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小511歳でエピソード4を見た小僧が、52歳の親父です。長い間、夢をありがとう。
https://filmarks.com/movies/68386/reviews/77475439
『スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け』
完全ネタバレでレビューするのでまだ観ていない人は注意して下さい♪評価の点数は最後に明かします(^^)
【プロローグ】
・いきなりパルパティーンの存在が明かされる。新キャラや新アイテムの登場など展開が急過ぎる。
【『EP5 帝国の逆襲』要素】
●Xウイング(戦闘機)を水中から持ち上げる
●主人公の血筋が明らかになる
●ランド カルリジアンの登場
●ハンソロが『I know(分かってる)』発言
中盤であるEP5の要素を完結編に投入。
これは『EP8最後のジェダイ』でやれてなかった事の修正。煮詰めておくべきキャラの掘り下げをやっていなかったが為に、急いで詰め込んだ感がある。
【6作品でのSWサーガ】
・旧3部作は凄くまとまっている。それに新3部作(EP1〜3)が加わりSWはアナキンの話としてのイメージが大きくなった。
フォースにバランスをもたらす『選ばれし者』の設定がEP3の絶望感を演出している。
EP6では息子ルークの愛によってアナキンが皇帝/シスを滅ぼすラスト。EP1で登場した『選ばれし者』の役目を果たした事になり6作品での完成度を高めた。
【9作品でのSWサーガ】
・レイとカイロレンの関係により光と闇など『バランスとは"対"である』と示された。
EP6でシスを滅ぼした事により『平和 = バランス』だと解釈していたけど、新たな要素を提示してきました。
それはEP8ではあらゆる面にある"対"が表現されていました。しかし本筋であるレイとカイロレンの関係は曖昧なまま、特に発展する事は無かった。それが本作の前半で行われる。
短い時間で急にやろうとするから内容は煮詰まっていない。なので最後まで"対"が何かを成し遂げる事は無かった。EP1〜6を補強する事はもちろん、EP7〜9ですら統一感や完結された何かは無い。
【カイロレン】
・パルパティーンがレイを追い込む。
『ルークは父親が居たから助かったが、お前は1人だ』とレイは言われる。EP6のデススター内のシーンと本作のそのシーンを重ねている。
ここで助けに来る人物は、もちろん暗黒面から戻りカイロレンでは無くなったベンソロ!
(EP6のダースベイダーは)
・ルークを救う為、自らの身体を張る。その行動が父の愛を感じさせます。なぜそれに感動させられるのかはEP5より描かれてきたダースベイダーというキャラの組立が出来ていたから。
(本作のベンソロは)
・具体的にレイを危機から救っては居ない。助けには来たけど重要な時にはどこかに落とされていた。
例えばレイの代わりに撃たれる!代わりに落ちる!などキャラに見合った助け方があったはずです。『ベイダーは自らの身を犠牲にしたから父の愛を感じた』んです!キャラに見合った助け方でした!
カイロレンのキャラ組立が不十分だから、感動の展開を与える事すら出来ない!
『暗黒面から戻ったスカイウォーカーが主人公を助けて命を落とす』とEP6と同様の展開をやっているけど準備が不十分でした。
なのでベイダーの様に偉大な葬儀シーンを入れる事も出来ない。
【ポー・ダメロンが駄目】
・最終決戦でポーが『みんなごめん!駄目だった』と言ったタイミングで応援がやってくる!あの大量のシップが並ぶシーンは興奮しました(^^)
リーダーが諦めて謝るのはダメでしょ!EP8からリーダーとしての成長が描かれていたけど、その結果とは思えない。
本当は無理だと気づいているんだけど、リーダーとしての責務を果たすために必死になって指示を出している。だけど聴こえないように小言で『無理だ・・』とか。そして助けが来る!
その方が『孤独を感じたら負け!』と前半から言われ続けていた要素とも重なる。
【スカイウォーカーの夜明け】
・最後に『レイ スカイウォーカー』と名乗る!え、待って?ルークが言ってたけど血筋は関係ないって話では無かったの?
実のファミリーネームよりも自分をジェダイとして育ててくれたルークとレイアのファミリーネーム(レイアはオーガナだけど)を名乗った!て事でしょ?それは理解できる!
