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『万引き家族』でアカデミー賞にノミネートされた、是枝裕和監督が手掛ける初の韓国映画。キャストも韓国の俳優を使い、全編韓国でのロケがおこなわれるなど、これまでの是枝作品とは異なる雰囲気を漂わせる作品である。
主演を務めたのは、『パラサイト 半地下の家族』に出演したソン・ガンホ。韓国を代表する名優であり、初の是枝作品の中でも、抜群の存在感を放つ。また、『新感染半島 ファイナル・ステージ』に出演したカン・ドンウォンや、日本映画への出演経験があるペ・ドゥナが出演した。
さまざまな事情を抱えた母親たちが、夜な夜な赤ちゃんを預けにやってくる「赤ちゃんポスト」。この日、ポストに預けられた赤ちゃんはウソンと名付けられており、「必ず迎えにいく」とのメモが挟まっていた。
しかし、職員のサンヒョン(ソン・ガンホ)と、ドンス(カン・ドンウォン)は、預けられた赤ちゃんを里親に売ってしまうベイビー・ブローカーだった。ふたりはさっそくウソンを買ってくれる親を探しはじめるが、児童養護施設にウソンの母・ソヨン(イ・ジウン)がやってきてしまう。
■監督・脚本・編集:是枝裕和『万引き家族』
■出演:ソン・ガンホ カン・ドンウォン ペ・ドゥナ イ・ジウン
■製作:CJ ENM
■制作:ZIP CINEMA
■提供:ギャガ、フジテレビジョン、AOI Pro.
■配給:ギャガ
借金返済のため、赤ちゃんを売っているベイビー・ブローカー。ウソンを売るため、ネットで取り引きをしていた。ソヨンに見つかってしまい、一緒に里親を探すことになる。取引相手に怪しまれないよう、ソヨンの夫役を演じた。
サンヒョンの相棒。ふたりで協力して、赤ちゃんを売買していた。児童養護施設出身で、親に捨てられた過去を持つ。ウソンを捨てたソヨンに対して、つらく当たってしまうこともある。児童養護施設では、子どもたちに懐かれている。
ウソンの母。大雨の日にウソンを赤ちゃんポストに預け、その場を立ち去った。翌日にウソンを探しはじめ、サンヒョンたちと出会う。ふたりがブローカーであると知りながら、自分の子どもの親となる人を見極めようと、旅に同行した。
サンヒョンたちを追う刑事。4人を尾行し、赤ちゃんを売買する現場を押さえようとしている。
スジンの相棒。ブローカーの動向を調べるため、大胆な行動に出る。
ソヨンの息子。サンヒョンたちによって、売られようとしていた。眉毛が薄く、交渉相手にも指摘される。
『ベイビー・ブローカー』という強烈なタイトルの作品ですが、実は人間の優しさや、思いやりを描いた作品となっています。今作の主人公は赤ちゃんを売り、その金を借金の返済に充てている男です。
警察からもマークされるほどの犯罪者ですが、彼らは適当に仕事をしているわけではありません。それぞれが持つ複雑な感情が描かれており、是枝作品らしい胸を打つドラマが展開します。
また、赤ちゃんを手放した母親にもスポットが当たり、「なぜ捨てる必要があったのか」といった部分にも切り込んでいきます。
今作を手掛けた是枝裕和監督は、『海街diary』や『万引き家族』で知られる、日本を代表する巨匠です。国内だけでなく、海外でも人気が高い監督で、韓国も例外ではありません。
また、今作で主演を務めたソン・ガンホや、刑事役のペ・ドゥナとは、撮影以前から親交がありました。そのため、是枝監督の最新作が韓国映画になったことも、必然といえるでしょう。
韓国で撮影したからといって、是枝監督の味がなくなるわけではありません。韓国映画らしいカメラワークの中に、是枝監督のメッセージが息づいています。
主演のソン・ガンホは、韓国映画界を代表するベテラン俳優です。『パラサイト 半地下の家族』と同様に、今作では愛らしくもある犯罪者・サンヒョンを演じています。
彼の魅力は、人身売買に手を染めているにもかかわらず、けっして憎めない点です。サンヒョンの周囲だけ温かい空気が流れているような、ほかの俳優ではできない演技から目が離せません。
そのほかにも、是枝監督とタッグを組んだ経験のあるペ・ドゥナや、大作映画でも活躍するカン・ドンウォンなど、誰もが知る俳優が出演しています。
バカ騒ぎと初恋に彩られた“あの頃”を、ノスタルジックに綴る青春ストーリー 台湾の作家ギデンズ・コーが自伝的小説を自らのメガホンで映画化。1994年から2005年、高校・大学を経て社会人へ至る主人公らの恋と交友の模様は、切なく胸を締めつける。 台湾中西部の町・彰化。悪友らと能天気な高校生活を送るコートンに怒った教師は、優等生・チアイーを彼のお目つけ役に任命する。2人は初めこそ反発しあうも、あるきっかけで急接近。しかし自信のないコートンは告白できず、やがて2人は別々の大学へ…。
