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夫を探しに、見知らぬ土地へとやって来た妊婦を主人公とした、サスペンス映画。インド映画ではあるが、コメディ要素はなく、最後までシリアスなストーリーが展開する。また、インド映画では恒例となっているミュージカルシーンが排除されており、本格的なサスペンスが楽しめる作品となった。
妊娠中の女性・ヴィディヤ(ヴィディヤ・バラン)は、インドのコルカタを訪れる。目的はコルカタで働いているはずの夫・アルナブの捜索だったが、勤めていた会社に連絡しても、消息がつかめない。アルナブが訪れた可能性のある場所に行っても、彼の痕跡はなかった。
ヴィディヤは現地の警察官・ラナ(パラムブラト・チャテルジー)と出会い、アルナブの捜索を手伝ってもらう。そんなとき、アルナブにそっくりな男性が存在しているとの情報が舞いこんでくる。
その男の名はミラン・ダムジ。アルナブと同じ顔を持ったこの男は、要注意人物とされており、ヴィディヤは思いもよらぬ大事件に巻きこまれてしまうのだった。
日本でも大ヒットし、当時の若者文化に多大な影響を与えた映画『トップガン』の続編。前作から30年以上が経過しているが、主演のトム・クルーズはまったく衰えを見せておらず、若手俳優にも引けを取らない演技を披露した。海軍大佐のマーヴェリック(トム・クルーズ)は、命知らずのパイロットとして、現在も活躍していた。そんなある日、かつての同僚・アイスマン(ヴァル・キルマー)からの頼みで、教官としてパイロットチーム・トップガンの訓練に参加する。トップガンに与えられたミッションは、対空兵器の追撃をかわす決死の作戦だった。マーヴェリックはパイロットたちを死なせないため、限られた時間で、できる限りのことを教えようとする。しかしメンバーの中には、事故により死亡した相棒の息子・ルースター(マイルズ・テラー)の姿があった。ルースターはマーヴェリックに海軍学校への入学を邪魔された過去があり、ふたりの間には微妙な空気が流れてしまう。
バレエダンサーになる夢を一途に追う少年を描く、感動のヒューマンドラマ。スティーヴン・ダルドリー監督の長編映画デビュー作にして、世界中で数多くの映画賞を受賞し、ミュージカル化もされた人気作。主演のジェイミー・ベルは大勢の応募者のなかからオーディションで見事役を勝ち取った。共演はジュリー・ウォルターズ、ゲイリー・ルイスほか。イギリス北東部の炭鉱町。母を亡くした少年・ビリー(ジェイミー・ベル)は父のジャッキー(ゲイリー・ルイス)と兄のトニー(ジェミー・ドレイヴン)、高齢の祖母(ジーン・ヘイウッド)と暮らしていた。ボクシング教室に通っていたビリーは、ある日ジムの片隅で練習を始めたバレエ教室に心奪われる。ウィルキンソン先生(ジュリー・ウォルターズ)は彼にトウシューズを履かせ、少女たちに混じって練習させる。その後、ビリーはボクシングをさぼってバレエ教室に通い始める。バレエの魅力にとりつかれ、誰より練習してどんどんうまくなっていく彼をウィルキンソン先生は熱心に指導する。しかしある日、バレエ教室に通っていることがジャッキーにバレてしまう。男がバレエなどするなといって猛反対する父に、ビリーは反発する。ビリーの優れた才能を認めたウィルキンソン先生はロイヤル・バレエ学校を受けることをすすめ、無料で個人レッスンを引き受けるが…。
