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最高の嫁
カーアクションの迫力の良さがほろ苦くて冗長気味のストーリーの欠点をうまくかき消している印象。
【レビュー】
この映画を観た感想として一言で言うと、「前半のつまらなさに睡魔が襲ったけど、後半のレースシーンに圧巻させられる作品」と言う印象です🤨
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まず良かったのは、「レースシーン」ですね😊
この点はかなりの見どころで、映像は非常に臨場感があって素晴らしかったですが、特に《音》に強い拘りを感じました🤨
鳴り響く轟音や変速の音は男心をくすぐるかっこよさがありましたね😌
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次に良かったのは「関係の描き方」ですね🤔
マイルズとその奥さんの夫婦関係やマイルズとシェルビーの友情はそれぞれ印象的でした😊
奥さんは旦那の足をひっぱるよりも、自立した女性で、喧嘩のシーンの彼女の行動は特に印象に残りましたね😌
実力があっても評価されないマイルズと、現場に近い立場から的確に評価し上と戦うシェルビーの関係もこの社会によくみる状態をリアルに描いていて印象的でした🧐
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後は「クリスチャン・ベールの演技」も良かったです🥺
特に終盤の複雑な感情を抱いた演技は非常に素晴らしかったです😂
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良くなかったのは「前半のテンポの悪さ」ですね😓
レースまでの前置きが長く、ドラマチックな展開もなければ、サスペンスフルな興味を引く展開もなく、かなり退屈で眠くなっちゃいました😭
色濃く描く友情エピソードと過去のレーシングエピソードや、演出に抑揚のあるドラマ展開があればもっと良くなっていた気がします😔
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【総評】
総評として、「前半のテンポの悪さ」はなかなかキツい印象でしたが、「レースシーン」「関係の描き方」「クリスチャン・ベールの演技」これらは好印象で、とにかく後半からの追い上げにはかなり満足させてくれるレーシングヒューマンドラマでした😁
良作でしたが、前半の退屈さがかなりきになりましたので、6点にしました😓
僕は普通のシアターで鑑賞しましたが、音と映像の臨場感の凄さが特徴的ですので、IMAXで観ることをお勧めします😎
気になっている方は是非👍
車やレースについて全く詳しくないが、かっこよかった…家族愛/友情/レースへの情熱、どれもすごく良く描かれていた。社長が泣くシーン好きでした笑
ネタバレを含むレビューです。
『フォード VS フェラーリ』
車のエンジン音やギアチェンジのシーンはカッコ良いですよね♪
それと製造業なので『時速◯◯㎞付近で車体が浮くから〜』て台詞だったり、紐を車体に貼り付けて空気抵抗を測定したりなど、専門的なやり取りに大興奮でした!
【キャラクターについて】
●マイルズの妻
・最近の映画では男の力無しで強く生きる社会的自立をした女性が流行りです!
本作の場合は夫を支える妻の姿が描かれていました!このタイプの女性の描かれ方は久しぶりに観たので、逆に新鮮でした♪
●マイルズ(クリスチャンベール)
・整備工場を営む彼の初登場は客をおちょくり怒らせるシーン!『今回もご満足頂けたの?』なんて妻から皮肉を言われる。
『人と話すのは得意じゃ無いし』と彼の台詞にある通り、社会に順応できるタイプでは無い。
と見せかけて、出来るんだけど"やらない"んです。ハンバーガー屋で『会社の重役達は考え方の違うお前を◯◯で▽▽に〜』なんて言うシーンがある事からそう考えられる。
知り合いに似た先輩がいました!技術はピカイチで会社を支える存在である事は事実!
しかし出世には興味が無く、飲み会やゴルフなど接待には参加しない。精神&根性論の上層部には好かれないので、良い評価はしてもらえず、出世どころか昇給もしない!
マイルズもそんな人物でありフォードの副社長からは好かれない。そこにドラマがありましたね♪
●シェルビー(マットデイモン)
・彼は元レーサーでありながらマイルズとは違い社会に順応できるタイプ!中間管理職のような立場でフォードの副社長とマイルズの板挟みにされている。
この2人と良く似た関係性の人達、周りにいませんか?社会人であるなら、このパターンでの友情が如何に美しいか共感できると思う!
【キャラクター性を活かしたシーン】
主役2人が殴り合いの喧嘩をするシーンがあるけど対照的な2人が親友であり感情をぶつけ合うシーンが凄く良かった!
更にパイプ椅子を持ってきた奥さんの行動が良いんですよね♪その他にも良い奥さんであるエピソードがいくつかありましたが、このシーンは3人の関係性が凄く良く表現された名シーンでした(^^)
【社会性を学ぶ】
ラストで減速しろと指示が出る!ここを物語の見せ場として描いた本作は素晴らしい!
悲しい事だけど、例え間違っている事でも、それに従うべき時が世の中にはある。自分の感情を押し殺し、それが出来る人が所謂"サラリーマン"てやつ。
これまでそうしてこなかったマイルズが、サラリーマン的な選択をする。
その感動が、フォード3台の同時ゴールと絵的に美しく表現されている。
結局、2位扱いになってしまい、それがビジネス的な副社長の策略だった!て流れも"サラリーマン"あるあるだなぁと物語の構成に脱帽!
ただ単にフェラーリとの闘いを描き、フォード3台の同時ゴールを輝かしい勝利の証として描く事も出来たし、レースだからフィクション顔負けの大興奮ハラハラ展開にも出来たのに人間ドラマを軸に置いている。
【クリスチャンベールの演技】
2位だと知った時の表情が素晴らしい!悔しさだけでは無く親友や家族への想いなど複雑だった事でしょう。
このシーンだけで無く、口調や歩き方などキャラを演じ切った彼の名演技に拍手♪
それにしても、フォード社長!『バイス』でクリスチャンベールが演じたバイス副大統領に似てましたよね?笑
【まとめ】
ちょっと前半は退屈感あるし、アメリカ万歳!的な演出も多いけど、"男心"と社会での生き方にも焦点が当たっており興味深いテーマでした!