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もし14才で妊娠が発覚したら、あなたは産みますか、産みませんかー? 2006年10月~12月まで、日本テレビ系で放送されたテレビドラマ『14才の母』。キャッチコピーは、「~愛するために生まれてきた~」。
2006年12月度のギャラクシー賞、平成19年日本民間放送連盟賞の最優秀賞を受賞したほか、第44回ギャラクシー賞で民放ドラマにおいて唯一入賞をした作品。
主題歌はMr.Childrenの「しるし」。未成年の妊娠、出産をテーマにしたドラマは、放送開始の2006年当時、かなりセンセーショナルなものだった。
14才で子どもを身ごもった、中学生の未希(志田未来)。運命の相手と感じていた、同じ塾に通う中学3年生の桐野(三浦春馬)は、妊娠の事実を知ると母親のすすめで海外留学しようとする。未希が妊娠を母親の加奈子(田中美佐子)や父親の忠彦(生瀬勝久)に告白すると、最初は中絶をすすめられる。
未希は産むと決意し、桐野の母親・静香(室井滋)と話し合いの場を設けるものの、慰謝料を払うなど確執が生じてしまい、未希は絶望する…。マスコミからの取材もあり、14才で子どもを産む決心をすることは、出産までに信じられないほど大変な道のりが待っていた事実を知る。
未希は、中絶するのか、赤ちゃんを産むのかー。
私立聖鈴女学院中学校に通う14才。明るい性格で友人は多いが、成績はあまりよくない。同じ塾の桐野智志と内緒で付き合っている。桐野と関係を持ったところ、妊娠してしまった。中絶に同意するものの子どもを産みたいと思うようになり、出産を決意する。
未希の彼氏。1話で未希と関係を持つ。付き合っている未希とは塾が同じ。有名進学校に通う中学3年生で、母親の静香からは束縛されている。妊娠を知った母親に、海外留学するようにいわれる。中学校では、妊娠によっていじめに遭うが通いつづける。
未希の母親。妊娠が発覚した後、「中絶をするため退学はやめてほしい」と未希が通う中学校に頭を下げたことがある。学費のためパートをしており、チーフを任されている。
未希の父親で、住宅販売会社に勤めている。出産には反対だった。消極的な性格だったが、娘と妻が出産の決意をすると腹を決め、相手の桐野家に行って話し合いをしたり行動的になる。
智志の母親。やり手の実業家で、ベンツやポルシェの高級外車を保有する資産家。自分の子どもが相手を妊娠させたと知ると、海外留学させようとした。その後、2,000万円の慰謝料で認知請求を放棄させる誓約書を送るなどした。
産婦人科「的場クリニック」の院長。未希が生まれた産婦人科医で、未熟児で逆子の難産だった未希のことを覚えていた。
未希の担任で、理科教諭。生徒にはあまり関心を持っていないようだが、未希の出産の決意を知り、接し方が変わってくる。
未希の弟。小学生で、未希が妊娠していることを知られ、いじめに遭う。
未希の母親・加奈子の弟。未希から見ると叔父。高校中退後にギターショップを経営。未希が出産をするといったときの理解者だった。
未希のクラスメイトで、留年している。周囲とは距離があるものの、未希の出産を理解してくれる。
未希のクラスメイトで親友。放送部で仲良しだった。しかし未希の妊娠に嫌悪感があり、担任の遠藤に報告し、クラスでもバラして仲が悪くなる。
週刊誌「週刊トップ」編集長で、加奈子のファミレス常連客。静香の取材がドタキャンになってしまい、未希の妊娠を知って特集記事にした。未希の妊娠の取材をしたものの、未希が倒れたときには産婦人科に送るなどの大人の配慮も持ち合わせている。
