンという人物にたどり着いたスは...。
第11話
無事に人質を救出したスは、その足でソンに会うため宮殿に向かうが、王子殿の門前で足止めを食らい、成宗に呼び出される。黄州を放棄し崇徳宮で静かに暮らせば息子に会わせるという成宗の言葉にスは動揺する。
第12話
成宗に提示された条件をのむべきか、祖母の遺志を守るべきか心が揺れるス。カン・ジョはスがどんな選択をしてもそばを離れないと固い意志を見せる。そんな中、延興宮主の計らいで、息子ソンとの面会を許すという書状がスのもとに届く。
第13話
延興宮主が事件の首謀者だと疑うスは、ソンを迎えに来た彼女に「息子は渡せない」と追い返す。スの思いとは裏腹に、ソンは育ての母である延興宮主を追い返したスに失望する。だがチヤンやカン・ジョからスの真意を知ったソンは、母の気持ちに触れ、数日だけ明福宮で過ごすことにする。
第14話
サガムンが成宗を暗殺しようとしていることを知ったチヤンは、サイルラに断固阻止するように命じる。一方、共に過ごすうちに民を思う母の強い思いに触れたソンは、母を憎んできたことを悔いる。その頃、ウクの妻としてひっそりと暮らすソルのもとをヒャンビが訪れる。
第15話
サガムンの放った毒矢が肩をかすったものの、かろうじて一命を取りとめた成宗。朝廷では暗殺未遂事件の首謀者はスであるとする新羅系と、スを擁護する北方系の臣僚らが激しく対立する。意識の戻った成宗は、ソンを連れて開京に戻ろうとする。
第16話
成宗から兄妹の縁を切ると言い渡されたス。さらに黄州で静かに暮らさなければソンの命すら保証しないと言われ、スは大きな打撃を受ける。一方、襲撃事件を調べていたガムチャンは、ついにキム・ウォンスン商団のチョ行首が事件に関わっていることをつきとめる。
第17話
チョ行首は自ら口を割ることを恐れ、自殺を図ろうとする。これ以上、自白が望めないことを悟ったスは、ガムチャンの意見を聞き入れ、チョ行首を放免する。その頃、互いに相いれぬ立場である北方系のソ・ヒと新羅系のチェ・ソムと話し合いが行われる。
第18話
ウォンスンが襲撃事件の首謀者であると確信したスは、彼に脅しをかける。スに秘密を握られたと焦るウォンスンは、成宗が側室を入れることに合意したと知り、さらに打撃を受ける。一方、 チヤンの素性を探るカン・ジョの部下が殺害されたことで、二人の間に確執が生じる。
第19話
ウォンスンは成宗にスとチェ・ソムが謀反を企てていると嘘の報告をする。衝撃を受けた成宗は、早速スとチェ・ソムの周辺に監視をつける。そんな矢先、チヤンについて調査を続けるカン・ジョがチェ・ソム宅に出入りしたところを目撃される。
第20話
ウォンスンの思惑により、チェ・ソムら新羅系臣僚、ガムチャン、そしてウクまでもが捕えられる。成宗の誤解を解くため宮殿に向かったソルだったが、臨月を迎えた彼女の姿を見て成宗は激昂し、何を言っても聞く耳を持たない。
第21話
ソルはやっとの思いで息子を産み、夫と子供への未練を残しながら世を去る。その知らせを聞いた成宗は弔問のため崇徳宮を訪れるが、スは怒りと悲しみが抑えられず兄を追い返す。ソルへの申し訳なさを感じる成宗は彼女の息子を宮殿で育てようと黄州から連れ去る。
第22話
契丹の大軍が高麗に向かっているとチヤンの部下から知らされたスは、ソ・ヒを通じ朝廷に知らせるが、かねてから険悪な仲のスがもたらした情報に、成宗や新羅系臣僚は信じようとしない。このまま攻められたらソンが人質になるかもしれないというガムチャンの言葉に危機感を抱いたスは...。
第23話