大切な人はみんな死んでいく…私は、どうする―観客動員数147万人を超え、韓国内外の映画祭で圧倒的評価を得て、多数の賞を受賞した。 仁川の暗黒街を舞台に裏社会に生きるふたりの女の血塗られた愛憎が渦巻く衝撃作。 期待の若手NO.1女優と絶対的大女優の魂を揺さぶる競演は観た者すべてに鮮烈な印象を植え付ける! 仁川を拠点とする裏組織の"オンマ"と呼ばれる女ボスは地下鉄のコインロッカーに放置された女の赤ん坊を拾う。 その娘の名前はイリョンと名付けられた。やがて成長したイリョンは、オンマの部下となり、違法な借金の取り立てや臓器売買などを冷酷に任務を遂行するようになる。 ある日、イリョンは借金の取り立て先で好青年のパク・ソッキョンに出会う。思いがけず親切にされ、いつものように借金を回収できないでいた。 何度か会っているうちにイリョンはソッキョンに淡い恋心を抱くのだが、そんなイリョンの変化にオンマは疑いを持ち始めるのだった。 やがて、ソッキョンに関わる事件をきっかけに、イリョンは組織を裏切り、オンマとの対決を余儀なくされていく…。
建設会社の社長令嬢キム・スジンは、不倫相手で会社の上司でもあるソ・ヨンミンと駆け落ちするために駅のホームで彼を待つが、彼は現れなかった。仕方なく駅を後にしたスジンはコンビニでコーラを買うが、レジに置いたまま出てきてしまう。慌てて戻ったスジンは、コーラを手にコンビニから出てきた下請け大工のチェ・チョルスを見て自分のコーラを取られたと思い、彼から奪って飲み干しゲップする。後で勘違いに気づきチョルスを探すが既にいなくなっていた。 最悪な出会いをした2人だったが、ある日スジンは仕事を通じてチョルスと再会し、互いに惹かれあっていく。しかし社長令嬢と下請け大工という身分の差や、チョルスが抱える暗い過去が2人の結婚を阻む。さらにスジンの物忘れが日に日に酷くなり…。日本で公開された韓国映画史上No.1の興行収入を誇る大ヒット作!
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カンフーアクション、カーアクションなど、100%香港式のジャッキー超絶アクション ジャッキー・チェンが「ポリスストーリー」をバージョンアップさせたポリスエンターテイメント。共演のニコラス・ツェー、ダニエル・ウーが華麗なアクションを披露する。 アジア銀行を襲った集団は、犯行後に大胆にも意図的に警察を呼び、駆け付けたパトカーや警察官たちに乱射。香港警察は集団のアジトを特定し、チャン警部は特殊部隊を引き連れて乗り込む。しかし、そこには香港警察を陥れる残忍なわなが待ち受けていて…。
超天才が挑む、史上空前の冒険絵巻!人気作家・夢枕獏の原作を日中共同製作で映画化 空海役は、本作が海外作品初主演の染谷将太。相棒役に実力派人気俳優、ホアン・シュアン。長安の街を大規模なセットで再現し、壮大なエンターテイメントが展開される。 時は7世紀。若き日の空海は、遣唐使として日本から唐へ向かう。密教を会得しようと決意に燃える道中、詩人の白楽天と出会う。一方、唐の都では、権力者の不可解な死亡事件が続けて発生。真相に迫る空海と白楽天の前に、巨大な謎が立ちはだかり…。
愛する者を失った遺族の心の傷と愛を、温かく描いた感動作 韓国を代表する名優、ソル・ギョングとチョン・ドヨンが、子供を失った喪失感と切ない愛を抱きながら生きる夫婦を熱演。新鋭、イ・ジョンオン監督の長編デビュー作。 2014年のセウォル号沈没事故で亡くなったスホ。彼の誕生日が近づき、母・スンナムは息子がいない事実を認めるようで恐怖を感じていた。一方、父・ジョンイルは事故当日に父親としての役目を果たせなかったことから、家族に対して罪悪感を抱いていた。
在日2世のヤン・ヨンヒが、10年にわたり自身の家族を撮り続けたドキュメンタリー 北朝鮮に帰国した3人の兄と、朝鮮総連の活動に人生をささげた両親を克明に記録。さまざまな問題を前にしながらも、明るく生きるヤン家の人々の絆に感動する。 大阪市生野区で両親と暮らすヤン。朝鮮総連の中心メンバーとして活動してきた父は、30数年前に3人の息子たちを祖国・北朝鮮へ送り出した。人一倍家族思いの父が、なぜ息子たちを祖国に送ったのか。ヤンはその行動を理解しようと父にカメラを向ける。