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インドとパキスタンの関係は非常に複雑だ。両国は一部地方をめぐっての争いがあり、その関係は現在に至るまで改善していない。『バジュランギおじさんと、小さな迷子』は、そんなインドとパキスタンの関係に焦点を当てた、ハートフルな映画である。
今作は国内外で絶賛され、インド以外の映画祭で賞を獲得した。映画大国であるインドでも、歴代の記録を塗り替えるほどのヒットを記録。日本でも口コミで話題になるなど、世界的に評価されたインド映画となった。
パキスタンからインドへと巡礼にやってきた少女・シャヒーダー(ハルシャーリー・マルホートラ)は、帰りの列車に乗れずインドに取り残されてしまう。シャヒーダーは事故のショックで話すことができず、絶望的な状況だった。
そんなシャヒーダーを保護したのが、インド人のパワン(サルマン・カーン)だ。彼は困っている人を放っておけず、シャヒーダーを自分の家に連れ帰る。しかし、パワンはまだシャヒーダーがパキスタン人であることを知らなかった…。
彼の通称である「バジュランギ」とは、インドの神様の名前である。ダンスが好きで、お人好しな青年。迷子になったシャヒーダーを保護し、故郷のパキスタンに送り届けるため奮闘する。肉を食べないヒンドゥー教徒である。
事故をきっかけに、言葉を話すことができなくなった少女。迷子になったインドでも口がきけず、困り果てていた。パワンと出会ってからは、彼に信頼を寄せている。パキスタン出身であり、イスラム教徒。パワンと異なり、肉も食べる。
パワンの婚約者。厳しい両親のもとに生まれ、パワンとの結婚も反対されている。シャヒーダーを最初に預けられるが、これも父に反対されてしまった。パワンとともにシャヒーダーがモスクに入るのを目撃し、イスラム教徒だと知る。
ラスィカーの父。熱心なヒンドゥー教徒で、パキスタンが大嫌い。シャヒーダーがパキスタン人だと知ると、追い出そうとする。
シャヒーダーを連れてインドにやってくる。寝ている隙にシャヒーダーが迷子になってしまうも、列車が国境を超えたため、探しにも行けない。
テレビキャスター。パワンたちを取材し、映像をYouTubeにアップする。そのことがきっかけで、ふたりの存在は世界中に知れ渡った。
パキスタンとの国境沿いで活動する、密輸業者。パワンに隠し通路を教える。
パキスタンの警察官。スパイだと疑われたパワンに、優しさをみせる。
シャヒーダーの父。一緒にインドに行こうとするが、兵役のためビザが取れなかった。
今作はインドの「三大カーン」のひとりといわれる、サルマン・カーンの主演作です。彼はシリアスな場面から、インド映画おなじみのダンスシーンまで、器用に演じます。
彼の演技とストーリーが絶賛され、今作は世界中で公開されました。特に中国での人気はすさまじく、世界におけるインド映画歴代興行収入の第3位を記録しています。
映画で重要になるのは、パキスタンとインドの関係です。両国は長いこと仲が悪いのですが、映画では国や宗教、思想の壁を超えて繋がる絆が描かれました。
今作のストーリーは完全にフィクションであり、実話をもとにしたエピソードもありません。しかし、インドに根深く残る偏見や、宗教観などが描かれた作品でもあります。
主人公のパワンは、熱心なヒンドゥー教徒です。インドは約80%がヒンドゥー教徒で構成されているのですが、パキスタン人のシャヒーダーはイスラム教徒でした。
このように映画では、宗教観の違いが描写されています。そのほかにも、パキスタンとインドを隔てる偏見や、年配世代に残る結婚観も含まれている作品です。
パワンは迷子になったシャヒーダーを、パキスタンへ送ることになります。しかし、その道は簡単なものではありません。パスポートを持たないシャヒーダーは、帰国することもできないのです。
なんとか国境を通過しても、目の前に広がるのは見ず知らずの土地でした。そこでふたりに協力するのが、レポーターのナワーブです。彼はふたりの動画を撮り、ネット配信するのでした。
その結果、パワンのことはインド、パキスタン両国で大きく取り上げられます。ネットを通じてふたりをサポートする、現代にぴったりなストーリーです。
女心が“聞こえる”ハンサムな広告マンが、女性上司と繰り広げるラブストーリー。 奇想天外な設定によるドタバタで笑わせつつも、大人のラブストーリーに仕立てたナンシー・マイヤーズ監督の手腕が光る。軽妙でセクシーなメル・ギブソンも見もの。 ニックは広告代理店の敏腕クリエイティブディレクターで、色恋も自信満々のバツイチ男。ある日、ライバル社から引き抜かれたキャリアウーマンのダーシーが上司となり、ショックを受けた彼は、思わぬアクシデントがもとで女性たちの心の声が聞こえるように…。
今作は人種差別が根深かった60年代アメリカを舞台に、黒人メイドと白人たちの関係を描いた作品である。当時のアメリカ南部の生活、人種差別意識が忠実に再現され、2011年でもっとも評価された映画のひとつとなった。主演を務めたのは、エマ・ストーンとヴィオラ・デイヴィスのふたり。特にヴィオラ・デイヴィスの演技は高く評価され、アカデミー賞にノミネートされた。そのほかにもオクタヴィア・スペンサー、ジェシカ・チャステインらが出演している。黒人と白人の主従関係が明確であった、アメリカ南部の町ジャクソン。そこに住む人々は、黒人メイドの存在が当たり前であった。しかし、久しぶりに故郷に戻ってきたスキーター(エマ・ストーン)は、黒人と白人の関係に違和感を感じはじめる。そこで、ライター志望でもあった彼女は、黒人メイドたちにインタビューをおこなうことを思いつく。さっそく取材を開始するスキーターだったが、メイドたちは世間体を気にして、取材に応じてはくれず…。
