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『麒麟がくる』の主人公は、日本史上最大のクーデターともいわれる「本能寺の変」を引き起こした戦国武将・明智光秀。日本史を勉強した人であれば、ほとんどの人が知っているはずの光秀だが、実はその出生から青年期にかけての歴史的な資料はほとんど残っておらず、謎めいたまま…。
そんな謎多き光秀の人生を、ベテラン脚本家である池端俊策が、近年の歴史研究で明らかになってきた事柄をふまえ、オリジナルの脚本で描き出している。
大河ドラマの歴史上、最も人気が高いと言われている戦国時代を題材に、これまでの歴史的な解釈とは異なる視点でそれぞれの戦国武将たちを見つめ直した、新たな歴史ドラマである。
1540年代半ば、土岐氏が治める美濃の国で牢人として暮らす十兵衛(長谷川博己)は、土地を荒らしに来る野盗たちと戦っていた。そこで十兵衛は、生まれてはじめて鎧を突き抜けてしまうほどの威力をもつ弾丸、そしてそれを放つ武器、鉄砲を目の当たりにしたのだ。
さっそく主君の斎藤利政(本木雅弘)の許しを得て、鉄砲を求める旅に出る十兵衛。堺に着き、鉄砲を買おうとした十兵衛を待っていたのは…。
通称は十兵衛。美濃で身分の低い牢人として貧しく暮らす中で、たびたび起きていた戦にかり出され、戦略をめぐらせて敵を倒す日々を繰り返していた。美濃を治める土岐家の筆頭家臣・斎藤利政に、そのたぐいまれなる聡明さを見出され、重用されるようになる。
道三を名乗る前の名前は斉藤利政。美濃を治めていた土岐氏の筆頭家臣として仕えていたときに、光秀に出会う。土岐家を乗っ取り、美濃を治める斎藤家の当主となる。
光秀の父親の弟で、叔父にあたる。若くして亡くなった光秀の父に代わり、明智家の当主をつとめている。妹・小見の方が斎藤利政の正室となったため、姻戚関係となった斎藤家に仕える。心優しい性格で、明智家の行く末を心配している。
斎藤道三の長男。嫡男でありながら、母の深芳野が妾(めかけ)であることをとても気にしており、父と衝突することが多い。光秀とは幼なじみであり、ともに学んだ仲間でもある。
斎藤道三の正妻である小見の方の子。いとこである光秀とは幼なじみで、明智家の人々とも親しくしている。道三と織田信秀との争いの和睦のために、織田信長に嫁ぐことになる。
光秀が京で出会った戦争孤児の娘。医師・望月東庵の助手をつとめており、彼のことを師匠であり、父親のような存在だと思っている。伝説の獣である「麒麟」の存在を信じている。
京でひっそりと暮らしているにもかかわらず、各地の戦国大名や朝廷の重臣など、幅広い人脈を持つ不思議な医師。光秀のよき理解者でありアドバイザーでもある。賭け事が大好き。
織田信長の父。尾張を拠点に、港や門前町を取り仕切り、商業を発展させて豊かな財力をたくわえる。駿河の今川義元や、美濃の斎藤道三の強力なライバル。
信秀の継室である土田御前が産んだ息子。母が弟の信勝ばかりをかわいがることに寂しさを感じている。光秀と出会い、運命が大きく変わっていく。
明智光秀といえば、長く仕えた主君・織田信長に対して「本能寺の変」を起こし、信長の命を奪った「謀叛人(むほんにん)」という、イメージがいまだに強く残る武将です。
しかし、歴史研究が進むにつれて、光秀が戦乱の中で苦しむ民のことを思いやり、頭脳明晰で勇猛果敢な武将であることがわかってきました。そんな光秀の新しい姿を描きだす今作を見れば、本能寺の変が起きてしまった本当の理由や、光秀の真の想いを感じられるかもしれません。
また、光秀と同様、織田信長についても従来のイメージを覆すような、新たな一面がクローズアップされています。光秀と信長の関係がどのように描かれていくのかぜひチェックしてみてください!