20世紀を代表するミュージカルスターである、ジュディ・ガーランドの出世作。『オズの魔法使い』を原作にした映画の中でも、特に知名度が高い作品である。今作でガーランドが歌った「虹の彼方に」は映画の枠を超え、世界中で愛される楽曲になった。カンザスに住んでいる少女・ドロシー(ジュディ・ガーランド)は、巨大な竜巻に巻きこまれ、家とともに空高く飛ばされてしまう。ドロシーと家がたどり着いたのは、カンザスとは似ても似つかない魔法の王国・オズだった。突然の出来事に驚くドロシーだったが、オズの住民や魔女のグリンダ(ビリー・バーク)は、彼女を英雄として歓迎する。東の悪い魔女が、落ちてきたドロシーの家の下敷きになって死亡したのだ。しかし、東の魔女の妹である西の悪い魔女(マーガレット・ハミルトン)がやってきて、ドロシーに復讐しようとする。ドロシーはカンザスに戻るため、帰る方法を知るオズの大魔法使い(フランク・モーガン)に会いに行こうとするが…。
現代に復活したヒトラーを、ドキュメンタリータッチで描いていくブラックコメディ。世界中で人気を集めた作品であり、第二次世界大戦時の同盟国だったイタリアでは、今作のムッソリーニバージョンが制作された。今作はただ単に、ヒトラーを面白おかしく描いた作品ではない。「ヒトラーの持つ能力が現代で使われたらどうなるか?」を真剣に考察し、綿密に作り上げた皮肉たっぷりなストーリーが特徴である。第二次世界大戦が終了する寸前、ドイツの負けを悟ったヒトラーは、愛人とともに自殺する。ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が目を覚ますと、そこは現代のドイツだった。突然のタイムスリップに驚くヒトラーだったが、周囲の人々は彼をモノマネ芸人だと思いこみ、写真を撮りはじめる。そんなヒトラーを「発掘」したのは、テレビ局員のザヴァツキ(ファビアン・ブッシュ)だった。ザヴァツキはすぐにヒトラーを見つけ出し、コメディアンとしてテレビ番組に出演させる。しかし、ヒトラーは生放送でとんでもないスピーチをおこない、ドイツ国民から人気を集めはじめ…。
知的障害を抱える青年とアメフト部コーチの友情を描いたヒューマンドラマ アメリカのスポーツ専門誌に掲載された実話にもとづく、爽やかに泣ける感動作。オスカー俳優、キューバ・グッディング・Jr.やエド・ハリスら演技派俳優たちが好演。 フットボール部のコーチ・ジョーンズは、グラウンドのそばでよく見かける知的障害を抱える青年にチームの世話係を頼む。音楽好きでラジオを手放さない彼は、「ラジオ」というニックネームで呼ばれ人気者になる。だが、彼の存在を快く思わない人たちがいて…。
本国インドで2009年に公開され、当時のインド映画歴代興行収入記録を塗り替えた大ヒットコメディ映画。 舞台は超難関とされる名門工科大学。未来のエンジニアを目指して入学してきた写真好きのファルハーンは、なんでも神頼みをするラージューとルームメイトになる。ある日の夜、上級生の手厳しい新人歓迎会のときに、ランチョーという変わり者が遅れてやってきて上級生を煙に巻き、彼らは意気投合する。3人はいつもつるんでは校内で騒動を起こし、「3バカ」と呼ばれるようになった。 ランチョーは柔軟な発想力と圧倒的な学力で周りを驚愕させるも、競争社会至上主義を必要以上に押し付ける学長に対して、たびたび異議を唱えていた。そんな態度を快く思わない学長から「3バカ」は目の敵にされてしまう。しかも、ランチョーが学長の娘のピアと恋仲になったことが発覚すると、3人に退学命令が下されてしまう…。彼らは無事に卒業できるのか? 主人公のランチョーを軸とした大学生活と、卒業後10年を経過した今とが折り重なってストーリーが紡がれていく。
