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目次
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オーストラリアの名優・ジェフリー・ラッシュが主演を務めた、ミステリー映画。美術品の鑑定士と、姿をいっさい見せない依頼人との交流を描いている。監督は名作映画『ニュー・シネマ・パラダイス』を手掛けた、ジュゼッペ・トルナトーレが務めた。
ヴァージル(ジェフリー・ラッシュ)は、美術界でもその名が知られる鑑定士だ。彼は女性嫌いではあるものの、家に飾られている肖像画は女性を描いたものばかり。
いつも友人のビリー(ドナルド・サザーランド)の手を借りて、オークションでお気に入りの絵画を競り落とし、家に飾っていた。そんな彼に正体不明の人間から、鑑定の依頼が舞いこむ。家にある美術品の数々を、ヴァージルに鑑定してほしいというのだ。
ヴァージルはすぐに依頼人のもとに向かい、鑑定を開始するが、依頼人はいっさい顔を出さなかった。その後も何度か家に通うも、ヴァージルとは絶対に顔を合わせない。
正体が気になったヴァージルは、依頼人の顔を見ようと、物陰に身を潜めて待つが、そこに現れたのは想像以上の美人で…。
監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
CAST ジェフリー・ラッシュ
STAFF 【脚本】ジュゼッペ・トルナトーレ
上映時間 131分
製作国 イタリア
有名な美術鑑定士。神経質な性格で、極度の潔癖症である。女性嫌いではあるが、女性を描いた絵画を集め、それを眺めることを生きがいにしている。正体不明の依頼人に対しては、最初こそ怒りを感じていたが、正体を知るにつれ惹かれていく。
ヴァージルに鑑定の依頼を出した女性。広場恐怖症であるため、自分の部屋から外に出ることができない。ヴァージルに対しても正体を隠し、扉越しの会話を続けていた。ヴァージルの鑑定が進むつれて、次第に彼に心を開いていく。
ヴァージルの知り合いである、機械職人。ヴァージルがクレアの家で見つけた、ネジを鑑定する。
ヴァージルの友人。ふたりで手を組み、オークションで高価な品を落札する。元画家であるが、ヴァージルに才能を認めてもらえなかった。
クレアの家に仕えている使用人。不思議と家に関する知識は乏しい。
「顔を見せない依頼人」という、不穏な出来事からはじまる今作は、細かい部分に至るまで、伏線が張りめぐらされています。まさに職人芸ともいえる領域で、何度でも観たくなる奥深い作品です。
劇中で使われているトリックは、意外にもシンプルなものです。しかしそのシンプルさゆえに、すべてが繋がったときの衝撃はもちろん、一種の心地良さすら感じます。
パズルのピースをはめるように、伏線が繋がっていくストーリーは、映画ファンなら見逃せません。
鑑定士のヴァージルのもとに、ひとつの依頼が届きます。それは美術品の鑑定だったのですが、依頼主であるクレアは、いっさい姿を現しません。
クレアが姿を見せない理由は、彼女が患っている精神疾患にありました。しかし、ヴァージルには心を開き、少しずつ顔を合わせるようになっていきます。
依頼人の正体こそ、映画序盤で明かされるものの、そこからさらに二転三転するストーリーが用意されています。密会を続けていた、ヴァージルとクレアの関係にも注目です。
今作のラストは観客によって、さまざまな解釈ができるよう、工夫が凝らされました。ハッピーエンドとも、バッドエンドとも受け取れる、微妙なラインで物語は幕を閉じます。
「どんでん返し」だけに終わらず、さらにその先にあるラストこそ、今作一番の見所です。観客がそれぞれの解釈をすることで、はじめて完成する作品ともいえます。
キャラクターたちに感情移入していれば、より衝撃は大きいものになります。ネタバレを知ると楽しみが半減するため、なるべく情報を入れずに楽しんでください!
