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クエンティン・タランティーノが監督を務めた西部劇。ミステリーの要素を持っており、タランティーノらしいシニカルな脚本が高く評価された。今作の音楽は『荒野の用心棒』などで知られる、伝説的な作曲家・エンニオ・モリコーネが担当している。
主演は、タランティーノ映画には欠かせない俳優・サミュエル・L・ジャクソン。今作では過去に秘密のある賞金稼ぎ役で、シリアスな演技を披露した。また、ドメルグ役を演じたジェニファー・ジェイソン・リーは、今作の演技でアカデミー賞にノミネートされている。
吹雪が迫るなか、賞金稼ぎのウォーレン(サミュエル・L・ジャクソン)は、殺した賞金首の遺体を街に届けようとしていた。しかし馬が途中で力尽きてしまい、偶然とおりかかった馬車に助けを求める。
馬車に乗っていたのは、同業者のジョン・ルース(カート・ラッセル)で、高額賞金首のドメルグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)を連れていた。
ウォーレンを馬車に乗せたルースは、途中で新任の保安官だと名乗るマニックス(ウォルトン・ゴギンズ)とも出会う。そして、4人は吹雪を避けるため「ミニーの紳士服飾店」へと向かうのだが…。
監督 クエンティン・タランティーノ
CAST サミュエル・L・ジャクソン/カート・ラッセル/ジェニファー・ジェイソン・リー/ウォルトン・ゴギンス/デミアン・ビチル/ティム・ロス/マイケル・マドセン/ブルース・ダーン
STAFF 【脚本】クエンティン・タランティーノ
上映時間 168分
製作国 アメリカ
3人の遺体を所持している賞金稼ぎ。自身も賞金首になった経験がある。リンカーン大統領と文通していた過去があり、そのうちの1通を今でも懐に入れている。ジョンとは顔見知りで、リンカーンの手紙を見せたこともあった。
「首吊り人」の異名を持つ賞金稼ぎ。捕らえた賞金首を殺そうとはせず、生きたまま街に届け、絞首刑にする。1万ドルの賞金首であるドメルグを届ける途中だったため、横取りされまいと、ウォーレンに対しても用心深く接した。
ジョンに捕まった盗賊。目の周りに痣を作っており、移動中もジョンに痛めつけられていた。人種差別を平然とおこない、ウォーレンを見下している。リンカーンの手紙に唾を吐きかけたため、ウォーレンに殴られ、馬車の外に落ちてしまう。
ジョンやウォーレンの乗る馬車に、近づいてきた男。保安官だと名乗る。
ミニーの店にいた、絞首刑執行人を名乗る男。店で起きた争いを仲裁する。
店の隅に座っていたカウボーイ。母とクリスマスを過ごすため、帰省したと語る。
ジョンを「ハイエナ」と呼び、警戒する老人。とある理由により、黒人から恨まれている。
店を任されているメキシコ人。コーヒーを淹れるが、不評を買う。
今作は上映時間が2時間半を超える、長編のミステリー映画です。全部で6つの章に分かれており、序盤から張られた伏線や、時系列を交差させるなど、複雑に作りこまれた作品といえます。
しかし重要なキャラクターは8人だけのため、人間関係は意外とシンプルです。それぞれの特徴や目的もわかりやすく、ストーリーで迷子になることはありません。
映画には適度な緊張感が流れつつも、決して堅苦しくならない、絶妙な空気間で観客を引き込んでいきます。
クエンティン・タランティーノの映画にある、最大の特徴が「無駄話」です。キャラクターにストーリーとは関係のない話をさせることで、命を吹きこむことが彼の作風といえます。
今作でも、この「無駄話」の演出が使われました。南北戦争後の西部開拓時代が舞台のため、今作の「無駄話」は西部劇の世界へ観客を引きこむ要素のひとつになっています。
また、一見「無駄話」に思えるセリフにも、重要な伏線が隠されていることもポイントです。
ジェニファー・ジェイソン・リーが演じたドメルグは、下品で粗暴な女盗賊です。殴られても、罵られても反省の色を見せず、常に不敵な態度をとっています。
彼女はほかの男性キャラクターと同じように、清潔感のかけらもありません。周囲の人間たちからも、女性として扱われていないのも、彼女の特徴といえます。
美しさを完全に消したジェニファー・ジェイソン・リーの演技力は、名優たちのなかでも圧倒的な存在感を放っています。
西部劇版「レザボア・ドッグス」といったところ。長ったらしい会話に痛々しいまでの暴力。これぞタランティーノの真髄。
ネタバレを含むレビューです。
個人的に、初めからある前提を覆すのは物語としてやってはいけないことだと思っている。それも含めてのタランティーノ作というならアリと言えばアリ。
駆け引き、謎解き、殺害!