人生を一発逆転させようと史上最高額を賭けたクイズに挑んだスラムドッグ(スラムの負け犬)。 無学な少年が生きながら学んだこととは…? その年の映画賞を総ナメした、鬼才ダニー・ボイル監督が贈る、インドの貧しい少年の過酷な人生と運命を描いた感動作。 インド・ムンバイのスラム街で生まれ育った少年ジャマール・マリク。 人気のクイズ番組「クイズ$ミリオネア」に出演するチャンスを掴んだジャマールは、なんと医者や弁護士でも不可能だった最終問題まで辿り着く。 しかし、不正行為があったのではないかと疑われ、警察から拷問されながら取り調べを受けることに。 まともな教育も受けていない、コールセンターのお茶くみの少年が一体どうやって数々の難問に答えることができたのか。 誰もがインチキを疑ってしまう状況のなか、ジャマールは静かに自分の壮絶な過去について語りだした…。 そして迎えた最終問題の収録日。 インド中の人々が息をのんで見守るなか、ジャマールは見事全問正解し、ミリオネアになることができるのか⁉
『グレムリン』や『グーニーズ』などワクワクするような作品を生み出してきたクリス・コロンバス監督が描いた、家族のいない「新型」ファミリー・アドベンチャー! 日本では1991年に公開された。兄たちからいじめられている8歳の少年・ケビンは、「家族が全員いなくなればいい」と願った。その願いは思わぬ形で現実となったのだが…。アメリカのシカゴに住むマカリスター家は、クリスマスシーズンに家族全員でパリへ旅行にいくことに。出発の当日、目覚まし時計が鳴らず、家族は慌てて空港へ向かう。だが、屋根裏部屋で寝ていたケビン(マコーレー・カルキン)だけが家に取り残されてしまった。ひとりでの生活を満喫していたケビンだったが、マカリスター家にふたり組の泥棒、ハリー(ジョー・ペシ)とマーヴ(ダニエル・スターン)が現れる。そんな泥棒から大切な家を守ろうと、ケビンはあらゆるトラップを仕掛けてふたりを迎え撃とうと計画するのだった…。
1959年に初演され大ヒットした同名ミュージカルの映画版で、1965年に公開された。原作は主人公のモデルであるマリア・フォン・トラップの自叙伝『トラップ・ファミリー合唱団物語』である。原作の自叙伝、ミュージカル、そして映画ともに世界中で大ヒットし、今もなお世界中の老若男女から愛されている名作だ。劇中では「エーデルワイス」「私のお気に入り」「ドレミの歌」など、誰もが一度は聞いたことがある名曲が使用されている。物語も主人公の成長ストーリー、恋愛、そして子どもたちとのふれあいなど、ほのぼのする展開から、迫り来る戦争の影や緊張感あふれる脱出劇まで幅広く展開する。歌うことが大好きで自由に憧れる修道女見習いのマリア(ジュリー・アンドリュース)は、そのおてんばぶりから、ほかの修道女たちにからかわれつつも愛される存在だった。ある日、修道院長(ペギー・ウッド)から、トラップ大佐(クリストファー・プラマー)の子どもたちの家庭教師になるようにすすめられる。修道院長のすすめを最初は断るマリアだったが、最終的にトラップ邸に向かう。そこでマリアを待っていたのは、何人もの家庭教師がさじを投げた7人の子どもたちだった。子どもたちからの「手厚い」歓迎もマリアは動揺せず受け入れ、次第に子どもたちもそんな彼女に心を開き始めていくのだが…。
老人と美女、無意識と意識…。対極の者同士の甘美な出会いの先に待っているものは? 「エンジェル ウォーズ」のエミリー・ブラウニング主演による文芸エロス。「眠るだけ」という仕事を引き受けた主人公と、その周囲の人々に起こる心の変化の描写が見事! 学費を稼ぐため、日々さまざまな仕事に奔走するルーシー。そんな毎日に疲れた彼女は、より高い収入を求めて秘密クラブのアルバイトに応募する。初めは下着姿で老人たちに給仕するだけだったが、やがて「睡眠薬を飲んで眠る」という奇妙な仕事を任される。