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『白い巨塔』の動画を最終回まで無料で見る方法を紹介!デイリーモーションなどでの視聴は危険!

提供元:FOD
白い巨塔(2003年・ドラマ)

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本記事では、テレビドラマ『白い巨塔』を最後まで無料で楽しめる視聴方法を詳しく紹介していきます。最近では、2019年リメイク版として岡田准一さんが主演し話題になりました。そこで、『白い巨塔』が何度もリメイクされる理由や、2003年版と2019年版の豪華キャストによる比較、登場人物の詳しいプロフィールや見どころも紹介するので必見です。ぜひ最後までチェックしてみてください!

『白い巨塔』をYouTubeやpandora、dailymotion(デイリーモーション)でダウンロードするのは違法!

以前は動画投稿サイトに違法アップロードされた動画を無料で視聴できる場合がありましたが、現在は取り締まりの強化によりほとんど見ることができなくなっています。

見れるものがあったとしても、画質が悪かったり話の途中までで終わっていたりと、ストレスが溜まってしまう結果になることが多く、さらに最悪の場合には広告クリックでウィルスに感染してしまうことすらあるのです。

『白い巨塔』のあらすじと時代や舞台

第一外科准教授である主人公・財前五郎を中心に、次期教授の席をめぐる激しい権力争いや、医療現場での汚職問題を絡めた社会派医療ドラマの金字塔的作品です。

第一外科教授を目指すために邁進する財前。そんな彼の前に立ちはだかる数々の障害や、派閥同士の確執など、院内で巻き起こるさまざまな人間模様が細かく描かれています。

そして、本作で登場するもう一人の主人公が里見脩二。野心家で横柄な財前と、出世に無関心で研究一筋な里見は、浪速大学に勤める同期生であり優秀な医師ですが、性格や価値観が対照的なため終生のライバル関係へと発展します。

時代設定

原作は1960年代の時代設定ですが、テレビドラマ本作は2003年放送当時の医学水準でリメイクされています。(2019年版も同様)

大学医学部の医局組織において、統括責任者の「教授」という立場は1960年代当時だと強大な権力でした。

主人公・財前五郎が奮闘していた教授選という旧体質的なストーリーが、当時の時代背景にリアル性を与えています。

舞台ロケ地

本作では、フィクション作品で世界初となったアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所でのロケが行われました

そのため本作の「国際外科医学会」の開催地は、原作のドイツ「ハイデルベルク」からポーランド「ワルシャワ」に変更。

そして、財前が死ぬ間際にアウシュビッツへ訪れたことを回想するという原作にはないオリジナルシーンが登場します。

また、本作には欠かせない舞台である「国立浪速大学」ですが、大阪でのロケは初回のわずかなシーンだけで行われ、メインは「川崎市立川崎病院」の院内や病棟・手術室が使用されています。

その他のロケ地をまとめてみましたので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

浪速大学院内:「川崎市立川崎病院」神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目・「富士通本店」・「川崎工場」

浪速大学高度がん医療センター:「茨木県庁」茨城県水戸市笠原町

千成病院:「東京共済病院」東京都目黒区中目黒2丁目

近畿労共病院:「川崎市立井田病院旧館」神奈川県川崎市中原区井田2丁目

石川大学:「東京薬科大学」東京都八王子市堀之内

東都大学:「俗風会本館」東京都杉並区高井戸西1丁目

大阪地方裁判所:「八王子市役所」東京都八王子市元本郷町3丁目

くれないの会のゴルフコンペ会場:「ロッテ皆吉台カントリークラブ」千葉県市原市皆吉

『白い巨塔』の見どころを紹介!

ここからは、何度でも視聴したくなるような本作の見どころを詳しく紹介。ネタバレあらすじを含む財前五郎のかっこいいシーンや、何度もリメイクされる人気の理由について徹底解明していきます。

1話から最終回まで一気に見てしまう!引き込まれるストーリー展開

映画やテレビドラマ化など、これまで数々のリメイクを経て不朽の名作となった『白い巨塔』。

なぜこんなにもリメイクされ、多くの読者や視聴者から人気を得たのでしょうか? そこには、圧倒的に引き込まれるストーリー展開や、主人公・財前五郎の生き様に秘密があります。

大学病院で起こる権力争いから生まれた賄賂(ワイロ)を含むモラル、医療ミスの問題など現実的で赤裸々に語るリアリティーが、数々の医療ドラマのなかでも特に高い評価を得ています。

