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ロレーナ事件 〜世界が注目した裁判の行方〜

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ロレーナ事件 〜世界が注目した裁判の行方〜の作品紹介

ロレーナ事件 〜世界が注目した裁判の行方〜のあらすじ

1993年、バージニア州のある夜更け。怒りに任せた凶行か、ロレーナ・ボビットは夫のペニスを切り落とした。この事件をめぐる夫ジョンと妻ロレーナの戦いは世界中で報道されることになる。ジョンは逆上したロレーナの報復的な犯行だと主張。しかしロレーナは、長年にわたる夫の身体的、精神的、性的な虐待に対する抵抗だったと訴えた。この新たな男女の戦いでどちらを支持するか、2人の裁判は全米で論争を巻き起こし、テレビでは24時間絶え間なくこの事件を報じた。
ジョンは当初、いかにもアメリカ人らしい元海兵隊員といった印象で、情緒不安定な妻の被害者という立場を取ろうとした。彼の弁護士はロレーナの性格に問題があるとし、性的暴行の証拠もないと主張。ロレーナの証言には矛盾も多く、自身についての悪い評判も彼女の足かせとなった。ジョンは無罪となり、一躍有名となる。一方で懲役20年を求刑されたロレーナは、世間で笑いのネタにされ、彼女のつらい経験は男性優位の報道によって軽んじられた。裁判はテレビ中継され、世界中の注目を集めることになる。ロレーナの弁護士が“抵抗不能の衝動”による犯行だったと主張すると、流れが大きく変わった。検察側はロレーナのあいまいな記憶と過去の違法行為を攻撃する。彼女はジョンの元から逃げることもできたと言う専門家もいれば、彼女はPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいたと言う者もいた。国民的な論争が激しさを増すにつれて、ロレーナにとって厳しい状況となっていく。

無数の人がテレビを通して見守る中、ロレーナは事件の夜の記憶をたどり、その時受けた侮辱、殴打、脅迫、性的暴行について証言。報道は彼女に同情的になったものの、彼女が心神喪失状態であったことを証明することは不可能かと思われた。しかし、事件の数日前に彼女を見たという人物が現れる。

無罪となったロレーナは精神科施設から解放されるも、容赦ないマスコミの報道と信頼していた人物の裏切りを受ける。名声を求めたジョンの人生は転落に向かう一方で、ロレーナは生きる強さを身につけていった。

ロレーナ事件 〜世界が注目した裁判の行方〜の評価・感想・レビュー

ロレーナ事件 〜世界が注目した裁判の行方〜のエピソード一覧 全4話

  • ロレーナ事件 〜世界が注目した裁判の行方〜 あの日の夜

    あの日の夜

    1993年夏、バージニア州マナサスの小さな町、町中が寝静まる中、目の覚めるようなパトカーのサイレンが突然鳴り響いた。警察が向かうのは、恐ろしい事件が起きた現場だ。ロレーナ・ボビットが夫のジョン・ウェイン・ボビットのペニスを切り落とし、草むらに投げ捨てたのだ。切断されたペニスは、回収されると即座に病院へ送られ、医師たちにより、奇跡的に縫合された。ロレーナは逮捕されると、犯行に及んだのは数年に及ぶ精神的、性的な虐待があったからだと主張した。夫婦間の性的暴行を告発されたことで、ジョンもまた逮捕される。地元メディアがこの一連の出来事を取り上げると、瞬く間に全米に広がり、報道合戦が始まった。ジョンとロレーナはそれぞれタブロイドのネタにされた。家庭内暴力に関する議論が国内で広がる中、男女それぞれの立場の味方として、また、新たな男女の争いとして、24時間、テレビのニュースで取り上げられた。ジョンは全国の男性たちから、行きすぎた男女同権主義の被害者だとたたえられる。一方のロレーナは、女性の怒りの象徴のように見なされ、深夜のコメディー番組でネタにされるようになった。苦しみ、混乱し、そしておびえたロレーナは、信頼できる数少ない友人の元に身を寄せるようになる。たびたび昼のトーク番組に出演し、人気者となっていったジョンは、離婚を切り出した後に不安定な妻がカッとなって犯行に及んだと主張した。ジョンの弁護団は、彼こそが被害者であり、嫉妬深く、情緒不安定な妻による、真のアメリカ人というべき元海兵隊員のジョンへの暴行だとして、ロレーナを告訴した。そして、ロレーナの性格や、事件の夜にレイプされたという証拠が不十分であることを非難した。検察側はこれまでロレーナが受けてきた暴行の証拠を提示する機会を失い、陪審員を動かすにはロレーナの証言に賭けるしかなくなった。しかし彼女が証言台へ呼ばれると、警察への供述との矛盾や、自身に関するこれまでの悪評が彼女を苦しめる結果となった。

