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『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』
完全ネタバレでレビューするのでまだ観ていない人は注意して下さい♪評価の点数は最後に明かします(^^)
【プロローグ】
・いきなりパルパティーンの存在が明かされる。新キャラや新アイテムの登場など展開が急過ぎる。
【『EP5 帝国の逆襲』要素】
●Xウイング(戦闘機)を水中から持ち上げる
●主人公の血筋が明らかになる
●ランド カルリジアンの登場
●ハンソロが『I know(分かってる)』発言
中盤であるEP5の要素を完結編に投入。
これは『EP8最後のジェダイ』でやれてなかった事の修正。煮詰めておくべきキャラの掘り下げをやっていなかったが為に、急いで詰め込んだ感がある。
【6作品でのSWサーガ】
・旧3部作は凄くまとまっている。それに新3部作(EP1〜3)が加わりSWはアナキンの話としてのイメージが大きくなった。
フォースにバランスをもたらす『選ばれし者』の設定がEP3の絶望感を演出している。
EP6では息子ルークの愛によってアナキンが皇帝/シスを滅ぼすラスト。EP1で登場した『選ばれし者』の役目を果たした事になり6作品での完成度を高めた。
【9作品でのSWサーガ】
・レイとカイロレンの関係により光と闇など『バランスとは"対"である』と示された。
EP6でシスを滅ぼした事により『平和 = バランス』だと解釈していたけど、新たな要素を提示してきました。
それはEP8ではあらゆる面にある"対"が表現されていました。しかし本筋であるレイとカイロレンの関係は曖昧なまま、特に発展する事は無かった。それが本作の前半で行われる。
短い時間で急にやろうとするから内容は煮詰まっていない。なので最後まで"対"が何かを成し遂げる事は無かった。EP1〜6を補強する事はもちろん、EP7〜9ですら統一感や完結された何かは無い。
【カイロレン】
・パルパティーンがレイを追い込む。
『ルークは父親が居たから助かったが、お前は1人だ』とレイは言われる。EP6のデススター内のシーンと本作のそのシーンを重ねている。
ここで助けに来る人物は、もちろん暗黒面から戻りカイロレンでは無くなったベンソロ!
(EP6のダースベイダーは)
・ルークを救う為、自らの身体を張る。その行動が父の愛を感じさせます。なぜそれに感動させられるのかはEP5より描かれてきたダースベイダーというキャラの組立が出来ていたから。
(本作のベンソロは)
・具体的にレイを危機から救っては居ない。助けには来たけど重要な時にはどこかに落とされていた。
例えばレイの代わりに撃たれる!代わりに落ちる!などキャラに見合った助け方があったはずです。『ベイダーは自らの身を犠牲にしたから父の愛を感じた』んです!キャラに見合った助け方でした!
カイロレンのキャラ組立が不十分だから、感動の展開を与える事すら出来ない!
『暗黒面から戻ったスカイウォーカーが主人公を助けて命を落とす』とEP6と同様の展開をやっているけど準備が不十分でした。
なのでベイダーの様に偉大な葬儀シーンを入れる事も出来ない。
【ポー・ダメロンが駄目】
・最終決戦でポーが『みんなごめん!駄目だった』と言ったタイミングで応援がやってくる!あの大量のシップが並ぶシーンは興奮しました(^^)
リーダーが諦めて謝るのはダメでしょ!EP8からリーダーとしての成長が描かれていたけど、その結果とは思えない。
本当は無理だと気づいているんだけど、リーダーとしての責務を果たすために必死になって指示を出している。だけど聴こえないように小言で『無理だ・・』とか。そして助けが来る!
その方が『孤独を感じたら負け!』と前半から言われ続けていた要素とも重なる。
【スカイウォーカーの夜明け】
・最後に『レイ スカイウォーカー』と名乗る!え、待って?ルークが言ってたけど血筋は関係ないって話では無かったの?
実のファミリーネームよりも自分をジェダイとして育ててくれたルークとレイアのファミリーネーム(レイアはオーガナだけど)を名乗った!て事でしょ?それは理解できる!
でもパルパティーンを名乗らない時点で逆に血筋を意識してますよね?屁理屈に聞こえるかも知れないけど、主人公が3作通して悩んでいた事のラストとしては浅過ぎる!
【まとめ】
・主要キャラを煮詰められていないのにも関わらず新キャラを数多く登場させた理由が分からない。
フィンがレイに言いかけた事は恐らく『愛している』でしょう。なぜ回収しないの?
最終決戦も各キャラがどこにいるのか全体的な地理が全く分からないし、何をしたら勝ちなのか不明確。結果、パルパティーン死亡により全滅するならランド達が応援部隊を呼んできた意味は無い。
本来EP8でやるべきだったところからスタートしているから展開だけが先行してしまってキャラが描き切れていない。だから感動は無いし、おれがSWに1番魅力を感じていた『サーガとしてのまとまり/バランス』を崩す結果となった。
評価は10点中4点!!
それ相応の終わらせ方をしたのは良かった。