そこで、本作が現代にまで及ぶ不朽の名作になった理由や2003年版ドラマの見どころを詳しく解説していきます。

2003年版『白い巨塔』に引き込まれる理由①:迫力満点! 強烈なインパクトの総回診

本作をあまり知らない人でも一度は見たことがある名シーンとして有名になりました。

特に、財前が教授として活躍する最初の総回診は必見です。財前を筆頭に院内の廊下を颯爽と歩く医師たち。現場の緊張感がとても伝わる場面でもあります。

そして総回診のタイミングで使用されるテーマ曲も、視聴者の記憶に残る強いインパクトを与えていました。

その後多くの作品に影響を与え、堺雅人さんや新垣結衣さん主演の「リーガルハイ」や唐沢寿明さん主演の「ラストコップ」でパロディされています。

2003年版『白い巨塔』に引き込まれる理由②:大物ぞろいの豪華キャスト陣

本作2003年版では、主演の唐沢寿明さんはじめ、江口洋介さん、西田敏行さん、石坂浩二さん、佐々木蔵之介さんなど、名だたる顔ぶれです。

15年以上経つ現在では、このキャスト陣でもう一度撮影するのは極めて難しいでしょう。それくらいとても貴重な作品として残りました。

2003年版『白い巨塔』に引き込まれる理由③:野心に燃える財前と患者優先の里見たちの濃厚な人間模様

野心家の財前と、研究熱心な里見の対照的なふたりを中心とした医師たちのリアルな人間模様や生き様も、本作の大きな見どころです。

「白い巨塔」と揶揄(やゆ)された大学病院のなかでうずまく医師たちの派閥や、財前の家庭環境など、医師たちの生き方やこれからの医療のあり方を強く考えさせられる魅力があります。

「無念だ…」唐沢寿明の財前教授がかっこいい!

2003年版『白い巨塔』で唐沢寿明さん演じる財前五郎の魅力を語るうえではずせないのが、『財前死す』で放映された里見との最期の会話シーンです。

財前の生き様がかっこいい! 自らの死よりも絶望した「無念」さとは?

法廷で倒れ、その後原因がはっきりせず悶々としたまま日々を過ごす財前。周りに聞いてもはぐらかされるため、ライバル関係にあった里見に診察を急遽依頼します。ガンの末期であることを知った里見が苦渋に満ちた顔で財前に打ち明けました。

これまで教授の座をかけた権力争いや、ドイツ出張、裁判で休む暇もなく身を粉にして働き詰めだった財前の報復ともいえる「死」の宣告。

外科手術のスペシャリストである財前は、末期になるまで自分の身体にガンを宿したことも気づかず「死」を受け入れざるを得ない皮肉な結果となりました。

自分がガンの末期であるのにもかかわらず、「死ぬことは怖くない。ただ、無念だ」と死の恐怖より、医者としての道を断念しなくてはいけなくなった「無念さ」を嘆いています。

立身出世して立派な人生を送ることに生きがいを感じていた財前にとって、その道を閉ざされてしまうことは「死」をも超越した耐えがたい絶望でした。

教授という地位をようやく手に入れた財前が、志半ばにして自分からその道を断念せざるを得ない状況に、当時の視聴者は衝撃を受けたことでしょう。

ちなみに「死ぬことは怖くない。ただ無念だ」というセリフも、原作にはなく肺ガンでの脳に転移という設定もすべてオリジナルです。

ガン専門医がライバルである里見に真実を告げられ、財前自身の悲痛な思いが伝わる名シーンでした。

2003年版と2019年版を見比べたい!豪華キャスト

これまでに何度も映像化された『白い巨塔』。最新リメイクでは2019年5月に5夜連続ドラマとして再び放映されました。そこで、名作となった2003年版のキャストと2019年版のキャストを比較しつつ、本作の主要人物紹介します。

これまで主人公・財前五郎を演じてきた俳優は、田宮二郎さん、佐藤慶さん、村上弘明さん、唐沢寿明さん、キム・ミョンミンさん(韓国版)の5人です。初代財前五郎役の田宮二郎さんは、1978年に映画版、そしてドラマ版では自らプロデュースしながら2度にわたって演じています。

