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ウイルスに感染したAIの暴走を止められるのか。監視管理社会の到来を予感させる近未来サスペンス。
面白い
とにかくみんな落ち着いて!あ!そこのあなた!逃げちゃダメ!待ちなさい!止まれ!撃つぞ!うわーっ!!
…冷静に話をすれば起こらなかった事件(笑)
これは面白い
記録
ネタバレを含むレビューです。
エネミーオブアメリカ+イーグルアイ÷日本って感じで面白かった。ツッコミどころ満載なのはご愛嬌(-`)
三浦友和と広瀬アリスの泥臭い刑事コンビは何かやりそうで大した活躍無かったけど、この2人でドラマ作れそうw
『AI崩壊』
予告編が凄く面白そうだった!同じ監督&脚本の『22年目の告白〜』は良かったので今度はどんなサスペンスを観せてくれるのか期待していました(^^)
【語り尽くされたジャンル!AIと近未来】
・自我に目覚めると危険である事は誰でも知っているし、他の映画で何度も見せられてきた話。だからこそ、他の作品と比較しやすく、監督の個性が分かりやすい!
(日本の近未来)
・AIのメリットとデメリットを描くのはお決まりだけど、邦画なので日本の抱える社会問題が扱われていた!国内向け映画としては『自我に目覚めてロシアに核兵器を落とした』て話よりも身近に感じられる。
●良かったシーン
・AIが社会にもたらすデメリットを説明した後に、個人に与えた影響を語った事。助けてくれた漁師のおじさんが『あんたが何したか知らないがAIのおかげで連れが長生きできた。』と逃走車を渡してくれる。
"社会のため"と"人のため"は別物なのかも。
【脚本にについて】
●ラストの展開で重なるもの
・主役である親子3人はそれぞれの"望み"を抱いていた。それらが同時に叶う展開が素晴らしい♪
①父・・娘を救えた
②母・・AIが人々を救う存在に(戻った)
③娘・・亡き母の思いを知る
AIのバグが修正されるとAIの持つ記憶が映像としていくつも映し出される。AIを観る人々の笑顔!そのシーンが幻想的で綺麗♪
(冒頭のAIのネットワークを説明するシーンも綺麗でスマートだった)
そして亡き母のあのシーンが出てくる。
『いつか苦しんでる人々を救えますように』
これまで亡き母の事を知りたがっていた娘に取って、この映像にどれだけの感動があっただろうか。母が人生を掛けて研究した成果、それに託した意思を知る事が出来たんです!そんな親子3人の"のぞみ"が叶った瞬間を美しい映像で表現!
【カメラワーク】
最後のお墓のシーン!桜は親子にも春が来た事を表す。桜だけでは無く、時代劇で良く見る『桜をさりげなく主張させて主人公達を映すカット』が日本らしさを演出していた!
ここで物語を締める台詞。
『あんな事件が起きてもAIは人々を幸せに出来ると思いますか?』『考えておきます』『さっきの質問はこう言い換えられる〜』
こうしてその場を去る親子!幕を閉じる寸前である事が雰囲気で分かる!そしてグーっとゆっくりカメラが上がる!良くある"空を映して終わり"てやつ!
そこで海が映る。亡き母は海が好きだったと話が出てきます。台詞で『お母さん、海が見えるお墓で喜んでいるかな?』なんて言わせない!映像でさりげなく見せる事で雰囲気が出るんです♪素晴らしい!
【良くも悪くも邦画らしさ】
①病気で大事な人を亡くす
②車の落下シーンが無い
③近未来なのに車が平成の初期型
④同じ映像を多用する
①は日本人が大好きな展開!これが万人に感情移入を促す展開だって事は平和の証拠!
洋画で過去のエピソードと言えば差別、麻薬、殺人ですよ?笑
②③は仕方ない!予算が無い!日本は映画の需要が少ない。だからこそ邦画でこういったジャンルの映画をたくさんやって欲しい。映画好きが増えれば利益も増えて予算を増える!
④は邦画あるある!ほとんどの邦画は"TVドラマの延長"です。状況は全て台詞で説明され、キャラの心境は心の声がナレーションされる。
想像力を使わないんです。『あのシーンで言ってた事はそういう意味だったんだ』と思わせるのでは無く『あのシーンで言ってた事はこういう意味です』とそのシーンを再び回想シーンとして導入する。観客が覚えていなかったら伝わらない。伝わらなかったら面白くない映画だと思われる!となるんでしょう。
なので全ての感情はコントロールされている。本来、芸術は感じるもの。その感性さえコントロールされる。だから日本のTVドラマは見ない。
【まとめ】
AIだから主題歌はAIなの?と友達が言ってました!笑
サスペンス劇が面白い!キャラ設定や演出など国内向けである事が、あまり映画を観ない層からの支持を集め、映画好きになるキッカケを与えてくれる作品だと思う!
『キングダム』でも感じたけど、邦画は進化しつつある!
【レビュー】
この映画を観た感想として一言で言うと、「AIの実態を現実に近いところで知れることが出来て面白いけど、映画のエンタメ性に欠ける作品」という印象です🤔
・
まず良かったのは「AIの可能性と危険性を示すテーマ」ですね😌
ここ数年で我々一般人にも高く認知されてきたAIですが、本作ではそれによってもたらされる豊かさと危険性をリアルに描いているのです🤨
・
よく言われているのはAIによる自動化ですよね😁
乗り物運転や入力作業等、なんでも自動化すればミスもなくなって時間が節約でき、とっても便利です😊
しかし、皆さんがよく知る通り、その裏には危険が沢山ありますよね。。
システムエラーによる暴走や、格差社会の促進等、様々です。
つまり豊かにしながらも、扱い方に十分注意しなければいけない物であるということなんです😣
・
今作ではそんな豊かにする面とAIに頼りすぎてしまったことによりおこりうる危険な面を提示し、これから訪れる新時代への警鐘とさてのメッセージを投げかけてくる内容となっていてるんですね🤔
2020年ならではの作品として面白かったです😌
・
良くなかったのは「映画としてのエンタメ性の低さ」ですね😓
作中の多くを占める逃走劇が単調で、サスペンス性も弱く、眠気を誘うストーリー展開でした😂
また、演出も違和感が強く、岩ちゃんのアクの強い演技、人の判断とは思えない躊躇のない射撃、警察のありえないセキュリティの低さ、終盤の感動風のシーン、これらで少し気持ちが冷めてしまいました😓
・
【総評】
総評として、「AIの可能性と危険性を示すテーマ」は面白かったですが、「映画としてのエンタメ性の低さ」が強く印象に残る完成度が低めの作品だと思いました😂
例えるなら、SF版劣化『逃亡者(ハリソン・フォード)』といった感じですかね😂
とは言っても、全然つまらん!という感情はなく、普通に面白いところもありますので、気になる方は是非観てみて下さい😁