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『はちどり』が長編デビュー作となるキム・ボラ監督が、1990年代の韓国を舞台に、女性たちが抱える生きづらさを描き出した。ベルリン国際映画祭をはじめ、国内外の映画祭で数々の賞を受賞。
韓国国内では、単館公開規模でありながら、15万人を超える観客動員数を記録した。
1994年のソウル。14歳の少女ウニ(パク・ジフ)は、周囲になじむことができず、放課後同じ塾に通う友人や、男子学生とのデートを楽しんでいた。両親は自分に関心を寄せず、自由気ままに遊ぶ姉、たびたび暴力をふるってくる兄など、不仲な家族との関係にも悩みを抱えていた。
そんなある日、通っている漢文塾に新しくやってきた女性教師・ヨンジ(キム・セビョク)と出会う。今まで出会ったことのない大人であるヨンジに、少しずつ心を開いていくウニ。
そんなとき、ウニはソンス大橋崩落のニュースを目にする。毎朝姉が乗るバスが通過する橋の崩落を目にしたウニは、慌てて父親に電話をかけるが…。
14歳の少女。学校では孤立していて、放課後に彼氏や親友と過ごす時間だけを頼りにしている。無関心な両親、兄姉とも良好な関係を築けずにいる。漢文塾の女性教師・ヨンジとの出会いをきっかけに、徐々に心を開いていく。
ウニが通う漢文塾に、新しくきた女性教師。どこかほかの大人とは違う雰囲気をまとっている。両親からの無関心、兄からの暴力に悩むウニを、優しく力強い言葉で励ます。しかし、ある日突然ウニに何も告げず、漢文塾を辞めてしまう。
餅屋を営むウニの父親。家族には厳しい態度で接しており、それが兄へのプレッシャーとなっている。
ウニに関心を示さない母親。夫の厳しい態度に疲弊しており、子どもたちと触れ合う余裕をなくしている。
自由気ままに夜遊びをしている、ウニの姉。たびたびウニに夜遊びの協力を強いているが、結局両親に怒られてしまう。
女性教師ヨンジの母親で、住所を頼りに訪ねてきたウニを迎え入れる。
2016年にベストセラーとなった、韓国の小説『82年生まれ、キム・ジヨン』のように、今作で描かれるのは、男性優位社会で女性たちが抱えてきた生きづらさです。
女性監督で長編デビューとなるキム・ボラは、14歳の少女ウニの視点を通じ、自身の体験などを交えて、青春の1ページの中に女性たちの葛藤と苦悩を描き出していきます。
それは決してフィクションの中の話ではなく、すべての女性たちが体験してきた理不尽と苦難の正体であり、その儚さに誠実に寄り添った作品となっています。
映画『はちどり』の見所は、14歳の少女・ウニが成長していく点です。ウニは学校で孤立し、家庭内でも両親や兄弟たちと良い関係を築けないでいました。
そんなウニがある出来事をきっかけに変化、成長し、その周囲にも影響を与えていく、誰しもに起こり得る青春と成長が描かれています。
その成長を切なる眼差しで表現しているのが、主演のパク・ジフです。今作は監督自身の少女時代の出来事がベースともなっていますが、少女の変化を丁寧に表現するパク・ジフの演技は必見です!
1987年の民主化宣言以来、韓国は翌年のオリンピック開催を経て、急速な国際化、民主化と経済成長を遂げていました。
その歴史は、近年の映画作品『1987、ある闘いの真実』『タクシー運転手 約束は海を越えて』などでも描かれてきました。今作はその民主化から数年後の1994年のソウルが舞台となっていて、さまざまな面での国としての成長を描いています。
そして、国としての成長とは別に、男性優位社会という価値観が変わることなく、そこに生きる人たちの価値観のアップデートの難しさを伝えています。
『82年生まれ、キム・ジヨン』は、韓国で大ヒットを記録した小説を映画化した作品である。女性として生きることの苦しさ、居心地の悪さを描き出し、多くの共感を読んだ作品だ。日本でも翻訳出版され、話題を呼んでいる。主人公のキム・ジヨンを演じたのは、『トガニ 幼き瞳の告発』に出演したチョン・ユミ。主人公と同じく80年代生まれである彼女は、女性の内面部分も繊細に演じている。また、夫役には『新感染 ファイナル・エクスプレス』で主演を務めた、コン・ユが起用された。実家に帰省していたキム・ジヨン(チョン・ユミ)は、子育てと姑との関係に疲れきっていた。その結果、あまりのストレスから、姑たちの前で別人に豹変してしまう。キム・ジヨンはこれまでも、別人が憑依したかのような言動をとることがあったのだ。夫のチョン・デヒョン(コン・ユ)も心配し、精神科に行くことをすすめるもキム・ジヨンは通院してくれない。夫婦の関係にも亀裂が入っていくなか、チョンは育休の取得を決断するのだが…。
