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1962年、マーキュリー・アトラス6号の打ち上げに関わった、黒人女性3人を主人公にした映画。実話をベースに描かれており、登場人物が役職に就いた時期など、事実と映画では細かい違いはあるものの、勇気がもらえる感動作品だ。
人種隔離政策がおこなわれた時代に、黒人でかつ女性という、極めて差別を受けることが多い立場であった主人公らにはあらゆる困難が待ち受けていた。
白人と有色人種を分ける人種隔離政策がおこなわれていた、1960年代のアメリカ南部。黒人女性のキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー(ジャネール・モネイ)は、NASAの計算手として働いていた。
それぞれ優秀な3人だったが、黒人でかつ女性ということもあり、なかなか生まれ持った能力を活かすことができない。しかし、ソ連が人類初の人工衛星の打ち上げを成功させたことで、彼女たちを取り巻く環境が少しずつ変わっていく。
【スタッフ】監督:セオドア・メルフィ
【キャスト】タラジ・P・ヘンソン、オクタヴィア・スペンサー、ジャネール・モネイ、ケビン・コスナー、キルスティン・ダンスト、ジム・パーソンズ、マハーシャラ・アリ
NASAのラングレー研究所で働く計算手。飛び級で進学するほど、幼いころから優秀だった。数多くいる計算手のなかでも、群を抜いて優秀。そのため宇宙特別研究本部への異動を命じられるが、そこでひどい人種差別に合う。夫とは死別しており、幼い娘3人と、母親とともに暮らす。
キャサリンの同僚。前任者が辞めてから、計算部の代理スーパーバイザーを務めているが、正式な辞令がもらえずヤキモキしている。面倒見の良い性格。夫とふたりの息子がいる。
キャサリンの同僚。エンジニアとしての素質があり、上司からも転身を勧められるが「女で黒人の自分は、エンジニアになれない」と諦めかけている。夫に、エンジニア転身を諦めるように諭され、口論となる。
キャサリンが配属された、スペース・タスク・グループの責任者。ぶっきらぼうで、結果を出さない人間に対して容赦ない。しかし、能力がある人物は人種や性別問わずに、しっかり認める公平性を持ち合わせている。
キャサリンらの上司。計算部の人間に異動があった場合、彼女たちに伝える役割を担っている。計算部の正式なスーパーバイザーになりたいというドロシーの申し出を突っぱねる。
スペース・タスク・グループのヘッドエンジニア。キャサリンの異動にあからさまに嫌な顔をし、黒塗りだらけの役に立たない資料ばかりを彼女に手渡す。
キャサリンらが住む地域の州兵。キャサリンと教会で出会う。不器用な性格。
NASAが選別した宇宙飛行士。キャサリンの能力を、高く評価している。
映画『ドリーム』は、1960年代のNASAを舞台にした映画です。物語は基本的に実話をベースにしていますが、実は映画と史実では細かい相違点がいくつかあります。
しかし人種差別が今よりも酷かった時代に、白人中心だったNASAで、黒人女性が偉大な業績を成し遂げたというのは事実です。人種や性差を理由に夢を諦めるのでなく、強い意志と信念で人生を切り開いた彼女たちからは、勇気をもらえます。
特に、映画序盤に出てくるユダヤ人の上司がメアリーにエンジニアへの転身を勧める言葉は非常に感動的で、この映画を象徴するシーンのひとつでもあります。
宇宙開発の熱がヒートアップしていた1960年代のアメリカにおいて、NASAといえば現代よりも「最先端」「エリート」といったイメージが強くありました。
しかしそんな優秀な人々が集まる場所でも、映画で描かれるような差別がおこなわれていたのです。ただ、実際にはNASAに差別的な設備があったのは1958年までで、それ以降は映画に出てきたような「白人用」「非白人用」と分けられた設備はなくなっていました。
といえども、キャサリンたちが受けたような差別が実際にあったのも事実です。映画『ドリーム』は、今観ても考えさせられる映画となっています。
映画『ドリーム』は、2016年に公開されたアメリカ映画です。この『ドリーム』は邦題で、原題は『Hidden Figures』といいます。
“隠された数字”や“知られていない人物”と訳すことができる原題ですが、隠された存在だったキャサリンらのことを示しているようにも、またキャサリンが計算で導き出した数字のことを示しているようにも感じられます。
原題のことも頭に入れながら観ると、物語がより奥深いものになりますよ。
素敵!
とりあえず観てみるべき
良き
良き
バレエダンサーになる夢を一途に追う少年を描く、感動のヒューマンドラマ。スティーヴン・ダルドリー監督の長編映画デビュー作にして、世界中で数多くの映画賞を受賞し、ミュージカル化もされた人気作。主演のジェイミー・ベルは大勢の応募者のなかからオーディションで見事役を勝ち取った。共演はジュリー・ウォルターズ、ゲイリー・ルイスほか。イギリス北東部の炭鉱町。母を亡くした少年・ビリー(ジェイミー・ベル)は父のジャッキー(ゲイリー・ルイス)と兄のトニー(ジェミー・ドレイヴン)、高齢の祖母(ジーン・ヘイウッド)と暮らしていた。ボクシング教室に通っていたビリーは、ある日ジムの片隅で練習を始めたバレエ教室に心奪われる。ウィルキンソン先生(ジュリー・ウォルターズ)は彼にトウシューズを履かせ、少女たちに混じって練習させる。その後、ビリーはボクシングをさぼってバレエ教室に通い始める。バレエの魅力にとりつかれ、誰より練習してどんどんうまくなっていく彼をウィルキンソン先生は熱心に指導する。しかしある日、バレエ教室に通っていることがジャッキーにバレてしまう。男がバレエなどするなといって猛反対する父に、ビリーは反発する。ビリーの優れた才能を認めたウィルキンソン先生はロイヤル・バレエ学校を受けることをすすめ、無料で個人レッスンを引き受けるが…。
20世紀を代表するミュージカルスターである、ジュディ・ガーランドの出世作。『オズの魔法使い』を原作にした映画の中でも、特に知名度が高い作品である。今作でガーランドが歌った「虹の彼方に」は映画の枠を超え、世界中で愛される楽曲になった。カンザスに住んでいる少女・ドロシー(ジュディ・ガーランド)は、巨大な竜巻に巻きこまれ、家とともに空高く飛ばされてしまう。ドロシーと家がたどり着いたのは、カンザスとは似ても似つかない魔法の王国・オズだった。突然の出来事に驚くドロシーだったが、オズの住民や魔女のグリンダ(ビリー・バーク)は、彼女を英雄として歓迎する。東の悪い魔女が、落ちてきたドロシーの家の下敷きになって死亡したのだ。しかし、東の魔女の妹である西の悪い魔女(マーガレット・ハミルトン)がやってきて、ドロシーに復讐しようとする。ドロシーはカンザスに戻るため、帰る方法を知るオズの大魔法使い(フランク・モーガン)に会いに行こうとするが…。
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2018月9月25日~2020月10月19日
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