でもパルパティーンを名乗らない時点で逆に血筋を意識してますよね?屁理屈に聞こえるかも知れないけど、主人公が3作通して悩んでいた事のラストとしては浅過ぎる!
【まとめ】
・主要キャラを煮詰められていないのにも関わらず新キャラを数多く登場させた理由が分からない。
フィンがレイに言いかけた事は恐らく『愛している』でしょう。なぜ回収しないの?
最終決戦も各キャラがどこにいるのか全体的な地理が全く分からないし、何をしたら勝ちなのか不明確。結果、パルパティーン死亡により全滅するならランド達が応援部隊を呼んできた意味は無い。
本来EP8でやるべきだったところからスタートしているから展開だけが先行してしまってキャラが描き切れていない。だから感動は無いし、おれがSWに1番魅力を感じていた『サーガとしてのまとまり/バランス』を崩す結果となった。
評価は10点中4点!!
https://filmarks.com/movies/61311/reviews/41822154
42年の歴史が今日、終わった。
フォースがなんでもありの便利超能力になってたり、ルークがなんだか陰気な世捨人になってたり、なんでこの人をキャスティングしたの?みたいなのが×
それ相応の終わらせ方をしたのは良かった。
『スターウォーズ 最後のジェダイ』
問題作!SWらしくない!だけど哲学を訴える映画としては良い出来なんです♪そこが本作の難しいところ。
レイとレンが光と闇の"対"として描かれるのと同じで登場する場所が、とある"対"によって表現されている。
【SWらしくない】
●EP5 要素が無い
●宇宙空間を移動するレイア
●場面切り替えのワイプが少ない
●お決まりの台詞『イヤな予感がする』が無い
【哲学を訴える映画として】
・素晴らしいです!各キャラが冒険を繰り広げる各場所が世の中の縮図となっている。
【ルークの居る島 "生と死"】
・レイがフォースを学んだ際に、島の中に光と闇、生と死など対比する2つのものバランスについて学びます。島が宇宙の縮図であり自然界の仕組みについて学ぶ。
【カジノの惑星 "貧と富"】
・貧富の差を表す星として登場。そこでフィンは謎の男DJから言われます。
『世の中は、からくりだらけだ!自由に生きろ。関わるな』
善悪共に同じ武器商人から武器を買っているなど世の中の真実を示すシーン。可能な限り、社会にある組織とは関わらない方が幸福度が高いことも事実でしょう。
SWのシーンとしては微妙だけど、人間社会の現実を示しているこのシーンは結構好きです。
【2つの組織 "白と黒"】
●レジスタンスのクルーザー
・ホワイト企業での上司と部下の関係が描かれる。冒頭で勝利を飾ったポーダメロン!しかしレイアからは"犠牲"について指摘される。
その後、代理のリーダーに不満を持ったポーは反乱を起こすが、自分が間違っていた事、傲慢であった事を学びます。未来のリーダーとして一皮向けた♪
説教するのでは無く、経験を元に学ばせるスタイルは正しい!しかし本作はそのエピソードがしっくりハマっていない!最初から作戦をポーに教えてやれよ!と思ってしまう。
ポーにリーダー代理をさせ、わざと失敗させる事で学ばせる方が良かったと思う。ポーにやれるところまでやらせて、失敗した時の為に解決策はきちんと準備!この展開が良かった。
実際、企業でもやるでしょ?失敗した時の策を事前に準備しておき、部下にやらせる。経験させ学ばせる!
●ファーストオーダー
・もちろんブラック企業。恐怖による独裁制により運営されている。
ハックスを部下の前で叱るスノーク。中間管理職としての立場は失われ、部下からの信頼を失うきっかけとなってしまう。これはダメ!
スノークがカイロレンのやる気を掻き立てる為に厳しく説教するのは良いと思う。でもそこでハックスに対する評価をカイロレンに話してはいけない。
ファズマがフィンに対して『組織のバグ』と言うけど部下は皆、上司に忠実で自分の意見を主張してはならない風習。マジでブラック企業!笑
【まとめ】
EP7では善悪を青赤で色分けして表現していました。その要素は引き継いでおり、特に赤を強調するシーンが多かった。
またヨーダの言う"師匠は越えられる事が真の責務"は痛感する!自分が出来る事は二流。人に教える事が出来て一流です!越えられる事を恐れて教えない人は二流。
そんな感じで哲学も多く登場する本作。
もっとSWらしさがあればファンにも認められたであろう、しっかりとした映画です!