ようやく腰を上げた成宗は、戦闘態勢を整え契丹の進撃をくいとめようと乗り出すが、先鋒隊長ユン・ソアンの勇み足により大打撃を受ける。その無残な戦場跡地を目の当たりにし、ぼう然とするスたちであったが、気持ちを奮いたたせ契丹軍に追いつこうと歩みを進める。
第24話
スらの作戦が功を奏し、ソ・ヒ、ガムチャン陣営は契丹を退けた。一方、争いを避けたい成宗は必要以上に契丹を恐れ、彼らの術中にはまって西京を放棄し降伏しようとする。宮殿への道中、民に食料を廃棄し後退せよという王命が下されたことを知ったスは激怒して成宗に直訴する。
第25話
降伏を思いとどまった成宗は再度契丹と交渉することを決め、ソ・ヒにその全権を委ねる。スを案じたソ・ヒは前線から遠い安戎鎮へ彼女を向かわせる。その頃、契丹軍では高麗の総司令部である安北府をおとすべく、総司令官ソンニョンが小隊を延州に送って高麗軍を翻弄しようとしていた。
第26話
安戎鎮に到着したスは、安易に降伏しようとした成宗の姿を思い出し、兄を王座から退けてでも自分が国を守らなければならないと決意する。それに賛同するチヤンと慎重に事を決めるべきだとするカン・ジョはますます激しく対立する。
第27話
援軍が到着し、高麗軍は敵を退けることに成功するが、契丹の将軍を深追いして崖に追い詰められたスはそこから身を投げる。続いて飛び降りたチヤンは彼女を助け出し、追っ手から身を隠す。一方、契丹との交渉に臨んだソ・ヒは、見事江東6州を含む28里の土地を得るが...。
第28話
逃亡の途中で契丹軍の捕虜となったスとチヤン。一方、今回の戦いにおけるスの功績を認めた成宗は、軍を動員しスの捜索を行うが、ひと月が過ぎても何ら手掛かりは見つからない。その頃チヤンは、同じく捕虜となっていたユン・ソアンらと協力しスを連れて脱出を試みる。
第29話
契丹軍の陣営を訪れた蕭太后は、反抗的な態度をとるスに厳しい視線を向けつつも、なぜか興味を示す。一方、矢に射られ意識を失ったチヤンは、夢の中で幼いころの悲しく重苦しい出来事や自分に託された一族の運命がよみがえり、大志を果たすために何としても生き延びねばと誓う。
第30話
チヤンから思いを告げられたスは彼を遠ざけようとするが、上京に移送される道中、自分を守ろうと必死なチヤンの姿に心が動く。その頃、高麗が契丹へ使臣団を送ることを知ったカン・ジョは、ヒャンビの説得も聞かず、スの行方を捜すため使臣団に加えてもらえるようガムチャンに頼み込む。
第31話
蕭太后のたくらみにより、スは一騎打ちの相手がチヤンと知らず深い傷を負わせてしまう。生死の境をさまよったチヤンがようやく意識を取り戻し、二人はお互いに抱く深い思いを確認し合う。しかし安堵もつかの間、蕭太后に最後まで屈服しなかったスは、捕虜と共に鉱山に送られてしまう。
第32話
スが死んだという報告を受けた成宗は深く悲しみ、これまで妹につらくあたったことを悔いる。その頃、鉱山に送られたスは、そこでカン・ジョの生き別れた弟カン・シンと出会い、彼を説得して契丹を脱出する運びとなる。スは捕虜や傷を負ったチヤンを連れて高麗の地を目指すが...。
第33話
脱出は失敗に終わり再び捕虜となったスとチヤン。屈服などしないと固い意志を見せるスだったが、チヤンの説得に揺れはじめる。蕭太后は、スを処刑するという情報を流し、自分を裏切ったカン・シンをおびき寄せ、捕獲しようとする。
第34話
蕭太后の臣下になることを誓ったスは、捕虜たちが帰途についたのちに自決する覚悟を決める。そんな彼女にチヤンは、蕭太后の情人であるハン・ドギャンを懐柔し、共に高麗に帰還できるよう計らうと約束する。それに対してドギャンは...。
