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2022年11月 TV放送視聴
とても良い作品でした。面白かったです。
実話を元にした映画。セクハラで訴える女性達と防戦する会社トップロジャーの攻防が見もの。アメリカの女性は強いイメージだったけど意外だった。
面白い
実話を元に作られた作品はドラマチックな展開が少ないためかあまり面白くない。最後がややモヤ。
ま、でも観て後悔はしてない、
記録
【レビュー】
この映画を観た感想として一言で言うと、「全てにおける権力支配構造の仕組みを、戦う美しい女性達で描く作品」という印象です🤔
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まず良かったのは「テーマの魅せ方」ですね🤨
今作のテーマは《セクハラと男尊女卑》ですが、単純に一言で済ませれるようなセクハラ事件ではないんです😖
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というのも、セクハラとはパワハラの一部であり、昇進や人事等を人質のように扱って人をコントロールする、この状態こそが権力支配であり、そこから更に僕らが観ているテレビの正体まで見えてくるのです。
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テレビ業界はこの世で最も競争率の高い業界であり、そこには大きな夢と不安を抱え、小さなチャンスをも逃さないという志を持った人が集まりますよね☹️
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その状態で権力者から、私的な要求をされたらどうしてしまうでしょうか。
これはよくあることで、『この業界で成功させてくれるなら』又は、『断ればこの業界で失墜してしまう』という思いから、ダメなことと分かっていても断れない人が多いでしょう。
人の弱さを利用しているのです。
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これは芸能界だけでなく、雇われて給料を貰う全ての方々に当てはまることだと思います😖
『上司に気に入られれば昇進出来る』
『この職を失えば、家族を養えない』
この感情に束縛され、我々はある意味支配されていると言えます。
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そして、テレビ局の支配は特別で、社会全体への支配や洗脳をする武器にもなりえてしまうのです。
僕らが観ているキャスターや芸能人、専門家の一つ一つの言葉に我々は気づかず影響を受け続けていますよね。
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彼等はテレビ局からお金を貰い、テレビ局は広告主からお金を貰う。彼等はそのお金で生活を営んでいる訳です🤔
その為、失言をすれば番組降板、社員であれば左遷してしまいますので、上からの指示を聞かざる終えないですよね。
働きアリの代わりはいくらでもいるのですから。。
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つまり何が言いたいかと言うと、テレビという媒体を利用し、広告主や一部の資本家達が私的欲望を得ながら社会や政治をコントロールする支配構造がこの作品からみえてくるのです🤔
『セクハラ』はその私的支配の一部と言えるでしょう。
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今回の事件ではたまたま告発しましたが、なくなる事は決してありません😖
広告主が中国だったら、お金を貰う人が政治家だったら。
お金を使えば国までもコントロール出来てしまうのが権力支配構造なのです😂
ちなみにこの作品には反トランプの意思も組み込まれてます。
もしかするとこれも印象操作の一つかもしれませんね笑
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メインである男尊女卑についても、もちろん強いメッセージ性がありました😖
女性の活躍に対する大きな壁があること、そしてそれが今でも無くなっていないことを表現されており、全体的にテーマの魅せ方として良かったと思いましたね😊
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次に良かったのは「女性達の演技」ですね😁
捨身覚悟で立ち向かう女性達は男顔負けの凛々しさが表現されており、特にシャリーズ・セロンの演技は素晴らしかったです😊
そして、若さを感じられる弱さを持つ女性の演じたマーゴット・ロビーの演技も素晴らしかったですね!!
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後は「ビジュアルの美しさ」も良かったです🤩
アカデミー賞で受賞しただけのことはあります!