    • 再生時間
      :62分
  • ロレーナ事件 〜世界が注目した裁判の行方〜 苦悩する女

    苦悩する女

    レイプの罪について無罪判決を受け、一躍有名人となったジョンが注目を浴びる一方で、ロレーナはジョークのネタとされ、男性にとって悪夢の象徴のような存在となっていた。“一体何が彼女を極端な行動に駆り立てたのか”を問う者は誰一人いなかった。20年の懲役刑を求刑する裁判が近づくにつれ、彼女のストレスも耐え難いものとなっていた。さらに悪いことに、ジョンの裁判でロレーナに証言をさせた検事長が、ロレーナの裁判担当を辞退しなかった。彼はロレーナに司法取引を持ちかけたが、重罪を犯したことを認めれば強制送還となり、彼女のアメリカンドリームは断たれることになる。ロレーナはわずかな望みに全てを賭け、司法取引には応じずに裁判の準備に取り掛かる。この裁判は、後にアメリカ史上で最も有名な裁判の1つとなる。ジョンの場合と異なり、テレビ報道が許可されただけでなく、数年にわたり行われたDVについて証人尋問も認められた。テレビの人気番組のようにドラマ性に富む展開が期待され、人々は一斉にテレビ画面に釘付けになった。検察側は容赦ない攻撃に出て、ロレーナの嫉妬に駆られた衝動的な行動や雇い先のネイルサロンから商品を盗むという不誠実さについて証言した。彼女自身が主張する“罪のないカトリック教徒”からは程遠い印象を与えるものだった。マスコミは弱みにつけ込むように彼女を攻撃した。その後、被告側は反撃を開始。ジョンは頻繁に飲み歩き、職を転々とし、請求書が山のように積まれていったと主張した。現金が必要となったロレーナはネイルサロンから横領し、要求の多い夫を喜ばせるために衣服を万引きしたと言う。彼の狂暴な気性についての証拠も提示され、彼女を殴り、髪をつかんで引きずり回し、体中に傷を残したことが明らかになった。また、複数の証人が、ジョンが強制的なアナルセックスが好みだと近所の住人に自慢げに話していたと証言した。最も強烈な印象を与えたのは、毎晩ジョンがどのようにして彼女にこの行為を強要したか、そして彼女がどんなに恐ろしい思いをし、出血をしながらどんな屈辱を味わったかについて、ロレーナ自身がためらいながらも語ったことだ。一方、ジョンが検察側の証人として果たした役割はお粗末なものだった。自らを守るために全ての暴力行為を否定することに終始し、マスコミの彼に対する態度は厳しくなった。しかし、ロレーナが無罪になるためには、弁護団が判決の前に立ちはだかる大きな障害を乗り越えなくてはならない。ロレーナが夫のペニスを切断した時、本当に彼女は“心神喪失”の状態にあったのだろうか?