第35話
聖宗はスの殺害をもくろむが、スは間一髪でカン・ジョに救われる。成宗を退け王権を握るという大志を胸に、スは自らの心を封じてチヤンとの関係を精算しようとする。同じ頃、高麗では未だ抜けきれぬ毒矢の影響と心労で寝込む成宗に代わって文和王后が政務を行っていた。
第36話
スの力を封じ込めたい文和王后と新羅系臣僚らは、スを成宗に会わせようとしない。王権奪取のために成宗と会わねばならないスは、どうにか護衛を説得して面会を果たす。生還したスの姿を見た成宗が涙する一方で、スは計画のため、カン・ジョを将軍として宮中へ送りこむことに成功する。
第37話
スはカン・ジョを宮中へ送り込み、さらに王后に不満を募らせる臣僚たちを味方につけて、着々と王権奪取の計画を進める。そんな中、チヤンはスへの想いと大志との間で揺れ始める。亡き景宗が夢枕に立ったことでソンへの譲位を固めた成宗は、王后が独断で人事を敢行したことを知る。
第38話
チヤンからソンが重病であることを聞かされたスは、母として何もしてやれない己の無力さに涙を流す。チヤンはそんなスをそっと抱きしめるが、カン・ジョの義妹ヒャンビにその様子を目撃される。その頃、チヤンの作戦により高麗の民衆が成宗と王后の悪口をささやくようになり...。
第39話
ヒャンビからスとチヤンの関係を知ったカン・ジョは、チヤンへ嫉妬を募らせる。文和王后らが大良院君の擁立を目論んでいると知ったチヤンは、サイルラに大良院君とその父である慶州院君の殺害を命じる。しかし、息子だけは助けてほしいと懇願する慶州院君の姿に、サイルラの心は揺らぐ。
第40話
スが自分を裏切るなどとは思いもしない成宗は文和王后の話を信じようとせず、ソンに譲位することを決意する。一方、スにチヤンとの関係を問いただしたカン・ジョは、チヤンを慕っているというスの言葉に深く傷つき、一層チヤンへの不信感を募らせる。
第41話
スが謀反を企んでいると知った文和王后は、成宗に墓参りを中止するように頼む。だが、成宗はそれを信じることができず、スの真意を探ろうとする。同行したいと懇願するスの姿に胸を打たれ、応えてやろうとする成宗。スもまた「肉親はお前だけだ」という兄の言葉に罪悪感が募る。
第42話
謀反が失敗に終わったことで、スら首謀者は全員捕らえられる。信じていた妹に命を狙われた成宗は、その事実に衝撃を受ける。そんな中、うろたえるソンに対して文和王后は、スを助けたければ王位を放棄せよと言い放つ。一方、成宗は王としての立場と兄としての立場の間で葛藤するが...。
第43話
開京から遠く離れた流刑地でチヤンの生存だけを信じて過ごすスに刺客が襲う。危ういところを下級兵士キム・スックンに助けられ、スは命拾いをする。孤立したソンが自暴自棄になり酒と女に興じている頃、成宗は契丹から嫁いだ側室ソ・チャルリの策略により、薬物依存症になっていた。
第44話
再会した成宗とスは往年の思いをぶつけあう。これまでの出来事に対する誤解が解けて兄妹に出来た溝が埋まると、お互いに涙して抱きしめ合う。成宗はスの罪を不問に付し、ソンに譲位する決意を固めて2人は手を取り合って開京に向かう。
第45話
息を引き取った成宗を抱きかかえ、成宗を殺したのはスとカン・ジョであると訴える文和王后。それに対し、スは立場をわきまえ静かにしないと痛い目に遭わすと脅す。そんな2人のやり取りを見ていたソンは、権力争いに対する強い恐怖と母への不信感を覚え、即位を拒むのだが...。
第46話