数々の女性達をキャスターらしいメイクと衣装によって、凛々しさのある美しい姿に彩られていました😊
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【総評】
総評として、「テーマの魅せ方」「女性達の演技」「ビジュアルの美しさ」これらは素晴らしく、女性の活躍とセクハラをテーマを表だてながら、権力者による政治的支配構造を描く巧妙な作品だと思いました🤨
これはあくまでも僕の解釈ですけどね😁
気になる方は是非👍
『スキャンダル』
"色褪せない記録"として後世に残す、もしくは同じ被害に合う女性達に勇気を与える、凄く価値のある映画。*
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もちろんセクハラはダメだし、ここで描かれる女性達には同情するし、その勇気を称します。そんな価値ある映画である前提で、セクハラについての内容では無く、映画としてのストーリー構成について今から物申します。*
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『セクハラはいけない事だと思った』というのは映画のレビューでは無く、感想です。おれは『セクハラはいけない事だと思わせる為にどんな演出や工夫が施されているか』が映画の価値だと思うのでそこについて話します。*
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決して、おれがセクハラ賛成派な訳でも無いし女性に対して偏見がある訳でも無いので、そこは誤解のないようにお願いします。*
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それと、あれを受賞した特殊メイクについてはたくさんレビューがあると思うので触れません。*
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内容とは別に映画としての良き表現もあった本作だけど、せっかく事実(しかも近年)を描いているのに着色された架空の部分が浅い。*
ただ単に女性の味方とだけ主張する無難な答えを結末に置いている。*
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【良かった点】*
●ニュース番組っぽい演出*
・オープニングで専門用語や各種前提をスムーズに説明。ボスを"2階"と呼ぶなど企業あるあるだし、取り入れた事がよりリアルさを演出*
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●台詞『なんとかドールみたい』*
・上司のセクハラを受け入れキャスターとしてスタートしつつある時のマーゴットロビーがドレスを着てきた時に言われた言葉。*
『可愛い』と言う褒め言葉として言われるんだけど観客には『上司の操り人形』という意味と重なって聴こえる仕掛け。*
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けど字幕が悪い!『〇〇ドール』(何ドールて言ったのか忘れた)て訳すのでは無く『お人形さんみたい』の方が日本人には分かりやすいと思う。*
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【訴えるデメリットを描く】*
キャリアや家族の存在、セクハラされたレッテルが今後の人生に付き纏う事、加害者側の業界における権力など、セクハラ以外の様々な問題にも共通する"現実"が描かれていた。*
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そんな"現実"に自分を押し殺し順応する姿を視覚的に"スカート"で表現。ボスが脚フェチである事と上手くマッチしており、ラストでズボン(パンツ)を履く社員が、セクハラ問題での"女性の解放"を表していた。*
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【実話に空想のキャラを導入する目的】*
そんな"現実"と一般的な"女性の解放"とは区別して具体的に被害を受けた個人の解放として架空の存在であるキャラが1名追加されている。*
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そのマーゴットロビー演じるキャラが自信満々に会社を辞めて行く事で"被害者の解放"を描いている。*
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彼女は夢の実現が近づく中、予想だにしなかったセクハラという過酷な現実を知った訳です。シャーリーズセロンに『あなたが告発しなかったから後輩である私達は今でも被害を受け続けている』と過去に闘わなかった先輩に物申すシーンがあった。*
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観客はストーリーの流れで、簡単に告発出来ない"現実"を理解しているので、それを知らない彼女に"若さ"を感じ、後輩を守ってあげたくなるような感情を抱く。そしてそんな彼女が誰にも相談出来ずに苦しむ姿に同情する。観客の感情移入を促すキャラ!*
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【え?おかしくない?】*
そんな彼女が『こんな会社、こっちが願い下げよ!』と言わんばかりに、ゴミ箱に社員証を捨てて会社を後にするシーンは、女性が組織に勝ったスカッとする演出がされている。*
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でも彼女は自身の夢について、前半に涙ながらにこう言っている。『"FOX社"のキャスターでは無いと意味がない』と!*
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つまり会社を辞める事は、人生に掲げた目標を捨てる事を意味する。セクハラを受け入れるか、人生をリスタートするか、この2択しか無い過酷な現実!それを描かないとダメでしょ!*
彼女は正しい事をしたのに損をしてるんです。*
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『セクハラはいけない』そんな事は幼稚園児でも知ってます。経験した人にしか理解できない事を体験していない人に考えさせるから映画化の価値があるのでは?*
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せっかく良い題材で、しかも近年の出来事を実在のキャラを実名で用いて映画化しているのに、それを補足する為の架空のキャラがこうも浅い作りだとメッセージ性に重みが無い。*
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彼女の辞める選択が、世界中のセクハラに悩む女性達を代表した"被害者の解放"演出なのは理解出来る。だけど、その選択をする事で起きる現実的なデメリットと、その選択をする葛藤や心模様が描かれないから、ただ単にセクハラの被害者達を慰めているだけの映画に感じる。*
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セクハラ問題は凄くデリケートな内容でしょう。作中のシャーリーズセロン演じるキャスターがトランプ大統領相手に闘ったように、作り手の意思をズバッと語って欲しかったものです。*
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【まとめ】*
事実を用いて社会問題を提示する映画というよりも、社員が上司に勝つ!など社会的立場が弱い者が強い者に勝つスカッと逆転勝利モノという見方をした方が楽しめる作品♪*
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#映画好きな人と繋がりたい #映画レビュー #スキャンダル #シャーリーズセロン #ニコールキッドマン #マーゴットロビー