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“人を救って人に救われて、ずっと、ここで生きてきた。”このキャッチコピーがまさにピッタリ当てはまるコトー先生の奮闘記。2003年にフジテレビで放送され、大きな感動を与えた連続ドラマ『Dr.コトー診療所』が続編、スペシャルドラマを経て16年ぶりに映画として帰ってきた。
2022年12月に公開され、コトー先生を演じる吉岡秀隆が、島の浜辺で青い海を見つめている背中に、どこか温かな懐かしさを感じる。また、俳優業を引退していた富岡涼が今作のためだけに復帰し、成長した姿を見せたこともファンに大きな喜びを与えた。
日本の西端にある美しい孤島・志木那島に東京から五島健助(吉岡秀隆)がやって来てから、はや19年の月日が流れていた。島のたったひとりの医師として皆に親しまれ、島民たちにとってかけがえのない存在となっている“コトー先生”。
診療所で長年コトーを支え続けてきた看護師・彩佳(柴咲コウ)と数年前にようやく結婚し、彩佳のお腹には今、新しい命が宿っていた。相変わらずコトーは時間さえあれば島中を自転車で走り、島民たちの健康状態をチェックして回っている。
診療所では、さまざまな雑務をこなしてくれる役場の職員・和田(筧利夫)と看護師の彩佳、そして彩佳に憧れて看護師になった那美(生田絵梨花)の3人がコトーを支えていた。そんなある日、東京から若い医師・織田判斗(髙橋海人)が診療所にやって来るのだが…。
【キャスト】
吉岡秀隆 柴咲コウ
時任三郎 大塚寧々 高橋海人(King & Prince) 生田絵梨花
蒼井優 神木隆之介 伊藤歩 堺雅人
大森南朋 朝加真由美 富岡涼 泉谷しげる 筧利夫 小林薫
原作:山田貴敏「Dr.コトー診療所」(小学館)
監督:中江 功
脚本:吉田紀子
主題歌:中島みゆき『銀の龍の背に乗って』
(ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス/ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
東京から志木那島に来て19年、志木那島診療所のたったひとりの医師として、島民から“コトー先生”と呼ばれ、とても慕われている。島中を自転車で走りながら往診を続けており、島民の健康を守っている。看護師として長年支えてくれた彩佳と数年前に結婚し、もうすぐ父親になる予定。
志木那島診療所の看護師として働き、コトーを支え続けてきた。かつて乳がんを患ったときには、コトーが手術を執刀した。数年前にコトーと結婚し、今は妊娠7カ月。
東京の有名な大病院の御曹司。父から修行をするようにいわれ、志木那島診療所にやって来た。チャラチャラした雰囲気とふるまいで、最初は島民から敬遠される。東京では効率のよさやマニュアルを重要視していたが、少しずつコトーの影響を受け、考え方が変わっていく。
志木那島で育ち、診療所で長年働いている彩佳の姿に憧れ、数年前に看護師となった。とてもしっかり者で、病気の母を支えながらふたり暮らしをしている。
役場の職員で、医療従事者ではないが、常に人手不足な志木那島診療所で、さまざまな雑務をこなし続けている。コトーをそばでずっと支え続けており、コトーという人間をとてもよく理解している。
志木那島でずっと漁師を続けながら、男手ひとつで息子・剛洋を育ててきた。とても無愛想だが、息子を大切に想っている。息子には漁師を継いでもらいたかったが、医師を目指すことを知って、次第に応援するようになり、東京の学校へと送り出した。
コトーに命を救ってもらったことがきっかけで、コトーに憧れ、医師になりたいという夢を持ち、猛勉強する。最初は父・剛利に反対されるが、少しずつ理解してもらい、東京の私立中学に入学することができた。しかし上京後は、なかなか島に帰ることができなかった。
志木那島の漁師たちが集うスナック「まり」の店主。離婚後に子どもを手ばなし、東京からひとりで島にやって来た。
志木那島の漁業協同組合の元漁労長で、皆から慕われ、ときには恐れられていた。引退後もご意見番として、いろいろなことに口を出している。お調子者で言葉遣いが乱暴だが、根はとても人情味あふれる性格。
彩佳の父親であり、役場の民政課課長として、コトーを島に招いて来た。定年退職後は妻・昌代の介護をしながら生活している。
彩佳の母親。2004年に脳内出血で倒れてしまい、コトーによる緊急手術で命は助かったが後遺症が残ってしまった。
志木那島の支所長を務めており、退職した正一の仕事を引き継ぎ、島の医療のために尽力している。
医療ヒューマンドラマの原点とも称されている『Dr.コトー診療所』シリーズは、2003年の連続ドラマからスタートしています。
累計発行部数1,200万部を超える山田貴敏の大人気漫画『Dr.コトー診療所』を原作としており、最高視聴率22.3%を記録した大ヒットドラマとなりました。さらなる高視聴率を記録した2006年の連続ドラマの放送から16年のときを経て、ついに映画化されることになったのです。
コトー先生はもちろん、舞台となる志木那島の主要キャストたちがもう一度集結しており、『Dr.コトー診療所』シリーズファン必見の作品となっています。
今作を含め、『Dr.コトー診療所』シリーズの主人公・コトー先生を演じるのは、子役からずっと活躍し続けている吉岡秀隆です。
名作と呼ばれるドラマ『北の国から』シリーズで約20年間、主人公の息子・純として多くの人々に愛されてきた吉岡秀隆が、まったく異なる役柄に挑戦しました。吉岡秀隆も「『Dr.コトー診療所』は中江監督が純のイメージを変え、役者として新たな命を吹き込んでくれた作品」と語っています。
16年ぶりとなった今作においても、吉岡秀隆と監督・中江功は事前に何度もやりとりを重ね、計画を進めていったそうです。作品にかけるキャストやスタッフの深い想いが心にしみわたります。
コトー先生に出会い、命を助けられたことがきかっけで、「医師になりたい」という夢を持つようになった小学生・剛洋は、『Dr.コトー診療所』シリーズに欠かせない存在です。
ドラマ版で剛洋は、男手ひとつで育ててくれた父・剛利のことは大好きだが、漁師になって跡を継いで欲しいという父の想いには答えられないと悩みます。そんな剛洋を演じていた子役俳優・富岡涼は俳優業を引退していましたが、もう一度剛洋として今作に出演してほしい、という熱いオファーを受けたそうです。
島の皆から愛され、大きな期待とともに東京へ送り出された剛洋がどう過ごしてきたのか、注目してください。
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1968年に公開され、過去に類をみない莫大な制作費がかけられたスペクタクル巨編。3時間以上の上映時間と、圧倒的なスケールの物語が話題となり、大ヒットを記録している。大量の水を使用した危険なシーンの撮影もおこなわれ、実際に何人かのスタッフとキャストが負傷した。また、今作は当時の日本を代表する名優たちが集結した作品でもある。製作にもかかわっている石原裕次郎や三船敏郎をはじめ、黒澤映画常連の志村喬、『白い巨塔』に出演した滝沢修など、そうそうたるメンバーが集結した。太田垣(滝沢修)率いる関西電力は、大規模な発電所建設の計画を立案する。場所は富山県に位置する黒部川の上流。多額の建設費と大勢の作業員たちを導入し、工事が始まった。掘削工事を担当するのは熊谷組の岩岡(石原裕次郎)で、彼は工事に不安を抱きながらも、危険で困難な掘削作業に身を投じていく。工事が進んでいた1957年。岩岡の不安は的中し、掘削工事による水漏れが発生。しばらく工事が進まない事態に陥ってしまう。