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目次
2018年のボール細工事件が国中を揺るがす中、ジャスティン・ランガーがオーストラリアの男子クリケットチームの新ヘッドコーチに任命される。逆境を乗り越え、傷を負ったチームを新時代へ導けるか否かは、ランガーの手腕にかかっている。 シリーズを通して、チームは世界中で試合を行う。アラブ首長国連邦(UAE)からインド、イングランド、そして自国オーストラリア。旅の出発点であるドバイでは、パキスタンとテストマッチを行い、チームは成長の兆しを見せる。パキスタン戦ののち帰国したオーストラリアチームは、世界最強の敵、インドと対戦。インドはオーストラリアチームの忍耐、覚悟、試合に勝つ力を試すチームであることが、すぐに明らかになる。 この間、メディアは絶えずランガーと選手たちに付きまとう。パパラッチ、リポーター、ジャーナリスト、雑誌記事に新聞記事が、チームを容赦なく批判し、名誉を挽回して立ち直る能力を疑う声を吹き込んでくる。 オーストラリアとインドの試合は、インドへとその地を移して続く。どこへ行っても待ち構えている熱狂的なクリケットファンの大群に取り囲まれ、歓声を浴びる選手たち。試合でのパフォーマンスへの莫大なプレッシャーがさらに大きくなる。 ワールドカップへの期待が高まる中、ボール細工事件の中核であった2選手、スティーブ・スミスとデヴィッド・ワーナーが復帰する。全ての視線がスミスとワーナーに注がれる中、汚名を返上し、チームとファンからの信頼を取り戻すべく奮闘する2人。引退したクリケット界のレジェンド、リッキー・ポンティングが、アシスタントコーチ兼メンターとしてチームに加わる。 その後、オーストラリアはイングランドで開催される2019年ワールドカップへ向かう。そこでは地元イングランドが強大な敵として立ちはだかり、オーストラリアは準決勝で敗退する。 「ジ・アッシズ」では、ランガー、コーチ陣、選手たち全員が、最高のクリケットをプレーすべく団結する。中心的なバッツマンの大けがと衝撃的な敗北を乗り越え、オーストラリアは約20年来のアッシズ杯を手にするべく、猛然と戦う。そして、チームは見事、オーストラリアのクリケットの新時代への道を切り開くことに成功する。
新たな始まり
ボール細工事件の爪痕が残る中、ジャスティン・ランガーとキャプテンのティム・ペインを先頭に、チームは北フランスの西部戦線へと向かう。チームはそこで、オーストラリアを代表することの真の意味を、再び心に刻むことになる。オーストラリアのクリケットチームの新時代は、最古のライバルであるイングランドとの5試合制のワンデー・インターナショナルで幕を開ける。引退したレジェンド選手であるリッキー・ポンティングとアダム・ギルクリストがチームを鼓舞し、士気を高める。オーストラリアが世界一になるためには、まだ長い道のりが待っている。
作戦への信頼
イングランドで開催された、ODIシリーズの苦戦を経て、オーストラリアの精神力と成長がテストで試される。しかし、シーズン前のキャンプでは、ベテラン打者のウスマン・カワジャとジャスティンが衝突し、最も熱い激論を交わすことに。また、3人のテスト初出場者に送られるバギー・グリーン・キャップの贈呈式では、選手にさまざまな感情が沸き起こる。
人格のテスト
チームはオーストラリアに戻り、これまでで最大の課題に直面する。世界ランキング1位のインドと対戦するのだ。祖国の地で初めてのテストマッチ出場となるアーロン・フィンチ、そしてデビュー戦となるマーカス・ハリスの2人に重圧がのしかかる。更に、“暴言は言わない”をポリシーとするオーストラリアチームは、インドのスター選手でありキャプテンでもあるヴィラット・コーリに、その精神力を試される。
雑音
ボクシングデーのテストマッチは、クリケットのカレンダーで最大の大会。しかし次々に攻撃され、オーストラリアは勝利から遠ざかっていくのを感じる。パット・カミンズの活躍で、希望が見えるものの、チェテッシュウォー・プジャラが打席に立つと流れは一変する。ジャスティンは、若い選手を投入することで、チームを劇的に変化させる。
予測不能
オーストラリアは昔から、ワンデー・インターナショナルの最高水準と考えられてきた。しかし、今年は滑り出しから調子がよくない。インドの地でも選手は苦戦し、キャプテンのアーロン・フィンチは調子を取り戻せずにいた。フィンチはきたるワールドカップでも自分がキャプテンを務めることができるのか、疑念を抱き始める。
恐れ知らず
「マイトシップ」 への理解を深めたチームは、スティーブ・スミスとデヴィッド・ワーナーと共に、ワールドカップに備えてイングランドへ向かう。チームには引退した伝説の選手リッキー・ポンティングが新しいアシスタント・コーチとして加わる。イングランドの観客は予想以上にスミスとワーナーへの敵意を募らせていた。
包囲網の中で
エッジバストンでのテストマッチ第1戦、オーストラリアに対しての耳をつんざくような観客の叫び声とブーイングの中、スティーブ・スミスは各イニングでセンチュリーを達成し、独力でチームを窮地から救い出す。しかし、スミスが負傷し、脳震とうの疑いで試合から退くこととなり、混乱が生じる。オーストラリアは、スミスの代わりに出場したマルナス・ラブシェインに頼ることとなる。
新しい遺産
第3戦で惨敗した後、ジャスティン・ランガーは選手たちにリプレイを見せて、何がうまくいかなかったのかを分析させた。スティーブ・スミスは、第4戦テストマッチで復帰を果たし、記憶に残る試合をする。オーストラリアはなんとかジ・アッシズに勝利し、ランガーはチームの進歩と成長を誇りに思った。これがオーストラリアのクリケットチームの新時代の幕開けとなり、この先も大いなる未来が待ち受けているだろう。
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