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『マグノリア』などを手掛けた、ポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作。アンダーソン監督が少年時代を過ごした、70年代のカリフォルニアを舞台に、15歳の少年と破天荒な女性の恋を描く。
主演を務めたのは、今作で映画デビューとなったアラナ・ハイムと、クーパー・ホフマンのふたり。アンダーソン監督らしい世界観の中で、のびのびとした演技を披露した。
子役のゲイリー(クーパー・ホフマン)は、写真撮影の現場で出会った女性・アラナ(アラナ・ハイム)に恋をする。ゲイリーの猛烈なアタックが功を奏し、アラナとのデートが実現。しかし、大人のアラナは、15歳のゲイリーを恋愛対象として見ておらず、微妙な関係が続く。
ゲイリーはウォーターベッドを販売する商売に目をつけ、若くして天職を見つけた。一方のアラナも、女優の仕事に挑戦したり、ゲイリーの仕事を手伝ったりと、自由気ままな人生を謳歌していく。ふたりの間には友達とも、恋人ともいえない関係が生まれていたが、ゲイリーはアラナを諦めておらず…。
写真撮影のアシスタントをしていた女性。年下のゲイリーにアプローチされ、デートを引き受けた。明確に返事をすることはなかったが、ゲイリーの仕事を手伝いはじめる。ゲイリーの勧めで女優のオーディションを受けるなど、大きな影響を受けていく。
ファミリードラマに出演している子役。10歳年上のアラナに一目惚れし、デートに誘った。俳優の仕事を干されてしまい、ウォーターベッド販売に手を出す。派手な演出が大好きで、ベッド販売の商売にも活かされている。
ゲイリーのウォーターベッドを購入した、映画プロデューサー。ベッドの設置をゲイリーたちに任せるが、恨みを買い、家をめちゃくちゃにされてしまう。逃げようとするゲイリーやアラナと偶然出会い、ガソリンスタンドまで同行した。
ベテラン俳優。アラナと知り合い、武勇伝を語りだした。ナルシストであり、バーの仲間たちの前で、ドライビングテクニックを披露しようとする。
ジャックと一緒に仕事をしていた、映画監督。バーで偶然ジャックと再会し、アラナとも知り合った。
市長選に立候補している政治家。アラナに政治活動を手伝ってもらう。
アラナの姉。ボーイフレンドをめぐって、アラナといい争いになる。
ポール・トーマス・アンダーソンは、アカデミー賞常連の名監督です。映画ファンの心を鷲掴みにする、一風変わった作風は、新作が公開されるたびに話題になっています。
今作はそんなアンダーソン監督の作品群の中でも、特に高く評価された映画です。どの世代にも通用する、普遍的なラブストーリーを描きながらも、細かい部分でアンダーソン監督の作家性が反映されています。
不思議な映画が多いアンダーソン監督作品ですが、今作は比較的わかりやすい映画ですので、初心者の方にもおすすめです。
今作の舞台は70年代のカリフォルニアです。ウォーターベッドや、ピンボールがブームになったりと、古きよき時代のアメリカが丁寧に描かれています。
この映画は日本人から見ても、随所に懐かしさを感じてしまう作品といえるでしょう。劇中ではオイルショックの中での日常生活など、当時の日本ともリンクする描写がされています。
また、アンダーソン監督らしいフィルムを使用した、味のある映像も懐かしさを感じさせる理由のひとつです。
今作のメインキャストふたりには、新人の俳優が起用されました。どちらもアンダーソン監督とは旧知の仲で、アットホームな雰囲気がそのまま映画の中に流れています。
この映画で注目したいキャストは、ブラッドリー・クーパーとショーン・ペンのふたりです。彼らは超がつくほどの大物俳優ながら、滑稽なサブキャストを演じました。
今作では、あくまでもわき役に徹しており、主演ふたりの演技を邪魔しない適度な存在感を放っています。
