ネタバレを含むレビューです。

看護師 優秀！マフラー可愛い
おばあちゃん何歳やねん？オシャレさんね
消防車カッコイイ 犬 椅子！
2022年4月29日(金) GYAO!

お屋敷の内装にこだわりを感じる。はちゃめちゃに可愛い。途中からクリエヴァの顔面に気を取られて内容が入ってこなくなる()眼福🙏🏻

ネタバレを含むレビューです。

犯人が分かりやすかったですが楽しめました

最後が好きでした

ちゃんと見てなかった自分が悪いけど、なかなか人の名前が覚えられず面白さ半減…
でもこういうの、たまに観たくなる。

すばらしい脚本と演出！設定としてはよくあるミステリーを脚本と演出を練りこういった見せ方もあるんだなと思わせてくれた作品。とかくミステリー物といえば斬新なトリックや驚愕のどんでん返しに期待しがちだが、創作文化の歴史が積み重ねられた現代ではそうそう真新しいストーリーにはお目にかかれない。だが、ストーリー以外でもミステリーが楽しめるという可能性を提示してくれた素晴らしい作品。

痛快！

クリエヴァ目当てで観に行ったけど普通に面白かった。みんなクソ。

『ナイブズ アウト名探偵と刃の館の秘密』
監督&脚本は『スターウォーズEP8』の監督&脚本で酷評されたライアンジョンソン！

個人的にEP8は"単体"としては好きです！以前、レビューした通り脚本が上手い！
(SWシリーズとしては頂けないけど)

SWの"お決まり"を敢えて壊した事でファンから非難の嵐だったけど、本作でもミステリー物の"お決まり"を扱う！ベターで見飽きた展開なのに新しい作品！ポイントの抑え方が凄く上手い！

以下、ネタバレ有りなので注意して下さい


【マグカップ】
"私の家、私のルール、私のコーヒー"と書かれたマグカップの持ち主が死んでいた事から物語スタート！事件が解決し主人公が真の意味で財産を受け継いだ時に、そのマグカップでコーヒーを飲む！

更には家の外にいる故人の家族、ベランダの上にいる主人公！その上下の構図が各キャラの社会的な立ち位置を示す。1つのアイテムに象徴的な意味を与え、始まりと終わりに使用する事で綺麗に物語をまとめていた！


【重ねられたテーマ】
人間ドラマには2重の要素があった。

①善人が得をする
・逮捕されると分かっていながらも救急車を呼んだあの場面が主人公の無実を証明するキッカケに！良心的な人物である主人公と、その真逆である故人の家族！これまで底辺にいた善人がのし上がるスカッと物語♪世の中はこうあるべき！


②アメリカの社会描写
・移民について『法に則って国民になるなら良い。法を犯している時点で悪人だ』と台詞がある。でも正規のルートでアメリカ国民になれないから、違法入国する訳です。

法を犯したから悪人とは限らないし、法を守るから善人とは限らない。

現に主人公の母は違法入国してたけど悪人では無い。産まれながらのアメリカ人である故人の家族は法を犯す必要がないだけ。
社会に染まらず、良心的な人であり続けた家族が幸せになる！社会はこうあるべき！


【ベターな展開を活かす】
設定そのものがベター！豪邸に関しては警察が『ミステリー物で良く出る』と突っ込むほど。
名探偵の推理物語かと思えば中盤で、真実が明らかになる！

そこから主人公視点でのドキドキ展開に！これが新しい！観客を犯人側の視点に立たせる事で、探る側では無く探られる側のスリルを味合わせる手法！

しかし終盤にはしっかり、ミステリー物の醍醐味である探偵が犯人を突き止める流れに戻す！中盤の影響で、この手の話に免疫がついた観客も探りを辞めてしまう。だから新鮮に"真実"を楽しめる！


【キャプテンアメリカ(クリスエヴァンス)】
・MCUの影響で勝手に善人だと思ってしまう！協力してきたし。ナイフで襲いかかるシーンは違和感を感じるほどに、彼のイメージは洗脳されている。笑

無職でチャラ男なのに、故人から気に入られていた！と台詞があるので全財産は彼に譲る！て遺言書が出てくるのかと思ってた！笑
(可愛がってたのは囲碁が強かったからでした)

俳優のイメージを逆手に取ったキャスティングでした！


【最大のトリック】
中盤で故人が自殺であった展開を観客に見せる事！犬が主人公には吠えない事を探偵に気付かれるかとドキドキしませんでした？

犬の存在は、その展開をもたらす為の材料だと思っていた。しかし実は警察がまとめた殺人当日の夜の様子に『犬が吠えていた』があるんです。後に真犯人が侵入する際に吠えられた事が明らかになる。

思い返すと、昼間に車でやってきた真犯人が犬に吠えられているシーンがちゃんとある！けど主人公と同じで自分のせいで故人は死んだと思っているし、先入観や真実がバレるのではというスリルで、真実への手掛かりが見えなくなっている。これはやられた！


【まとめ】
誰の名言か忘れましたが『金は必要だが重要では無い』というものがある。
何事も程よいバランスが大事なんでしょうね。お金もありすぎると、本作の家族達のように醜い人間になってしまうのかも。

『無意識に家族を支配したかったのかも』と故人は金を家族に与えていた事を反省する。
映画の中で醜い人間とそうで無い人間を分けてみる。醜い側に入った人達はある意味、被害者なのかも知れない。

一人前の大人に育つ環境を与えられなかったから。それに気付き反省した故人は85歳で、子供達の中には50代もいる。時すでに遅し。

才能があっても資金がないとチャンスが与えられない現実感も描かれていましたね。
考察すると凄く深い映画でした！それをミステリー物のベター展開内でやり遂げている事と現代版への変換が素晴らしい！

犯人はすごく分かりやすかった。
でも、自分で広い集めた答えを確かめていくのが楽しい映画。
謎解きだけじゃなく、人間模様もまた面白い。