スらの暗殺に失敗した新羅系臣僚らが捕らえられ、尋問にかけられる。拷問の苦しみに耐えかねた彼らの自白によって延興宮主の名があがり、とらわれの身となる。この機に乗じてキム・チヤンは仇である新羅系臣僚チェ・ソムをおびき出し、積年の恨みを晴らす。
第47話
高麗を皇帝国とは認めないという契丹の意向を伝えに来たヤユル・ジョンニョルの前で、スは一歩も引かなかった。そのことを聞いた側室ソ・チャルリが延興宮主と手を組んでスを陥れることをもくろむ。一方、スとチヤンの仲がますます深まっていることに苛立つ穆宗は...。
第48話
穆宗は先王の正室の娘ソン姫と結婚する。幼いころから姉と弟のように育った2人はぎこちなく、穆宗は皇后と契りを結べないままでいる。宮殿での暮らしが上手くいかない穆宗の苛立ちは日を追う毎に増すなか、聖宗も皇帝でありながら、母にはかなわない自身の非力さに苛立っていた。
第49話
延興宮主は穆宗を家に招き入れ、薬を入れたお茶を飲ませる。それを飲んだ穆宗は、もうろうとしたまま大道芸に興じて踊り子ユ・ヘンガンに出会って魅了される。現実と幻の区別もつかないその夜、穆宗は皇后と契りを結ぶ。
第50話
穆宗に薬を飲ませていたことが発覚し、延興宮主とソ・チャルリが捕らえられる。延興宮主は牢獄の中で初めてチャルリに騙されていたことに気づき、自分の愚かさを悔やむ。治療により中毒から回復した穆宗は、スに延興宮主の命を救ってくれれば意に従うと懇願する。
第51話
会談のため契丹へ向かったスは、高麗を皇帝国として認めさせようと毅然とした態度で望む。対する契丹は、10万もの兵を背後に置き、高麗の気勢を削ごうとするが、宋と高麗の連携により、逆に封じ込められてしまう。一方、高麗では、穆宗がキム・シモンの罪を解いて官職を与える。
第52話
契丹側の提案で始まった50人の精鋭だけで行う戦に高麗が勝利し、もはや武力では制圧できないと悟った蕭太后は、スに同盟を結ぶよう申し出る。そして同盟が結ばれた祝いの席で、聖宗と枢密院使が父子のように振る舞う姿を見て、スは穆宗とチヤンを重ね合わせ、その違いに心を痛める。
第53話
スと口論の末、居合わせたチヤンに弓を放った穆宗。スは、穆宗との溝を修復できず頭を悩ます。スの政策で軍事力ばかりが強化されたことに不満を抱く臣僚たちは、スを摂政から退かせようと穆宗による親政を迫る。だが、当の穆宗は酒色に溺れて自暴自棄になり...。
第54話
スが懐妊した知らせに宮殿は騒然となる。穆宗の苦しみは増し、スの切なる願いは届かず、いっそう母子関係は悪化する。臣僚たちはスが世継ぎを産みチヤンとの子が玉座に座ることを懸念する。
第55話
穆宗の画策により堕胎させる毒の入った煎じ薬をスが飲む直前、チヤンは間一髪で阻止する。ところが、代わりにその薬を飲んだ侍医が血を吐き亡くなったことで、スは懐妊を阻むだけでなく、命まで狙われていることに愕然とする。
第56話
穆宗の画策により堕胎させる毒の入った煎じ薬をスが飲む直前、チヤンは間一髪で阻止する。ところが、代わりにその薬を飲んだ侍医が血を吐き亡くなったことで、スは懐妊を阻むだけでなく、命まで狙われていることに愕然とする。
第57話
ウォンスンの策略とも知らずミラに魅了された穆宗は、立場をわきまえず宮外で彼女と会って問題を起こす。そんな穆宗に自立する機会を与えるため、スは穆宗に内政をさせる決断をする。一方、チヤンの正体を暴くため寒渓寺に向かったヒャンビは...。
第58話
契丹と宋の使臣はそれぞれ高麗を味方につけようと、旧渤海の割譲を約束する。スは北伐を叶えるため宋と手を組もうとするが、契丹の枢密院使はそれを阻止するため、チヤンの弱みを握って彼を脅す。穆宗が子宝に恵まれ、政治に専念することを願うスは、ミラを側室として迎え入れる。
