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“母親”とは何か、シングルマザーの生き様を描く――。
『Woman』は、『Mother』や『最高の離婚』を手掛けた脚本家・坂元裕二によるテレビドラマ作品で、夫を事故で亡くしたシングルマザーの生活を描いている。作中には、主人公以外にもさまざまな背景を持つ母親や父親が登場し、“母親”や“家族”とは何なのかを見つめ直せるストーリーが魅力だ。
不慮の事故で夫を亡くした青柳小春(満島ひかり)は、望海(鈴木梨央)と陸(髙橋來)をたったひとりで育てていた。しかしシングルマザーが仕事を続けることは厳しく、徐々に生活は苦しくなり、ついに生活保護を申請する。
苦渋の決断で出した生活保護の申請は、20年間連絡をとっていない実の母・植杉紗千(田中裕子)が支援の意思を示したという理由で却下されてしまう…。母親に捨てられた過去を持つ小春は、戸惑いながらも紗千に会いにいく決心を固める。
紗千は再婚した夫・健太郎(小林薫)と娘・栞(二階堂ふみ)と新しい家庭を築いており、小春の顔を見ても無表情のまま…。小春はそんな紗千と衝突し、「支援する意思を取り消してほしい」とだけ伝えて帰宅する。
ところが、その後小春が体調を崩したことをきっかけに、絶縁状態にあった母と娘は、それぞれ“母親”としての背景を持ちながら少しずつ歩み寄っていく。
幼い2人の子どもを抱えたシングルマザー。夫・信を事故で亡くし、ひとりで子育てと仕事に奮闘する。育ててくれた父親を亡くし、母親とは長い間音信不通状態だったが、生活保護申請手続きをした際に、実の母・紗千が援助の意思を示したことで、20年ぶりに会いにいく。
小春の実の母。小春が子どものときに、出ていった過去を持つ。現在は、ホテルで働きながら、再婚した夫・健太郎と娘・栞の3人で生活している。栞のことを溺愛しており、服を買ったりわがままを許したりと甘やかしている。
小春の亡き夫。もともとは登山家だったが、結婚を機に安定している水道局の仕事をしていた。家族のことを大切にしていた心の温かい男性。電車にひかれて命を落とした。
小春の娘で、青柳家の長女。小さいころは寂しい気持ちがあり、小春の気を引こうとしていたが、徐々に母親の支えになるほどしっかりしていく。弟・陸のことも大切にしている。
小春の息子で、望海の弟。いつもいっしょにいるため、基本的に望海のいうことを聞き、ついていく。あまり話さないが、周囲を気遣える感受性豊かな男の子。
紗千が再婚した夫。小さな仕立て屋の店主をしているが、ほとんど仕事がなく日中はだらだらと過ごしていることが多い。明るく裏表のない性格をしており、紗千と小春を家族にしてあげたいと考えている。
紗千と健太郎の娘で、小春とは父親違いの妹にあたる。絵を描くのが好きで、美大を目指して予備校に通っている。
小春がパート先で友人となったシングルマザー。再婚してからも望海と陸を預かったり、小春の相談に乗ったりする。
小春が生活保護申請をしに行った際に対応した職員。多忙な研修医の妻・藍子とすれ違いの日々が続き、息子・舜祐の面倒をひとりで見ることになる。
良祐の妻で、都立渋谷病院の血液内科で研修医をしている。仕事が忙しく、息子に構っている暇はあまりない。家族とは何か疑問を抱いている。
都立渋谷病院血液内科の医師。小春の診察を担当する。病気と闘う小春を支える。
『Woman』は母親や家族、そして生きることについて考えさせられる作品で、心に響く名言も豊富です。夫を亡くした小春は、2人の子どものために必死で働き、子育てしているときに病気になってしまいました。
小春は、治療よりも子どもといっしょに過ごす時間を選ぼうとしますが、「死ねない」と思い病気と向き合う覚悟を決めます。
子どものために生きようとする小春の言葉や、それを聞いた高橋一生演じる担当医・澤村の言葉にも注目していただきたいです。
『Woman』では、話が進むにつれて小春の夫・信の生い立ちや、事故の真相が明らかになっていきます。
なぜ信はホームから転落してしまったのか、妻にすら話さなかった両親との関係などが少しずつ判明し、小春はその事実と向き合うことになるのです。信は知れば知るほど魅力的な人物なので、ぜひ着目してみてください。
また物語後半では、信の事故に関わった重要人物も明らかになります。小春といっしょに衝撃を受けること間違いなしです!