ネタバレを含むレビューです。
衝撃のラスト。主人公のことを思うと、自業自得なところもあるのか?ん〜でも… ってひとりで悶々とした。
美術品や調度品、展開、配役などかなりのこだわりを感じる。好きか嫌いか面白いかつまらないかは別にして、奥深く作り込まれた、他に類を見ない作品。
ネタバレを含むレビューです。
色々まさかだった
そうくるのか・・・
ネタバレを含むレビューです。
正直 後味は悪いけれども、主人公の心の動きや読めない展開が観ていて退屈せず、楽しめました。
もう一度観る気力は削がれますが。
現代に復活したヒトラーを、ドキュメンタリータッチで描いていくブラックコメディ。世界中で人気を集めた作品であり、第二次世界大戦時の同盟国だったイタリアでは、今作のムッソリーニバージョンが制作された。今作はただ単に、ヒトラーを面白おかしく描いた作品ではない。「ヒトラーの持つ能力が現代で使われたらどうなるか?」を真剣に考察し、綿密に作り上げた皮肉たっぷりなストーリーが特徴である。第二次世界大戦が終了する寸前、ドイツの負けを悟ったヒトラーは、愛人とともに自殺する。ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が目を覚ますと、そこは現代のドイツだった。突然のタイムスリップに驚くヒトラーだったが、周囲の人々は彼をモノマネ芸人だと思いこみ、写真を撮りはじめる。そんなヒトラーを「発掘」したのは、テレビ局員のザヴァツキ(ファビアン・ブッシュ)だった。ザヴァツキはすぐにヒトラーを見つけ出し、コメディアンとしてテレビ番組に出演させる。しかし、ヒトラーは生放送でとんでもないスピーチをおこない、ドイツ国民から人気を集めはじめ…。
不屈の精神で米海軍の伝説的存在となった黒人ダイバーの軌跡を描く 米海軍の伝説的ダイバーである黒人男性、カール・ブラシアの実録劇。迫力の海難救助シーンもさることながら、ロバート・デ・ニーロの鬼気迫る鬼教官ぶりにも圧倒される、 貧しい農家に生まれた黒人男性カール・ブラシアは、父の勧めもあってアメリカ海軍に入隊する。差別へ偏見に耐えながら、サンデー教官の厳しい指導を受けてダイバーを目指すカール。晴れてダイバーになるが、墜落機からの弾頭回収中の事故で片脚を失う。
上流階級にしてゲス、イケメンなのにクズ。華麗なる世界で男たちは狂っていく… 『17歳の肖像』のロネ・シェルフィグが実力派若手俳優を迎えて描くドラマ。オックスフォード大学に実在するといわれる秘密のクラブをモデルに、エリート学生の暴走を描く。 オックスフォード大学で数百年の歴史を誇る秘密の会員制クラブ、ライオット・クラブ。ここの超エリート会員たちに見初められ、晴れて会員となった新入生・アリステアとマイルズはクラブの伝統である晩餐会に出席する。だがそれは欲望の渦巻く狂気の宴だった。
今作は人種差別が根深かった60年代アメリカを舞台に、黒人メイドと白人たちの関係を描いた作品である。当時のアメリカ南部の生活、人種差別意識が忠実に再現され、2011年でもっとも評価された映画のひとつとなった。主演を務めたのは、エマ・ストーンとヴィオラ・デイヴィスのふたり。特にヴィオラ・デイヴィスの演技は高く評価され、アカデミー賞にノミネートされた。そのほかにもオクタヴィア・スペンサー、ジェシカ・チャステインらが出演している。黒人と白人の主従関係が明確であった、アメリカ南部の町ジャクソン。そこに住む人々は、黒人メイドの存在が当たり前であった。しかし、久しぶりに故郷に戻ってきたスキーター(エマ・ストーン)は、黒人と白人の関係に違和感を感じはじめる。そこで、ライター志望でもあった彼女は、黒人メイドたちにインタビューをおこなうことを思いつく。さっそく取材を開始するスキーターだったが、メイドたちは世間体を気にして、取材に応じてはくれず…。
『勝手にしやがれ』で鮮烈なデビューを飾ったジャン=リュック・ゴダールの長編第2作 ゴダール作品のミューズ、アンナ・カリーナがヒロインとして初出演。当時のアルジェリア独立問題をスパイ映画仕立てで描き、停戦まで上映禁止となったいわく付きの作品。 アルジェリアがフランスの植民地支配から脱しようとして戦ったアルジェリア戦争の時代。中立国のスイス・ジュネーブには各国の諜報員が暗躍していた。表向きはカメラマン、実はスパイのブリュノは、魅力的なデンマーク娘・ヴェロニカと恋に落ちるのだが…。
武器売買を生業とする「死の商人」の生き様を描いた社会派ドラマ ニコラス・ケイジが扮するビジネスライクな武器商人の過去をたどることでその実態に迫る。数々の危機を臨機応変に乗り越えていく、静かなスリルに手に汗を握る。 ユーリー・オルロフはある日、ロシアンギャングの銃撃戦を目撃し、武器売買をビジネスにしようと思い付く。商才を発揮し、ソ連崩壊という運も味方に付けた彼は、違法な武器売買を追うインターポールの目を掻い潜り、紛争が続くアフリカへ市場を展開していく。
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2018月9月25日~2020月10月19日
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