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目次
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人は彼らをゴリラと呼ぶ――!
『ゴリラ・警視庁捜査第8班』は、石原プロとテレビ朝日による刑事アクションドラマ。主演は製作総指揮も兼任した渡哲也が務め、共演には舘ひろしや神田正輝、谷川竜太郎といった石原プロ所属の俳優が多数出演している。テレビ朝日で1989年4月から1990年4月まで放送され、全46話で構成されている。脚本は峯尾基三や倉本聰たちが担当している。
元警視庁捜査第一課の倉本省(渡哲也)。刑事を辞めた倉本は西伊豆の漁村で静かに暮らしていたが、そこへ刑事の塩田直次郎(谷啓)と谷川竜太郎(谷川竜)がやって来る。彼らは警視庁刑事部長の麻生公義(鈴木瑞穂)の命令で、倉本に現場へ復帰するよう伝えに来たのだった。
倉本を現場に戻したい理由は、台北で大手ゼネコン勤務の日本人夫妻が誘拐されたからだ。しかも犯人グループのボスは、かつて倉本が逮捕に失敗した秋葉礼次(原田芳雄)。それでも復職を渋る倉本であったが、そんなときに犯行グループの襲撃によって漁師仲間と平穏な生活を奪われてしまう――。そのことで目が覚めた倉本は復職を誓う!
1989年4月。こうして警視庁捜査第8班、通称“ゴリラ”が誕生した。グリーンカードと呼ばれる“殺人許可証”を所持し、いかなる事件にも介入する絶対的権限を持つ“ゴリラ”の命を賭した戦いがここからはじまる。
主人公。警視庁捜査第8班(ゴリラ)の班長。警視庁捜査一課の敏腕刑事であったが、警察組織と暴力団の癒着を暴いたことなどがきっかけで辞職。今日まで西伊豆の漁村で漁師として生活していた。しかし、秋葉礼次率いる犯人グループに漁師仲間が殺されたことで復職を決意する。
警視庁捜査第8班のメンバーで遅刻の常習犯。元刑事。英語が堪能で、退職後はマニラで暮らしていた。そのときに倉本から要請があり、第8班に加入する。
警視庁捜査第8班のメンバーで、伊達と同じく遅刻の常習犯。元警視庁刑事。第8班結成前に麻生刑事部長から依頼を受けて、倉本たちよりも先に事件解決に努めていた。
警視庁捜査第8班のメンバー。元八坂署時代は減俸・戒告・謹慎などの処分を合計15回受けていた。いわゆる落ちこぼれで、塩田によると「先が思いやられる刑事」とのこと。
警視庁捜査第8班の無線・OA係。麻生刑事部長が派遣した。倉本からは後方支援スタッフとして扱われているが、自分は第8班の実働部隊のひとりであると考えている。
のちに警視庁捜査第8班に加入する無線・OA係。元西署交通課勤務。高峰と同じ高校の後輩で、高峰とは上京後1年ほどルームシェアをしていた。
警視庁捜査第8班専属のヘリコプターパイロット。倉本たちの活動を上空または海上から支援をする。
警視庁捜査第8班の管理官。倉本の所轄時代の上司だった。第8班は独立採算制をとっているため、経費のことが悩みの種。
警視庁刑事部長。警視庁捜査第8班の創設者。倉本に絶大な信頼を寄せており、第8班の強引な捜査も容認している。しかし、成果に対しては人一倍厳しい。
本作の主人公・倉本省を演じたのは、石原プロの二代目社長を務めていたベテラン俳優の渡哲也です。
本作は『ただいま絶好調!』から3年半ぶりの石原プロ作品ということもあり、製作総指揮には渡哲也がつき、プロデューサーは石野憲助や岩崎純たちが担当。さらに脚本には『西部警察』の峯尾基三、新井光、宮下隼一たちを起用し、石原プロで固めています。
また、キャストを見ると、渡哲也を慕って石原プロに所属した舘ひろしも主要キャラクターとして出演しています。渡哲也&舘ひろしという昭和の名優・師弟コンビの活躍を楽しむことができます。さらに原田芳雄や谷川竜、秋山武史なども共演しています。
『ゴリラ・警視庁捜査第8班』はハードボイルドな刑事ドラマとなっており、爆発の中をパトカーで走り抜けたり、橋から車で飛び降りたりするなど、とにかくカースタントが多いのが特徴です。本作が制作されたのは昭和後期なので、CGはまだ使われていません。そのため、命がけで撮影していることに驚きを隠せません。
また、乗り物は車だけでなく、ときにはヘリコプターや船舶なども出てきます。しかも、必要があれば惜しげもなく爆破します。さまざまな乗り物を使ってド迫力のアクションシーンを描いているので、アクション好きでなくとも興奮してしまう作品となっています。
『ゴリラ・警視庁捜査第8班』は、ほかの刑事ドラマと比べると「傭兵もの」としての色が強い作風となっています。これは制作当時、大ヒットしていた映画『ランボー』の影響を受けていることが理由となっています。特に、作中で繰り広げられる銃撃戦は見応えが抜群で、その迫力はもはや“アクション映画”を観ているかのようです。
また、ストーリーが後半に近づくと、脚本に倉本聰が加わり“人間ドラマ”の色が強くなっていきます。そりにより単なるアクション刑事ドラマではなく、登場人物の心理描写もていねいに描かれていくことになります。
第1話 「ポリス・アドベンチャー」