『14才の母』のキャストは、14才で妊娠した主人公の一ノ瀬未希を志田未来、桐野智志を三浦春馬が演じています。現在でも活躍する田中美佐子や生瀬勝久がそれぞれ、未希の母親・父親を演じ、室井滋が桐野智志の母親、産婦人科医の院長を高畑淳子が演じています。
そのほか、クラスメイトには演技派女優として舞台でも活躍する北乃きい、若いころの波瑠が登場しているなど、脇役の演技も光り、安心してドラマに没頭できます。
特に、当時16才の三浦春馬の演技はすばらしく、母親に反抗するシーンは必見です。
放送開始は2006年で、当時でもかなりセンセーショナルだったドラマ『14才の母』は、未成年の出産を描いています。妊娠が判明した後、最初は中絶しようとした主人公の未希ですが、産む決意をします。
すると、相手の桐野の母から慰謝料を払うといわれます。また、未希が中学校を中退する危機に迫られたり、未成年の出産がマスコミのニュースになったりします。
そして未成年の妊娠に対しての周囲の無理解や、家族や相手の学校でのいじめにも発展していきます。未希が選んだ道を見届けたくなるはずです。
『14才の母』は、脚本にも定評があるドラマです。脚本を担当した井上由美子は、テレビドラマ『ひまわり』『きらきらひかる』『白い巨塔』や『昼顔』などの有名作品を担当しています。
第44回ギャラクシー賞で、民放ドラマでは唯一の受賞となった作品です。脚本での魅せ方も上手く、1話で妊娠が発覚します。2話では親との確執、その後、中絶の決意や相手との別れの決意を描きつつ、出産しようと決意する主人公の未希とその家族を丁寧に描いています。
親に束縛されていた桐野の心境の変化も描き、物語に引き込まれてしまいます。
いい
第1話 中学生の妊娠…ごめんね、お母さん
名門といわれる私立の女子中高一貫校に通う中学2年生の一ノ瀬未希(志田未来)は、ファミレスでパートをしている母・加奈子(田中美佐子)、住宅販売会社に勤務する父・忠彦(生瀬勝久)、小学生の弟・健太(小清水一揮)の4人家族。忠彦は、自分たちの暮らしに満足し、加奈子は未希が名門私立校に入ってくれている事を喜ぶ、極々普通な夫婦であり、家族である。近所には、エレキギターショップを経営する、加奈子の弟夫婦・三井マコト(河本準一)ひな子(金子さやか)がおり、未希はそこにちょくちょく遊びに行っていた――。
第2話 お前なんかもう娘じゃない
妊娠していることに気づいた未希(志田未来)は、勇気を出して一人で産婦人科を訪れるが、戸惑いのあまり逃げ出してしまう。お腹の子の父親である智志(三浦春馬)にはその事実を打ち明けられず、カラ元気で普通のフリをする。一方、母親の加奈子(田中美佐子)は未希の中で“何かが起こった”ことに気づき、あることからその事実がもしかしたら “妊娠” なのではないかと思い始める。学校でもどこか様子のおかしい未希を親友の恵(北乃きい)たちは不思議に思うが、未希は誰にも話すことが出来ない。そんな未希と恵のところに真由那(谷村美月)が現れ、ささいなことから大ゲンカになってしまう。担任教師の香子(山口紗弥加)からケンカのことを知らされた加奈子は、ケンカなどするはずのない未希の “変化” を察し、ついに、未希に妊娠のことを問いただす。未希は、ある決意を持って母に事実を告げる。衝撃を受ける加奈子・・・。子供だとばかり思っていた娘の妊娠を信じられない加奈子は、自分が未希を産んだ産婦人科・的場クリニックに未希を連れていく。そこで産婦人科医・春子(高畑淳子)から、14才での出産がどれだけ大変なことなのか、中絶するにはどうするか、次々と事実を突きつけられた未希は――。
第3話 さよなら…私の赤ちゃん