ティム・バートンらしい、ダークな世界観が魅力のファンタジー映画。不思議な力を持った子どもたちと、彼らを育てている女主人の活躍を描いていく。主演を務めたのは、『シン・シティ 復讐の女神』などに出演するエバ・グリーン。子どもたちと敵対するバロンには、サミュエル・L・ジャクソンが起用された。また、ティム・バートン作品の常連だった、ジョニー・デップやヘレナ・ボナム・カーターは出演していない。スーパーでアルバイトをしているジェイク(エイサ・バターフィールド)は、認知症を患っている祖父の様子を見に行く。しかし、祖父の家は荒らされており、近くの森には目玉をくりぬかれた状態の祖父がいた。祖父は「ループに行け」という言葉を残し、そのまま息を引き取ってしまう。残されたジェイクは、祖父が過去に話していた「ミス・ペレグリン」のことを思い出し、彼女から届いた絵葉書を見つける。祖父の遺言どおりに、ミス・ペレグリンの家を訪れるが、そこは廃墟になっており、人は住んでいなかった。しかし気を失ってから目を覚ますと、ジェイクは1943年にタイムスリップしていた。そこにはミス・ペレグリン(エバ・グリーン)や、子どもたちの姿もあり…。
1959年に初演され大ヒットした同名ミュージカルの映画版で、1965年に公開された。原作は主人公のモデルであるマリア・フォン・トラップの自叙伝『トラップ・ファミリー合唱団物語』である。原作の自叙伝、ミュージカル、そして映画ともに世界中で大ヒットし、今もなお世界中の老若男女から愛されている名作だ。劇中では「エーデルワイス」「私のお気に入り」「ドレミの歌」など、誰もが一度は聞いたことがある名曲が使用されている。物語も主人公の成長ストーリー、恋愛、そして子どもたちとのふれあいなど、ほのぼのする展開から、迫り来る戦争の影や緊張感あふれる脱出劇まで幅広く展開する。歌うことが大好きで自由に憧れる修道女見習いのマリア(ジュリー・アンドリュース)は、そのおてんばぶりから、ほかの修道女たちにからかわれつつも愛される存在だった。ある日、修道院長(ペギー・ウッド)から、トラップ大佐(クリストファー・プラマー)の子どもたちの家庭教師になるようにすすめられる。修道院長のすすめを最初は断るマリアだったが、最終的にトラップ邸に向かう。そこでマリアを待っていたのは、何人もの家庭教師がさじを投げた7人の子どもたちだった。子どもたちからの「手厚い」歓迎もマリアは動揺せず受け入れ、次第に子どもたちもそんな彼女に心を開き始めていくのだが…。
「666」は悪魔の印!「エクソシスト」と並ぶオカルトホラーの金字塔シリーズが開幕 “反キリスト”悪魔の子の誕生を描く第1作。ミステリー仕立ての物語、アイディアがさえるショック描写、恐怖を高めるジェリー・ゴールドスミスの音楽は今見てもすごい! 6月6日、ローマ駐在のアメリカ人外交官ソーンは妻の出産が死産だったことを知らされる。妻を悲しませたくない彼は病院の神父の助言に従い、同時刻に生まれた孤児を我が子とした。ダミアンと名付けられた子供が5才になった時、謎の死が頻発するようになる。
凄腕の暗殺者が挑む最期の仕事とは? ジョージ・クルーニー主演のサスペンス マーティン・ブースの小説「暗闇の蝶」を「マネーモンスター」のジョージ・クルーニー主演で実写化したサスペンス。監督は「誰よりも狙われた男」のアントン・コルベイン。 何者かに命を狙われた暗殺者ジャックは、身を隠そうとイタリア山岳地帯の小さな町を訪れる。カメラマンを装って平穏な日々を過ごすなか、組織の連絡係パヴェルから狙撃銃の制作を依頼される。その仕事を機に引退しようと考える彼だが、ある陰謀が蠢いていた。
