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1993年、フジテレビの「月9」ドラマとして放送され、最終話の視聴率が31%を超えた大ヒットドラマ。原作は『同・級・生』や『東京ラブストーリー』などの作品が相次いで映像化され、大ヒットした漫画家・柴門ふみによる同名漫画である。
脚本はドラマ『素顔のままで』で話題となり、ラブストーリーを得意とする脚本家・北川悦吏子が手掛け、20歳の男女5人が抱く恋愛感情や友情の悩みなどをリアルに描き出している。
青教学院大学の入試の日。残り時間もあとわずかとなり、急いで解答を書こうした園田なるみ(石田ひかり)は、運悪くシャープペンシルの芯がなくなってしまったことに気づく。
慌てて代わりの筆記用具を探しても見当たらず、なるみはその朝、試験会場に向かう途中でつまづき、バックの中身をひっくり返してしまったことを思い出した。なす術もなく途方に暮れるなるみ…。
そのとき先に解答を終え、試験会場を出ていく青年がさりげなく、なるみの机の上にシャーペンを置いて立ち去った。晴れて試験に合格し、憧れの大学生となったなるみは、そのシャープペンシルの持ち主に会えることを期待していた。
そんなとき「あすなろ会で一緒に文学やらない?」と気さくに声をかけてきた、青年・掛居保(筒井道隆)。彼の姿を見たなるみは、思わず驚いてしまった。それは試験の日になるみの窮地を救ってくれた、あのシャープペンシルの持ち主だったのだ。
明るく、自分の思ったことをはっきりと表現できる女性。一浪して青教学院大学に入学し、あすなろ会のメンバーと出会い、意気投合する。メンバーの取手から好意を寄せられていたが、入学試験でシャープペンシルを貸してくれた掛居のことを好きになる。
一浪し、アルバイトで学費を稼ぎながら1人暮らしをして大学に通っている。複雑な家庭環境に育ち、母親はときどき掛居に金をせびるためにやって来る。長年付き合っている彼女・トキエがいるが、合コンに参加してみたり、なるみにも思わせぶりな態度をとるなどし、本心がわかりにくい。
掛居とは浪人時代からの付き合いで、一浪して同じ大学に入学した。お調子者で、初対面で一目惚れしたなるみに対し、かなり積極的にアピールする。なるみにはフラれてしまうが、なるみのことを見守り続ける純粋な青年。
浪人時代から、あすなろ会のメンバーと仲が良い。サッパリした性格で面倒見が良く、なるみの相談相手になっている。なるみよりも前から掛居のことが好きだったが、なかなかその気持ちを出せず、ずっと隠していた。
財閥の御曹司であり、大学生ながらポルシェに乗っている。イケメンで成績も優秀なため、女子からとても人気があるが、実は掛居のことが好きで、そのことを胸の奥にしまっている。音楽が好きで大学でもよくピアノを弾き、あすなろ会のメンバーもその音色に聴き入るほど。
掛居と高校生のときから付き合っている。なるみの掛居への気持ちに気づき、何かと邪魔をしたり、なるみを脅したりする。
なるみの姉であり、2人暮らしをしている。明るい性格で、なるみとは仲が良く、相談相手になっている。
掛居の母親。いろいろな男と付き合い、その男のために金を使ってしまう。金がなくなると息子のところにせびりにやって来る。
今作の原作は、1992年に「ビッグコミックスピリッツ」で連載がスタートし、小学館漫画賞を受賞した同名漫画です。原作者の柴門ふみは、『東京ラブストーリー』などの作品が映像化され、大ヒットしたことがきっかけで、一躍人気となりました。
その後恋愛に関するエッセイも多数手掛け、著書『恋愛論』は恋愛に悩む若者たちのバイブルともいわれ、ベストセラーになっています。
今作でも20歳の大学生の男女5人を中心に、彼らがお互いを好きになり恋愛関係に発展していく過程や、相手への想いを伝えるべきかどうか、友情との狭間で悩み、葛藤したりする姿をとてもリアルに描き出しており、共感できるポイントが満載です。
今作のヒロイン・なるみを演じたのは、石田ひかりです。1992年、NHK連続テレビ小説『ひらり』で大相撲が好きなヒロインを好演し、幅広い年齢層から支持されるようになりました。
思ったことをハッキリと表現するなるみが、掛居に恋をし、ハッキリしない掛居の行動に翻弄されながらも、一途に思い続ける姿を丁寧に演じており、共感を呼びます。その掛居を演じたのは、映画『バタアシ金魚』でデビューした筒井道隆です。