刑事を辞め、漁師となって生活を送っていた倉本のところに、塩田が谷川を伴って現場復帰を求めてきた。今回の事件には倉本の命を狙う秋葉礼次(原田)が絡んでいるという。だが倉本に復帰の意志はまるでなかった。ところが漁の最中、倉本は秋葉の手の者による銃撃を受け、世話になっていた漁師の命が奪われた。この一件が倉本の心に再び悪への怒りの火を灯す結果となった。麻生を訪ねた倉本は、台湾のゴルフ場で大手ゼネコンの佐伯専務(佐原)夫妻とジャーナリストの小山内(亀石)が秋葉一派に拉致されたという話を聞かされた。しかも台湾とは国交がないため捜査員が派遣できないのだ。残された手段は民間人が個人の責任で行動を起こすしかない。教会でただ一心に両親の帰りを願う娘の姿を目の当たりにして、倉本の心は固まった。倉本は神奈川県警の中田から秋葉一味の資料を受け取り、谷川を伴うと台湾へ飛んだ。そして空港で風間の出迎えを受け、捜査を開始。一味の仁科麻里(山本)という女性がマニラに向かうことを掴んだ倉本たちも一路マニラへ。そこで伊達という心強い仲間も加わり、麻里を捕らえた一行は野戦の訓練を元軍人のグエン・ラボロ(アキノ)に請い、人質救出を成功させるが、伊達が足を撃たれ捕まってしまう。倉本はひとり、その救出に向かうのだが……。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第2話 「ファースト・ターゲット」
マニラでの一件を解決した倉本らは、帰国後捜査第八(8)班「ゴリラ(G8)」として組織された。そして、その初仕事は東京コネクションという麻薬密売組織の調査と決まった。倉本は森脇(睦)という男性を故意に脱獄させ、組事務所や麻薬の取引を次々と襲って麻薬を奪った。さらに組織の運用する貨物船に爆弾を仕掛けるが、様子を窺っていた谷川が組織に捕らえられ、爆弾の解体を迫られる。森脇を脱獄させたのは、彼が組織に敵対する麻薬密売組織を復活させたと見せかけ、組織のボス・大北(椎谷)を誘い出すための作戦だったのだ。そして谷川が解体を始めた爆弾の爆発まで、あと10分……!製作著作:株式会社 石原プロモーション
第3話 「ソルジャー・イン・グリーン」
4か月前に3人の脱獄囚が消えた。その逃亡犯の確保が麻生から倉本に命じられ、装備を整えた一行は潜伏先と思われる霧が原原生林へ飛ぶ。3人を追ううちに謎の隠れ家を発見。テロリストの神崎孝文(浜田)が日米共同演習の通信システムをモニターし、それを一番高く買う国へ売ろうとしている事実を伊達がつかむ。しかし、足を負傷していた谷川が一味に捕まってしまった。G8は谷川救出のためにゲリラ戦を仕掛けていく。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第4話 「ルパン・ザ・ポリス」
警備訓練をあっさり突破した第八班の面々。その訓練が行われていたホテルの宝石店が襲われ、5億円の宝石が盗まれた。勝又警部補(山中)の死体が発見され、犯人は訓練には関係なかった勝又が手引きした疑いが持たれた。これは裏商社と呼ばれるやり口で、ここのところ計18億円相当もの宝石がその手口でさばかれているという。勝又の他にも内通者がいる可能性が考慮され、8班は捜査を開始した。だが、宝石店から偽物を盗む強盗芝居のはずが、倉本は2億円相当の本物を盗ませ、それを餌に裏商社との接触を図ろうとする。すると早速、組織とつながる女(麻丘)が倉本に接近して来た。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第5話 「ニトロ・トラック」
刑事部長の麻生から倉本へニトロを満載したトラックの運搬が指示された。しかし、それは単なる運搬作業ではなく、東都大学病院の外科医師・宮村真一郎の娘=みどりの誘拐事件が絡んだ任務だった。犯人の要求に沿い、ニトロの恐怖と戦いながら伊達、風間、谷川がトラックを移送させる間、倉本は犯人たちの本当の目的を導き出す。しかし、トラックのブレーキが犯人・大西清治(中田)によって破壊されてしまい……!製作著作:株式会社 石原プロモーション
第6話 「クライシス・タワー」
中光物産グループの会長を人質に取ったテロリストたちが、警視庁に爆破テロ組織の頭であるヘンリー石黒(又野)の釈放と10億円を要求してきた。本庁の突入部隊が対処するが失敗し、救出任務がG8に回ってくるが、本庁により石黒が釈放されたことを知ったG8は彼を強奪。犯人たちの本当の目的を石黒に知らせ、協力を求める。そしてまず本社ビルに仕掛けられた爆弾撤去のために行動を開始した。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第7話 「キッドナップ・カンパニー」
誘拐犯を捕まえたG8だったが、彼らは下請けで、身代金を要求しているのは別の犯人であることが判明。しかも人質は既に殺されていた。誘拐犯からの情報を手がかりに、武井健治(長谷川)という男に目星を付け、次のターゲットが半導体製造会社の令嬢=三島みゆき(若山)であると知る。倉本はみゆきの誘拐を実行させ、黒幕を誘い出すために写真情報を高峰と入れ替え、おとり捜査を開始するのだが……。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第8話 「ベイサイド・ウォーズ」
実業者の村岡栄治(南原)の裏の顔は麻薬取引の大元締。5人の麻薬Gメンが潜入捜査を行っていたが、全員行方不明となっていた。G8の今回の任務はその村岡に二度と殺人と麻薬取引を行わせてはならないというものだった。倉本はおとり捜査を開始し、風間が“K”という男が裏で動いている情報をキャッチするが、Kを誘い出すために一味に捕まった伊達の行方が分からなくなってしまう。謎の人物Kの意外な正体とは?製作著作:株式会社 石原プロモーション
第9話 「逃げて、逃げて!!」
宝石店強盗を利用し、犯罪者を海外へ逃亡させるプロの逃がし屋グループをあぶり出す計画を実行する倉本。その期限は3日間。久松丈(成瀬)という男の背後に逃がし屋がいるとにらむ県警の情報を頼りに次なる作戦を開始するG8。強盗犯になりすました風間と伊達は丈に接近し、逃がし屋との接触を試みる。しかし、一味は風間と逃避行することになった丈を消そうと動き始め……。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第10話 「博多大追撃」