愛する者を失った遺族の心の傷と愛を、温かく描いた感動作 韓国を代表する名優、ソル・ギョングとチョン・ドヨンが、子供を失った喪失感と切ない愛を抱きながら生きる夫婦を熱演。新鋭、イ・ジョンオン監督の長編デビュー作。 2014年のセウォル号沈没事故で亡くなったスホ。彼の誕生日が近づき、母・スンナムは息子がいない事実を認めるようで恐怖を感じていた。一方、父・ジョンイルは事故当日に父親としての役目を果たせなかったことから、家族に対して罪悪感を抱いていた。
1979年10月26日、大韓民国大統領直属の諜報機関である中央情報部(通称:KCIA)部長キム・ギュピョン(イ・ビョンホン)が大統領(イ・ソンミン)を射殺した。 大統領に次ぐ強大な権力と情報を握っていたとも言われるKCIAのトップがなぜ? さかのぼること40日前、KCIA元部長パク・ヨンガク(クァク・ドウォン)が亡命先であるアメリカの下院議会聴聞会で韓国大統領の腐敗を告発する証言を行った。 更には回顧録を執筆中だともいう。 激怒した大統領に事態の収拾を命じられたキム部長は、アメリカに渡り、かつての友人でもある裏切り者ヨンガクに接触する。 それが、やがて自らの運命をも狂わせる哀しき暗闘の幕開けとも知らず…。
チュ・ジフン主演。170万部セールスのよしながふみ原作コミックス「西洋骨董洋菓子店」が韓国で完全映画化。──甘いものが苦手なジニョクは、会社を辞めて“女性客が多い”という理由で洋菓子店を開く。パティシエとなったのは、とびきり腕がいいにも関わらず働く店ごとに恋愛トラブルを起こしてしまう”魔性のゲイ”ソヌ。元ボクサーで甘いものに目がないギボムや、ジニョクの幼なじみのスヨンも加わり、“アンティーク”での毎日が始まる。しかし、多くの人が極上のスイーツと美しい男たちに魅了されてゆく中、町では連続誘拐事件が発生する。そして次第にジニョクの隠された過去が明らかになり始め、幼い頃の悲しい記憶が蘇える・・・。
少女は、助けを求めた。男は、命をかけると決めた。悲しい過去を抱えて生きるテシク。ただ一人心を通わせる孤独な少女ソミが誘拐された時、テシクは今度こそ、大切な人を守り抜くと誓うのだが──。 Rating R15+ (C) 2010 CJ Entertainment Inc. & United Pictures, All rights reserved.
カン・イノ (コン・ユ) は恩師の紹介で、ソウル郊外にある聴覚障害者学校に美術教師として赴任する。ようやく到着した学校は、どこか異様な雰囲気に包まれていた。何より生徒たちのおびえたような表情に違和感を覚えるイノ。「この学校は何かおかしい…」そんなイノの不審を裏付けるような出来事が、次々に起こる。最初から学内の重苦しい雰囲気を奇妙に感じていたイノは、ある晩、帰宅しようとして子どもの悲鳴を聞きつける。
「お嬢さん、気をつけて。ここには妖しい蛇が蠢いてます。私が命をかけてお守りします・・・」日本統治下の朝鮮半島を舞台に、令嬢、メイド、詐欺師、それぞれの思惑が入り乱れ、騙し合いが繰り広げられていく。複数の登場人物の視点で描かれるサスペンスと過激なエロスが、息を飲むような美しい映像で綴られた作品。映画は三部構成。第一部はメイドの視点で、第二部は令嬢の視点で事件の顛末が描かれ、第三部は衝撃的な真相が明かされる。令嬢とメイドの秘めたる関係。詐欺師の本意、そして希少本コレクターの叔父の妖しい秘密――いくつもの謎が解き明かされる快感と、めくるめくエロティシズムは必見。
イ・ビョンホンが初の時代劇で、王と影武者の一人二役に挑む! 歴史から消された15日間の秘密を描いた、絢爛豪華な宮廷歴史大作。王と瓜2つだったために、毒殺の危機に怯える王・光海の影武者をつとめることになった道化のハソン。大臣たちの陰謀の気配が渦巻く宮中での不安から、暴君と化していた光海。ある日光海が病床についたことをきっかけにハソンが極秘にすり替わることに。政治の矢面に立つ15日間。その中でハソンは戸惑いながらも、次第に操り人形ではない民のことを考える真の王として周りを魅了していくのだが…。
第69回カンヌ国際映画祭をはじめ、世界各国の映画祭で喝采を浴びた韓国のパニックホラームービー。 証券会社のファンドマネージャーとして働くソグは、家族を顧みない仕事人間。その結果、夫婦は別居し、現在は娘のスアンとふたりで暮らしていた。スアンの誕生日に「何が欲しいか?」と尋ねたところ「お母さんに会いたい」と言われ、妻が暮らす釜山へ連れて行くことに。 ソグとスアンはソウル発釜山行きの高速鉄道KTX101号の3号車に乗り込んだ。同じ電車にはサンファとソンギョンの夫婦やヨングクとジニの高校生カップル、高速バス会社常務のヨンソクたちが乗り合わせていた。出発直前に挙動不審な女が乗り込み、車内に不穏な空気が漂いつつも電車は走りだす。しかし、それは乗客全員が死と向き合うことになる壮絶な幕開けでもあった。 時速300kmで走る逃げ場のない高速鉄道のなかで、2時間後の彼らの運命はどうなるのか? はたして無事に釜山までたどり着けるのか?