未希(志田未来)は、智志(三浦春馬)に勇気を出して妊娠したことを打ち明ける。思いもよらない未希の告白に動揺を隠せない智志。加奈子(田中美佐子)と忠彦(生瀬勝久)は智志の母・静香(室井滋)のもとを訪れ、未希の妊娠とお腹の子の父親が智志だということを告げる。加奈子と忠彦は、まだ中学生の2人には、学校のこと、お金のことなど多くの問題があり、出産することは考えられないと未希に伝え、“手術” を早くしたほうがいい――と未希を説得する。学校に行った未希は、恵(北乃きい)に様子がおかしいことを詰め寄られ、意を決して妊娠したことを告白する。
第4話 旅立ち 私はもう泣かないよ
手術の直前、産婦人科病院から逃げ出した未希(志田未来)を捜し出した加奈子(田中美佐子)は、出産に絶対反対だと告げる。出産で直面する厳しい現実を突きつけられた未希は、何も反論できずただ涙を浮かべるばかり。一方、忠彦(生瀬勝久)に厳しく叱責された智志(三浦春馬)は罪悪感を抱く中、静香(室井滋)に海外への留学を迫られる。翌日、学校に呼び出された加奈子は、未希の妊娠を知った教師たちに囲まれて質問攻めに遭っていた。手術するから退学だけは許して欲しい、と訴える加奈子。だが、智志からの伝言で勇気をもらった未希は…。
第5話 バイバイ…初恋が死んだ日
未希(志田未来)の 「産みたい」 という強い意志を聞いた恵(北乃きい)真由那(谷村美月)たちクラスメイトは動揺を隠せず、職員会議では香子(山口紗弥加)たちが未希の退学へ向けて話を進めていた。未希は、加奈子(田中美佐子)忠彦(生瀬勝久)と一緒に、的場クリニックを訪ねるが、春子(高畑淳子)は14才での出産には多くの困難が伴うことを説明し、命の危険を伴う可能性もあるため、この病院では面倒をみられないかもしれないと未希に告げる。一方、一ノ瀬家にやって来た静香(室井滋)は、未希が出産する覚悟だと知り愕然。さらに、息子のスキャンダルが来週発売の週刊誌の記事になると知り、気が気ではない。まもなく、未希は、母のもとを逃げ出しマコト(河本準一)の店に来ていた智志(三浦春馬)と会い、智志や静香に迷惑を掛けずに出産すると宣言し、智志に父親になってもらうつもりはないと伝えて――。
第6話 私にも母子手帳くれますか
波多野(北村一輝)が書いた記事によって未希(志田未来)の妊娠が様々な所に広まった。静香(室井滋)は波多野と対決する覚悟を決め、智志(三浦春馬)にも学校を休むように言うが、智志は未希との約束を果たす為、それでも学校へ行く。的場クリニックで、春子(高畑淳子)にもうじき “手術” は出来ない時期になると告げられた未希は改めて産むことを決意する。学校では職員会議が続き、一刻も早く未希を退学させようと教師たちは動き始める。だがひとり、何か言いたそうな香子(山口紗弥加)ー。一方、静香は一ノ瀬家を訪ね、出産することをもう一度考え直してほしいと未希を説得しようとする。そんな中、自分のせいで健太(小清水一揮)が学校でいじめられていると知り、加奈子(田中美佐子)や忠彦(生瀬勝久)にも迷惑がかかると痛感した未希は、家を出ることを決意するが――
第7話 お金で未来は買えますか?
――3ヵ月後、母子手帳を手に取る一ノ瀬未希(志田未来)は 「認知」 という重大な問題に直面していた。静香(室井滋)が一ノ瀬家に送りつけた誓約書には、智志(三浦春馬)が父親であるという認知の請求をしないならば、未希に慰謝料を支払うということが書かれており、加奈子(田中美佐子)や忠彦(生瀬勝久)は憤りを隠せずにいた。一方、的場クリニックで開かれる母親学級に参加し始めた未希は、講師役の看護師兼助産師・桃田ヒロミ(西野妙子)から、今後、子どもを産んで生活していくには 「お金」 が必要であると教えられ、どうすればよいか考え始める。ある雪の夜、未希はバスの中から外を歩く智志の姿を見つけ、思わず窓から身を乗り出して声をかける。だが、突然の腹痛に襲われた未希は―
第8話 二つの命…どちらを選ぶ?