ルークが死ぬ時の2つの太陽とあの曲は泣きそうでしたね♪EP4の名シーンのオマージュ!
(EP3でルークが引き取られるシーンでも登場)
あなたは何があれば本作はSWとして認められたと思いますか?
https://filmarks.com/movies/56233/reviews/12519490
『スターウォーズ フォースの覚醒』
EP1の前例があるから本作に課せられたハードルは凄く高かったでしょう。
SWを研究し尽くしているだけでは無く、ファンの観たい物を明確に捉えた脚本は傑作!
【傑作EP4に沿った流れ】
①重要な情報を持ったドロイドの逃亡
②砂漠の惑星&主人公
③ファルコン号で宇宙に
④敵の基地に行く。師匠の死
⑤敵の武器を破壊。戦闘機
⑥ライトセイバー戦
・EP4のレビューで語った黄金比を活用したファン納得のストーリー構成♪
・主人公に注目するとルーク要素は主要3キャラ(レイ/フィン/ポー)に分担されている。
・ハンソロがちゃんと脇役に回っている点も素晴らしいですよね♪
・①⑤はEP4は宇宙。EP7は惑星内!それもあり緑豊かなシーンが多いのも本作の特徴♪
・EP4では無かった展開としてラストのライトセーバー戦!EP4時点とは観客の状況が違う訳だからこれをやったのは正解!
【現代版への変換】
●フィンの存在
・善悪の闘い!は古い。現実的に悪の組織であってもそこで働く労働者が悪人な訳では無い。
ストームトルーパーが組織を抜けてきた設定が悪の描き方を現代版にしているし、それキャラを描く中で実現させている点が上手い!
【SWらしさの演出】
●カイロレン
・マスクキャラは必要!ではどんな理由で登場させるか。無理矢理な設定でマスクを被せるのでは無くキャラの性格や葛藤を描く中でそれを実現させている。
【ハンソロとオビワン】
・EP4で主人公を導く立場にあったオビワン!その役をハンソロにさせる事で旧キャラの再登場をもスムーズにこなす♪単なるファンサービスでは無く、ストーリー的に必要な立ち位置。
(師匠の死)
●EP4・・ベイダーとオビワン(ベン)
●EP7・・カイロレン(ベン)とハンソロ
皮肉にも同じ名前。師匠と弟子、親子と親しい者同士での殺害展開。
主人公がそれを目撃する事で、行動の動機付けを行う。本作の場合はカイロレン自身にもドラマが生まれる。
(芸術的な表現)
・建物内の赤い光がレンの顔を照らしている。父に説得され迷いが生じると青い月明かりが顔の半分を照らします。
・SWで言う善悪を象徴するライトセイバーの色の違いがここで使われている。
・レイがその場に現れる事で扉が開き月明かりが射す流れ。分かりやすく月だけのカットもある。普段、こういった芸術的な表現を意識していない人に新たな視点を教えてくれているようにも感じる。
【素晴らしきシーン】
●ブラスターのレーザーを止める
・最新のフォース映像!カッコよすぎる!
●ファルコン号の登場
・『ポンコツで良い』と言ってカメラが左を向く。ファルコン号が映るタイミングと構図が完璧!そしてあの曲の投入!
●レイの手にライトセーバー
・その瞬間にあの曲!そしてバトル開始。
ファンが待ち望んだ最新のライトセーバーバトルをスタートさせるオープニングとして最高の演出
●ファルコン号内でのハンソロの台詞
(EP4)
『宇宙を旅してきて不思議なものは沢山見てきたがフォースやジェダイデタラメだ。』
(本作)
『フォースやジェダイは本物だ』
本作の台詞を聞くとEP4〜6でのハンの成長を感じさせる。
【まとめ】
またデススターかよ!と思う。笑(本作はスターキラー)でもそのお決まりの展開がファンの認めるSWの形であり本作は続編でありながらEP4のリメイクでもあると思う。
本作のヒットがファンが求めるものは何か?の答えであり『エンドゲーム』の制作にも大きな影響を与えたと思う。