今作のタイトルに使われている「麒麟」とは、中国で古くから伝わる霊獣のひとつであり、国を治める王が仁のある政治をおこなうと現れる、とても優しくて殺生を嫌う霊獣です。その姿は動物のキリンとは違い、からだ全体がウロコで覆われていて黄色の毛が生えているといわれています。
ドラマ『麒麟がくる』のタイトルには、「先行きの不安な日本に、穏やかな時代が訪れてほしい」という思いが込められているといいます。主人公・明智光秀が生きた乱世において、聖なる獣、麒麟はいったい誰のもとに現れるのでしょうか? 民を苦しみから救うのは誰なのか、じっくりと鑑賞したい作品です。
今作の脚本を担当するのは、ベテラン脚本家・池端俊策です。1991年に制作され、足利尊氏を主人公に描かれたNHK大河ドラマ『太平記』の脚本も手がけていた彼は、明智光秀の名を聞いた瞬間に、これは面白くなりそうだと直感したそうです。
織田信長側から見た光秀像を記した江戸時代の資料などによって、多くの人から謀叛人(むほんにん)や逆賊のイメージを植え付けられてしまった光秀。しかし、池端の手によってそのイメージが白紙に戻され、明智光秀は戦国時代をがむしゃらに生きた一人の青年として活躍していきます。
司馬遼太郎の代表的長編歴史小説を原作に、3年にわたって放送された壮大な人間ドラマ 司馬遼太郎が、明治という時代に立ち向かった男たちを10年かけて描いた青春群像劇。秋山好古・真之と正岡子規を、阿部寛、本木雅弘、香川照之という演技派3人が熱演! 日本が近代国家として歩み出したばかりの明治の初め、伊予・松山に3人の男がいた。後に、日露戦争で大きな役割を担った秋山好古・真之兄弟と、明治を代表する文学者・正岡子規。彼らはただ前のみを見つめ、明治と言う時代の坂を上ってゆく。
『上流階級〜富久丸百貨店外商部〜』は、日本のテレビドラマ作品。フジテレビ系列の赤と黒のゲキジョー枠で2015年1月16日に放送された。連続ドラマではなく、1話完結のスペシャルドラマ。原作は、小説家・高殿円の同名小説で、神戸の老舗百貨店が舞台の作品となる。主演は、『黄泉がえり』や『ストロベリーナイト』など、人気作へ数多く出演する女優・竹内結子が務める。ほかにも斎藤工、竹中直人、草刈正雄、浅野ゆう子、松雪泰子、高畑淳子、桂文枝といった豪華な俳優陣が出演する。神戸の老舗百貨店である富久丸百貨店・神戸元町店。ここに、アルバイトから地道にキャリアを積み重ねていった苦労人の女性がいた。彼女の名前は、鮫島静緒(竹内結子)。店舗リニューアルの企画を成功させた手腕が認められ、正社員となった彼女につきつけられたのは、外商部への突然の異動だった!? いままでとは180度違う世界で働くこととなった静緒は、月1,500万という途方もないノルマを達成するために奮闘する。個性豊かな外商部のメンバーや、一癖も二癖もある外商の顧客たちを前に静緒は苦戦を強いられるが、持ち前のバイタリティーとやる気で困難に立ち向かっていく。静緒は外商員として羽ばたくことができるのか!?
沖田×華(ばっか)さん原作の漫画『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』をベースに、今までの医療ドラマにはなかった産婦人科医院の「影」の部分にスポットを当てた感動の物語。 青田アオイは高校の准看護学科に通う高校生。由比が院長を務める由比産婦人科医院に看護師見習いという形で働きはじめる。 産婦人科医院は新しい命が生まれる場所と認識していたアオイだが、由比から「日本人の死亡原因の本当の1位はアウス(中絶)である」事実を聞いて唖然とする。 中絶、流産、死産、性的虐待、DVなど…毎日さまざまな事情を抱えた女性や赤ちゃんたちに出会っていく過程で、光がある命だけではなく、スポットが当たらずに消えていく命もある現実を知ることになる。 中絶手術後の小さな「命のカケラ」を小瓶に詰めて、業者にわたすことが日課になったアオイだが、「輝く命」と「透明な命」とが絶えず交差する場所で、「命とはなんなのか?」を問いかけながら成長をしていく。
若くして両親を亡くした元暴走族総長で、現少女漫画家のケンジ。妹・ヤスコを守ることに命をかけ、ヤスコに関することすべてに口を出す―そんな過剰に妹思いのケンジと、彼を取り巻く人々との恋と人間模様を描く。高校生のヤスコは、12歳年上で、まるで父親のように過干渉なケンジに辟易する毎日で、兄妹ゲンカは絶えることがない。そんな2人の前に現れたのは、元レディース総長で花屋を切り盛りするエリカと、その弟で超優秀なイケメン高校生の純。エリカはレディース時代からケンジを思い続けているが素直になれず、ケンジと顔を合わせるたび、心とは裏腹の言葉で罵倒してしまう。一方、ヤスコはイケメンの純に一目惚れして―。果たして、不器用ながら真っ直ぐなケンジと、素直になれないエリカの恋の行方は? そして、ヤスコと純の初恋は?