突然の腹痛に見舞われた未希(志田未来)は的場クリニックに搬送され、体に“問題”があることを春子(高畑淳子)に知らされ、入院することになった。静香(室井滋)の会社が倒産すると書かれた新聞記事を見て、加奈子(田中美佐子)と忠彦(生瀬勝久)は愕然とする。未希が知れば体に障るだろうと不安になるが、何か詳しいことを知っているのではないか、と波多野(北村一輝)を訪ねることにする。一方、債権者から身を隠すため夜逃げをした静香は必死になって会社を盛り返そうとしていたが、智志(三浦春馬)はメモを残して姿を消してしまう。
第9話 出産・命をかけた24時間
突然の陣痛に襲われた未希(志田未来)は、波多野(北村一輝)に助けられ的場クリニックへたどり着く。予定日よりも1ヶ月以上早いが、春子(高畑淳子)の判断でそのまま自然分娩することになった。加奈子(田中美佐子)は不安でたまらないが、懸命に未希を励ます。駆けつけた忠彦(生瀬勝久)は、未希の顔色があまりに悪く、苦しんでいる様子にうろたえる。慌てて春子を呼び戻すと、既に赤ちゃんの胎動も停止しており、 「早期胎盤剥離」 ……未希も赤ちゃんも危険な状態に陥っていることがわかる。想像を絶する痛みに苦しみながら、未希は、うわごとのように智志(三浦春馬)の名前を呼ぶが――
第10話 もう一度笑って…
帝王切開による出産を終えた未希(志田未来)は、出血が止まらず危険な状態に陥っていた。意識の戻らない未希の姿を見て、加奈子(田中美佐子)はただただ動揺するばかりだが、医師たちは 「今は待つしかない」 と言うことしか出来なかった。一方、未希の赤ちゃんも危険な状態のため、NICU担当の小児科医・土田太郎(反町隆史)により、新生児集中治療室に搬送される。忠彦(生瀬勝久)は、荒廃したアパートの一室を訪れ、そこで、変わり果てた静香(室井滋)と智志(三浦春馬)の姿を目の当たりにする。驚きを隠せずにいたが、せめて一目だけでも、未希に会ってくれないかと頭を下げる。学校でも香子(山口紗弥加)、真由那(谷村美月)、恵(北乃きい)たちが未希の様子を心配していた。そんな中、ICUで眠り続けている未希は…。
第11話 涙の最終回スペシャル…命ってなに?
14才で妊娠し、いくつもの障害を乗り越えて遂に出産した未希。緊急手術で意識不明に陥った未希と未熟児として生まれてきた赤ちゃん・・・幼い母子の運命は?そして、衝撃の物語はどのような結末を迎えるのか?