2003年版で財前五郎を演じた唐沢寿明

強い野心を持ち、自信家でカリスマ性がありながら、どこか人間らしい弱さもただよう複雑な役どころを見事に演じきった唐沢寿明さん。

初代田宮二郎さんのイメージが色濃く残った作品に、新しい色をつけたと評判になりました。

本作の出来栄えを左右させるいっても過言ではない複雑な役を見事に表現した唐沢寿明さんの実力は本物です。

唐沢寿明の経歴や代表作

1963年生まれの東京都出身。明るくユーモラスな性格のため、バラエティー番組にも多数出演しています。

1992年に『おいしい結婚』『ハロー張りネズミ』で第15回日本アカデミー賞最優秀新人俳優賞を受賞、1998年には『ラヂオの時間』で第21回日本アカデミー賞優秀男優賞を受賞しています。

2019年版で財前五郎を演じた岡田准一

2019年版で主演をつとめた岡田准一さんは、財前五郎というキャラクターに対して「現代にはなかなかいない人物」とコメント。

現代社会では珍しいタイプのキャラクターに「演じるからには財前五郎を味わい尽くそう」と、前向きな意見を述べていました。

制作関係者からの情報によると、積極的な気持ちで撮影を楽しんでいたとのことです。

過去作品と比較されるプレッシャーと戦いながら、7度目となる映像化「新・白い巨塔」としてリメイクされました。

ジャニーズの人気アイドルグループ「V6」に所属する岡田准一さんが演じているため、田宮二郎さんや唐沢寿明さんよりも爽やかな印象を与えています。

岡田准一の経歴や代表作

1980年生まれの大阪府出身。ジャニーズのアイドルグループV6のメンバー。

歌手としてはもちろん、俳優としての評価も高く、2018年には『関ケ原』で第41回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞、『散り椿』で第42回モントリオール世界映画祭で審査員特別賞を受賞しています。

2003年版で里見脩二を演じた江口洋介

江口洋介さんは、代表作『東京ラブストーリー』や『ひとつ屋根の下』など、1990年代のトレンディドラマで大活躍した俳優です。

終生のライバルでありながら、財前の理解者でもある里見の複雑な立場や優しい人柄を、江口洋介さんは上手く表現していました。

松山ケンイチさんと江口洋介さんは、それぞれ独特の雰囲気があるため、同じ里見役でもまったく別の印象を与えています。

新旧どちらも魅力的な里見であることには変わりないので、見比べて視聴するのもおすすめですよ。

江口洋介の経歴や代表作

1967年生まれの東京都出身。1990年代初頭では、独特の長髪がトレードマークであり、フジテレビの歴代最高視聴率を誇る『ひとつ屋根の下』で一世を風靡(ふうび)しました。

フジテレビドラマ『救命病棟24時』で第30回ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演男優賞を受賞しています。

2019年版で里見脩二を演じた松山ケンイチ

本作のもう一人の主人公として人気が高い里見脩二。

2019年版で演じた松山ケンイチさんは、本作で独特な「存在感」を発揮していました。

彼は傲慢(ごうまん)で敵が多い財前のキャラクターとはちがい、患者第一で人当たりもよく、朗らかな役どころの里見の魅力を存分に演じています。

知性的であり、東教授の娘である東佐枝子を魅了する里見役にぴったりはまっていました。

松山ケンイチの経歴や代表作

1985年生まれの青森県出身。役柄によって外見や演技など、細部にまでこだわりを持つ役作りで製作関係者からは高く評価されています。固定したイメージを定着させない「カメレオン俳優」としても名高い俳優です。

2006年では『男たちの大和/YAMATO』で第30回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、同年『デスノート前編』では第30回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞しています。

2003年版で東貞蔵を演じた石坂浩二

石坂浩二さんは、劇団仕込みの芝居で味がある「シルバー世代の名優」的存在です。

『太閤記』の石田三成役や『天と地と』の上杉謙信役など、NHK大河ドラマ主演史上最多として計11回も出演し、俳優として輝かしいキャリアを持っています。

自身が育てた財前の傲慢な態度にイラ立ちを募らせ、その思いが顕著に表現されていました。2003年版では、近畿労共病院の院長という立場で完結しています。

石坂浩二の経歴や代表作

1941年生まれの東京都出身。俳優だけでなく、司会者や作家、画家、翻訳家、ナレーターとしてマルチに活動されています。

1985年では『おはん』で第8回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞しています。

2019年版で東貞蔵を演じた寺尾聰

2019年版で東貞蔵を演じたのは寺尾聡さんです。名誉ある国立浪花大学病院第一外科教授として、威厳のある圧倒的な存在感を示す重要なキャラクターを見事に演じていました。

