ジムカーナ･ファイル 〜限界への挑戦〜 - シーズン1の動画を配信しているサービス

山の頂

ケン・ブロックと彼のチーム“フーニガン”の動画制作コンセプトはシンプルだ。ドライバー、車、ロケーション、限界なし。過去９作の「ジムカーナ」動画は、YouTubeだけでこれまで５億回以上の再生回数を誇り、ベスト・ブランデッド・コンテンツとして数々の広告賞を受賞。ネット上では何百万ものリポスト、パロディー、トリビュートが飛び交った。10作目となる「ジムカーナ10」では、過去最高の映像制作を目標とし、５台の車、５つのロケ地、そしてこれまで見たことのないまったく新しいカスタムカーで挑む。 しかしチームにはその前に登らなければいけない山があった。「クライムカーナ」はケンとチームの新たな挑戦で、「ジムカーナ」シリーズと、ユニークなモータースポーツであるヒルクライムを合体させたものだ。そのロケ地となるのは米国で最も象徴的な山の１つ、コロラド州 パイクスピーク。高い標高、変わりやすい天気、そして崖っぷちのコーナー。撮影はこれまでにない過酷なものとなる。 チームは、これまでで最大規模のプロジェクト「ジムカーナ10」の準備を進めつつ、山の斜面で見たこともない映像の撮影をこなす。

• 再生時間

  ：32分

モーター･シティ

“モーター･シティ”と呼ばれるには理由がある。米国自動車産業の本拠地デトロイトは、「ジムカーナ」のロケーションにもってこいだ。発展を続けるダウンタウンと隣り合う荒廃した街並みは、唯一無二のアメリカの都市の風景を織り成す。2010年に「ジムカーナ」の撮影候補地に挙がってから７年以上、ケンとチームはデトロイトでの撮影を希望していた。ようやくそのチャンスをつかんだのだ。「ジムカーナ10」の最初の撮影として、非常に重要なのはもちろん、今後１年にわたるプロジェクトの命運を握るとあって、チームは最初の１歩を着実に踏み出したいと考えていた。 フォード マスタングを改造したフーニコーンＶ２は、ケンの車の中でも最も人気のあるマシンだ。チームはこの車で、デトロイトにフーニガンの足跡を残そうとする。しかし廃れたモーター･シティでの撮影は危険に満ちていた。都市での撮影は常に、許可取りや警察との調整、道路の封鎖、厳しい時間制限などの困難を伴い、撮影に遅れが生じる。さらに天候悪化やオイリーな路面、1400馬力のモンスター級のマシンは、チームに悪夢をもたらす。しかしやるべきことは１つ。いつものように全力で取り組むしかない。

• 再生時間

  ：39分

ダート

期待外れの幕引きとなったものの、「ジムカーナ10」の最初の撮影は無事に終了。ケンはフランスのロエアックへ飛び、優勝を目指して世界ラリークロス選手権（ＷＲＸ）に出場する。ＷＲＸは、ダートとアスファルト路面の入り交じったサーキットで行われるレースとラリーを組み合わせた自動車競技で、観客はアリーナから観戦する。成長著しいモータースポーツで、製造メーカーやファンの熱い注目を集めている。フォードのサポートを受け、ケンとノルウェー出身のセカンドドライバー、写真好きの若者アンドレアス・バッケルドは、フォード フォーカスＲＳ ＲＸに乗り込みレースに挑む。しかしチームの弱点が仇となり、満足のいく走りができずに終わる。一方のブライアンは「ジムカーナ10」の制作準備を進めていた。動画のラストを飾るテキサス州の小さな町でロケ-ションハンティングを行う。

• 再生時間

  ：32分

崩壊

「ジムカーナ10」の次なるシーンのために、ケンとチームはオリジナリティのある斬新な映像を望んでいた。車でキック・フリップはできない。だがグラインドは可能かもしれない。スケートボードからアイデアを得て、チームは1991年型フォード エスコート コスワースＲＳのタイヤを外すことを思いつく。それはチームにとって新たな挑戦だった。ロサンゼルスの工業地帯 サウスゲートにあるタイヤ工場の跡地で、フーニガン･チームはリム走行という思いも寄らないアイデアを実行しようとしていた。 そのアイデアは、過去の「ジムカーナ」作品、「ジムカーナ３」にさかのぼる。その最後に、ケンのレースカーのタイヤが擦り切れるまで延々と定常円旋回を行ったのだ。そこからリム走行のアイデアが生まれたが、10分間の映像にできるほどの案とは思えない。容易に運ぶと思っていた撮影は、予期せぬ壁にぶつかる。

