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フジテレビ「月9」ドラマとして2015年に放送された作品。2011年、小説『下町ロケット』で直木賞を受賞した人気作家・池井戸潤の同名タイトルの小説を原作としている。
気弱な主人公を演じたのは、人気アイドルグループ・嵐のメンバーとしてバラエティ番組をはじめ、多くのジャンルで幅広く活躍している相葉雅紀である。主題歌には嵐のシングル曲「青空の下、キミのとなり」が起用され、注目を集めた。
脚本はドラマ『ストロベリーナイト』など、ヒットドラマを数多く手がけてきた脚本家・黒岩勉が担当しており、毎回スリリングな展開に惹きこまれる。
デザイナーとして働く倉田健太(相葉雅紀)は、自分のデザイン画を出版社に提出するが、今回も担当者にダメ出しされ、新人デザイナーに仕事を奪われてしまった。
独創性が感じられないといわれ、健太は気弱に生きてきた自分を見透かされたような気分になる。その帰り道、ぼんやりと駅のホームに並んでいた健太は突然、すごい勢いで割り込み乗車をしようとしたニット帽の男に突き飛ばされてしまう。
いつもなら見て見ぬふりをするところだが、その日の健太は珍しくその男を注意した。多くの乗客が見つめる中、男は一目散に逃げ出し、健太は少しだけ達成感を得るのだった。
しかし電車を降りてバスに乗った健太は、あのニット帽の男が、自分の後を追って同じバスに乗り込んでくる姿を見つけてしまう…。
デザイナーとしてきちんと働きたいのだが、なかなかいい仕事を見つけられないでいる。争いごとを避け、自分の意見を主張せず、相手に合わせてしまうところが、父・太一にそっくりだと自負している。人あたりがよく、思いやりがある青年だとほめられることもあるが、そのせいで損をすることも多いと嘆いている。
割り込み乗車をしようとしたニット帽の男に、健太が注意した現場に偶然居合わせた女性。気が強く、思ったことをはっきりと話す。タウン誌の記者として働いている。
健太の父親で、大手都市銀行で働いていた。争いごとを好まず、余計なことに首を突っ込まないように生きてきたため、出世コースから外れ、通勤時間の長い職場へ出向させられている。穏やかな性格で、家族のことをとても大切にしている。
健太の母親で専業主婦。子どもたちが成長し、自分の時間を持てるようになったので、陶芸教室に通いはじめる。気弱な夫や、仕事がなかなかうまくいかない健太のことを心配し、元気づけている。
健太の妹で、就職活動をしている。強気な性格で、おしゃべり。健太とは小さなことでいい合いをしつつも、仲は悪くない。別れた元カレから追い回されていることが悩み。
七菜の元恋人であり、同じ大学に通っている。別れた後も、なぜか七菜の周辺をうろついていることが多く、七菜を悩ませている。
珪子が通っている陶芸教室で講師を務めている。珪子のことが好きで、何かと珪子に近づこうとする。
太一が総務部長を務めている出向先「ナカノ電子部品」で、総務部契約社員として働いている。母の医療費を稼ぐために夜のバイトもしている。
「ナカノ電子部品」で営業部長をしている。太一に不正を指摘されたが、反論した。
裕福な生活を送っているセレブ主婦。珪子と同じ陶芸教室に通っており、何かと珪子のことを意識している。
このドラマの原作者は、『半沢直樹』シリーズとして知られる小説『オレたちバブル入行組』や、企業の裏側を描いた『空飛ぶタイヤ』などを執筆してきた人気作家・池井戸潤です。
元銀行員という経歴を活かした作品の数々や、直木賞を受賞した小説『下町ロケット』など、池井戸潤の作品は読み応えのある企業小説が目立ちます。しかしこのドラマの原作『ようこそ、わが家へ』は、ひと味違う視点から描かれているのです。
平凡に生活していたはずの家族が、ほんのささいなきっかけで、思いもよらない恐怖の闇に落とされていきます。ひょっとしたら自分の身にも起こることかもしれない恐れを感じつつ、惹きこまれずにはいられません。
このドラマは、気弱な性格の主人公・倉田健太が勇気を振りしぼり、駅の構内で迷惑行為をした男を注意するという出来事からはじまります。
よかれと思って振りしぼった勇気が、とんでもない形で返ってくるという皮肉な設定に、複雑な思いを抱かずにはいられません。
そして、主人公やその家族を苦しめる犯人への興味が回を追うごとに増していき、犯人の手がかりを少しでも知りたくなります。エンディングのキャスト名にもこだわりの演出がほどこされており、最終回まで目が離せません!