東京から大自然に囲まれた北海道富良野市に移り住んだ父、息子、娘の3人家族の日常を描き、子どもの成長だけではなく、親として成長していく父の姿や、家族としての絆が丁寧に編まれた感動作。20年以上にわたって継続的に8編のドラマスペシャルが製作された、国民的ドラマの原点。ふたりの子どもを連れて、故郷の北海道富良野市へ帰ることを決めた五郎(田中邦衛)。子育ては離婚した妻(いしだあゆみ)に任せていたため、子どもとどのように接していいのか戸惑いながらも、生活基盤を整えようと毎日必死に生きている。一方で、東京生まれ東京育ちの少年・純(吉岡秀隆)と少女・蛍(中嶋朋子)は母との別れを経験し、大都会の東京とは真逆の質素で不便な田舎暮らしに戸惑いを隠せなかった。日を追うごとに、純は東京にいる母への想いを募らせていたが、父の五郎は逆に元気はつらつとした表情を見せていた。北海道の大自然の雄大さや厳しさに触れ、都会には決してなかった人間味ある地元の人付き合いを通して、純の心にも少しずつ変化が芽生えていく…。
倉本聰による原作・脚本の人気作『北の国から』の、スペシャルドラマ第3作。主人公である無骨な父親・黒板五郎と息子・純、娘・螢の物語を長年にわたって丁寧に綴る。純の初恋が苦く甘酸っぱく描かれる今作は、シリーズ屈指の人気作。前作に続き五郎を田中邦衛が味わい深く演じ、成長した純を吉岡秀隆、螢を中嶋朋子が演じる。純の初恋の相手・大里れい役には新人の横山めぐみが抜擢された。おなじみの地井武男や岩城滉一らに加え、美保純、布施博らが主要キャストとして新たに登場する。中学3年生となった純(吉岡秀隆)は電気製品が好きで、なんでも分解しては騒ぎを起こして周囲を困らせていた。進路を決める大事な時期を迎えた息子を父・五郎(田中邦衛)は案じるが、思春期の純は父とあまり話をしようとしない。ある日、近所の大里家にあった風力発電の風車を見つけて思わず駆け寄った純は、大里の娘・れい(横山めぐみ)に出会って一目で恋に落ちる。純は妹の螢(中嶋朋子)から、れいが純と同い年で、違う中学に通っていることを聞かされる。その後、純は自転車のチェーンが外れて困っていたれいを助ける。しかし大雨に降られてずぶ濡れになり、納屋で雨宿りをすることになる。濡れた服を脱いで、ストーブにあたるふたりだったが…。
21年にわたって放送された国民的大人気ドラマ『北の国から』の、スペシャル版最終章。田中邦衛演じる主人公・黒板五郎と、吉岡秀隆演じる息子・純、中嶋朋子演じる娘・螢の、愛あふれる人生の軌跡を描く。借金を抱えて富良野を去った純と、故郷に残った五郎と螢、息子・快のその後が綴られる。新キャストとして純の新たな恋人・結役の内田有紀、その夫・弘役の岸谷五朗が登場。シリーズおなじみの地井武男演じる和夫にも、スポットが当たるストーリーとなっている。和夫の娘婿・正彦役で、柳葉敏郎が出演する。4年前に亡くなった草太(岩城滉一)の借金を抱え、富良野にいられなくなった純(吉岡秀隆)と、螢(中嶋朋子)の夫・正吉(中澤佳仁)。父の五郎(田中邦衛)はひとりで暮らし、螢は看護婦をしながら息子の快(西村成忠)と町のアパートで暮らしている。快との時間が、五郎の生きがいだった。和夫(地井武男)の娘・すみえ(中島ひろ子)が妊娠し、恋人の清水正彦(柳葉敏郎)を連れて帰ってくる。正彦は、廃棄物だけで新居を建ててくれるようにと五郎に頼みこむ。そんなある日、純の元恋人のシュウ(宮沢りえ)が五郎のもとを訪れ、もうすぐ結婚することを告げる。五郎は純宛の手紙を彼女から預かった後、急激な強い腹痛に襲われるのだった。一方、純は羅臼で出会った高村結(内田有紀)に魅かれていく。ところが、実は結が人妻であるとわかり…。
