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言葉の通じない異国の地で、アメリカの正義が問われる!
トム・マッカーシー監督の国際色豊かなサスペンス・スリラー。『オデッセイ』『ジェイソン・ボーン』のマット・デイモンが、アメリカ人の正義と矛盾を演じ切る。
ビル・ベイカー(マット・デイモン)は、オクラホマ州の田舎町・スティルウォーターで肉体労働に従事する保守的な男。彼の最大の心配は、フランスのマルセイユに殺人罪で投獄されている娘・アリソン(アビゲイル・ブレスリン)のことだった。
大学に留学していた彼女は5年前、同棲中のガールフレンドを殺害した件で懲役9年をいい渡されていたのだ。
ある日、心配が募ったビルは娘に会いにマルセイユへ飛ぶ。娘から託された弁護士への手紙には、殺人事件の実行犯が別にいるのだと記されていた!
弁護士や探偵には見放され、娘には信頼されていない。さらに、言葉も文化もまったく違う異国の地・マルセイユでは、思うように動けない。しかしビルは、娘を助けたい一心で、独自に捜査を開始するのだった。
現地で偶然出会った小さな女の子・マヤ(リル・シャウバウ)と、その母親・ヴィルジニー(カミーユ・コッタン)の協力を得ながら、ビルは犯人捜しに奔走する…。
オクラホマ州スティルウォーターで生まれ育った男。肉体労働者。飲酒や薬物使用で錯乱したり、暴力に頼ってしまうところがある。逮捕歴があり、娘からはあまり信用されていない。娘を刑務所から救い出すためなら、多少の罪を犯してもかまわないと思っている。
ビルの娘。意志が強い。マルセイユの大学に留学中、アラブ系のリナという女性と同棲していたが、そのアパートで彼女が殺されてしまう。当時リナとケンカ中だったアリソンは、殺人罪で投獄される。刑期5年が経過し、残り4年である現在、アキムという男が真犯人だと主張している。
舞台女優でマヤの母親。夫とは離婚している。フランス人だが英語も話せる。引っ越しの間に泊まっていた部屋が隣だったことからビルと知り合う。人助けが趣味で、異国の地で言葉が通じず困っているビルに、通訳となることを申し出る。
フランス人の小さな女の子。ヴィルジニー娘。サッカーが大好きで、地元のフットボールチームを熱烈に応援している。自分もよくサッカーボールで遊ぶ。ホテルの鍵をなくし困っていたところを助けてくれたビルに、よくなついている。
ビルの母親。アリソンの母親が早くに自殺してしまって以来、アリソンを育ててきた。
アラブ系の男。アリソンが主張する真犯人。治安の悪い街・カリステにいるとの情報だが、なかなか見つからない。
アメリカ人のビルが娘のためにフランスで奮闘する様子を描いた今作には、その奮闘を支えるもうひとつの重要なプロットがあります。それが、マルセイユで出会った女性とビルとの関係の変化です。
フランス語で書かれた手紙を読んでもらったことで、ビルはホテルの隣室にいたヴィルジニーという女性と知り合いになります。その後ビルは彼女にフランス語の通訳を依頼し、ついにビルは彼女のアパートに居候するようになりました。
移民に対する考え方の違いなど、フランス人のヴィルジニーとアメリカ人のビルはたびたび衝突してしまいます。ビルが捜査を進めるごとに変化していく、ふたりの関係にも注目です。
スティルウォーターとはアメリカ・オクラホマ州の油田で有名な地方都市で、映画の中では「変化しなくてはならないアメリカ」を象徴しています。
スティルウォーターで生まれ育ったビルには、いつもお祈りをする敬虔さや娘を守る強い意志がありました。その一方、飲酒癖や薬物乱用癖があり暴力的で、定職にもついていません。
フランスで文化や価値観の違いに悩み、成長したビルがラストシーンで語った言葉から、そんなアメリカは変化しなくてはいけないというメッセージが伝わってきます。また、物語終盤では「スティルウォーター」という言葉が大きなキーワードになっており、最後まで見逃せません。
アメリカとフランスという異文化の衝突を描いた今作は、移民や差別主義者に対する考え方の違いなどが描かれています。
しかし映画全体に、実話のようなリアリティが感じられるのは、主人公を演じたマット・デイモンの「ダメおやじ感」の上手さによるものでしょう。
ビルという役柄は、もともと酒癖が悪く暴力的で短気な人物です。妻には先立たれ、定職にもつかず、娘の信頼も失っていました。マット・デイモン演じるビルは、娘を救い出すことができるのでしょうか?