定年退官を前に、教授の座を財前に奪われることを誰よりも危惧し、教授選の最後まで意思を貫いたシーンはとても見ごたえがあります。

他作品では穏やかで心優しいキャラクターを演じることが多い寺尾聡さんですが、財前に敵対する腹黒い役柄もぴったりはまっていました。

寺尾聰の経歴や代表作

1947年生まれの神奈川県出身。かつて石原プロモーションに所属し、現在では寺尾音楽事務所として自ら個人事務所を開設しています。俳優だけでなく、日本のベーシスト・シンガーソングライターとしても人気です。

『失楽園』では第21回優秀助演男優賞を受賞、『雨あがる』では第24回最優秀主演男優賞を受賞しています。

2003年版で鵜飼良一(2019年版では裕次)を演じた伊武雅刀

伊武雅刀さんは、悪役や腹黒い役で名をはせた俳優です。

現在ではリクルート『SUUMO』のCMでナレーションをつとめるなど親しみやすいイメージですが、本作ではどすの効いた伊武さんの渋い声と表情が見られる貴重なキャラクターになっています。

伊武雅刀の経歴と代表作

1949年生まれの東京都出身。テレビドラマや映画、バラエティーに多数出演し、海外映画の吹き替え声優としても幅広く活躍しています。

2007年NHK大河ドラマ『風林火山』の太原崇孚雪斎役や2008年連続テレビ小説『だんだん』の後藤辰夫役など、作中でも貫禄のある役柄が多いです。

2019年版で鵜飼裕次(2003年版では良一)を演じた松重豊

鵜飼裕次は第一内科教授から浪速大学病院のトップである医学部部長に上りつめ、財前に肩入れする黒い存在です。

そんな腹黒な性格の鵜飼を演じる松重豊さんはバイプレーヤーとして名高く、組織のリーダーや役員のキャラクターを担当することが多いため、今回でもぴったりの配役となりました。

普段はコミカルなイメージですが、部下に対して制圧するシーンではとても緊張感があり、つかみどころがない鵜飼裕次のキャラが際立っています

松重豊の経歴と代表作

1963年生まれの福岡県出身。バイプレーヤーとして評価の高い俳優でしたが、2012年スタートの『孤独のグルメ』で連続テレビドラマ初主演を果たします。

2007年では『しゃべれども しゃべれども』で毎日映画コンクール男優助演賞を受賞し、2017年では『アウトレイジ最終章』で東京スポーツ映画大賞助演男優賞を受賞しました。