『Woman』で小春は初め、母親に頼ろうとせず、ひとりで子どもたちを幸せにしてみせると決意しています。しかし、シングルマザーにとって生きにくい現実や貧困、病気にもぶち当たり、小春の気持ちは少しずつ変わっていくのです。
小春が変わったことで、実の母・紗千との関係やその周囲にも変化が起きました。そして、小春の病気のことを知った人々は、彼女に何かしてあげられないかと考えるようになります。
最終回では、そんな病気を抱えた小春がどうなるのか、植杉家と青柳家はひとつになれるのかも見所です。
第1話
小春(満島ひかり)は、夫の信(小栗旬)を不慮の事故で亡くし、 二人の子供・望海(鈴木梨央)と陸(?橋來)を抱えるシングルマザー。小春は仕事を掛け持ちして必死で働くものの家計は苦しく、生活は困窮する。 追い詰められた小春が生活保護申請をするために福祉事務所を訪ねると、 条件が満たされないことを理由に断られる。 親族からの援助の有無を聞かれ、親族はいないと答える小春。小春の父は亡くなり、20年前に小春と父を残して好きな男(健太郎:小林薫)のもとへ走った母の紗千(田中裕子)とは絶縁状態だった。しかし、福祉事務所が紗千に問い合わせたところ、 紗千は小春への援助の意志を示しているという。自分を捨てた母がそんなことを言うはずがない、と信じられない小春。そして、小春は20年ぶりに紗千と会う決心をする…。
第2話
ある日、仕事を終えた小春(満島ひかり)が帰宅すると、望海(鈴木梨央)と陸(?橋來)を心配する近所の女性と児童相談所の職員が来ていた。近所の女性は、毎晩、子供たちだけで過ごしている望海と陸を見つけ、児童相談所に通報したのだった。児童相談所の職員は虐待を疑い、小春に子供たちを誰かに預けることを勧める。小春は、再婚し地方のログハウスで暮らす由季(臼田あさ美)のもとへ、しばらく望海と陸を預けることにする。小春と離れて暮らすことになっても元気そうな望海と陸。しかし、次第に小春のもとへ帰りたいと思うようになった二人は、 東京を目指して駅へ向かう…。
第3話
由季(臼田あさ美)の家から東京に帰ってこようとして迷子になった望海(鈴木梨央)を迎えに行った小春(満島ひかり)。彼女はそこで、同じく望海を迎えに来た栞(二階堂ふみ)と初めて会うことになる。栞に「お姉ちゃん」と呼ばれるも、小春はどうしていいか分からず、ぎこちないやりとりをする。後日、小春のアパートを訪れた健太郎(小林薫)は、小春が働く昼間の時間帯に望海と陸(?橋來)を預かりたいと言い出す。小春は困惑するが、健太郎の申し出を受け入れることに。ある日、健太郎が望海と陸を預かって一緒に家で遊んでいると、紗千(田中裕子)が帰宅。紗千は子供たちに冷たくあたる。子供たちを迎えに来た小春は紗千と顔を合わせ、気まずい雰囲気に。健太郎のとりなしで小春たちは植杉家で夕食を食べることになるが、小春と紗千は言い争いになり…。
第4話
言葉数の少ない陸(?橋來)に言葉の遅れがあるのではないかと託児所の職員に指摘された小春(満島ひかり)。そんな中、小春は、陸が犬に興味を持っていることを知り、犬が散歩で立ち寄る早朝の公園へ陸と望海(鈴木梨央)を連れていく。しかし、陸はそこにいる犬に関心を示さない。ある晩、小春は、陸が布団の中で泣いているのに気付く。心配する小春に「ブン」とつぶやく陸。陸は小春と望海を外に連れ出して、迷い犬の貼り紙が貼ってある掲示板の前に立つ。小春は、言葉にならない陸の思いに触れる。一方、栞(二階堂ふみ)は、紗千(田中裕子)が小春たち家族のことを気に掛けているのを察して不安になる。思い詰めた栞は、小春に対する嫌悪を紗千にぶつけ、信(小栗旬)の死にかかわる重大な秘密を打ち明ける…。
