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最高のクズ野郎♡
花。
人間失格と似たような後世を送ってきたと言われる太宰。
文学が好きな方は好きだと思います。「蜜のあわれ」ほど文学感はないので万人ウケはしやすいと思いますが、国語の授業で文学面白いなと思ったことある人は退屈せずに見れるかなと。太宰治を大まかに知っているとより面白いんだろうなと感じました(当たり前か)。
女性を翻弄しながらも書くことに執着し、皮肉れた役に ハマる小栗旬。チャラチャラと女遊びをしているだけじゃない、精神的な弱さや寂しさが垣間見えるんですね。たまらんです。ずるい男をずるいとわかっていて好きな女性に見てほしい。
感情がはっきりした女が似合う二階堂ふみ、したたかな女がまさにそのものな沢尻エリカ、なによりもズルいの一言に尽きる宮沢りえ。後半の宮沢りえ、ズルいです。
藤原竜也の存在感、ちょい役俳優の豪華さ(「さくらん」の時に小栗旬もちょい役だったのでエモさを感じました)、久々にクズじゃない成田凌を見たと思ったらそうでもなかったところも必見です。
ただ蜷川実花ワールドを出したいがあまりにセットや演出が浮いているように見える場面が何個かあるのがもったいない感じがしました。
もちろん全ての演出に対してではなく美しい描写も多かったのですが、「これは尺をもたせたいだけなんじゃ…」的な要素がモヤっと…
ストーリーと演者のセンスの良さがピカイチなのでもう一度見たいと思ったけど、あの演出ならいつかまたツタヤでいいかなと思ってしまいました。
わかりみが深すぎる。。
とりあえず映画館で見て正解な作品
最後の最後まで目が離せませんでした。
役者さんたちの渾身の演技に飲み込まれていきました。
『人間失格 太宰治と3人の女たち』
オープニングで自殺未遂をする海から生還した太宰治。画面のど真ん中にある白い満月が、夜の暗い海に白い光を刺している。この絵面がもう美的センス100点!
相変わらず独特の色彩やファンタジー表現に優れた監督!
【各キャラのテーマカラー】
●太宰治・・赤
・狂人が大好きな血の色!黒い服装で口に着く血!雪の大地と吐いた血!など常に赤が際立つ背景色を使っていました♪
『黒と赤』『白と赤』この組み合わせは狂った画像なんかでも良く使われてる色合いです♪
●奥さん・・無色
・服装や部屋にもちろん色は付いている。けど地味なんですよね!特徴的な色が無い!
誰よりも夫を理解している。途中、『もう無理』的な発言や涙を流すシーンも。それでも夫を支え続ける妻。つまり自分を殺しているんですよね。その行動は太宰治の『自殺』と同じでは?男に染まる事で自分の価値を見出す女性。つまり自分の色が無い!『無色』ですよね。
●愛人(沢尻エリカ)・・ピンク
●愛人(二階堂ふみ)・・ミント
・この2人は服装や部屋がそれぞれの色に。ミントの場合は家具などの色では無く、光で表現されていました。『色のセンス』が良い女性で思いつくのが西野カナ!彼女のベストアルバムは『ピンク&ミント』でした。
何か女子の魅力を感じさせる色なんですかね?
【戸棚の十字架】
●真っ白な十字架
・愛人(二階堂ふみ)が太宰治と初キス!部屋に逃げ込み、亡き恋人の写真を見て『ごめんなさい』とベッドに伏せて泣く。カメラが徐々に上に上がると、戸棚が半開きに!
その漏れた光が十字架になってる。光は真っ白♪
●真っ赤な十字架
・二階堂ふみの部屋に沢尻エリカの弟が来ます!『赤ちゃんが産まれました!』と名付け親になってもらおうと太宰治を訪ねてくる。
そこで『治子』と自分の字を使ったものだから二階堂ふみは嫉妬から泣き崩れる。
そもそも、妻がいるからね?笑
この時点で『不倫関係』の矛盾が見えてきますよね♪奥さんが居る前提で付き合っている訳だから奥さんは嫉妬の対象では無いんです。
でも他に不倫相手が居る!となると話は別!
太宰治は人間の心理を小説に表現した作家。このエピソードにも人間の心理が現れていますね。笑
話は戻って、その泣き崩れる二階堂ふみを慰める太宰治。2人を軸にカメラは部屋の右側に視点を変える。また半開きの戸棚!光は真っ赤です!ここで真っ白だった二階堂ふみの心は、真っ赤(太宰治カラー)を染まってしまった事を表しています。
【まとめ】
音響についても語りたかったけど、長くなるので動画に文字で入れています(^^)
本作を観て『奥さん可哀想』と思ったあなた!それは違います!奥さんも狂った人です。夫を誰よりも理解している妻。狂った人を理解している事が狂ってる。それに『この人、狂ってるわー!』と思っていながら尽くす事がダメですよ。母性本能を擽られています。つまりダメ男はモテるんですよね♪
『人間の心理』という独特の価値観を描く小説家 太宰治を独特の世界観を持った蜷川監督が映画化した、芸術作品
「走れメロス」などで知られる作家、太宰治の「人間失格」の誕生に迫るドラマです😁
また、太宰治を扮する小栗旬は役作りの為に大幅な減量を行ったみたいです🤨凄いですね😂
監督は「ヘルタースケルター」などの監督を務めた蜷川実花さんがメガホンを取ったみたいですね🤔
蜷川監督の作品は観たことはありませんが、芸術性には定評があるようです😆
ということで、早速レビューしていきたいと思います😎
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【レビュー】
この映画を観た感想として一言で言うと、「芸術性は良いけど、面白くはない作品」という印象です😅
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まず良かったところは、蜷川監督が得意とする芸術性ですね🤨
オープニングから蜷川ワールドたる世界観をみせつけられました😌
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花、雪、風ぐるま、光と陰、音楽これらを幻想的に使うことで、一味違う作品として印象に残りました🧐
小説家の史実ドラマなのに、VFXをがっつり使うところなんかは驚きでしたね🤣
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次に良かったのは濡れ場です😌
これは観たら分かりますが、役者魂の凄さが伝わるくらい体を張っており、特に二階堂ふみさんと小栗旬さんのキスはやばかったです🤣
少しでも気になる方はここを観るだけでも価値があるかもしれません🤣
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ただ、作品として面白いかと言われると、そうではありませんでした😣
史実を基に制作されている為仕方ないところかもしれませんが、単調な展開で、太宰治の堕落っぷりを見せられるだけのストーリーでした😣
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太宰治だけでなく、各々の視点からこの堕落していく彼の人生を展開していけば、振り回される人間模様もより面白く描けたのではないかと思いましたね🤔
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【総評】
総評として、作品としての芸術性や濡れ場の刺激的な演技は素晴らしかったですが、ストーリーは単調で頭に入って来ず、面白さには欠ける作品だと思いました😅
僕は太宰治のことをあまり知らないので、それが原因かもしれないですけどね😂
キャストが豪華なので期待してしまうと思いますが、太宰治のことを知らない方にはあまりオススメできないかもです🙏
あとR15作品でかなりエロいシーンが多いのでお気をつけ下さい!😅