サスペンス!濃いキャラ!タランティーノ!
タランティーノ節。
今なお多くの謎が残る「ディアトロフ峠事件」の真相に迫るSFアクション 『クリフハンガー』のレニー・ハーリン監督が、世界10大ミステリーといわれる怪事件を追う。ファウンドフッテージの疑似ドキュメンタリーで、物語の世界に引き込まれる。 1959年、旧ソ連のディアトロフ峠で遭難した9人の登山グループが不可解な死を遂げる。それから約半世紀後、アメリカの5人の学生が事件の解明を目的に現地を訪れるが、彼らも同じく遭難してしまう。そして残された彼らのカメラには、驚くべき映像が映っていた。
タイトルにもある「シックス・センス」とは、人間が持っている第6感のことである。今作は第6感によって死者が見えるようになった少年と、精神科医の交流を描いた映画だ。そのため、幽霊が登場するものの、一般的なホラー映画とは異なった作風である。今作は後に『ミスター・ガラス』や、『スプリット』など数々のホラー映画を手掛けることになる、M・ナイト・シャマラン監督の出世作だ。芯の通ったストーリーと、ラストのサプライズが見どころである。ベテラン小児精神科医のマルコム(ブルース・ウィリス)は、多くの少年たちを救ってきた名医だった。しかし、患者であるヴィンセントに家を襲撃されてしまう。自信をなくしたマルコムは、その事件以来、一緒に暮らしていた妻からも無視されるようになってしまう。事件からしばらくして、少年のコール(ハーレイ・ジョエル・オスメント)がマルコムのもとにやってくる。コールは「死者が見える」と語り、ひどいトラウマを抱えていたのだった。
ベトナム戦争で苛酷な体験をしたジェイコブが、日常生活の中で忍び寄ってくる悪魔のようなものに怯え、次第に追いつめられていく様子を描いている。ちなみにジェイコブス・ラダーとは、“ヤコブの梯子”という、聖書に出てくる天使の梯子または階段のこと。監督のエイドリアン・ラインは、『ナインハーフ』や『危険な情事』など、スタイリッシュでエロティックな映像美に定評がある。ジェイコブ役のティム・ロビンスは、優柔不断な男が精神のバランスを崩していく姿をうまく演じている。また『ホーム・アローン』でブレイクする前のマコーレー・カルキンが、息子役で出演しており、天使のような笑顔を振りまいている。1971年10月6日、メコン川デルタ地帯。ジェイコブ・シンガー(ティム・ロビンス)が所属している大隊は、敵の急襲を受けて大混乱に陥る。ジェイコブは腹を銃剣で刺されて倒れ込むが、気づくとニューヨークで地下鉄に乗っていた。どうやら疲れて眠ってしまい、悪夢を見ていたらしい。同棲中の恋人・ジェジー(エリザベス・ペーニャ)が待つ家に帰り、眠り込むが、再びベトナムの森の中で助けを求める夢を見る。目覚めたあと、死んでしまった息子・ゲイブ(マコーレー・カルキン)の写真を見つけ、ジェイコブは思わず泣き出してしまう…。
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2018月9月25日~2020月10月19日
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