第5話
精密検査の結果、再生不良性貧血と診断された小春(満島ひかり)。 医師の澤村(高橋一生)と藍子(谷村美月)からは、命にもかかわる病気だけに治療について真剣に考えるように勧められる。しかし小春は仕事を休むわけにもいかず、誰にも病気のことを打ち明けられないでいた。せめて子供たちには悟られまいと努めて明るく振舞う小春だった。そんな折、小春のアパートにエアコンが配達される。健太郎(小林薫)からのプレゼントだと察した小春だったが、健太郎に電話をすると送り主は紗千(田中裕子)ではないかと聞かされる。そのうち病気の症状が出始め、不安が高まる小春は、ある決意をし、望海(鈴木梨央)と陸(?橋來)を連れて植杉家へ向かうのだったが…。
第6話
自身の病状の悪化を自覚した小春(満島ひかり)は、望海(鈴木梨央)と陸(?橋來)を連れて植杉家へ向かい、一緒に住まわせてほしいと紗千(田中裕子)に頼み込む。病気のことは告げずに、ひたすら懇願する小春。頑なに拒否する紗千だったが、栞(二階堂ふみ)が小春たちと暮らしたいと言い出したことで、仕方なく同居を受け入れることに。そんな中、小春は健太郎(小林薫)から、紙袋に入ったオレンジ色のマフラーを渡される。4年前の夏、信(小栗旬)が植杉家を訪ねた日に忘れていったものだと告げられる。しかし、小春にはまったく見覚えのないものだった…。
第7話
小春(満島ひかり)は海(鈴木梨央)と陸(?橋來)を連れて、信(小栗旬)の生まれ故郷へ向かった。そこは、山に囲まれた小さな村だった。 小春は、土産物屋の店主を訪ね、4年前の夏に信が置いていったという手紙を受け取る。 信は事故に遭ったその日、この村を訪れていた。 手紙には、信から聞かされたことのなかった彼の幼少期のこと、そして彼の母親との思い出について触れられていた。さらに、オレンジ色のマフラーの秘密、そして4年前の夏、信が植杉家を訪れた本当の理由が綴られていた…。
第8話
栞(二階堂ふみ)が信(小栗旬)にしたことを知り、 激しく動揺する小春(満島ひかり)。彼女は植杉家を出ていく決意をする。紗千(田中裕子)は、二人の娘の間で苦悩する。母たちの葛藤を知らない望海(鈴木梨央)と陸(?橋來)は、まもなく行われる町の夏祭りを楽しみにしていた。お祭りに行けると喜ぶ子供たちのために、小春は夏祭りが終わるまで植杉家にいることに。一方、栞は健太郎(小林薫)に、家を出ていきたいと打ち明ける…。
第9話
小春(満島ひかり)は数日間入院することに。その間、紗千(田中裕子)が望海(鈴木梨央)と陸(?橋來)の面倒を見る。子供たちと過ごすうち、 望海の姿に子供のころの小春を重ねる紗千。彼女は、小春と骨髄が適合するかを調べる検査を受けるために病院へ向かう。 一方、健太郎(小林薫)は紗千から、小春の病気のことや栞(二階堂ふみ)が信(小栗旬)の死と深く関わっていることを聞かされた。そして、ある決意を胸に、家を出ていった栞のもとを訪ねる…。
第10話
望海(鈴木梨央)は、小春(満島ひかり)に異変が起こっていることを敏感に察する。小春は、望海が受けるショックの大きさを考えると、自分の病気について絶対に知らせたくないと考えていた。しかし、本当のことを知りたい望海は、小春が通う病院までたどり着き、小春が来ていないかどうかを確かめようとする。一方、紗千(田中裕子)は、行方が分からなくなった栞(二階堂ふみ)を捜し歩いていた。そのころ栞は、信(小栗旬)の背中を押して線路に転落させた男を街で見かけ…。
