遊園地の経営者になったり、水族館や動物園を作ってみたり。 ゲーム上でさまざまな体験ができる、いわゆる「シミュレーションゲーム」は国内外で豊富な種類が発売されている。 その中には「こんなものまであるのか」と驚くような体験ができるゲームも存在する。 今回は、そんな変わり種シミュレーションゲームをいくつかご紹介。
日本ではなじみが薄い!?有料トイレ運営「Toilet Tycoon」
まず最初に紹介するのは日本未発売の「Toilet Tycoon」だ。
「Toilet」という名前の通り、このゲームでは有料トイレを管理して金を儲けることが目的のゲームである。
日本人にはあまりなじみのない有料トイレであるが、欧米だと比較的メジャーな存在。
便器の材質やアクセサリーにこだわり、みんなが金をどんどん落したくなる人気便器を作り上げよう。
エメラルドの便座に、ミンクのトイレットペーパー、それに高級ハンドソープやエアーも設置すれば億万長者御用達トイレの完成だ。
茶目っ気を発揮して珍トイレを作るのもおもしろいだろう。
そして、このゲームでもう一つ大事なのは、いかにしてライバルを蹴落とすかということだ。
金をかすめ取っていくクソ野郎どもは妨害工作で懲らしめてやろう。
衛生局の人間とグルになって評判を落としたり、トイレスパイを派遣するといった地味な方法もあるが、トイレを破壊したり詰まらせたりといった力技でスカッとストレス解消するのもいいだろう。
対応機種
PCゲーム
(steamからダウンロード可能。Windowsのみ。日本語版なし)
南の島で陽気に独裁者「トロピコ」
日々の鬱陶しい人間関係に疲れた方には、この「トロピコ」がおすすめだ。
舞台はラテンの香り漂う南の島。
いつでも太陽が燦々と輝いていて、陽気なBGMに心躍る。
その統治者(プレジデンテ)として、国民が幸せな暮らしができるようさまざまな政策を行うのが、このゲームにおけるあなたの役目だ。
みんながニコニコ笑顔で日々平和な暮らしを送ることのできる楽園を作ろう。
とはいっても、政治というのはなかなか一筋縄では行かない。
国粋主義者に軍国主義者、そして自然主義者や宗教主義者たちをうまくまとめなければ、たちまちのうちに反乱が起こってしまう。
おまけに国民たちはわがまま。
満足のゆく政策ができないと、すぐに不満を募らせてしまう。
だが、これは所詮ゲームだ。
反抗的なヤツらは罪を着せて逮捕してしまえ。
暗殺してしまうことだって可能だ。
気にくわない住居を潰してプレシデンテ記念館を建てようが、森林伐採に海洋汚染を繰り返して夢の島を作ろうが、誰も文句は言わない。
国民から掠め取った血税を秘密口座に貯金し、お礼として「毎日プレジデンテ」なるプロパガンダ放送を聴かせ、罪もない老人を気まぐれに投獄するのは最高に気分がいい。
ただし、時折行われる選挙で対立候補に負けたり、突然発生するクーデターを鎮圧できなければ問答無用でゲームオーバーとなってしまうので、その辺は気を付けよう。
対応機種
PC(Windowsのみ)
おもしろ患者で遊ぼう!「テーマホスピタル」
「テーマパーク」や「テーマアクアリウム」といった数々の経営シミュレーションを手掛けたブルフロッグによる病院運営ゲームが「テーマホスピタル」だ。
このゲームの面白さは、やはりとこどころに散りばめられたブラックユーモアだろう。
登場する患者は「ベロ出し病」「透明病」「風船あたま病」「レゲエ病」といった奇病持ち。
治療法も「舌を切る」「自分がどんなにダメな人間か理解させる」など斬新だ。
舞台が病院だけあって、経営には人の生死が深く関わっている。
たとえば、重病患者を治療せずにそのまま放っておくと、その場でお亡くなりになってしまう。
そうすると、病院の評判が下がってしまってよくないので、治療法が分からない場合は放り出してしまおう。
また、ゴミ箱やベンチ、トイレといった設備の設置もきれいな院内を保つために重要だ。
特にトイレを作らないでいると、汚物などによって床が汚れてしまうぞ。
治療した患者からはもちろん治療費をいただくわけだが、みんな同じ料金というのは公平ではない。
金持ちからは余計にふんだくってしまおう。
金持ちは心が広いから怒ったりしないぞ。
といった感じで、数ある経営シミュレーションの中でも一際真っ黒なこのゲーム、現在でもプレイステーション版が格安で買えたりするので、気になった方はぜひチェックしてみよう。
対応機種
プレイステーション
(プレイステーション・アーカイブスに収録)
PC(Windowsのみ)
参考元
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