凄腕の暗殺者が挑む最期の仕事とは? ジョージ・クルーニー主演のサスペンス マーティン・ブースの小説「暗闇の蝶」を「マネーモンスター」のジョージ・クルーニー主演で実写化したサスペンス。監督は「誰よりも狙われた男」のアントン・コルベイン。 何者かに命を狙われた暗殺者ジャックは、身を隠そうとイタリア山岳地帯の小さな町を訪れる。カメラマンを装って平穏な日々を過ごすなか、組織の連絡係パヴェルから狙撃銃の制作を依頼される。その仕事を機に引退しようと考える彼だが、ある陰謀が蠢いていた。
戦場で全てを奪われた青年の悲しき境遇を通して反戦を訴える戦争ドラマ 監督は『ローマの休日』の脚本を務めたダルトン・トランボ。戦場へ行く前の過去をカラーで、過酷な現在はモノクロで描かれ、悲惨な主人公の境遇がより深く胸に突き刺さる。 第一次大戦、戦場へ出征し、砲弾にやられたジョニーは、両手足、顔面を吹き飛ばされ、名前を表す全ての特徴を失ってしまう。何もすることのできないジョニーは、過去を思い出し、幻想にひたり続けた。しかし、彼はついに頭を枕に打ち付け、SOSを訴え始め…。
欲望に身を任せる男女の愛と孤独を描いたエロティックドラマ ベルナルド・ベルトルッチ監督が弱冠30歳で撮り上げた傑作。世界でセンセーションを巻き起こした大胆な性描写は必見。マーロン・ブランドが人生に絶望した男を熱演した。 冬のパリ。中年男のポールは、アパートの空き部屋で偶然出会った若い娘・ジャンヌをいきなり犯す。だがふたりは行為が終わった後、何事もなかったかのように別れていった。その後も空き部屋で会うようになったふたりは、互いの肉体に溺れていくが…。
セクシーな女優、スカーレット・ヨハンソンがエイリアンを演じたSFスリラー 「記憶の棘」のジョナサン・グレイザー監督が持ち前のセンスを遺憾なく発揮して、スタイリッシュに描き出す。スカーレット・ヨハンソンは初のフルヌードを披露。 スコットランドの街中で次々と男たちが姿を消していった。彼らは消える直前、一人の美しい女と会っていた。実は彼女はエイリアンであり、男たちを容赦なく捕食していたのだ。しかし、顔に障害を持つ男と出会ったことをきっかけに、ある感情を芽生えさせる。
なにもかも完璧なベビーシッター、その恐るべき正体とは! 復讐鬼に扮したレベッカ・デモーネイの鬼気迫る演技、名匠カーティス・ハンソンの緩急自在な手腕が見事に融合して一気に見せる。若かりしジュリアン・ムーアにも注目を。 診察中の猥褻行為を告発された産婦人科医の夫が自殺し、そのショックで流産した上に子宮を摘出したペートン。その恨みを晴らそうとベビーシッターを装って告発した女性クレアの家へと潜り込み、彼女とその家族を破滅させる策略を張りめぐらせていくが…。
現代に復活したヒトラーを、ドキュメンタリータッチで描いていくブラックコメディ。世界中で人気を集めた作品であり、第二次世界大戦時の同盟国だったイタリアでは、今作のムッソリーニバージョンが制作された。今作はただ単に、ヒトラーを面白おかしく描いた作品ではない。「ヒトラーの持つ能力が現代で使われたらどうなるか?」を真剣に考察し、綿密に作り上げた皮肉たっぷりなストーリーが特徴である。第二次世界大戦が終了する寸前、ドイツの負けを悟ったヒトラーは、愛人とともに自殺する。ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が目を覚ますと、そこは現代のドイツだった。突然のタイムスリップに驚くヒトラーだったが、周囲の人々は彼をモノマネ芸人だと思いこみ、写真を撮りはじめる。そんなヒトラーを「発掘」したのは、テレビ局員のザヴァツキ(ファビアン・ブッシュ)だった。ザヴァツキはすぐにヒトラーを見つけ出し、コメディアンとしてテレビ番組に出演させる。しかし、ヒトラーは生放送でとんでもないスピーチをおこない、ドイツ国民から人気を集めはじめ…。
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人生を一発逆転させようと史上最高額を賭けたクイズに挑んだスラムドッグ(スラムの負け犬)。 無学な少年が生きながら学んだこととは…? その年の映画賞を総ナメした、鬼才ダニー・ボイル監督が贈る、インドの貧しい少年の過酷な人生と運命を描いた感動作。 インド・ムンバイのスラム街で生まれ育った少年ジャマール・マリク。 人気のクイズ番組「クイズ$ミリオネア」に出演するチャンスを掴んだジャマールは、なんと医者や弁護士でも不可能だった最終問題まで辿り着く。 しかし、不正行為があったのではないかと疑われ、警察から拷問されながら取り調べを受けることに。 まともな教育も受けていない、コールセンターのお茶くみの少年が一体どうやって数々の難問に答えることができたのか。 誰もがインチキを疑ってしまう状況のなか、ジャマールは静かに自分の壮絶な過去について語りだした…。 そして迎えた最終問題の収録日。 インド中の人々が息をのんで見守るなか、ジャマールは見事全問正解し、ミリオネアになることができるのか⁉