中田が唐沢(伊吹)という犯人を護送中に何者かに襲われ、唐沢を連れ去られてしまう。それに絡み、倉本は麻生に呼ばれ、警視庁の正式な代表として九州へ行ってほしいとの要請を受ける。唐沢一味を押さえ、盗品の宝石をさばくブラックマーケットの壊滅がその任務だ。伊達が先行して福岡へ飛び、県警の野崎と協力して捜査を開始した。そこには中田の姿も。すると、花嫁が唐沢一味に誘拐されたという花婿と出会う。誘拐された花嫁の兄は防衛隊に勤務し、演習中だという。伊達らはアジトを突き止め強襲するが失敗。唐沢たちは花婿宛に1億円相等の宝石を持ってくるよう脅迫電話をかけてきた。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第11話 「兄妹の叫び」
ショットガンを持った立て籠もり犯=北村純(小野寺)は竜神会のチンピラだった。竜神会の背後には大きな拳銃密輸ルートがあると本庁はにらんでおり、G8は北村が1億円を服役中の幹部の芹沢辰雄(本城)に持って来させろという要求の裏に隠された謎を追う。だが、芹沢を刑務所から連れ出した途端、竜神会の刺客が襲いかかってきた。北村の妹=麗子(山口)も拉致されており、すべては芹沢を始末するための計画であることが分ってくるが……。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第12話 「危険地帯」
複数の研究所が襲われ、各所からボツリヌス菌が奪われた。中でもボツリヌス菌α型という従来の数10倍の毒性を持ち、水中で驚異的な増殖力を持つという細菌は、1300グラムを奪われており、数百万人分の致死量に相当するという。手がかりは防犯カメラの映像のみ。写っていたのは死の商人・有田(鹿内)。筑波中央微生物研究所へ向かった伊達と谷川は県警の刑事と合流するが、巡査がひとり行方不明になり、死体となって発見された。その死因は例のボツリヌス菌α型だと判明する。捜査の結果、アジトは土浦周辺にあると判断、聞き込みが開始され、不審な採石工場が浮かび上がり……!製作著作:株式会社 石原プロモーション
第13話 「潜行大作戦」
銃器の密輸を行う深町(黒部)グループ壊滅に乗り出すゴリラ。しかしあと一歩というところで深町を取り逃がしてしまう。瀕死の重傷を負ったグループの一員から聞き出した“福岡”という情報を頼りに、倉本は伊達らを福岡へと急行させる。本部では深町の秘書である橘圭子(三原)という女性が福岡に向かったことを知る。伊達らは圭子をマークするが、調べれば調べるほど組織とのつながりに関して疑問点が浮き彫りになる。そして尾行の末、深町のアジトへたどり着くが、またしても取り逃がしてしまう結果に。名誉挽回、倉本も福岡へ飛び、圭子の本当の目的も明らかになる。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第14話 「傭兵狩り」
本庁のヘリコプターが墜落し、防衛隊予算の横領と武器の横流しで逮捕されていた内藤孝太郎(大門)だけが生き残った。どうやら口封じのためにヘリに細工が施されたらしい。身柄確保に成功した伊達と風間と共に謎の傭兵の襲撃を受けた内藤は、自分を殺すよう二人に懇願する。内藤の妻子は強硬な再軍備論者の松宮政治(早川)に人質に取られていたのだ。G8は黒幕の松宮に迫る!製作著作:株式会社 石原プロモーション
第15話 「裏切りの報酬」
現金輸送車を襲い、その金を元手にコカインを買い付け、密売ルートを画策しようとする謎の一味がいた。伊達が所轄時代に知り合った神崎(倉崎)という元チンピラからその情報を得たG8は現金輸送車を襲わせ、一味の正体を探ろうとするが計画は失敗。神崎の「足を洗いたい」という言葉を信じる伊達と疑問視する風間たちとの間に不協和音が流れる。果たして神崎は本当に更生するつもりなのだろうか……?製作著作:株式会社 石原プロモーション
第16話 「無法の街に愛を」
中田の依頼で殺し屋に成り済ました伊達だったが、保護すべき運送会社の社長と従業員がみな殺しにされ、伊達はその容疑者として全国指名手配犯になってしまった。ところがその会社は武器の密輸を行っていた会社であることが判明し、密売の横流しがばれて国龍海運から殺し屋が差し向けられていたことが分かる。中田は取引相手の銀星会もろとも一網打尽にすべく、G8の助けを借りて作戦を決行した。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第17話 「謎の女」
フランスのパリで高井恭子という医学博士が誘拐されたあと、殺害されていた事実が判明。そして何者かが彼女に成り済まして日本に出国していることが分かった。その謎の女(小野)の正体を突き止めるべくG8は捜査を開始。その背後にはフランスのマフィア=コルシカ組織が絡んでおり、医療用のアイソトープに偽装して、宝石を密輸しようとしていた事実が浮かび上がってくる。謎の女=浅野真希はその密輸宝石の運び屋だったのだ。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第18話 「ゴリラの熱い一日」