池井戸潤の小説を原作としたドラマは『半沢直樹』シリーズをはじめ、数多くありますが、このドラマはそれらの中でもちょっと異なる雰囲気を持っています。
このドラマの主人公・倉田健太は、人ともめることを避け、自己主張をあまりせずに生きてきた青年です。父親譲りのその性格で損をすることも多く、そんな自分を嘆きつつ、なかなか変わることができないという気弱な健太の心情を、相葉雅紀が演じています。
穏やかなイメージを持つ相葉雅紀の姿と、健太の姿がピッタリと重なり、演技であることを忘れてしまいそうになるほどです。嵐が歌う主題歌「青空の下、キミのとなり」もこのドラマの雰囲気に合っていて、楽しめます。
『金魚妻』は2022年2月からNetflixで配信開始されたドラマ作品。配信はNetflixのみとなるが、Netflixとフジテレビの共同企画・共同制作となっている。紙・電子併せて累計部数325万部を突破した、黒澤Rによる同名漫画が原作。『アンフェア』シリーズなどで知られる篠原涼子が主演を務める。ほかにも岩田剛典、安藤政信、長谷川京子、堀未央奈、藤森慎吾などが出演する。とあるタワーマンション。ここの最上階に住むさくら(篠原涼子)は、夫・卓弥(安藤政信)とともに美容サロンを経営する、いわゆる“勝ち組”の女性だ。しかし華やかにみえる生活の裏で、卓弥は複数の女性と関係をもち、さらにはモラハラ・DVをすることでさくらのことを支配していた。タワーマンションでおこなわれたさくらの誕生日パーティーも、お祝いというのは建前で、実は新店舗オープンの発表が本来の目的であった。パーティーで風水師・メイ(峯村リエ)から、「金魚を飼うこと」を勧められたさくら。後日、近所に「金魚のとよだ」という金魚屋さんを見つけ、そこで店主である春斗(岩田剛典)と運命の出会いを果たす。金魚を介して惹かれあっていくさくらと春斗。しかし、2人の距離が近づけば近づくほど、夫・卓弥も苛立ち、さくらに冷たく当たるのだった。タワーマンションに住む6人の女性たちが、禁断の不倫愛に翻弄されていく。
これは、日本一の資産家にして政界財界裏社会に絶大なる影響力を持つ「金神」在全無量 (ざいぜんむりょう) が建設中の、「ドリームキングダム」に極秘裏に集められた若者たちが賞金1000億円を賭け、知力・体力・時の運を試される特別なゲームに挑む物語である。それは常に土俵際での心理戦であり、時に仲間をも蹴落とすことが必須とされる壮絶なサバイバルゲーム。若者たちが「ゲームに勝てば人生一発逆転できる」という千載一遇のチャンスに溢れたテーマパークに集められる。彼らにとって本当に大切なのは金か? 友か? それとも、命か? 原作:福本伸行「賭博覇王伝 零」(講談社「週刊少年マガジンKC」刊)
最高視聴率26.5%、平均視聴率23.7%を記録した大ヒット月9ドラマ! 反町隆史と竹ノ内豊が織りなすひと夏の男の友情を、海辺の町を舞台に熱く爽やかに描いた名作。お調子者で彼女に養ってもらう生活を送っていた桜井広海は、ある日突然彼女から別れを告げられ居場所を失ってしまう。時を同じくして、一流商社に勤める鈴木海都は、自分の立ち上げたプロジェクトを失敗させてしまい、失意のどん底にいた。東京に居場所を失ったふたりが訪れ、偶然出会ったのが、寂れた町の寂れた民宿「ダイアモンドヘッド」だった。そこにいたのは強面の無口な経営者・和泉勝と、勝の孫で民宿を手伝う女子高生の真琴。その民宿で、広海は従業員、海都は客として、奇妙な共同生活を始めることになる。性格が正反対のふたり。はじめは水と油のような関係だったが、民宿での生活をともにしていくうち、次第に息が合っていく。真琴たちと過ごす熱い暑い民宿の夏。しかし、彼らの輝く日々は永遠には続かず…?!
