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『エピソード3 シスの復讐』
SWと言えばプロローグ後の宇宙船のカット!
本作はそのまま即アクション!
EP1から順に観ると戦闘機などバトルシップのデザインが、次第に旧3部作(EP4〜6)風に変化していて戦争状態である世の中を表している♪
そんな背景への拘りは凄く感じる新3部作!
【EP3より変わったアクションの見せ方】
●冒頭の戦闘機VSバズドロイド
●オビワンVSグリーバス
●アナキンVSオビワン
●ヨーダVSダースシディアス
どれもキャラの表情を映すショットやアクション中に会話をさせる事でストーリーを設ける展開がEP3では観られる。これはEP1〜2では無かった事なのでテンポが良い♪
他の映画では当たり前に施されている手法ですけどね。笑
【アナキンとオビワンの違い】
・性格の違いを示す描写が面白い!
●戦闘機からの脱出
・パイロットとして一流のアナキンは着陸しながらドロイドを轢く。オビワンはライトセイバーを手に飛び出す。
●エレベーターでの危機
・力ずくで脱出を試みるアナキンとR2に指示を出し知的に脱出しようとするオビワン
この2点以外にも冒頭から2人の性格の違いを表す描写がいくつかあって面白い♪
【ヘイデン クリステンセンの演技】
・パドメに妊娠を告げられた後のアナキンの表情が凄く良い!喜びの中にある不安や、パドメに不安を悟られないようにしている感、安心させよう感が表情だけで表現されている♪
【素晴らしいシーンの繋ぎ方】
①オビワンとパドメのシーン
・アナキンがシスになった話
・オビワンがアナキンを倒しにいくと断言
・アナキンにはまだ良心があるとパドメ
②ムスタファーのアナキン
・後ろ姿のショット(邪悪そのもの)
・正面からのショット(邪悪な目/フード)
・実は泣いている
この実は泣いている事が暗黒面に染まりきっていない心を表しているようで綺麗です♪
EP6のラストを思い起こさせます!
【ストーリーについて】
・とにかくアナキンがカッコ良いし、オビワンとのバトルは素晴らし過ぎる!あのシーンだけ繰り返し何度も観ました(^^)
しかしパルパティーンの計画が現実になっていく様が新3部作の真のストーリーだと思う!
その計画の1つとしてアナキンを最強のシスとして迎え入れた訳であって、、、。
ただ!ジェダイ側がアホ過ぎる!
パルパティーンを監視しろと評議会はアナキンには命じる。
●オビワン
『私のパダワンにはまだ早過ぎるのでは?』
●ヨーダ
『しかし評議会が決めた事じゃ』
このヨーダの台詞はEP1、2でも登場する!シスが動き始めた事はEP1のラストで明らかになった。そしてどこかに黒幕がいる事も分かっているのに、EP3までの十数年の間に何が分かったの?
分離主義勢力が現れたら闘う!しかやっていない。ヨーダが言う"未来を読む力"とは将来を考えて行動する比喩なのでは?
なんか目先の目に見える範囲でしか行動していないように感じる。
【まとめ】
高校生の頃、EP3が公開されました。それ以降SWで1番好きな作品でした!
しかし久々に観たら、あれ?完成度が低い。
●ほぼドロイドなのに咳をするグリーバス
●物語のダークな終わり方
●EP4のあのシーンで物語を閉める
(ルークを抱く伯父母と2つの太陽)
と好きな部分は相変わらず最高!EP1からずっと言っているようにパルパティーンの計画も脚本が素晴らしいです!
しかし、評議会がアホ過ぎるしヨーダとチューバッカが実は知り合い!など設定も無理矢理だし細部への拘りが甘いと思う。
『スターウォーズEP2 クローンの攻撃』
1番、パッとしないエピソードかも!
と言うのが新3部作は語り方が下手なんですよね。
ただでさえ、内容が旧3部作みたいに冒険物では無く、政治の話だから地味だから尚更、退屈に感じてしまうんだと思います。
旧3部作を知っている観客は、本作のハッピーエンドっぽいラストが、実は破滅の道を辿っている!て事を知っている訳です。
それが儚くも、美しく表現されている点が素晴らしいと思います♪
喜劇っぽいけど悲劇!て感じ!