第11話(最終話)
その日、小春(満島ひかり)、望海(鈴木梨央)、陸(?橋來)、そして紗千(田中裕子)、健太郎(小林薫)はいつものように明るく穏やかな朝食の時間を過ごす。しかし、紗千と健太郎は内心、気が気ではなかった。栞(二階堂ふみ)が受けた骨髄適合検査の結果が出る日だったからだ。 祈るような思いの紗千と健太郎。しかし小春は、もし栞の骨髄が適応したとしても提供を受けることはできない、と紗千にきっぱり告げるのだった。そんな折、由季が段ボール箱を抱えてやって来る。中には預けていた信(小栗旬)の遺品の数々が入っていた…。
『明日、ママがいない』は2014年に放送された日本テレビ系列のテレビドラマ。主演は芦田愛菜。これまでもさまざまな作品に出演してきた芦田だが、今作が連続テレビドラマ初単独主演作品となる。児童養護施設「コガモの家」を舞台に、さまざまな事情で親と離れて暮らす子どもたちの葛藤と絆が描かれている。芦田のほかにも、鈴木梨央、桜田ひより、渡邉このみといった演技力の高い子役が出演。子役以外にも、三上博史、木村文乃、三浦翔平、城田優、鈴木砂羽といった実力派の俳優陣が脇を固める。横浜にある児童相談所。そこにある少女が預けられた。彼女の名前は渡辺真希(鈴木梨央)。たったひとりの肉親である母親が傷害事件を起こし、身寄りのない真希は児童相談所に保護されたのだ。怪しげな男性・佐々木(三上博史)に児童相談所から連れていかれたのは、グループホーム「コガモの家」。ここではさまざまな事情で父親・母親と離ればなれになった子どもたちが、みんなで支えあって暮らしていた。真希はその場所で、3人の少女たちと出会う。本当の名前で呼び合うことをしない彼女たちは、ポスト(芦田愛菜)、ピア美(桜田ひより)、ボンビ(渡邉このみ)と名乗り、真希のことを「ドンキ」と名付けるのだった。その中でもリーダー格のポストは、新入りの真希に容赦ない言葉を投げかけ、それに対して真希も反発していく。
「高校教師」「人間・失格」「未成年」の野島伸司脚本による衝撃作。 「高校教師」「人間・失格」「未成年」の野島伸司脚本による衝撃作。知的障がい者という弱者への虐待を通して、人間の持つエゴや弱さ、純粋さや優しさを描き出す。
これは、日本一の資産家にして政界財界裏社会に絶大なる影響力を持つ「金神」在全無量 (ざいぜんむりょう) が建設中の、「ドリームキングダム」に極秘裏に集められた若者たちが賞金1000億円を賭け、知力・体力・時の運を試される特別なゲームに挑む物語である。それは常に土俵際での心理戦であり、時に仲間をも蹴落とすことが必須とされる壮絶なサバイバルゲーム。若者たちが「ゲームに勝てば人生一発逆転できる」という千載一遇のチャンスに溢れたテーマパークに集められる。彼らにとって本当に大切なのは金か? 友か? それとも、命か? 原作:福本伸行「賭博覇王伝 零」(講談社「週刊少年マガジンKC」刊)
