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2019/12/24
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【ヱヴァンゲリヲン】「エヴァンゲリオン3号機」あらゆる世界で搭乗者を不幸にする漆黒のEVAのまとめ!

『新世紀エヴァンゲリオン』および『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』において、悲劇の機体として描かれている「エヴァンゲリオン3号機」。テレビ版と新劇場版で同じエピソードで語られながらも、その搭乗者の違いがファンに衝撃を与えました。乗り込んだ人間をみな不幸にしてしまう漆黒のエヴァンゲリオン。『シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版:||』の布石にもなっているかもしれない同機の設定を振り返ってみましょう。

目次

「エヴァンゲリオン」ってそもそも何?

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エヴァンゲリオンとは、テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』および『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズに登場する架空の人型兵器です。その体は機械ではなく人工的に作られた体組織でできていて、作中でもロボットではなく「人造人間」として扱われています

操縦は「エントリープラグ」と呼ばれるコックピット一体型の脱出カプセルを脊髄に打ち込み、プラグ内を満たす「L.C.L」と呼ばれる液体を通して、神経伝達によって行われています。操縦というよりは一体化という表現が近く、その精度を表す値として「シンクロ率」という数値を常に気にして戦うのが特徴となっています。

基本的には電力で稼働し、たいていの場合は「アンビリカルケーブル」という電力供給線を繋いだまま戦います。ケーブルが邪魔になったり、ケーブルの範囲外で戦わなければならない場合、内部電力で1~数分の活動が可能です。

しかし本来は生命体であることから、電力の供給なしに活動してしまうこともあります。多くの場合それは「暴走」と呼ばれる状態であり、そうならないようにパイロットはシンクロ率を高め、エヴァンゲリオンを自分の支配下に置かなければなりません。また全身を覆っている鋼の装甲も防具であると同時に、暴走を押さえつけるための拘束具としての役割を果たしています。

エヴァンゲリオン3号機とそのパイロット

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エヴァンゲリオン3号機は、先行量産型の「2号機」に続いて開発された戦闘用エヴァンゲリオンです。開発は米国NERV第1支部。2号機同様、機動試験を行うために日本へと輸送されてきます。

その際に事故が発生して機体は廃棄となるため、詳細なカタログスペックや戦闘能力はほぼ明かされておりません。しかし2号機に続く戦闘用ということもあり、運動性・操作性ともに優れた機体であったことがうかがえます

3号機は作中で数奇な役割を果たすことから、強く印象に残っている人もいるかもしれません。エヴァンゲリオンの世界の中でも重要な話であるため、テレビ版・新劇場版共に同様のエピソードで登場しています

違いがあるとすればその搭乗者ですが、3号機と共にパイロットが歩むことになる運命を考えると、ファンにとっては「誰が乗るか」が注目されていました

テレビ版のパイロットは「鈴原トウジ」

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テレビ版で3号機に搭乗したのは、フォース・チルドレンとして選ばれたシンジの同級生「鈴原トウジ」でした。関西弁でやや乱暴な喋りが特徴的なトウジは、相田ケンスケと共に、引っ越して来たシンジの最初の友人となりました

トウジには大事にしている妹・サクラがいましたが、初号機の初戦闘の際に重傷を負ってしまいます。そのことでパイロットであるシンジを憎んでいたものの、彼がどんな想いで戦っているのかを知り、やがて親友と呼べるまで仲を深めていきます

3号機への搭乗は、サクラをいい病院へ入れることを条件に承諾。シンジと共に戦っていく意気込みを持っていましたが、事故により左脚切断の重症を負ってしまい、一度も実戦に出ることなくNERVを去りました

新劇場版のパイロットはヒロイン「式波アスカ」!?

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3号機のエピソードは『新劇場版:破』に含まれていますが、劇場公開の際にテストパイロットとして画面に映し出されたのはヒロイン「式波アスカ」の姿でした。トウジの運命を知っていた視聴者たちは、思わず息をのんだはず。

アスカはもともと2号機のメインパイロットとして日本へやってきた、ヨーロッパのエースパイロットです。同時にヒロインの1人として多くのファンを得ている存在でもあります。

このパイロット変更の経緯は詳しく語られておりません。劇中ではバチカン条約により2号機が凍結されてしまいパイロットであるアスカの身が空いてしまったため、そのままテストパイロットにシフトしたようです。

