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【一撥目】 「お」大江戸に咲く紅い花火

江戸の外れで、青い獣と白い獣が死闘を展開していた。そこに、２匹の獣を捕らえようとする目付黒衣衆がいた。そして青い獣を討ち取るが、白い獣は取り逃がしてしまう。

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【二撥目】 「お」男は待っていた

月まで届く打ち上げ花火の制作というあまりにも非常識な依頼に清吉は、ソラを冷たくあしらってしまう。一方、銀次郎は清吉を助けるために自分がついた嘘のせいで赤井から疑われたままだった。

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【三撥目】 「え」縁に縛られた銀ノ狐

清吉たちと生活することになったソラ。突然の同居に、ソラにひと目惚れをした清吉の弟を筆頭として住人たちは色めき立つ。その喧騒の中、銀次郎はトイレの影に隠れていた赤井を見つける。

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【四撥目】 「ど」ドキドキ無用

人気の無い林の中にある小屋で火薬の調合をする清吉だが、作業が進展せず熟睡してしまった。寝ている清吉の小屋に入ったソラは、彼が失敗した火薬の皿に、自分の持つ粉を加えるのだった。

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【五撥目】 「ろ」論（ろん）

隠しごとをしたソラに腹を立てていた清吉。清吉とソラを仲直りさせようと、銀次郎は花火の試し打ちを名目に、温泉に行くことを勧める。清吉とソラは温泉の湧く山奥へ向かうが…!?

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【六撥目】 「けっ」決闘大初恋

清吉の幼馴染おりくが、清吉たちの住む長屋にやってきた。天保の改革の倹約令に逆らう行為だと知りつつ清吉がソラの頼みで月まで届く花火を作ろうとしていることを知ったおりくは…？

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【七撥目】 「と」トンデモない飛んだ女

殺人事件が相次ぎ、噂になっていた。遺体には生き血がすすられていたことから“血抜き殺し”と呼ばれていた。清吉たちの住む長屋の住人・新佐の作った傘を手にした男が新たな犠牲者になる。

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【八撥目】 「こ」恋も殺しもやるってさ

ソラの能力を知った後でも、マイペースな風来長屋の面々。気が気でない清吉と銀次郎は安請け合いするソラを怒鳴ってしまう。落ち込むソラだったが、船のカケラなら残っているかもと気付き…？

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【九撥目】 「れ」恋愛で勝負

お伊勢からご馳走になった帰り道に清吉は、川岸でいい雰囲気で話し込んでいる銀次郎とソラを目撃してしまった。翌朝には銀次郎とソラのことが話題にのぼり、容赦の無い長屋の面々の会話が飛び交う。

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【拾撥目】 「か」怪異猫変化

突然、清吉とソラの姿が見えなくなった。さらに、かげ富の件、風来長屋の修繕の件など、事件のもみ消しに一役買っているご隠居の調査のためにふたりの部下を送り出す北町奉行・遠山金四郎。

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【拾一撥目】 「ら」埒もねえ！

試し打ちを繰り返す清吉たち。その都度、からくりが壊れることに、六兵衛や新座も少々閉口していた。一緒に朝帰りした銀次郎とソラ。その姿を見た清吉は、素直にソラと接することができない。

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【拾二撥目】 「も」もしも悩むのが嫌だったら

「割り切れない」が口癖の駿平。そんな駿平たちに、ご隠居が少年・ナジェナジェの例え話を聞かせる。なぜ、自分はこんなにも悩むのか、その答えを探しにナジェナジェは冒険の旅に出たのだと。

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【拾三撥目】 「あ」あんたこいつらどう思う

掘割に町娘の死体が浮いた。警戒をかいくぐる犯行に、内通者がいるのではないかと言い出した眼は疑いの目を頭の臍に向ける。戸惑う膝、踝、踵たちは、疑いを拭い去ることができなかったのだ。

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【拾四撥目】 「い」一筆啓上明日が見えた

すっかり仲のよさそうな清吉とソラの様子が面白くない駿平は、明神さまに出かけた。そんな駿平について行こうとするおぬいは、道すがら表通りであることに気づき、遠吠えを始めてしまう。

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【拾五撥目】 「と」突然！ 正月に大空爆

ニッポンを守るために鳥居は、空の獣を異国の民同様に排除しようと考えていた。自宅に帰った後、青い女の体調が優れないことを気にかけながらも、赤井は風来長屋を探りに出かける。

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【拾六撥目】 「あ」あたしがアレよ！

正月明け、しびれを切らした赤井は、単独で清吉を捕らえる決意をして風来長屋に乗り込んだ。だが、長屋に居候を決め込んだ遊び人の金さんによって、赤井は逆にやり込められ、そこから追い出されてしまう。

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【拾七撥目】 「れ」黎明の殺し節

白い獣が風来長屋に現れ、長屋の面々は驚くが、白い獣はその場から逃げ出すかのように見えた。赤井と黒衣衆が、その後を追う。そして、町中で青い獣を追っていた銀次郎と鉢合わせする白い獣。

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【拾八撥目】 「あ」相手は神君の隠し穴

江戸城には家康が作らせたと言われている地下の抜け穴があり、そこに閉じ込められたのだ。大胆不敵にもソラの救出作戦を立てた清吉たちだったが、お上に目を付けられた風来長屋に戻れない。

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【拾九撥目】 「と」とち狂って候

赤井は脱出しようとする清吉の背中を短銃で撃ち、さらにソラにも発砲しようとしたが清吉は赤井の腕にしがみついた。その小袖の内側には、一文銭がビッシリと縫い込まれていたのだ。

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【廿撥目】 「なん」難儀に微笑む女

巨大龍星の上で、銀次郎と赤井が対峙していた。切りつける赤井に、よける銀次郎。だが、青い女のためだけに生きようとする赤井の気迫に、迷いのある銀次郎は気圧されていく。

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【廿一撥目】 「だっ」脱線は三度まで

幕府より月まで届く花火作りが認められ、風来長屋を処払いになって近所に引っ越した清吉と駿平たちは張り切っていた。制作現場となった石川島では、作業棟に燃料調合棟、設計棟が立ち並ぶ。

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【廿二撥目】 「たっ」たった一夜の夢だった

源蔵が算盤を弾いていた。これまで無駄にした時間、月まで届く花火作りに携わる人数、その他諸々を勘案した源蔵の結論は、月まで届く花火を完成させるには八十二年三ヶ月かかるということ。

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【廿三撥目】 「け」剣舞に花火をどうぞ

江戸の町から銀次郎の姿が消えて、しばらく経つ。石川島で月まで届く花火の雄姿を見たお伊勢は、もう一介の損料屋が手を出せない規模になったと、嘆息していた。

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【廿四撥目】 「ま」○○（まるまる）をのっとれ！

銀次郎が動き出したことを知った赤井は、その身を起こした。自身のすべてを捧げて愛した青い女の死の先に、赤井は何を見るのか…。一方、白々しくソラを探す清吉を見かねた駿平は…

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【廿五撥目】 「た」匠の仕事が月に哭いて…

鍵屋が江戸で一番の花火屋だという証を立てるためにおりくが作り上げたのは、異国船を打ち払うための大砲だった。鳥居、水野、遠山、それぞれの思惑は交錯し、巡りつく先は…。

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【廿六撥目】 「な」なんだかんだのリフトオフ

水野屋敷で青い獣と対峙する赤井。愛する女を殺された怒りをぶつけ、青い獣を押し込んでいく。一方、石川島の清吉たちは、打ち上げの時が刻一刻と迫る中、土壇場の設計直しに取りかかろうとしていた…。

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