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リアルでした
公開当時は、まだ映画にするの早いんじゃない?とも少し思いましたが、気付けば今年で10年。別に早くも無いか。てかもうそんなに経ったんですね(-`)
前半の緊迫感は凄かったです。あと邦画はもっとCGに予算かけてくださいw
『Fukushima50』
まず『3.11を取り扱ってるのに評価低いなんて有り得ない!』と言う人を逆に否定したい。笑
3.11を取り扱ったからと言ってそれが『映画として良い』訳では無い。
絶賛している心は映画では無く、災害に対する"想い"では?
3.11を取り扱った映画で1番良く出来ているのは『シンゴジラ』だと思う。
『君の名は』『天気の子』も素晴らしかった!それらを怪獣映画やアニメだと言う理由で観る事もせずに、本作を鑑賞して大絶賛している人が、本作の良さを本当に理解出来たとは思えない。映画は"表現"です。ドキュメンタリーでは無い。
【オープニングの素晴らしさ】
・海底が地割れして地震が来て津波が来て飲み込まれる映像。あのVFXが素晴らしい!
津波の映像ならハリウッドの『カリフォルニアダウン』の方が断然、迫力がある。だけど、日本人としては、直接被害を受けていない人であっても、動機がするほどの大迫力!
"想い"が技術的に勝るハリウッドの一流映像をも凌ぐ大迫力を感じさせる!
そしてタイトルがバン!完璧でした!
【永遠のテーマ:管理側と現場側】
これはあらゆる職業に共通する事で、『シンゴジラ』同様、急な災害が発生した際の"日本の現状"が描かれていた。
上記したオープニングで前振り無しでいきなり災害が起きる描き方も『シンゴジラ』と同じ作りで、緊張感を与える作りになってた。
現場のキャラ構成がリアルでした!
歳上の部下と歳上のリーダーの関係が良かった。日本には『敬語』があるおかげで会話させるだけでその関係性が示せるし、それが職場としてのリアルさを与える。
そんな現場のリーダーの上には、少し離れた管理室の渡辺謙。そしてTV電話先の本社、首相という組織の構造が描かれており、そこで命令の伝達による、現場との時差が良かった♪
『シンゴジラ』ではミサイル発射の中止命令が電話で伝言ゲームとなり、ハラハラする展開がありましたね!
【地域のリアルさ】
原発の良い面も描いていた事が本作の最も良い点!地域に原発が来た事で経済的に潤い、出稼ぎに行ってた父が地元に残る事が出来る!など末端の人々の生活を支える希望にさえなっていたんです。
中学時代に希望の眼差しで見学会に行った記憶、支援にきたアメリカ兵が子供の頃に福島に住んでいた!と史実に基づいたエピソードが映画の設定にリアルさを与えていました!
あと、商店街にある『原発で明るい町』の看板が起用した事には素晴らしいの一言!
【映画としての良き表現】
●『どうしてこんなにタバコがうめぇんだ』
・渡辺謙の台詞!疲れと一息ついた感が完璧に演出されている!そして台詞後にタバコを吸うと"ジュー"て葉が燃える音があってその中に"ピュ〜"て唇が笛みたいになるアレが聴こえるんですよ!笑
タバコ吸う人にしか分からないと思うけど、その音を入れた事が、台詞の持つ一息付く表現を
更に引き立てている!録音した人、神!
●トイレ掃除のシーンが与える効果
・水が来ないからトイレは無法地帯。段ボールにビニールをしてその中に汚物が。そのシーンの後に、部屋にこもっている渡辺謙率いる職員達を、上からのショットで部屋全体として映す!
生々しいトイレの描写が、観客に"嗅覚"で感じる術を思い出させる。だから風呂に入っていないオジサン達が部屋にこもっている事を"嗅覚"で感じる流れになっている。
もちろん部屋は汗や加齢臭が充満していて臭いでしょう。これ凄い表現!映像では絶対に分からない事を上手く表現している!