家庭環境に恵まれず、苦学生の掛居は自分からアピールするタイプではないのですが、なぜか周りの女性たちの心を惹きつけてしまう青年です。その謎めいた部分が筒井道隆に重なり、思わず惹きこまれてしまいます。
今作でヒロイン・なるみに一目惚れしてしまう大学生・取手を演じているのは、木村拓哉です。SMAPのメンバーとしてデビューし、アイドル歌手として活躍するなか、今作の取手役で一躍俳優としても有名になりました。
お調子者で、あすなろ会のメンバーのなかではムードメーカー的存在の取手は、入学式の日に出会ったなるみに一目惚れし、積極的にアタックするもののフラれてしまいます。
明るく振る舞いながらも、掛居のことを愛するなるみの幸せを祈り、そっと見守り続ける切ない姿にグッときます。なるみを後ろからそっと抱きしめる仕草は“あすなろ抱き”として当時流行し、そんな絶大な影響力を持った演技は必見です。
司馬遼太郎の代表的長編歴史小説を原作に、3年にわたって放送された壮大な人間ドラマ 司馬遼太郎が、明治という時代に立ち向かった男たちを10年かけて描いた青春群像劇。秋山好古・真之と正岡子規を、阿部寛、本木雅弘、香川照之という演技派3人が熱演! 日本が近代国家として歩み出したばかりの明治の初め、伊予・松山に3人の男がいた。後に、日露戦争で大きな役割を担った秋山好古・真之兄弟と、明治を代表する文学者・正岡子規。彼らはただ前のみを見つめ、明治と言う時代の坂を上ってゆく。
『上流階級〜富久丸百貨店外商部〜』は、日本のテレビドラマ作品。フジテレビ系列の赤と黒のゲキジョー枠で2015年1月16日に放送された。連続ドラマではなく、1話完結のスペシャルドラマ。原作は、小説家・高殿円の同名小説で、神戸の老舗百貨店が舞台の作品となる。主演は、『黄泉がえり』や『ストロベリーナイト』など、人気作へ数多く出演する女優・竹内結子が務める。ほかにも斎藤工、竹中直人、草刈正雄、浅野ゆう子、松雪泰子、高畑淳子、桂文枝といった豪華な俳優陣が出演する。神戸の老舗百貨店である富久丸百貨店・神戸元町店。ここに、アルバイトから地道にキャリアを積み重ねていった苦労人の女性がいた。彼女の名前は、鮫島静緒(竹内結子)。店舗リニューアルの企画を成功させた手腕が認められ、正社員となった彼女につきつけられたのは、外商部への突然の異動だった!? いままでとは180度違う世界で働くこととなった静緒は、月1,500万という途方もないノルマを達成するために奮闘する。個性豊かな外商部のメンバーや、一癖も二癖もある外商の顧客たちを前に静緒は苦戦を強いられるが、持ち前のバイタリティーとやる気で困難に立ち向かっていく。静緒は外商員として羽ばたくことができるのか!?
沖田×華(ばっか)さん原作の漫画『透明なゆりかご 産婦人科医院 看護師見習い日記』をベースに、今までの医療ドラマにはなかった産婦人科医院の「影」の部分にスポットを当てた感動の物語。 青田アオイは高校の准看護学科に通う高校生。由比が院長を務める由比産婦人科医院に看護師見習いという形で働きはじめる。 産婦人科医院は新しい命が生まれる場所と認識していたアオイだが、由比から「日本人の死亡原因の本当の1位はアウス(中絶)である」事実を聞いて唖然とする。 中絶、流産、死産、性的虐待、DVなど…毎日さまざまな事情を抱えた女性や赤ちゃんたちに出会っていく過程で、光がある命だけではなく、スポットが当たらずに消えていく命もある現実を知ることになる。 中絶手術後の小さな「命のカケラ」を小瓶に詰めて、業者にわたすことが日課になったアオイだが、「輝く命」と「透明な命」とが絶えず交差する場所で、「命とはなんなのか?」を問いかけながら成長をしていく。
若くして両親を亡くした元暴走族総長で、現少女漫画家のケンジ。妹・ヤスコを守ることに命をかけ、ヤスコに関することすべてに口を出す―そんな過剰に妹思いのケンジと、彼を取り巻く人々との恋と人間模様を描く。高校生のヤスコは、12歳年上で、まるで父親のように過干渉なケンジに辟易する毎日で、兄妹ゲンカは絶えることがない。そんな2人の前に現れたのは、元レディース総長で花屋を切り盛りするエリカと、その弟で超優秀なイケメン高校生の純。エリカはレディース時代からケンジを思い続けているが素直になれず、ケンジと顔を合わせるたび、心とは裏腹の言葉で罵倒してしまう。一方、ヤスコはイケメンの純に一目惚れして―。果たして、不器用ながら真っ直ぐなケンジと、素直になれないエリカの恋の行方は? そして、ヤスコと純の初恋は?