原爆製造用のプルトニウム取引の現場を押さえたG8。しかし、プルトニウムを積んだトラックと伊達が消えた。その二つを奪還するため、犯人の要求に従って行動する風間は銀行強盗までやらされ、爆弾が仕掛けられたトラックでの暴走をも余儀なくされる。倉本は本庁から原爆製造を行おうとしていた望月孝仁(遠藤)の身柄を預かり真相を探ると、望月の弟・一弘(堀)が実行犯であることが分かり……。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第19話 「刑事チェンの涙」
倉本が金塊密輸組織の吉岡三郎(石山)を捕らえるよう指令されてから早1か月、成果の上がらぬG8に麻生がしびれを切らしていたが、組織と取引があった塚本公司(磯村)の身柄を確保した倉本は、彼に協力を持ちかけ、作戦を展開する。一方、塚本に妻子を殺されたチェン警部(阿藤)が復讐を誓って来日。その思いに触れたG8は、チェンに刑事としての在り方を思い出させようと、塚本たちを追い詰めていく。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第20話 「奪われた手術」
経済界の要職にも就く三田村社長の手術が何者かによってジャックされた。犯人の要求は身代金の5億円。計画どおりに犯人を確保したものと思われたそのとき、人質のひとりだった看護婦がじつは一味の仲間で、形勢は逆転。現金を運んだ淳子を人質に、車を使ったトリックで逃走してしまう。しかし、捕えた犯人のひとりをわざと逃がして追跡し、G8は敵の隠れ家に迫った。果たして淳子の救出はなるのか?製作著作:株式会社 石原プロモーション
第21話 「一発の銃弾」
現金輸送車襲撃の情報を得たG8は警備員に成り済まして輸送車に乗り込んでいた。これまでに奪われていた金額は20億円。その紙幣が海外へ流出し始めており、警視庁は世界的な信用を失いかねない状況にあった。だが、警備に付いていた伊達らの乗る現金輸送車が、谷川を特殊合金製のコンテナ内に乗せたまま奪われた。このままでは谷川は窒息してしまう。伊達は敵の懐に飛び込む作戦を決行する。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第22話 「ある戦場」
G8に与えられた今回の任務は、不法入国の外国人に強盗を行わせ、不必要になれば殺害するという非情な組織の壊滅だ。旅行代理店を営む佐伯(小林)を実行犯のボスとにらみ、さらに黒幕を探ろうとするG8とは別に、倉本と旧知のルポライター双葉隆(尾藤)が妻を殺した組織への復讐を果たそうとしていた。組織のボスの名は広瀬(井上)。倉本は双葉よりも先に広瀬へたどり着くために作戦を展開する。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第23話 「バラに愛をこめて」
すご腕のスナイパーによる無作為の予告狙撃事件が3件起きていた。そして4件目の殺人予告のターゲットである黒柳圭三社長(山下)の警護に就くG8。犯人は元防衛隊の狙撃班にいた氷室哲夫(宇梶)と判明したが、黒柳は乗っていた車が狙撃され、炎上し、亡くなってしまう。さらに、その氷室も殺され、彼を操っていた黒幕を探る術がなくなってしまった。しかし、黒柳の死体解剖書から新たな糸口が見つかる。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第24話 「愛の逃避行」
ジャパンエクスプレスという日本製のクラックを作る密造工場を摘発するのが今回のゴリラの任務。伊達らは捜査線上に浮かんだ女性たちを尾行するが、次々と爆殺されていく。どうやら米国に送るはずのクラックを、日本で横流しをしていた岡島(松田)という男性と仲間の女性らが組織に消されているようだ。ひとり生き残った真利子(結城)を追う谷川は、広島県の福山に到着。谷川はひょんなことから彼女と行動を共にすることになるが、拳銃所持を理由に刑事と疑われ、とっさに東京にある麻薬販売の組織の遣いの者で、真利子の所属する組織を紹介してほしいと交渉するが……。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第25話 「悲しい街角」
違法薬物のクラックでショック死した友人のため、淳子はクラック販売に関わる捜査を願い出る。金にならないと渋る塩田を尻目に捜査を開始するが、ガセネタに踊らされる始末。しかし事が麻生の耳に入るや塩田も腹を決め、本格的に販売ルート壊滅に乗り出すことになった。淳子が救った売人の少女=大沢啓子(新井)からの情報で、一味の黒幕が大高(中)という男だと分かり、淳子らは一味の壊滅に乗り出す。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第26話 「昨日を忘れた刑事」
南米からサウスエンジェルという幻覚剤が日本にも上陸してきた。加えて南米から来たGメンがひとり行方不明になっていた。風間は単独で以前捕まえた堀田勝(西田)という売人を追う。だが、逆に反撃に遭い記憶を失った風間は自らの記憶を取り戻すために逃走。Gメンの殺人犯として追われる身となる。猟犬のごとき追跡本能で手がかりを追う風間だったが、黒幕のフェルナンド・岩城(横光)の罠で殺し屋に仕立てられてしまい……。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第27話 「瀬戸内冒険団」
25億円の巨費を投じて制作された『日本連合艦隊』という映画の完成フィルムが、ポジ・ネガ共に強奪された。そのネガの中には、米国国防省から借りた太平洋戦争時の貴重なネガも含まれているという。その上、東洋映画の宣伝プロデューサー・仁科礼子(浅見)も三日前から行方不明。東洋映画には犯人から200万ドルの要求があった。犯人に誘導されつつ現金を運ぶ伊達たちだったが、指定されたフェリーでクルージングさせられた上に、ラジコンヘリコプターで金が入ったバックを奪われてしまう。ボートで追うが、さらに飛来したヘリコプターがそのバッグを受け取り、飛び去ってしまった。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第28話 「ある少女の疑惑」