第59話
男児を出産したスの元に、宋が契丹に出兵したと知らせが入り、スは高麗軍出兵の指示を下す。だがその矢先、大地震が起きて出兵することができなくなり、スは待ち続けた好機を見送らざるを得ない事態に天を恨む。宋と契丹は戦いの末、平和条約を締結し、取り残された高麗は劣勢に転じる。
第60話
ミラの懐妊で宮中が沸き立つなか、ミラの密通について聞かされていたチヤンが、お腹の子は穆宗の子でないと告発する。黒幕ウォンスンらの尋問が始まって、罪が明らかになっていく。最愛のミラに裏切られて失望した穆宗は、その愛ゆえにミラが尋問で苦しまぬよう刀を抜き、振り上げる。
第61話
チヤンの秘密を知ったヒャンビをサイルラが追いかける。説得しようとするサイルラの言葉にヒャンビは全く耳を貸さない。2人は刀を交え、ヒャンビが優勢と見えたその瞬間、チヤンの放った矢がヒャンビの体を貫く。ヒャンビが女真人の手で殺されたように巧みに偽装するチヤンだったが...。
第62話
チヤンがヒャンビを殺したと確信するカン・ジョは、チヤンに殴りかかる。チヤンはこの機に乗じてカン・ジョの排除を目論むも、カン・ジョを腹心以上に思うスによって阻まれる。カン・ガムチャンは、憤るカン・ジョに対して今は耐えるよう説得するが...。
第63話
薬が効いてユ・ヘンガンとミラを混同するほど錯乱した穆宗。そんな中、延興宮主の娘ジョンが現れて母の赦免を請う。民が軍役と税に苦しんでいることを知ったスは、臣僚たちの反発をよそに私田の徴収制限を断行するが、内政に復帰した穆宗がスの政策をことごとく覆してしまう。
第64話
ハン・ドギャンとキム・チヤンが密談をしている頃、スは穆宗とユ・ヘンガンが一緒に寝ているところを目撃し、ひどく衝撃を受ける。皇帝の座から降りるためにスの政策を覆した上、男色を装っていた穆宗だったが、それを知らないスは落胆し、ついに穆宗の廃位を決意する。
第65話
キム・チヤンの送った刺客に追い詰められた大良院君。間一髪のところでカン・ガムチャン率いる兵が現れて大良院君は救われる。刺客の中にサムガンを発見したガムチャンは、間違いなくチヤンの仕業であると確信する。その頃、開京では穆宗が自ら男色であると告白して廃位を宣言する。
第66話
チヤンが新羅王朝の最後の太子である麻衣太子と関係があることと、謀反を起こそうとしている事実をガムチャンに告げられ驚愕するス。一方、追手から逃げ延びたチヤンはこれまで準備してきた挙兵の計画を実行する。
第67話
城門で向き合うスとチヤン。門を開けて降伏するよう諭すチヤンに対し、スは矢を向けて応える。しかし、軍勢で勝るチヤンらにより宮殿はあっけなく占拠され、スと穆宗は命からがら退避する。追手から逃げるのに苦渋するなか、スと穆宗は互いに心を開き合い、親子の絆がよみがえる。
第68話
とらわれの身となり連行されたス。共に手を携え強大な国を作ろうとチヤンから諭されるが、反逆者とは共に生きられないとスは拒絶する。追手から穆宗らを助け出したカン・ジョは、捕えられたスの救出にも成功する。勢いを得たカン・ジョの攻撃が功を奏して形勢は逆転する。
第69話
黄州小君が死んだと知らされたスは、悲しみと自責の念に打ちひしがれる。チヤンは獄中で喪失感に苦しみながらも、息子の生存を信じて静かに耐える。宮殿では反乱を招いたスの退陣を求める声が強まる。だが、カン・ジョだけは激しく反発してスを守ろうとする。
第70話