『白い巨塔』(2003年版)の登場人物

フジテレビ開局45周年記念ドラマ『白い巨塔』2003年版の登場人物を詳しく紹介します。

浪速大学関係者

『白い巨塔』と揶揄される「国立浪花大学病院」で登場する医師たち。

第一外科助教授である財前五郎をはじめ、親友でありライバル関係の里見脩二など、物語の展開を大きく左右する重要な人物が集まっています。

財前五郎/唐沢寿明

  • 東貞蔵/石坂浩二

    国立浪花大学医学部附属病院に所属する第一外科教授。趣味は盆栽。

    財前と同様に野心が強く、天才的な技術を持つ財前を次第に疎ましく思い、嫉妬心から互いに憎み合う仲へと発展します。

    普段の性格は穏やかで心優しいため、その詰めの甘さから妻・政子に焚きつけれられる場面も。

    退任後は弟子である財前でなく、石川大学医学部の菊川教授を後継者にしようと推薦しましたが、財前の圧倒的な政治力によって教授選で敗北。

    退任後は近畿労共病院の院長に就任。

    第二章の裁判では、佐々木の死因の経緯を聞き証言台で真実を告白します。

    物語の終盤で財前の肺がんを知り、彼自身の依頼から一度は身体にメスを入れるも結果は手遅れでした。

    その後は人が変わったように財前に対しても以前の師弟関係のような穏やかな関係に戻ります。

  • 金井達夫/奥田達士

    国立浪花大学医学部付属病院第一外科講師。

    大学病院特有の徒党や派閥を嫌い、どこにも属さない独立派で一匹狼のような存在

    院内での派手なスタンドプレーをする財前に口をはさむこともありますが、人事について関与することがないためか、結果的に財前派になっています。

    財前が悲願の教授に就任した後、同時に助教授に就任しました。

  • 佃友博/片岡孝太郎

    国立浪花大学医学部附属病院第一外科医局長。

    後に第一外科講師に就任し、財前派として第一外科のまとめ役です。

    外科として圧倒的な腕を持つ財前を慕い、院内の情報をくまなく報告します。

  • 里見脩二/江口洋介

    国立浪花大学医学部附属病院第一内科助教授。財前の最期を見届けた親友であり、終生のライバル関係にありました。

    患者治療とガン予防の研究に没頭し、財前と同じ浪速大学病院に勤めるも野心はまったく無く生粋の現場主義者。

    そのため、あまりにも出世欲がない里見に妻・三知代からは将来を心配されることも。

    強い正義感と患者の病態を強く案じる思いに周りから煙たがられる傾向があり、財前の行動をはじめ病院の体制に葛藤を抱きます。

    その一方で多くの患者からは信頼を得ており、里見が初診した佐々木家からも事件前は良好な関係を築いていました。

    しかし、佐々木の死因をめぐる裁判が始まったことで財前とは敵対する立場になり、数々の苦言を呈します。

    一度は財前を追い込みましたが、裁判の証言台に立つことで大学病院を追われて民間の千成病院内科医長に就任。

    以前とはレベルがちがうものの、研究に没頭できる最適な環境に居心地の良さを味わいました。

    物語の終盤で財前から診断を頼まれ「君の不安を受け止めたい」と強気な姿勢で臨み、友情も感じさせます。

    財前とは正反対のタイプであり、真面目で正義感が強い里見に好感を持った視聴者は多いでしょう。

    ライバルであり親友であった財前の一番の理解者でした。

  • 鵜飼良一/伊武雅刀

    国立浪花大学医学部附属病院第一内科教授。後に第一内科部長から浪速大学学長に上り詰めます。趣味は映画鑑賞。

    財前又一の汚い策略により教授選では財前五郎の肩を持ちますが、最終的には私利私欲のために財前を教授就任へと強引に手引きした第一人物です。

    財前五郎と似て誤診を断固として認めない傲慢な医師であり、権威主義体制の中心的存在になりました。

    そして、財前の容体が悪化した際には後任教授の人事をすぐに考えるなど、心配する姿勢を一切見せず使い捨てのように振る舞います。

  • 竹内雄太/佐々木蔵之介

    国立浪花大学医学部付属病院第一内科医局員。柳原とは同期生であり、互いに悩みを相談し合う仲です。

    院内に出回っている情報に敏感で、かなり現実的な判断をするため助教授である里見とは意見が一致せず、いがみ合う関係となりました。

財前の家族、関係者

ここからは、主人公・財前五郎と密接にかかわる登場人物を中心に紹介します。財前五郎の妻・杏子や義父の又一、愛人である花森ケイ子など、個性的なキャラクターが次々と登場しますよ。