せっかくフランスで幸せな生活を掴みかけてたのになぜあんな事をしてしまったんだろう、と悔やまれる。でも娘の為を想う父親の想いも理解できる。
ネタバレを含むレビューです。
何年も経て帰ってきた何も変わらない場所から、違う景色を見始めた父娘。
「666」は悪魔の印!「エクソシスト」と並ぶオカルトホラーの金字塔シリーズが開幕 “反キリスト”悪魔の子の誕生を描く第1作。ミステリー仕立ての物語、アイディアがさえるショック描写、恐怖を高めるジェリー・ゴールドスミスの音楽は今見てもすごい! 6月6日、ローマ駐在のアメリカ人外交官ソーンは妻の出産が死産だったことを知らされる。妻を悲しませたくない彼は病院の神父の助言に従い、同時刻に生まれた孤児を我が子とした。ダミアンと名付けられた子供が5才になった時、謎の死が頻発するようになる。
凄腕の暗殺者が挑む最期の仕事とは? ジョージ・クルーニー主演のサスペンス マーティン・ブースの小説「暗闇の蝶」を「マネーモンスター」のジョージ・クルーニー主演で実写化したサスペンス。監督は「誰よりも狙われた男」のアントン・コルベイン。 何者かに命を狙われた暗殺者ジャックは、身を隠そうとイタリア山岳地帯の小さな町を訪れる。カメラマンを装って平穏な日々を過ごすなか、組織の連絡係パヴェルから狙撃銃の制作を依頼される。その仕事を機に引退しようと考える彼だが、ある陰謀が蠢いていた。
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それは哀しくも美しい愛の物語ーフランスの作家「ガストン・ルルー」が1909年に発表した小説を原作に映画化され2004年に公開された作品。「オペラ座の怪人」ファントムとヒロインのクリスティーヌ、そしてクリスティーヌの婚約者・ラウルが織りなす不朽の名作。『ヴェロニカ・ゲリン』(2004年日本公開)のジョエル・シュマッカーが監督を務めた。出演者は歌唱力を重視され、主演にはジェラルド・バトラー、ヒロインにはエイミー・ロッサムが抜擢され吹き替えなしに役柄を演じた。1919年パリで開かれた公開オークションに出展されたオルゴールを年老いたラウル(パトリック・ウィルソン)が競り落とす。そのオルゴールは「オペラ座の歌姫」といわれた愛するクリスティーヌ(エイミー・ロッサム)と「オペラ座の怪人」と呼ばれた男を思い出させる一品だった…。1870年、「オペラ座」ではリハーサル中に突然セットが崩れ落ち、ソプラノ歌手のカルロッタ(ミニー・ドライヴァー)が下敷きになる事件が発生。人々は劇場の地下に住むとされる「オペラ座の怪人」の仕業ではないかと噂する。「オペラ座の怪人」とは先天性の顔の醜さゆえ、人から愛されることの知らず、地下深くに生活をしているという男。そんな状況にカルロッタが腹を立て、立ち去ってしまう。彼女の代役にダンサーのクリスティーヌが抜擢され、無事に舞台は大成功のうちに幕を閉じるのだった…。
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2018月9月25日~2020月10月19日
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