【まとめ】
タイタニックの実際の被害者が映画『タイタニック』を観たら事実との相違に怒るかも。
そんな感じで、これは映画だから物語として成立するように着色がされている。
だから、良い部分だけを描いている!と内容を否定するのは間違えだと思う。
かと言って、本作を100%事実だと捉えるのも間違えだと思う。しかし、本作で描かれている背景は紛れもない事実だし、職員達を主人公にした本作のストーリーも大筋は事実!
そういう正しい判断をする事で、本作の鑑賞は素晴らしい体験になると思う!
【レビュー】
この映画を観た感想として一言で言うと「アルマゲドンのように命をかけて日本を守ってくれた彼らに涙が止まらない感動作」という印象です😭
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まず良かったのは、「現場のリアルな描き方」ですね😌
地震による津波発生から、時間が刻々と進む中で、早く対処しなければいけないという緊迫感を、騒然とした本部や現場で命をかけて戦う人たちの恐怖心を抱く姿によって、非常にリアル表現されていました😌
・
また、津波のリアルな演出や、地獄のように見える原子炉周り、地震や爆発による被害演出から、更なる緊迫感でリアルさをつくりだしており、素晴らしかったです🤨
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次に良かったのは「佐藤浩市さんと渡辺謙さんの演技」ですね😂
彼らにより、いかに緊急事態であるかということの表現や、現場チームでの戦いという印象づけ、そして感傷的な表現を演出し、この作品の良さを何倍にも引き上げているように思いました😂
特に今回の佐藤浩市の表情と渡辺謙さんの東電本店へ激怒する姿には感銘でした😂
彼以外の方達の演技も素晴らしかったですけどね!!
・
次に良かったのは「問題点の明確な描き方」ですね🤔
何故ここまでの被害になってしまったのかを、ストーリーの中で明確に表現されていて好印象でした😌
現場、東電本店、官邸の間での意識&知識の差により苦しむ状態は特に印象的でしたね😂
ここでの渡辺謙さんが素晴らしかったです😌
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そして「彼らの勇敢さを伝えるテーマ」が一番心に刺さりました😌
9年前にテレビの向こうで爆発していた原子炉、それはテレビの向こうの話でどこか他人事のように感じていところがあったのかもしれない、そう思わされました。
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彼らが命をかけていなければ、今の日本はどうなってしまっていたのかと考えると、もはや絶望的未来しか見えません。
1人1人に守るべき家族がいながらも、果敢に立ち向かう彼らには尊敬と感謝の気持ちでいっぱいになりました。。
大舞台でスポットライトに当たらなかった彼らにそれだけの大きな功績があること知れて良かったです。
彼らの勇敢な行動を考えると、エンドロールではもう涙が止まりませんでしたね😭
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【総評】
総評として、「現場のリアルな描き方」「佐藤浩市さんと渡辺謙さんの演技」「問題点の明確な描き方」「彼らの勇敢さを伝えるテーマ」、これらは好印象で、ここ最近の邦画の中でも最高に素晴らしい作品だと思いました😂
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この作品を観て原発の危険さを目の当たりにして完全に悪いものと思ってしまいますが、決してそうではなく、世界の流れではCo2削減に向けて火力発電よりもクリーンな原発のほうが再評価されてきています。
それに準じて対応すべく、災害時への対策や新たなクリーンエネルギー発電の開発に力を入れて行かなければいけないと思いますね😣
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日本人が絶対に忘れてはいけない出来事です!!完成度の高い作品でもありますので、是非観ることをオススメします🙏
改めて東日本大震災の恐ろしさを味わって来ました!佐藤浩市さん、渡辺謙さんの迫真の演技も素晴らしかったです!
日本人なら観ておくべき作品。
当時、外側からしか垣間見えなかったフクイチの内情を、臨場感と緊迫感をもって追体験できます。
結末を知っていても、絶望的状況にヒリヒリし、慄き、やるせなくなる映画。
岩代太郎の音楽と、五嶋龍のバイオリン🎻も聴きどころ。