  • 財前杏子/若村麻由美

    財前又一の一人娘であり、財前五郎の妻で後に教授夫人会(くれない会)の一員になる人物。

    父である又一と同様お金に目がなく、かなり現実的な思考でお酒好き。財前五郎とはお互いの目的を果たすために結婚したのだと割り切り、仮面夫婦のような関係です。

    五郎のおかげで若くして教授夫人の座に就き、たちまち周りからは脚光を浴びました。

    ゴルフ部に所属していた学生時代の経験を活かし、教授夫人会(くれいない会)のコンペで実力を発揮します。

  • 財前又一/西田敏行

    杏子の父であり、財前マタニティークリニックの院長。大阪市医師会では副院長を務め、資産家としても有名。2003年版ではカツラを装着している設定。

    大学教授になれなかった自分の過去を悔やみ、貧しい家の出である五郎に自分の姿を重ねて賄賂(わいろ)をはじめとする汚い手段で教授になる支援をします。

    優秀な腕を持ち野心家の五郎を心底可愛がり、彼の危篤時では「無理をさせすぎてしまった」と涙ながらに後悔しました。

  • 花森ケイ子/黒木瞳

    北新地にある「クラブ・アラジン」の美人ホステスで、財前五郎の愛人。殺伐とした職場にいる財前に癒しの時間を提供します。

    また、財前が唯一心を許せる存在であるため、彼女の前では院内で決して見せない人間らしい弱さを見せます。

  • 黒川きぬ/池内淳子

    岡山にいる財前五郎の母親。死亡した夫の遺産でなんとか五郎を高等学校まで進学させました。

    五郎が旅立った後は、地元岡山で畑を営み野菜をはじめ農作物を定期的に送っています。

    息子である五郎が立派に大学病院で働くことを誇りに思う一方、院内での権力争いで無理をしているのではないかとひそかに案じていました。

里見家関係者

ここからはもう一人主人公・里見脩二と密接にかかわる妻・三知代を紹介します。

  • 里見三知代/水野真紀

    里見脩二の妻であり、医師である夫の活躍を陰ながら支える人物。

    教授夫人会(くれない会)の集まりをきっかけに東貞蔵の一人娘・佐枝子と親しい関係に。

    しかし、後に佐枝子と脩二の仲を疎ましく思うようになり、嫉妬心を募らせます。

    第二章の裁判で家族の将来より遺族を優先した夫に愛想を尽かせ、一度は実家に帰るも夫の偉大さを改めて実感し、ふたたび円満な関係を取り戻しました。

東家関係者

ここからは東貞蔵の妻・政子と、一人娘・佐枝子を紹介します。

  • 東政子/高畑淳子

    東貞蔵の妻であり、教授夫人会(くれいない会)の副会長。教育ママとして、東貞蔵の政治を支える陰の立役者。

    自身の夫を差し置いて脚光を浴びる財前五郎の存在を疎ましく思います。

    また、財前派である鵜飼良一と対立しているため、教授夫人会(くれいない会)副会長の座を降ろされる事態に絶望しました。

  • 東佐枝子/矢田亜希子

    東貞蔵の娘であり、大学院でフランス語を専攻。

    一人娘で両親から大切にされるあまり縁談を持ち込まれますが、それに対して「結婚相手は自分で見つけます」と一蹴。

    父親を姿を通して大学病院での旧体制に疑問を感じ、そのなかでも患者と向き合う里見脩二の姿に心を奪われました。

    第二章の裁判では里見とともに遺族側の援護に徹します。

教授選関係者

国立浪花大学医学部付属病院第一外科教授選をめぐるさ権力争いで登場した医師たちを紹介します。

  • 船尾徹/中原丈雄

    東都大学医学部長兼附属病院第二外科教授。日本外科医学会会長としても活躍し、同じ東都大学出身の東貞蔵からの依頼で教え子の菊川昇を抜てきした人物。

    教授選で財前とは対立関係にあったものの、教え子を浪花大学ガン医療センターに送り込む条件で、裁判では財前側で証言します。

  • 菊川昇/沢村一樹

    石川大学医学部教授。船尾徹の推薦で浪花大学第一外科の教授選で財前五郎と争った人物。離婚経験あり。

    以前はオーストラリアの医科大学の教授をつとめるなど海外でも幅広い活躍でした。

    教授選敗北後は、ふたたびオーストラリアへ戻り研究に出ると東貞蔵に報告します。

裁判関係者

本作第二章の佐々木庸平の死因をめぐる裁判で登場する関係者を紹介します。

  • 佐々木庸平/田山涼成

    財前の誤診によって死亡した患者。生粋の関西人であり、阪神タイガースの大ファン。

    地元大阪で弁当屋を営み、家業に勤しむなか浪花大学医学部附属病院で当初「食道ガン」と診断されます。

    しかし、その実態は肺に転移したリンパ管炎症によるもので、財前の手術後わずか1ヶ月で命を落とします。

  • 佐々木よし江/かたせ梨乃

    佐々木庸平の妻。夫を誤診で死亡させた財前を憎み、民事裁判を起こした原告。

    財前の圧倒的優位な立場で一度は挫折するも、息子・庸一とともに最後まで諦めず夫のために戦いました。

  • 佐々木庸一/中村俊太

    佐々木庸平の息子。見た目は金髪で一見ちゃらんぽらんな若者ですが、裁判でくじけそうになる母・よし江をサポートする心強い存在になります。

  • 関口仁/上川隆也

    佐々木庸平の死因をめぐる裁判の原告代理人として戦う遺族側(佐々木家)の弁護士。医療裁判を中心に担当し、実体験から「医者は最低」だと主張しています。

    はじめは借金返済のために裁判を引き受けるも、里見脩二や東佐枝子の正義感に後押しされるかたちで真剣に向き合うようになりました。

  • 河野正徳/福島勝美

    河野法律事務所の所長兼弁護士。国平幸一郎とともに被告となる財前五郎の代理人をつとめる弁護士として活躍。

    敵対する佐々木家をことごとく制圧し、一度は財前側の勝利が確定したかと思われましたが、後半になって巻き返しをくらうはめになり、裁判で負けてしまいます。

白い巨塔(2003年・ドラマ)の評価・感想・レビュー

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ 5 (1件中)
  • 投稿者名:hakka
    評価: GOOD 投稿日:2019.03.07/22:24

    原作を知ってるのだが、毎回ドラマを観ていて力が入る迫力。人間の欲やずるさ、そこに絡められた善によって救われるところもある。

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この記事の執筆者
aukana編集部
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