料理を「作る」ことが好きな女性と、「食べる」ことが好きな女性。彼女たちの日常や交流を通して、女性を取り巻く現実や女性同士の連帯を描く。人気マンガ「つくたべ」をドラマ化。
『明日、ママがいない』は2014年に放送された日本テレビ系列のテレビドラマ。主演は芦田愛菜。これまでもさまざまな作品に出演してきた芦田だが、今作が連続テレビドラマ初単独主演作品となる。児童養護施設「コガモの家」を舞台に、さまざまな事情で親と離れて暮らす子どもたちの葛藤と絆が描かれている。芦田のほかにも、鈴木梨央、桜田ひより、渡邉このみといった演技力の高い子役が出演。子役以外にも、三上博史、木村文乃、三浦翔平、城田優、鈴木砂羽といった実力派の俳優陣が脇を固める。横浜にある児童相談所。そこにある少女が預けられた。彼女の名前は渡辺真希(鈴木梨央)。たったひとりの肉親である母親が傷害事件を起こし、身寄りのない真希は児童相談所に保護されたのだ。怪しげな男性・佐々木(三上博史)に児童相談所から連れていかれたのは、グループホーム「コガモの家」。ここではさまざまな事情で父親・母親と離ればなれになった子どもたちが、みんなで支えあって暮らしていた。真希はその場所で、3人の少女たちと出会う。本当の名前で呼び合うことをしない彼女たちは、ポスト(芦田愛菜)、ピア美(桜田ひより)、ボンビ(渡邉このみ)と名乗り、真希のことを「ドンキ」と名付けるのだった。その中でもリーダー格のポストは、新入りの真希に容赦ない言葉を投げかけ、それに対して真希も反発していく。
ドラマ『華麗なる一族』は、2007年1月にTBS系列で放送されたヒューマンドラマである。1960年代の神戸を舞台に、財閥父子の葛藤と金融業界の闇が色濃く描かれている。TBS開局55周年を記念する番組のひとつとして手掛けられた作品。主演には、ドラマ『HERO』シリーズや『GOOD LUCK!!』など、数々の人気ドラマの主演を務めた木村拓哉が抜擢された。高い演技力とカリスマ性で、多くのファンを魅了している。ほかにも、鈴木京香、山本耕史、相武紗季、吹石一恵、北大路欣也など豪華俳優陣が出演している。万俵財閥が所有する主力企業・阪神特殊製鋼の専務・万俵鉄平(木村拓哉)は、新しい技術の開発に没頭していた。会社として採算が見込める大口契約を取り付けることができ、業績も上々であった。鉄平はさらに事業を拡大するために、阪神銀行の頭取でもある父・大介(北大路欣也)に融資を依頼する。しかし大蔵省が進める金融再編を危惧し、大介は即答することを避けたのだった。
これは、日本一の資産家にして政界財界裏社会に絶大なる影響力を持つ「金神」在全無量 (ざいぜんむりょう) が建設中の、「ドリームキングダム」に極秘裏に集められた若者たちが賞金1000億円を賭け、知力・体力・時の運を試される特別なゲームに挑む物語である。それは常に土俵際での心理戦であり、時に仲間をも蹴落とすことが必須とされる壮絶なサバイバルゲーム。若者たちが「ゲームに勝てば人生一発逆転できる」という千載一遇のチャンスに溢れたテーマパークに集められる。彼らにとって本当に大切なのは金か? 友か? それとも、命か? 原作:福本伸行「賭博覇王伝 零」(講談社「週刊少年マガジンKC」刊)
『金魚妻』は2022年2月からNetflixで配信開始されたドラマ作品。配信はNetflixのみとなるが、Netflixとフジテレビの共同企画・共同制作となっている。紙・電子併せて累計部数325万部を突破した、黒澤Rによる同名漫画が原作。『アンフェア』シリーズなどで知られる篠原涼子が主演を務める。ほかにも岩田剛典、安藤政信、長谷川京子、堀未央奈、藤森慎吾などが出演する。とあるタワーマンション。ここの最上階に住むさくら(篠原涼子)は、夫・卓弥(安藤政信)とともに美容サロンを経営する、いわゆる“勝ち組”の女性だ。しかし華やかにみえる生活の裏で、卓弥は複数の女性と関係をもち、さらにはモラハラ・DVをすることでさくらのことを支配していた。タワーマンションでおこなわれたさくらの誕生日パーティーも、お祝いというのは建前で、実は新店舗オープンの発表が本来の目的であった。パーティーで風水師・メイ(峯村リエ)から、「金魚を飼うこと」を勧められたさくら。後日、近所に「金魚のとよだ」という金魚屋さんを見つけ、そこで店主である春斗(岩田剛典)と運命の出会いを果たす。金魚を介して惹かれあっていくさくらと春斗。しかし、2人の距離が近づけば近づくほど、夫・卓弥も苛立ち、さくらに冷たく当たるのだった。タワーマンションに住む6人の女性たちが、禁断の不倫愛に翻弄されていく。