エリート夫妻の殺人現場に居合わせた4人の男女。過去と現実とを交差させながら、それぞれが想いを寄せる「N」のために、4人の証言は驚くべき真実を浮かび上がらせていく…。Nとは果たして誰のことなのか? ベストセラー作家の湊かなえが紡ぐ、究極の愛を描いた純愛ミステリーのドラマ化!杉下希美は香川県の小さな島の裕福な家庭に育つ。しかしある日、父のとある行動により生活は一変し、希美は生きていくことすら危ぶまれる生活を送ることになる。そんな希美を温かく見守る高校のクラスメイトの成瀬慎司もまた、家業の急変により人生の転機に立たされていた。そしてふたりはある事件に巻き込まれてしまう。年月は経ち、東京の高層タワーマンションの48階に住むセレブ夫妻が殺害された。その現場にいたのは、ある計画を立てていた希美、成瀬、そして希美のアパートの住人である安藤望と西崎真人だった。その場で西崎は逮捕され、その後西崎は有罪が確定、懲役10年の刑を言いわたされる…。事件は終わったかのように見えた。しかし、刑期を終えた西崎が刑務所を出る頃、元警察官の高野はこの事件の本当の真実を追いはじめていた。高野が勤務していた、あの島の事件の隠された真実とともに…。
司馬遼太郎の代表的長編歴史小説を原作に、3年にわたって放送された壮大な人間ドラマ 司馬遼太郎が、明治という時代に立ち向かった男たちを10年かけて描いた青春群像劇。秋山好古・真之と正岡子規を、阿部寛、本木雅弘、香川照之という演技派3人が熱演! 日本が近代国家として歩み出したばかりの明治の初め、伊予・松山に3人の男がいた。後に、日露戦争で大きな役割を担った秋山好古・真之兄弟と、明治を代表する文学者・正岡子規。彼らはただ前のみを見つめ、明治と言う時代の坂を上ってゆく。
フジテレビ系で2011年に放送され、「ママ友地獄」という刺激的なキャッチコピーが話題を呼び、最高視聴率が15%を超えた連続ドラマ。小学校のお受験をめぐって、5人のママ友たちの間で交錯する複雑な想いをテーマに、『天体観測』や『泣かないと決めた日』などのヒットドラマを手がけてきた渡辺千穂が脚本を担当している。仕事を辞めて専業主婦となり、息子の通う幼稚園で「ママ友」の世界にデビューすることになったヒロイン・侑子を演じるのは、モデルとして海外でも幅広く活躍し、NHK大河ドラマをはじめ、多くの作品に出演してきた人気女優・杏である。短大を卒業後、ハウスメーカーに就職した侑子(杏)。秋山拓水(つるの剛士)と結婚し、長男の健太(藤本哉汰)を出産した後も仕事と家事を両立させ、充実した日々を送っていた彼女だったが、新居を購入した矢先、会社から地方への転勤を打診されてしまう。退職を余儀なくされ、引っ越し先で専業主婦としての新たな生活を始めた侑子。息子が通うことになった近所の幼稚園で、息子と同じ年の子どもを持つ、安野ちひろ(尾野真千子)、進藤真央(倉科カナ)、沢田利華子(りょう)、本宮レイナ(木村佳乃)らと知り合いになる。彼女らの「ママ友グループ」に入れてもらった侑子だが、ママ友との付き合い方に慣れていない侑子はうっかり、彼女たちの機嫌をそこねる発言をしてしまう…。
芯は強いが、言いたいことをはっきりと言えず、いつも「ぐっ…」と詰まってしまうことから、職場では「ぐー子」と呼ばれている鈴宮深樹 (25歳)。ある事情から安定した職業につきたくて公務員を目指し、唯一受かったのが、国税局の国税専門官。上司の鏡雅愛 (かがみまさちか) は、冷血無比で周囲から“死神”と言われているトッカン。そんなトッカン・鏡の補佐として、日々、税金滞納者の取り立てに奔走します。人間不信に陥るような強烈な出来事や、ぐー子が抱える過去や家族の問題。人の生活と欲望に直結している“税金”にまつわる数々の事件をぐー子の成長と共に描いていきます。
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