麻薬の密売組織を探るために行われていた、麻薬取締官によるおとり捜査が失敗した。その組織の壊滅にG8は駆り出され、名門女子大の学生・相原マリ(難波)が運び屋として浮かび上がる。マリは1年前から行方不明になっているルポライターの兄・コウジの行方を探るために運び屋になっていたことが分かるが、コウジは白骨死体で発見され、確認に向かったマリが襲撃された。どこから彼女の情報が組織に漏れたのか……?製作著作:株式会社 石原プロモーション
第29話 「明日に向って走れ」
伊達の友人である新聞記者が暴走族に殺された。その犯人と目される小泉良平(黒崎)を追う伊達と、軍用拳銃を改造して闇ルートに流す組織の壊滅を依頼されたG8の捜査の糸が、竜神会の大塚竜三(中田)に繋がっていく。良平たち不良少年の容疑は晴れるが、彼らの更生に尽力していた元刑事の西城圭一(山内)が大塚一味に撃たれて死亡。復讐を誓う少年たちに伊達が体を張る!製作著作:株式会社 石原プロモーション
第30話 「奪われた女子大生」
伊達が通うスポーツクラブで知り合った女子大生(宮本)がさらわれ、その娘を人質にされ伊達も捕らえられてしまう。その犯人は川辺次郎(関川)という悪党だった。川辺はその女子大生、君塚興産の社長令嬢の玲子(宮本)の家に1億円の身代金要求の電話をかけた。倉本は部下たちに巻き込まれたであろう伊達とこの事件の関係性を探るよう指示する。川辺は三年前にも誘拐事件を起こし、その際、実の兄(伴)を誤射で撃ち殺していた。国外逃亡をして力をつけ、復讐のために戻って来たのだ。その時の担当刑事が所轄時代の倉本と伊達だった。つまり最終目標は倉本なのだ……!!製作著作:株式会社 石原プロモーション
第31話 「瞳キラキラ!美人刑事登場」
西署交通課所属の田中美奈子が、第八班に志願したいとやって来た。ロスのFBIに研修に行った高峰の後輩で、八班のことは彼女から聞いたのだという。射撃が得意で凶悪犯相手にバリバリ働きたいと希望する美奈子だが、伊達と風間は相手にしない。すると美奈子は銃砲店の襲撃計画があるという曖昧な情報で二人を釣ろうとするが失敗。しかし、その情報を裏付けるように城北所管内で銃砲店が襲われライフル2丁と弾丸60発が奪われた。伊達と風間は美奈子に事の次第を確かめるべく接触し、ネタ元であった朱美(江崎)という女性から犯人の男たちの素性を聞き出した頃、犯人らは東都銀行を襲撃した!製作著作:株式会社 石原プロモーション
第32話 「洞爺湖の女」
ひき逃げ事件の目撃者の女性・横田早苗(古城)が変死を遂げた。もうひとりの目撃者である北村理恵(七瀬)も命を狙われた。ひき逃げ犯と思われる松宮清(市川)か、それをかばう父親の健次郎(北川)が殺し屋を動かしていると踏んだ倉本は捜査を開始し、松宮父子と対面する。その頃、フィアンセの富岡雄司(御木)という花火師と連絡を取っていた理恵が姿をくらました。部屋に残っていたメモからフェリーを突き止め、乗り込む伊達たち。そこで理恵を保護するものの苫小牧に到着するや、また逃げられてしまう。倉本は美奈子から雄司の情報を得て、契約している花火工場、札幌の北都煙火店を訪ねる。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第33話 「傷だらけのメロディ」
偽ドル札の製造現場を確認した刑事が殺された。風間が知り合ったクラブ歌手=藤野礼子(MIE)と伊達がつかんだ印刷ルートから、牧村彰(三上)というマフィアの幹部が背後にいることが分かり、風間が潜入捜査を開始した。礼子は風間を助けようとして撃たれて重傷を負うが、まだ牧村をかばっていた。彼女がしがみつく“夢”に風間は正面から向き合っていくのだった。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第34話 「小さな目撃者」
G8にニューマシン・エクリプス=GVが配備され、美奈子がドライバーに決まったその日、二人組の強盗が白パトカーを襲撃。パトカーをはじめ警察官の装備一式が盗まれたことで事件の拡大を予見したG8は直ちに捜査を開始した。ほどなく奪われたパトカーと警官の制服一式が発見されるが、風間はその近くで子供のランドセルを発見。持ち主の小学生・沢ヒロシの母親を訪ねると、ヒロシは行方不明になっていた。浮上した容疑者を追った伊達はその隠れ家でヒロシを見つけ……!製作著作:株式会社 石原プロモーション
第35話 「美奈子、 君の瞳に乾杯!」
本部に帰る途中の美奈子が拳銃を奪われた。美奈子は襲われた際に犯人の顔を見ており、本部の犯罪者資料を確認したところ、江藤達也(潮)という男だと判明するが、美奈子は処分が決まるまで待機を命ぜられてしまう。拳銃が使われてしまったら折角第八班に配属が決まった美奈子の進退は極まる。そんな田中と風間を、倉本は独断で北海道へ捜査に向かわせた。二人は江藤の妻である浅子(速水)に接近して江藤を発見するが、拳銃を使われてしまい、風間と電車の乗客が負傷し、また逃げられてしまう。辞表を渡す美奈子に、倉本はそれでは責任を取ったことにはならないと諭し、捜査に向かわせた。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第36話 「スイートメモリー」