パイロットが変更になってもエピソード自体は変わらず、結果として3号機に事故は起き、アスカがその犠牲になってしまいます。『新劇場版:Q』の特報映像でその生存が明かされるまで、死んでしまったのではと思った人も少なくなかったでしょう。

エヴァンゲリオン3号機と第13使徒バルディエル

エヴァンゲリオン3号機の試験稼働における事故とは何なのか。いうまでもなく「使徒の襲来」です。

現れたのは第13使徒。新劇場版では第9の使徒である「バルディエル」。粘菌状のカビのような使徒で、生身の人間ですら退治できてしまうほど脆弱な存在でした。

その本質は「物体のへの寄生・侵食能力」。バルディエルは寄生した対象の存在を使徒へと変えてしまうのです。一度侵食してしまったら最後。他の使徒と違い核らしい核を持たない(強いて言えば細胞のひとつひとつが核なのかもしれません)バルディエルを倒すには、侵食対象が動けなくなるまで叩きのめす他ありません

最弱だからこそ手に負えない使徒は、輸送中の3号機のエントリープラグに付着していました

エヴァンゲリオン3号機の軌跡

3号機が実験により機動したことで、エントリープラグに寄生していたバルディエルもエネルギーを得て活性化。同機を使徒へと変えてしまいます。

使徒となった3号機は目の前のエヴァンゲリオンたちへと襲い掛かりました。従来の使徒と違って「エヴァンゲリオン」という肉体を手に入れた使徒は、獣じみた運動性で人が駆るEVAを圧倒しました。その姿はまるで「獣化第2形態」の2号機のよう

NERV司令官の碇ゲンドウは3号機を使徒だと認定し、初号機の碇シンジに撃破命令を下します。しかし友人がコックピットに捕らわれたままなのを理由に、シンジはこれを拒否。らちが明かない状態に、ゲンドウは初号機のエントリープラグに組み込んだダミープラグの遠隔起動を指示します

ダミープラグはエヴァンゲリオン用の自動操縦プログラムでしたが、その様はさながら「暴走」状態でした。パイロットの操縦の一切を受け付けないまま、初号機はシンジが望むと望まざるとに関わらず、3号機との一騎打ちへ臨みます

テレビ版『新世紀エヴァンゲリオン』での結末

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疑似暴走状態の2機の戦いは壮絶なものでした。伸縮自在になった3号機の腕は、遠距離から初号機を嬲ります。一方で初号機も機体の限界を超える動きで3号機に肉薄します。

結果、僅かな差で初号機が優位をとって、以降は3号機を圧倒。使徒殲滅のプログラムのもと、同機を徹底的に破壊し始めます。終いにその手は3号機に接続されたエントリープラグへと。

シンジが「やめろ」と叫び続ける中で、ダミープラグはパイロットが乗ったままのエントリープラグを握りつぶします。バルディエルの寄生元であったプラグを破壊したことで3号機は完全に沈黙しました。

NERVは使徒に勝利したものの、トウジはこの一撃で左脚切断の重症を負ってしまい、以降シンジと再会することはありませんでした

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』での結末

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『新劇場版:破』の3号機は、テストパイロットのアスカに合わせてか一部に赤いペイントが施されているのが特徴です。

おおむねの流れはテレビ版と変わらないのですが、こちらの3号機は初号機の抵抗に対して腕を4本に増やして対抗します。結果として3号機の猛攻はより激しいものとなり、初号機のダミープラグもそれにふさわしいレベルで対応していくことに

結果、テレビ版よりも熾烈なものになった戦いは、3号機を文字通り八つ裂きにしたうえに、エントリープラグを噛み砕くものになりました。戦いの終止符は、握りつぶすよりもよりショッキングな映像で締めくくられました。

エヴァンゲリオン3号機の搭乗者はどうして変わった?

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先述の通り、『新劇場版』においてなぜ3号機のパイロットが変更になったのかは語られておりません。

考えられる理由としては、劇場版の少ない尺の中でトウジの話を組み込む余裕がないことが挙げられます。また、その後にマリが2号機の「獣化第2形態」を解放するエピソードを挟むために、アスカを一度退場させる必要もあったでしょう。

一方で『新劇場版:Q』の中で、アスカが人ならざる力を得ていると思しきシーンが描かれています。バルディエルは3号機のエントリープラグに寄生していたわけですから、L.C.Lを通してアスカ自身にも侵食しているというのは十分考えられることです

今後『シン・ヱヴァンゲリヲン劇場版:||』の中で、アスカの中の使徒が何らかの形で関わってくる――という展開もあり得るかもしれませんね。

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