チヤンの真意を問いただしたス。愛なく近づき利用したという彼の言葉を聞き、ついに手にした剣で彼の胸を突き刺す。スと共に理想の国作りを目指していたカン・ジョは、スに摂政を続けるよう懇願するが、スは自分にはもうその資格がないと言ってそれを拒む。
第71話
大良院君の即位を機に、摂政の座を退き宮殿を去ろうとしていたス。だが、スと共に理想の国を作るという夢を捨てられないカン・ジョは、宮殿に乗り込んでスを摂政に置くよう詰め寄る。それを知ったスは彼の軽率な行動をいさめ、穆宗と共に都を後にする。
第72話
宮殿を出て、ようやく安らかな生活を得られると思った穆宗は、延興宮主の命令を受けたイ・ヒョヌンらによって命を落としてしまう。その頃、宮殿では延興宮主らの思惑のまま、スの側近であったカン・ガムチャンは降格し、カン・ジョは官職を剥奪され軟禁される。
第73話
蕭太后の呪縛から解き放たれた聖宗は、40万の大軍を率いて自ら高麗に向かう。高麗では和解か応戦かで臣僚らの意見が分かれるなか、顕宗は応戦することを決断し、軟禁されていたカン・ジョを総指揮官に任命する。
第74話
忠州宮主の命令によりスに刀が向けられたその時、契丹が高麗を攻めてきたという知らせが届く。国を守るために力を合わせるべきだというスの言葉に忠州宮の執事と私兵たちは賛同し、スと共に開京に向かう。それを知った延興宮主は、カン・ジョの陣営にいるイ・ヒョヌンの元に使者を送る。
第75話
契丹に寝返ったヒョヌンらが高麗軍に嘘の情報を流し、高麗軍の戦力は分断される。カン・ジョの陣営は20万の軍勢を率いながらも敗戦を喫し、カン・ジョ本人は契丹の捕虜となってしまう。一方、カン・ジョに会うため通州に向かうスは、鎬京城に立ち寄って休息を取るが...。
第76話
鎬京城の高麗軍は、カン・ジョを救出するため契丹に降伏するふりをして奇襲をしかけるが、タク・サジョンとチェ・サウィの裏切りにより作戦は失敗に終わり、テ・ドスが捕らえられてしまう。その頃、契丹軍が開京に攻めてくるという知らせを受けた顕宗は...。
第77話
カン・ジョの遺体を抱き、救ってやれなかったことを悔いるスは、悲しみに暮れながらも契丹に追われる顕宗を救うため急いで馬を走らせる。その頃、山中を進んでいた顕宗の元に契丹軍がすぐそこまで迫っていると知らせが届く。
最終話
ヤユル・ムギ率いる部隊に囲まれた顕宗一行は、駆けつけたスに間一髪のところで助けられる。スは顕宗にカン・ジョが死んだことを伝え、彼は穆宗の殺害に関与していない旨を説明して顕宗の誤解を解く。一方ヤン・ギュらは契丹軍に奇襲をかけ、兵糧を破壊し捕虜の救出することに成功する。
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国使者との世子(譲寧大君)の婿入りに関する会談を目前に厳戒態勢の王宮のなかで、従事官の首つり死体が発見された。死体を検分すると毒殺と判明。身体に「汝、王材を守れるか」との文字が記されていた。
ヨン・ゲソムン大将軍の命令で、テ・ジョヨンはヤン・マンチュン将軍の説得に向かう。逆にヤン・マンチュンから、孤独なヨン・ゲソムンを最後まで看取ってくれと頼まれ手紙を託された。テ・ジョヨンは暗殺者のアジトを突き止め、コルサビウと襲撃するが逃げられた後だった。同じくアジトを突き止めたヨン・ナムセンから暗殺者一味と誤解されてしまう。ヤン・マンチュンは高句麗王から呼ばれて平壌城に出向くが、ヨン・ゲソムンは攻めに来たと思い込んだ。
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