立てこもり事件を解決し帰宅した倉本。留守番電話に、妻の静江(柏木)が入院する石和療養病院の松井院長から、至急連絡が欲しいとの伝言が残っていた。病院へ行ってみると静江が進行性痴呆症だという。担当医師の土井(北村)から、その原因は倉本の愛情の欠如のせいだと断罪される。倉本は過去に静江が起こした事故で一粒種の大介を失っており、それ以後夫婦間に大きな溝が生まれ、静江は自殺を図り、その後遺症で入院していたのだ。松井院長からは、しばらく会わない方が良いと言われていたのだが……。その院長が死体で発見された。しかもその死には不審な点が……。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第37話 「ビコーズ-その理由」
ヤクザ組織ではない一般の企業がコカインの密売を行おうとしている取引現場を張っていた伊達と風間だったが、伊達が突然の体調不良で犯人たちを逃がしてしまう。さらにそのひとりが死体となって発見された。麻薬密売を画策する豊平商事の小川常務(中田)による粛正だった。捜査の結果、その小川の動きに疑惑が持たれ、マークすることになった。倉本は同時に伊達が持っていた注射器から、彼が麻薬中毒になっているのではないかと疑い、日下医院を訪ねると、伊達が骨のガンにかかっていることが発覚する。注射器は痛み止めのモルヒネを打つために所持しているのだという。倉本に衝撃が走る!製作著作:株式会社 石原プロモーション
第38話 「シンデレラ・ガール」
麻生が大物がらみの汚職という案件を持ってきた。東洋産業の経理部長が自殺したが、どうやら口封じに殺されたらしい。防衛隊の伊藤と東洋産業の汚職事件だと睨んではいるものの、証拠書類が見つからないという。巨額の汚職事件を暴くため第八班が動き出す。伊達が栄和グループの会長である原田大介(渥美)がその証拠を握っているのではないかというネタを掴んでくる。一方休暇中の風間は、原田の妻であるマリ(小牧)とそうとは知らず偶然知り合っていた。それを知った倉本は、捜査から外していた風間をマリのボディガードに付ける。すると警護中の風間に暴力団が接触して来た。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第39話 「家路」
倉本から、休暇を取り長いこと帰っていない故郷に帰ってみてはどうかと勧められた伊達は、一路長野の実家を目指すことに。その途中で母親を刺し、警官から拳銃を奪った少年が逃走中だという検問に遭遇する。実家に帰ってみると、母・節(露原)は兄嫁と折り合いが悪く離れでひとり暮らし。伊達の帰宅にも素っ気ない態度を取るありさまだった。もう、ここは帰って来る場所ではないのだと思い知らされるが、昔なじみの香織(木村)と偶然再会し、四方山話に花が咲く。だが、その香織が伊達と別れ際に、検問中だった犯人によって車を乗っ取られてしまう。香織の機転で後から事件に気付いた伊達は……。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第40話 「追憶」
倉本が以前逮捕したことのある坂口澄人(高野)が殺人を働いたと思しき調査を行うG8。伊達は静江の病状に進展が見られたことを知り、倉本を病院へ送り出すと自ら指揮を執る。しかし、県警の動きに坂口は追い込まれ、人質を取って銃砲店に立て籠もってしまった。ちょっとしたボタンの掛け違いが事件を大きくしてしまったが、駆けつけた倉本によって事なきを得る。そして静江の病状にもある兆しが……。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第41話 「生命果つるとも」
麻薬組織の炙り出しに動いていた伊達たちだったが、取引現場を押さえようとしたときに手違いで子供に銃弾が当たってしまった。しかし、その子の血液は特殊で血液の到着までに時間がかかるため、日本に4人しかいないという適応者を捜すことに。見つけ出した唯一輸血可能な尾崎卓也(鈴木)を病院に連れて行くが、忽然と姿を消してしまう。尾崎はどこへ消えてしまったのか? そして伊達も囚われの身に! 製作著作:株式会社 石原プロモーション
第42話 「ある少女の反乱」
谷川が所轄時代に手を焼いていたという不良少女の大和田由加(若林)と偶然再会するが、どうも様子がおかしい。更生したはずなのに高校も中退しており、谷川は放っておけない。すると由加が誘拐されたという情報が入る。父親の大和田健三(睦)はその件を突っぱねるが、大和田が社長を務めるアジア不動産に違法な土地売買を行っている裏があると分かる。果たして誘拐事件の裏に隠された真実とは……!?製作著作:株式会社 石原プロモーション
第43話 「再会」
東洋産業の汚職事件(第38話)で知り合ったマリ(小牧)の夫、原田の実刑判決の記事を見つけた風間は、マリを心配してマンションを訪ねるが、既に引っ越しをした後だった。そして原田が獄中で自殺し、風間はその葬儀の席でマリと再会を果たすが、彼女はもう心の整理をつけていた。原田の秘書である斉木(大谷)が奥多摩で殺され、その死には西多摩署の署長が絡んでいるのではないかという疑惑が浮上、捜査が開始された。着々と進む捜査の中、マリが何者かに脅迫され、スクープ屋の岡(長谷川)からの情報でマリの危険を知った風間が彼女の元へ向かうが、ヒットマンに捕らえられ……。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第44話 「出発(たびだち)」