大人気ドラマシリーズ『北の国から』のスペシャルドラマ第4弾。原作・脚本は倉本聰。北海道の広大な大地を舞台に、父子3人の軌跡を丁寧に紡ぐ物語。今作では東京である事件を起こした長男の純が久しぶりに帰郷し、父の五郎と新たな関係を築いていく。また、娘・螢の初めての恋や、父を残して旭川へひとり旅立つ悲しみも大きな見所となっている。シリーズを通して主人公の五郎を田中邦衛、純を吉岡秀隆、螢を中嶋朋子が演じ、螢の恋人となる青年・勇次に緒形直人、東京で純が出会う少女・エリに洞口依子が扮する。横山めぐみ、竹下景子、地井武男、岩城滉一、美保純、布施博らおなじみの面々も登場する。五郎(田中邦衛)は、看護婦を目指して旭川で実習中の娘・螢(中嶋朋子)を毎朝早くに駅まで送り、夜遅くにまた迎えに行く生活を送っていた。螢は同じ電車に乗る予備校生の勇次(緒形直人)と初めての恋に落ち、思いを通わせるようになる。東京の純(吉岡秀隆)は、定時制高校に通いながら日中働いていたが、職場を3回も変えていた。バイクに乗り、髪を赤く染める彼を叔母の雪子(竹下景子)は心配する。そんな純だったが、父の泥の指跡がついた1万円札をお守りとしていつも大事に身に着けていた。あるとき、純はエリ(洞口依子)の口利きで400ccのバイクを破格で手に入れる。しかし、実はそのバイクが盗品だったことから事態は急転し…。
父と子の深い絆を描き、日本中を感動の渦に巻きこんだ倉本聰脚本のドラマ『北の国から』の、スペシャル版第7作目。前作までと同様、田中邦衛が黒板五郎を、吉岡秀隆が息子の純を、中嶋朋子が娘の螢を演じる。有機農法のための炭焼きに励む五郎、恋人との間に距離ができはじめて苦悩する純、不倫相手と破局した螢ら、それぞれのドラマが交錯。中沢佳仁演じる黒板兄妹の幼なじみ・正吉と、岩城滉一扮するやんちゃな兄貴分・草太の存在が、大きくクローズアップされる展開となっている。宮沢りえ、地井武男、美保純らおなじみのキャストも登場する。根室で不倫相手と暮らす螢(中嶋朋子)のもとを、幼なじみの正吉(中澤佳仁)が訪ね、故郷・富良野の近況を話して聞かせる。父の五郎(田中邦衛)は有機農法の手助けをするために。炭焼きや堆肥作りに励んでいた。ごみ収集の仕事を続ける息子の純(吉岡秀隆)は、恋人・シュウ(宮沢りえ)の実家へあいさつに行くが、あまり歓迎されなかったことに落ちこむ。その後、シュウは無理やり実家に引き戻され、遠距離恋愛になってしまう。そんなある日、螢が和夫(地井武男)や離婚して富良野に戻った雪子(竹下景子)の前に現れ、五郎や純には内緒で金を貸してくれるようにと頼む。次々に断られてしまうなか、ただ1人草太(岩城滉一)は何も聞かず螢に金を貸してやるのだった。螢は草太にだけは本当の事情を打ち明け…。
『北の国から』のスペシャルドラマ第6作目。田中邦衛演じる父親・黒板五郎と、吉岡秀隆演じる息子・純、中嶋朋子演じる娘・螢の濃密な絆と、周囲の人間模様を温かく描く感動作。今作では、秘密を持つ少女・シュウとの切ない恋に落ちる純、激しい不倫の恋に走る螢を通して、父の深い愛情が浮き彫りとなる。シュウを演じるのは、シリーズ初出演となる宮沢りえ。そのほか横山めぐみや緒形直人、地井武男、岩城滉一、美保純らおなじみのメンバーたちが登場する。事故で足を悪くしながらも、電気も水道もない山奥でひとり暮らしを続ける黒板五郎(田中邦衛)。息子の純(吉岡秀隆)はごみ収集の仕事をしながら、富良野の町で幼なじみの正吉(中澤佳仁)とふたりで暮らしていた。遠距離恋愛中のれい(横山めぐみ)とはうまくいっておらず、彼女が別の男からプロポーズされたことを聞かされる。そんななか、純は明るく美しい少女・シュウ(宮沢りえ)と出会い、互いに惹かれ合うようになっていく。ある日純のもとに、妹の螢(中嶋朋子)の恋人・勇次(緒形直人)が現れ、螢が妻子ある医者の黒木と駆け落ちしたことを告げる。一方、シュウもまた大きな秘密を抱えていたことがわかり…。