沖田×華(ばっか)さん原作の漫画『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』をベースに、今までの医療ドラマにはなかった産婦人科医院の「影」の部分にスポットを当てた感動の物語。 青田アオイは高校の准看護学科に通う高校生。由比が院長を務める由比産婦人科医院に看護師見習いという形で働きはじめる。 産婦人科医院は新しい命が生まれる場所と認識していたアオイだが、由比から「日本人の死亡原因の本当の1位はアウス(中絶)である」事実を聞いて唖然とする。 中絶、流産、死産、性的虐待、DVなど…毎日さまざまな事情を抱えた女性や赤ちゃんたちに出会っていく過程で、光がある命だけではなく、スポットが当たらずに消えていく命もある現実を知ることになる。 中絶手術後の小さな「命のカケラ」を小瓶に詰めて、業者にわたすことが日課になったアオイだが、「輝く命」と「透明な命」とが絶えず交差する場所で、「命とはなんなのか?」を問いかけながら成長をしていく。
うだつの上がらないサラリーマンが極上の風俗を追い求める! 「風俗好き」を公言するケンドーコバヤシ主演の風俗ドラマ第2弾。登場する風俗店は実在する名店だ。ミルクボーイによる「マスク」をテーマにした漫才も収録。 45歳のサラリーマン・梶山は、新型コロナの影響で営業成績が落ち込んだ上、月に1度の楽しみである風俗通いもすっかりご無沙汰に。そんなある日、感染対策をしっかり採った風俗店を発見した彼は、マスクを着けたまま楽しめる渋谷ナンバーワンのM性感を訪れる。
今作は一世を風靡したアダルトビデオ監督・村西とおるの自伝『全裸監督 村西とおる伝』を、実写化した作品である。80年代の日本を大規模セットで再現し、海外配給による豊富な資金をもって制作された。かなり大人向けな内容ながら、Netflixを通じて世界中で配信され、多くの支持を集めている。そんな今作の総監督を務めたのは、『百円の恋』を手掛けた武正晴。アダルトビデオ店で働いていた経歴があり、今作の雰囲気作りに貢献している。主人公の村西とおるを演じたのは、『勇者ヨシヒコ』シリーズや『闇金ウシジマくん』など、奇抜な役を多く演じてきた山田孝之。『全裸監督』の名の通り、気持ち良いほどの脱ぎっぷりにも注目したい。セールスマンとして確かな成績を残してきた村西とおる(山田孝之)だったが、突如として会社は倒産。妻には浮気され、自暴自棄に陥っていた。絶望的な状況の中、相棒の荒井トシ(満島真之介)とともに、アダルトビジネスに没頭し始める。会社員時代のノウハウを活かし、ビニ本販売に精を出していた村西。逮捕されるリスクを背負いながら、少しずつ勢力を広めていく。そしてついに、アダルトビデオ制作へ乗り出すのだが…。
『明日、ママがいない』は2014年に放送された日本テレビ系列のテレビドラマ。主演は芦田愛菜。これまでもさまざまな作品に出演してきた芦田だが、今作が連続テレビドラマ初単独主演作品となる。児童養護施設「コガモの家」を舞台に、さまざまな事情で親と離れて暮らす子どもたちの葛藤と絆が描かれている。芦田のほかにも、鈴木梨央、桜田ひより、渡邉このみといった演技力の高い子役が出演。子役以外にも、三上博史、木村文乃、三浦翔平、城田優、鈴木砂羽といった実力派の俳優陣が脇を固める。横浜にある児童相談所。そこにある少女が預けられた。彼女の名前は渡辺真希(鈴木梨央)。たったひとりの肉親である母親が傷害事件を起こし、身寄りのない真希は児童相談所に保護されたのだ。怪しげな男性・佐々木(三上博史)に児童相談所から連れていかれたのは、グループホーム「コガモの家」。ここではさまざまな事情で父親・母親と離ればなれになった子どもたちが、みんなで支えあって暮らしていた。真希はその場所で、3人の少女たちと出会う。本当の名前で呼び合うことをしない彼女たちは、ポスト(芦田愛菜)、ピア美(桜田ひより)、ボンビ(渡邉このみ)と名乗り、真希のことを「ドンキ」と名付けるのだった。その中でもリーダー格のポストは、新入りの真希に容赦ない言葉を投げかけ、それに対して真希も反発していく。
司馬遼太郎の代表的長編歴史小説を原作に、3年にわたって放送された壮大な人間ドラマ 司馬遼太郎が、明治という時代に立ち向かった男たちを10年かけて描いた青春群像劇。秋山好古・真之と正岡子規を、阿部寛、本木雅弘、香川照之という演技派3人が熱演! 日本が近代国家として歩み出したばかりの明治の初め、伊予・松山に3人の男がいた。後に、日露戦争で大きな役割を担った秋山好古・真之兄弟と、明治を代表する文学者・正岡子規。彼らはただ前のみを見つめ、明治と言う時代の坂を上ってゆく。