    • 再生時間
      :65分
  • ロレーナ事件 〜世界が注目した裁判の行方〜 抵抗不能の衝動

    抵抗不能の衝動

    ロレーナの公判が再開された。彼女が夫から虐待を受けていたのは誰もが認めるところだったが、問題はジョンを襲った夜の彼女が、法律の定める心神喪失の状態であったのかどうかだ。弁護団はロレーナの行為が “抵抗不能の衝動”に駆られたものであると示し、彼女が心神喪失状態だったことを立証しようとする。しかし“抵抗不能の衝動”が認められることは非常にまれだ。証人は次々に、ロレーナは精神が崩壊の状態にあったと語った。精神科医の一人は、ロレーナが被虐待女性症候群に苦しみ、自尊心を失い虐待から逃れられない状態だったと証言した。公判では、さらに驚きの事実も語られた。ロレーナは妊娠した時期があったのだ。彼女は希望に胸をふくらませてジョンに妊娠を告げる。しかしジョンは激高し、強引に中絶させた。絶望したロレーナはついに離婚を決意する。離婚に向け、夫の虐待をレコーダーで録音していたロレーナだったが、ジョンに見つかり再び暴力を振るわれる。彼女は、ジョンに“もし逃げても必ず捜し出す”と脅され、恐怖のどん底にいたと語る。法廷の外でも、ロレーナの生活は脅かされていた。ゴシップ番組の帝王であるヘラルド・リベラが、ロレーナの姿を番組で流そうと、自宅に押し掛け家じゅうの窓からカメラで狙っていた。ロレーナの証言内容が、彼女が自制心を失った運命の夜の出来事に近づくにつれて、ますます多くの人々がテレビに釘付けになった。ジョンは事件の夜も、酒に酔いロレーナをレイプした。彼女が痛がり、絶望で無気力になっていることには一切関心を持たなかった。ロレーナの脳裏に、今までの様々な記憶の断片がよみがえる。侮辱、殴打、脅迫など、長い間受け続けた虐待を次々に思い出すロレーナ。その悲壮な証言で、長年にわたる彼女の精神的苦痛、身体的苦痛の内容が明らかになる。“全てを思い出しました”と泣き叫ぶロレーナに、彼女の苦悩がにじみ出ていた。しかし、実際にジョンを襲ったとは主張しなかった。彼女は、ナイフが目に入り、放心状態になったことだけを覚えている。検察側はロレーナの記憶があいまいな点を非難した。ある専門家は、ロレーナはその場を逃げることもできたはずだが、復讐のために犯行に及んだと主張した。一方で別の専門家は、ロレーナはPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しんでいて、心神喪失状態であったと主張する。国じゅうで議論が白熱する中で、世論は彼女の敵に回ったかのように見えた。そこへ意外な人物が証人席に現れる。その女性は、なぜ自分が法廷へ来たのか、そしてロレーナが夫の性器を切り落とす数日前に自分が何を目にしたのか、2つの驚きの事実を語る。

    • 再生時間
      :63分
  • ロレーナ事件 〜世界が注目した裁判の行方〜 虐待の連鎖

    虐待の連鎖

    ある寒い冬の朝、何百万もの視聴者がテレビに釘付けになった。ロレーナの事件の評決が今まさに下ろうとしていたからだ。陪審員の評決は一時的な心神喪失による無罪。家に帰れると期待したロレーナだったが、精神鑑定を義務づけられ、病院へ移送されることとなった。彼女は混乱し、怒りを覚えた。この評決に夫ジョンはあぜんとし、世の多くの男性たちは疑念を抱いた。女性たちは最終的にDVが注目されることを期待していたが、男性優位のメディアは“虐待は言い訳だ”と論じた。そんな中、“女性に対する暴力防止法”の審議が議会で行き詰まりを見せる。精神科病院上空に旋回するヘリコプター。ロレーナの話を聞こうと大物キャスター、バーバラ・ウォルターズがやってきた。メディアの取材攻撃から逃れるため、ロレーナは病院の厚い壁の中に避難するしかなかった。6週間後、外に出た彼女にプライバシーなどない。再びメディアの目にさらされることとなる。リポーターは彼女をしつこく追いまわした。そんなロレーナを利用し、もうけようと企んだのは、あろうことか彼女の信頼していた友人だった。ロレーナは番組の出演料の15パーセントをその友人に奪われたのだ。この裏切りと重圧にロレーナは苦悩し、自身の家族との間にも溝が生まれていった。一方ジョンは、ポルノ業界において、つかの間の名声を追い求めていた。世間で騒がれるようになった彼は、狡猾なジャック・ゴードンなどにいいように利用されていた。ジョンは一時の名声を守ろうと、自身の性器の増大手術を撮影し映画にすることを了承した。再婚しては配偶者を虐待し逮捕される、ジョンはそんなことを繰り返すようになった。ネバダ州の悪名高い売春宿バニーランチに雇われたジョンだったが、酒乱であることが判明し、解雇された。女性と姿を消すものの、再び暴行で逮捕され、実刑を科されることとなる。O・J・シンプソンの裁判を契機に、ボビット夫妻の名は新聞の1面から消えた。そして国内の議論のテーマはDVから人種へと変わる。しかし、メディアはまたも事件の背後にある事実から目をそらし、報道した。世間の注目から解放されたロレーナは心の傷に向き合う時間を持つことができるようになった。しかし、過去から逃れることは、想像以上に困難で不安なことだと気づく。ロレーナはいつになったら普通の家庭生活を送ることができるようになるのだろうか。

    • 再生時間
      :62分

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