原作・脚本を倉本聰が務める、国民的ドラマ『北の国から』のスペシャルドラマ第5作目。フジテレビ放送。今作では、田中邦衛演じる愛情深い父・五郎と、巣立ちのときを迎えた吉岡秀隆演じる純と中嶋朋子演じる螢の子どもたちとの絆が、ドラマチックに描かれる。れいに想いを寄せながらも東京で少女・タマ子と一線を超えてしまう純と、まったく父のもとに帰らずに恋人の勇次に会いにいく螢。青春期の熱く切ない喜びや苦悩とともに、父と子の変わりゆく関係が丁寧に映し出される。タマ子役で裕木奈江が初出演。勇次役で緒形直人が再登場するほか、おなじみの地井武男、岩城滉一、横山めぐみ、竹下景子らも顔をそろえる。和夫(地井武男)に借りた小屋で暮らす黒板五郎(田中邦衛)は、丸太小屋作りに精を出していた。五郎は旭川で看護学校に通う娘の螢(中嶋朋子)が、来年春に地元に戻る日を心待ちにしていた。一方の螢は長いこと実家には帰らず、電車で富良野を通り過ぎては帯広の恋人・勇次(緒形直人)に会いに行っていた。正看の資格をとるために札幌の病院に勤めることを勇次から勧められた螢は、父の気持ちを思って悩む。東京のガソリンスタンドで働く純(吉岡秀隆)は、今も変わらずれい(横山めぐみ)を思っており、毎週土曜に互いの家で同じ映画を観て過ごしていた。しかし、ピザ配達員のタマ子(裕木奈江)と出会って体の関係を持つようになり…。
原作・脚本を倉本聰が担当した大ヒットドラマ『北の国から』の、スペシャル版第2弾。1984年放送。北海道・富良野の雄大な自然の中で暮らす父と子の、ひと夏の出来事が丁寧に描かれる。不器用で愛情深い父親・黒板五郎に扮するのは、『若大将シリーズ』に出演した名優・田中邦衛。『男はつらいよ』などでも知られる吉岡秀隆が、少年・純の繊細な心の動きを見事に演じている。しっかり者の娘・螢には中嶋朋子。竹下景子演じる雪子と岩城滉一演じる草太の切ない恋模様も、今作の見所となっている。妻と離婚し、ふたりの子ども・純(吉岡秀隆)と螢(中嶋朋子)と富良野で暮らす黒板五郎(田中邦衛)。中畑(地井武男)のもとに東京から帰省した努(六浦誠)のパソコンを見た純は、都会から取り残されているように感じてショックを受ける。また丸太小屋が焼け落ちてから、五郎が弱っていることにも不安を感じていた。丸太小屋の火事の原因が自分にあることをいえずに苦悩していた純は、責任を素直に認めた正吉にも引け目を感じ…。
今作は1981年にフジテレビ系で放送され日本中を感動で包み込んだ連続TVドラマ『北の国から』のスペシャルドラマ第1弾。脚本・倉本聰、演出・杉田成道の名コンビは変わらず、音楽もさだまさしが担当。主人公一家の黒板家の面々や、それを支えるキャスト陣も前作のままに黒板家を中心に富良野の人々の暮らしが描かれている。黒板五郎(田中邦衛)は11月に東京へ出稼ぎに出て、息子の純(吉岡秀隆)と娘の蛍(中島朋子)は富良野の自宅をふたりで守っていた。正月を前に吾郎が一時帰省し、子どもたちは大喜び。その矢先、純と蛍の友人である笠松正吉(中沢佳仁)が家出をする。周囲の捜索のおかげで正吉は見つかる。みどり(林美智子)は五郎に正吉を託し、姿を消す。数日後、五郎のもとに700万円もの借用書が届けられる。実は姿を消したみどりには借金があり、五郎は知らぬ間に、その借金の連帯保証人となっていたのだった…。
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2018月9月25日~2020月10月19日
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