• 再生時間

  ：34分

仕方のないこと

ロサンゼルスでの撮影後、チームは別行動となる。ブライアンはフーニガン本部で「ジムカーナ10」の準備を進める。一方のケンはレースへと戻る。精彩を欠いたシーズン前半の成績を受け、ケンは世界ラリークロス選手権（ＷＲＸ）における自身の今後について、そしてチームへのある発表について、難しい決断を迫られていた。 ケンがつらい宣言を強いられる中、ブライアンはスウェーデンへ飛び、次の撮影の準備を進める。ロサンゼルスでの失敗は、チームにとって苦い教訓となった。残りの撮影が３パートとなった今、決定的な瞬間をカメラに収めなければ、プロジェクトは失敗しかねない。

• 再生時間

  ：25分

薄氷

ロサンゼルスでの失敗を引きずりながらも、ケンとブライアン、そしてチームはスウェーデンのルーレオで困難なパートの撮影に臨む。凍った湖の上に雪で作ったカスタムコース、太陽が出ているのは３時間、気温マイナス30度という過酷な気候。使える撮影映像を確保して北極圏を去るために、撮影はスムーズに進めなければならない。 世界ラリークロス選手権（ＷＲＸ）のシーズン終了を迎え、ケンはレースに気を取られることなく、「ジムカーナ10」の制作に集中することができる。スウェーデンでの撮影には、ＷＲＸでケンのライバルでもあるペタ-・ソルベルグの息子、オリバー・ソルベルグが参加。オリバーはＷＲＸで最年少のスーパーカー・ドライバーだ。16歳の彼はまさに未来のスーパースターと言える。もう１台のレースカーが登場するのは、「ジムカーナ」シリーズ初となる。 極限の環境、新しい車、ジャンプ。スウェーデンでの撮影は、フーニガン・チームの限界をさらに押し広げる要素が満載だ。

• 再生時間

  ：36分

トラック導入

スウェーデンでの撮影を無事に終え、チームはリズムに乗っていた。ロサンゼルスでの険悪な雰囲気は一掃され、ブライアンとケンはテキサスに乗り込む。のどかなテキサスの町で、土ぼこりを巻き上げ、煙を出しながらの撮影に臨む。 映画「カーズ」３作に登場した“コノコ”タワーで世界的に知られるシャムロックの町。「カーズ」で描かれるラジエーター・スプリングスの町のモデルだ。ルート66沿線のこの町は、「カーズ」で描かれなかったら廃れていたかもしれない。 フーニガン撮影クルーと共に到着した新しい車が見物人の目を引く。1997年型フォードF-150を改造した豪華なカスタムメイド車だ。ル・マン24時間レースで優勝したフォードＧＴ車のエンジンを搭載し、手作業で造形されたアルミニウムのパネルやクラシックなフロントグリルが使われている。この最高にカッコいい、タイヤを消耗するケンの武器は“フーニトラック”と呼ばれ、テキサスの町でデビューを果たす。

• 再生時間

  ：37分

始まりの地

ケンが世界選手権に出場する以前、ファクトリー・ドライバーだった頃、彼は国内レースで何度か勝利しただけで、世界に通用するドライバーかどうかは未知数だった。そんな時、ケンとモンスター・ラリーチーム（当時のチーム名）は最高峰のステージで実力を試そうと、2007年、メキシコ グアナファトでの世界ラリー選手権（ＷＲＣ）に初めて挑んだ。 その初レースで見事な成績を残し、ケンは世界レベルのドライバーとして認められた。そしてその経験が、ここ10年のレースと動画制作活動へとつながっていく。 「ジムカーナ10」で、チームはこの始まりの地に戻ってくる。グアナファトの街はラリー開催地として、熱狂的なファンが多いことで知られる。通常、レースは街の周辺の丘で行われるが、ケンとブライアンはフォード フォーカスＲＳ ＲＸを街を象徴する場所である狭い採掘トンネルで走らせようとしていた。 街を知り尽くしたチームは、熟考することなく撮影に入る。ケン・ブロックと「ジムカーナ」を世界に知らしめるきっかけとなった街での撮影は、まったくの惨劇となるか、それとも最高の映像をもたらすのか…。

• 再生時間

  ：53分