静江の病状は回復に向かっていた。倉本は、土井医師(北村)の勧めで夫婦での旅行に出かけるが、その矢先に塩田から事件の一報が入る。静江連れと知るや塩田は電話を切るが、倉本は現場に顔を出すことに。検事である重田夫妻の5歳の子供が無惨に殺害されていた。その頃、ひとり車中で待つ静江に犯人(藤木)が接触。どうやら静江が起こした事故に関係する人物で、重田に恨みを持つ者らしいのだが、警察の手が伸びるのを恐れて山中に消えた。捜査は通り魔の犯行として進められるが、土井の連絡で静江の病状が逆戻りしていることを知り、不審に思った倉本は独自に捜査を開始した。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第45話 「ベスト・フレンド」
偶然、射殺現場を目撃した伊達と風間は犯人を追うが、再び伊達がガンの痛みのために犯人を逃がしてしまう。城南署の刑事である勝野という人物が犯人として捜査線上に浮かんだ。伊達の異変に疑問を抱いた風間は倉本に報告するが、うまくはぐらかされてしまう。納得のいかない風間は、伊達のことを探り始める。一方、伊達は病の恐怖と戦いながら、あれから勝野が起こしている連続殺人事件に責任を感じ、独自の視点で捜査を開始。するとタレコミ屋が接近して来て、今回の連続殺人は汚職がらみの犯行だと力説する。大きな汚職事件の匂いに、倉本と伊達が動き出すが……。製作著作:株式会社 石原プロモーション
第46話 「命、燃えつきても」
マンションに爆弾が仕掛けられた。伊達の機転で事件は未然に防ぐことができたが、その先には、ヘロインに絡む潮組と竜神会の抗争が関係しているという疑いがあり、風間と谷川は捜査に向かう。そんな折、美奈子が父親のケガで故郷の岡山へ帰るが、それは娘にお見合いをさせるための嘘だった。風間たちが小型機墜落事故の捜査に向かった猪苗代スキー場の現場からは末端価格18億円相当のヘロインが発見された。捜査が進む中、竜神会が東北に勢力を伸ばそうとして潮組系の組ともめている東北抗争が絡んでいる疑いが濃厚になる。これは二つの暴力団を潰す絶好の機会かもしれない。美奈子は倉本からの指示で、墜落したパイロットの皆川(竹中)の交際相手であった新田優子(浅田)に接触し、裏取りを開始。伊達も美奈子と合流し、優子に話しを訊こうとするが、協力的だった態度が一変して素っ気ない。そんな優子を疑う伊達に、美奈子は納得できず意見してしまう。惹かれ合いながらもすれ違う二人……。そして、パイロットが皆川ではないという疑問点が急浮上し、岡山に向かった伊達が皆川を発見。伊達と美奈子が二人の後を追うと、優子から連絡が入り4人で落ち合うことに。すると皆川から、パイロットは潮組から竜神会に寝返ろうとする須崎だったとの告白が。だが、その皆川が拉致されてしまう。製作著作:株式会社 石原プロモーション
向井理、綾野剛共演で同名人気マンガを実写ドラマ化。2014年放送。犯罪者を殺さず確保することを目的とする、架空の特殊部隊の活躍を熱く描く。元ボクサーの熱血漢とクールな天才スナイパーが激しく対立する人間ドラマに、ミステリー要素を絡めたエンターテインメント作品となっている。新垣結衣、オダギリジョー、大森南朋ら豪華キャストが共演。立てこもり事件の現場マンションの窓を、SATのスナイパー・蘇我伊織(綾野剛)がライフルで狙っていた。看護師の棟方ゆづる(吹石一恵)もテレビ中継を震えながらみつめていた。一方NPSの隊長・香椎秀樹(大森南朋)は神御蔵一號(向井理)ら隊員たちに、誰ひとり死なせるなといって突撃命令を下す。事件の半年前。交番勤務の一號は、母の花(朝加真由美)と幼なじみの棟方ゆづる、その祖父・耕三(本田博太郎)と食卓を囲み穏やかな毎日を送っていた。ある日、大量の銃器を手に入れた興津(渋谷謙人)ら半グレ集団が発砲事件を起こす。SATが投入されたものの、人質をとられたことから事態は一変。3億円と海外逃亡するための航空機を要求され、待機を余儀なくされてしまう。興津らは人質を窓から突き落とすが、それはマネキンのフェイクだった。人質を受け止めようと思わず飛び出した隊員の篠田(小澤亮太)が銃弾を浴びる姿を見た一號は、2枚重ねの盾を手にひとり助けに向かうが…。
今野敏原作の人気小説を連続ドラマ化。藤原竜也が天才だけど気難しい分析官に! 藤原竜也演じるコミュニケーションに問題を抱える「ST」のリーダー・赤城と、岡田将生演じるST統括役のキャリア組・百合根。正反対の2人の化学反応が事件の謎に迫る! 法医学のスペシャリスト・赤城左門を筆頭に有能な5名で結成された通称「ST(警視庁科学捜査班)」だが、百合根友久が管理を任されて1年、ろくな実績を上げられずにいた。そんな中、監査役にSTを敵視する松戸紫織理事官が着任し、組織存続の危機に陥る。
警視庁の花形・警視庁特殊部隊(SIT)で小隊長を務めていた瀬文焚流(加瀬亮)は、「とある事件」をきっかけに公安部公安第五課、未詳事件特別対策係(通称:ミショウ)に左遷される。 ミショウは、「スペックホルダー」と呼ばれる、特殊能力(スペック)を持った人間が起こした事件を解決する部署。 瀬文が巻き込まれた「とある事件」とは、外国人犯罪グループとの銃撃戦で後輩・志村優作(伊藤毅)が突然銃口を瀬文に向けて発砲し、その後自分が撃った弾が自分に跳ね返って重症を負ったという不可解なものだった。 瀬文は、常に左手を三角巾で吊るした天才かつ変人の当麻紗綾 (戸田恵梨香)と、寒いギャグを飛ばしまくる野々村光太郎(竜雷太)と共にミショウとして次々巻き起こる特殊な事件を解決していくことに。 なぜ瀬文の部下は撃たれたのか、当麻の左手の秘密とは……。主演・戸田恵梨香をはじめとするぶっとんだキャラ設定と謎が謎を呼ぶ展開が話題となり、中毒者を大量に生み出した、鬼才・堤幸彦ワールド炸裂ドラマ!