料理を「作る」ことが好きな女性と、「食べる」ことが好きな女性。彼女たちの日常や交流を通して、女性を取り巻く現実や女性同士の連帯を描く。人気マンガ「つくたべ」をドラマ化。
『明日、ママがいない』は2014年に放送された日本テレビ系列のテレビドラマ。主演は芦田愛菜。これまでもさまざまな作品に出演してきた芦田だが、今作が連続テレビドラマ初単独主演作品となる。児童養護施設「コガモの家」を舞台に、さまざまな事情で親と離れて暮らす子どもたちの葛藤と絆が描かれている。芦田のほかにも、鈴木梨央、桜田ひより、渡邉このみといった演技力の高い子役が出演。子役以外にも、三上博史、木村文乃、三浦翔平、城田優、鈴木砂羽といった実力派の俳優陣が脇を固める。横浜にある児童相談所。そこにある少女が預けられた。彼女の名前は渡辺真希(鈴木梨央)。たったひとりの肉親である母親が傷害事件を起こし、身寄りのない真希は児童相談所に保護されたのだ。怪しげな男性・佐々木(三上博史)に児童相談所から連れていかれたのは、グループホーム「コガモの家」。ここではさまざまな事情で父親・母親と離ればなれになった子どもたちが、みんなで支えあって暮らしていた。真希はその場所で、3人の少女たちと出会う。本当の名前で呼び合うことをしない彼女たちは、ポスト(芦田愛菜)、ピア美(桜田ひより)、ボンビ(渡邉このみ)と名乗り、真希のことを「ドンキ」と名付けるのだった。その中でもリーダー格のポストは、新入りの真希に容赦ない言葉を投げかけ、それに対して真希も反発していく。
ドラマ『華麗なる一族』は、2007年1月にTBS系列で放送されたヒューマンドラマである。1960年代の神戸を舞台に、財閥父子の葛藤と金融業界の闇が色濃く描かれている。TBS開局55周年を記念する番組のひとつとして手掛けられた作品。主演には、ドラマ『HERO』シリーズや『GOOD LUCK!!』など、数々の人気ドラマの主演を務めた木村拓哉が抜擢された。高い演技力とカリスマ性で、多くのファンを魅了している。ほかにも、鈴木京香、山本耕史、相武紗季、吹石一恵、北大路欣也など豪華俳優陣が出演している。万俵財閥が所有する主力企業・阪神特殊製鋼の専務・万俵鉄平(木村拓哉)は、新しい技術の開発に没頭していた。会社として採算が見込める大口契約を取り付けることができ、業績も上々であった。鉄平はさらに事業を拡大するために、阪神銀行の頭取でもある父・大介(北大路欣也)に融資を依頼する。しかし大蔵省が進める金融再編を危惧し、大介は即答することを避けたのだった。
これは、日本一の資産家にして政界財界裏社会に絶大なる影響力を持つ「金神」在全無量 (ざいぜんむりょう) が建設中の、「ドリームキングダム」に極秘裏に集められた若者たちが賞金1000億円を賭け、知力・体力・時の運を試される特別なゲームに挑む物語である。それは常に土俵際での心理戦であり、時に仲間をも蹴落とすことが必須とされる壮絶なサバイバルゲーム。若者たちが「ゲームに勝てば人生一発逆転できる」という千載一遇のチャンスに溢れたテーマパークに集められる。彼らにとって本当に大切なのは金か? 友か? それとも、命か? 原作:福本伸行「賭博覇王伝 零」(講談社「週刊少年マガジンKC」刊)
『金魚妻』は2022年2月からNetflixで配信開始されたドラマ作品。配信はNetflixのみとなるが、Netflixとフジテレビの共同企画・共同制作となっている。紙・電子併せて累計部数325万部を突破した、黒澤Rによる同名漫画が原作。『アンフェア』シリーズなどで知られる篠原涼子が主演を務める。ほかにも岩田剛典、安藤政信、長谷川京子、堀未央奈、藤森慎吾などが出演する。とあるタワーマンション。ここの最上階に住むさくら(篠原涼子)は、夫・卓弥(安藤政信)とともに美容サロンを経営する、いわゆる“勝ち組”の女性だ。しかし華やかにみえる生活の裏で、卓弥は複数の女性と関係をもち、さらにはモラハラ・DVをすることでさくらのことを支配していた。タワーマンションでおこなわれたさくらの誕生日パーティーも、お祝いというのは建前で、実は新店舗オープンの発表が本来の目的であった。パーティーで風水師・メイ(峯村リエ)から、「金魚を飼うこと」を勧められたさくら。後日、近所に「金魚のとよだ」という金魚屋さんを見つけ、そこで店主である春斗(岩田剛典)と運命の出会いを果たす。金魚を介して惹かれあっていくさくらと春斗。しかし、2人の距離が近づけば近づくほど、夫・卓弥も苛立ち、さくらに冷たく当たるのだった。タワーマンションに住む6人の女性たちが、禁断の不倫愛に翻弄されていく。