ピエール・ブールの小説を映画化した、シリーズ第1作目。人間と猿の関係が逆転している惑星を舞台に、不時着した宇宙飛行士と、猿の科学者の活躍が描かれる。今作に登場する猿は特殊メイクをした俳優が演じており、20世紀後半を代表するアイコンのひとつになった。宇宙を旅していた宇宙飛行士のテイラー(チャールトン・ヘストン)は、地球への帰還に備えるため、睡眠装置に入る。しかし宇宙船に不具合が生じ、謎の惑星に墜落してしまう。なんとか脱出に成功したテイラーたち3人の乗組員は、衝撃的な光景を目にする。そこには裸で生活している人間と、人間を追いかける猿たちの姿があった。この星では人間は単なる動物に過ぎず、猿が絶対的な支配者として君臨していたのだ。乗組員たちは猿に追いかけまわされた挙句、テイラーは重傷を負ってしまう。テイラーが目を覚ますと、そこには猿の医師・ジーラ(キム・ハンター)の姿があった。ジーラは人間を研究しており、野生の人間たちとは異なるテイラーに興味を抱いたのだが…。
オバマ大統領出現を予言した?! マ〜ベラスな近未来SFコメディ! 「20世紀少年」×「WALL・E」÷2=「26世紀青年」!? 世界が終わろうとしています。“ばかたち”によって……。 “平均のアメリカ人”の典型、兵卒のジョー・バウアーズ。彼は、米国国防総省から、極秘の冬眠プログラムの実験台に選ばれた。忘れられ時は過ぎ、彼は未来の500年後に目が覚める。あまりにレベルが下がった合衆国で、生きている人間のなかで最もインテリな人間になっていたのだ。
最終兵器で滅亡する未来の地球を脱出し、コーネリアス、ジーラら3匹の猿は、タイム・トラベルによって'70年代の地球へと到着。人間の言葉を話すため歓迎されていた彼らだったが、やがて未来社会を猿が支配すると知った人間達は…。
グロテスクな描写がたっぷりのホラーコメディ。殺人鬼と勘違いされた男たちと、なぜか唐突に死んでいく若者たちをコミカルに描いていく。『13日の金曜日』といったスプラッター映画の影響を受けており、映画ファンならついつい笑ってしまう細かいネタにも注目だ。タッカー(アラン・テュディック)とデイル(タイラー・ラビーン)のふたりは、一緒に休暇を過ごそうと、ふたりで購入したボロボロの山小屋にやってくる。一方、近くの湖では大学生数人がバカンスを楽しんでおり、タッカーとデイルを殺人鬼だと勘違いしてしまう。大学生たちはふたりに近づかなかったが、女子大生のアリソン(カトリーナ・ボウデン)が湖で気を失ってしまい、タッカーたちに救助される。しかし、大学生はアリソンが誘拐されたと思いこみ、救出しようと行動を起こす。当のアリソンはデイルと打ち解け、助け出してくれたことを感謝していたが、彼女を助けようとした大学生たちは小屋の外までやってきていた。誤解が解けないまま救出作戦がはじまるが、なぜか大学生たちは勝手に自滅していき…。
孤独な少年が出会った、謎の少女の正体は…。恐ろしくも切ないイノセントスリラー 「クローバーフィールド/HAKAISHA」のマット・リーヴス監督が、一転して静謐なタッチを披露。クロエ・グレース・モレッツのミステリアスな美少女ぶりを拝める。 雪の降る田舎町。孤独な少年オーウェンが母とふたりで暮らす住居の隣に、謎めいた少女アビーが引っ越してくる。オーウェンは壁越しにモールス信号を交わすまでにアビーと仲を深めるが、やがて彼女の驚くべき秘密を知る。折しも町では連続猟奇殺人が起こり…。
森で遭難したカップルが、野生のクマに襲われるパニック映画。モンスターやゾンビではなく、実在する動物の恐ろしさを描いた作品だ。クマに対して「かわいい」と感じることができなくなるほど、生々しい惨劇が描き出される。とある自然公園にバカンスでやってきたアレックス(ジェフ・ループ)は、恋人のジェン(ミッシー・ペリグリム)に森を案内しようとする。何度も来ていると語り、地図を持たずに道なき道を進むアレックス。一方のジェンは、自信満々のアレックスを心配しつつ、ついていく。カヌーを使って川を下ったふたりだったが、アレックスがカヌーに足を引っかけ、負傷してしまう。そんなふたりの前に、ツアーガイドのブラッド(エリック・バルフォー)が現れ、ジェンと親しくなる。怪我をしたうえに、恋人が見知らぬ男と談笑しているのを目撃し、アレックスは不機嫌になっていく。ブラッドとも別れ、さらに森の奥へと進んでいくふたり。アレックスは途中でクマが傷をつけた木を目撃するが、見て見ぬふりをして、どんどん先に進んでしまい…。