佐々木蔵之介主演の大ヒット刑事ドラマ第1弾! 東京・原宿の警察署・神南署を舞台に、佐々木蔵之介扮する安積班長をはじめとする6人の刑事たちの活躍を描く。共演は中村俊介、黒谷友香、賀集利樹、細川茂樹ほか。
TBS地上波で2010年10月より放送されたドラマ『SPEC 〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』が、スペシャルドラマとなって復活!! 戸田恵梨香と加瀬亮のW主演、堤幸彦が演出を手がけ、熱狂的なファンを生み出した。『SPEC 〜翔〜』は、ドラマの最終回で描かれた当麻 (戸田恵梨香) & 瀬文 (加瀬亮) と地居 (城田優) の激闘から1年後を描き、連続ドラマの最終回での謎「野々村 (竜雷太) が何を見たのか?」「最後に地居を倒したのは誰だったのか?」「津田 (椎名桔平) のラストシーンの意味は?」などが明らかになり、さらに2012年4月7日公開の映画『劇場版 SPEC 〜天〜』へと繋がる
中谷美紀、渡部篤郎主演の刑事ドラマ。1999年放送。2000年に劇場版『ケイゾク/映画 Beautiful Dreamer』も制作された人気作。迷宮入り事件「ケイゾク」に、東大卒の天才女性警察官僚と元公安のたたき上げ刑事が挑む姿をコミカルに描く。共演は鈴木紗理奈、長江英和、野口五郎、竜雷太ほか。警視庁捜査一課二係に配属された東大卒のキャリア組・柴田純(中谷美紀)。係長の野々村光太郎(竜雷太)、真山徹(渡部篤郎)、近藤昭男(徳井優)、谷口剛(長江英和)、木戸彩(鈴木紗理奈)と出会い、二係が迷宮入り事件「ケイゾク」捜査を建前上おこなう部署であることを教えらえる。そこに相談者・志村(村松利史)が現れ、死んだはずの多田(温水洋一)から、借金を返してほしいと電話があったことを話す。純と真山は志村と一緒に多田との待ち合わせに向かうが、多田は現れなかった。純はそのまま、多田殺しの容疑者・太田浩二(大河内浩)の妻・慶子(秋吉久美子)に会いにいく。夫の罪滅ぼしのためにボランティアをしていた彼女は、夫は自身を告発した多田を憎んでいたことを証言する。真山が多田からの怪電話があったことを話すと、慶子はもしまたかかってきたら知らせてほしいとふたりに頼む。太田のアリバイを探る純と彩。その後、純はアリバイが解けたといいい、二係のメンバーたちと四日市に向かうが…。
大ヒット香港映画『インファナル・アフェア』をTBSとWOWOWが共同でリメイク。2本制作されたうちのTBS版『ダブルフェイス 潜入捜査編』の主人公は、闇組織の中で警察の潜入捜査官として生きる森屋純 (西島秀俊)。WOWOW版『ダブルフェイス 偽装警察編』の主人公は、エリート警察官でありながら、実は闇組織のスパイである高山亮介 (香川照之)。善と悪、光と陰、表と裏、2つの顔を持った2人の男の運命をシリアスかつダイナミックに描く。出演は西島秀俊、香川照之、和久井映見、蒼井優、伊藤淳史、角野卓造、小日向文世ほか。
小栗旬が死者の声を聞く特殊能力のある刑事を熱演!善悪の彼岸に何を思う? 「GO」の金城一紀が原案・脚本を手掛けた刑事サスペンス。金城が「小栗旬しかいない」とあて書きした、特殊能力に悩む刑事を小栗が熱演。衝撃的な結末も大評判に。 刑事の石川は、頭に銃弾を受け生死の境をさまよって以来、死者と交信する能力を身に付ける。その力は事件被害者の声を聞き犯人像を導き出すのには役立つが、反面石川は、何が何でも真犯人を検挙する衝動に駆られ、違法な捜査手段に手を染めるようになる。
天海祐希主演の、新たな形のスリリングな刑事ドラマ。2014年放送。天海演じる一匹狼の女性警官を主人公に、キントリこと緊急取調室で繰り広げられる緊迫感に満ちた心理戦を描き、2021年時点で第4シーズンまで放送される人気作となった。脚本は井上由美子。田中哲司、大杉漣、小日向文世、でんでんら渋い名優たちの演技に魅了される。バスジャック犯と交渉する警視庁特殊犯捜査(SIT)の真壁有希子(天海祐希)。自ら人質になろうと出ていった有希子に犯人が銃を向ける。彼女の言葉に心を開きかけた犯人だったが、乗客のひとりが悲鳴をあげて飛び出したために、パニックに陥った犯人は警察に撃たれ交渉は決裂。捜査一課長の相馬一成(篠井英介)にすべての責任を負わされた有希子は、警視庁刑事部部長の郷原政直(草刈正雄)から緊急事案対応取調班、通称・キントリへの異動をいい渡される。有希子とは長いつき合いのキントリ管理官・梶山勝利(田中哲司)が、高い交渉力を持つ彼女を抜擢したのだ。チームのメンバーは菱本進(でんでん)、中田善次郎(大杉漣)、小石川春夫(小日向文世)というクセの強いベテラン刑事ばかり。そこに交番爆破事件の重要参考人・藤代保弁護士(遠山俊也)の取り調べ要請が届き…。
“平成版 遠山の金さん”が悪を成敗!玉木宏主演 コミカルヒューマン刑事ドラマ! 主人公は、玉木宏演じる新しくやってきたキャリアの警察署長。つかみどころのない性格ながら、規則にとらわれず、市民を守りたいという熱い思いをもって捜査を進めていく。 北町署に新たなキャリア署長が就任する日、署員は歓迎式の準備もあって浮ついていた。同じころ、市民の乗ったバスがジャックされる。しかし、事前に犯行を察知していた遠山金志郎が犯人を説得、見事に事件を解決してしまう。彼こそが、北町署の新署長だった。