【本作で語られる結末】
①共和国が軍隊を持つ事に
・分離主義勢力と闘える体制が整った
②アナキンとパドメが結婚
・禁断の恋、アナキンの片想いが実った
この2点が美しい繋ぎ方でラストを飾る!
帝国のテーマと共に整列するクローン兵!それを見下ろすパルパティーン!オーガナ議員だけが複雑な顔をしているけど、あの時点では敵と闘う体制が整った訳だから良い事なんです!
更にアナキンとパドメの秘密の結婚。
ハッピーエンドっぽいけど実は違う!最高♪
(サントラ)
帝国のテーマソングからの、結婚式の愛のテーマ!そしてお決まりのエンドロールへの切り替え!サントラの組み合わせも凄く美しいラストだと思います♪
【アナキン スカイウォーカー】
・本作のアナキンの性格が凄く好きです♪
才能溢れた傲慢な若者感が凄く出てる!
●『私情を優先させるな』
・落下したパドメを救出に行こうとするアナキンにオビワンがこう言う!
アナキンは思い留まり師匠に従う。つまり頭では分かっているんだけど、若さ故に感情で行動してしまう。そこで痛い目を見れば成長するんだけど、才能がそうはさせない。
長所である力が成長を妨げる要因にもなってしまっている。
【オビ=ワン ケノービ】
・企業で言うと教育担当者!良き上司です!
しかしアナキンの性格にとってオビワンは優し過ぎる!
●教育係にも自分の仕事がある!
・職場で教育係の人は分かるだろうけど他の仕事もあるし、弟子をずっと見ている事は出来ない!出張となると尚更!
まさにその状況にオビワンは置かれる。不在の間、アナキンとパドメは恋仲になり、タトゥイーンでは任務外の問題を起こしていた。
オビワンが居れば問題は起きなかったでしょう。これは企業あるある!
【アナキンとオビワンの友情について】
・EP3の対決に向けて2人が如何に仲良しか!示しておく必要がある。本作は新3部作の中盤に当たる為、その役目を担うパート。
しかしその要素が本作には無い!
2人はほとんど別行動をしているからです!
しかしオビワンがアナキンと常に行動を共にしていた場合、パドメとの発展は無かったでしょう。タトゥイーンでの虐殺も起きなかったと思う。しかし物語的には起きる必要がある。
●パドメとの恋愛
●母親の死によるトラウマ
この2つは絶対条件!なのでアナキンとオビワンの別行動は必須。となれば友情を中心に描く事は出来ません。2人の友情の描写が不十分である事は仕方がないとしか言えない。
【アナキンの無双】
・母が誘拐されたと知り救出に向かうアナキン。影がダースベイダーに。そしてあの曲!最高ですね(^^)
【アナキンとパドメ】
・神話のような純愛!それがクサく観えるシーンもあるんだけど、神話的物語だから、このくらい大袈裟で良いと思う!
●アナキンは母親と離れた男の子
・母親が恋しいアナキンにとって歳上の女性は甘えられるから癒される!
●アナキンは若くて傲慢な若者
・要は精神的に子供です!パドメにとってこの性格で、しかも歳下の男の子だから母性本能をくすぐられます。
お互いに依存し合う2人。それが破滅の道だと知りながらも"禁断の恋"を止める事は出来ない!この美しくも悲劇である真実の愛がEP2の最大の魅力!
【無理矢理な設定】
●バボファットがクローン兵と関わりがある
●3POを作ったのはアナキン
・既存のキャラを登場させたいのは分かるけど、この2点は設定が無理矢理過ぎる!
【パルパティーンの計画】
・分離主義勢力との戦争が勃発。
共和国は軍を持つ事となり一時的に最高議長であるパルパティーンは独裁的な権力『非常時大権』を手にする。
パドメを守る役にアナキンを指名したのも彼であり、ダークサイドに落ちるキッカケを与えている。脚本が最高!
【まとめ】
まとめの画像を載せたけどパルパティーンがジャージャーに『非常時大権』の発案を誘導するシーンとか神過ぎるんですよ!
しかし観せ方が上手くない!何ならパルパティーンが黒幕だと知らずに観てると何も気が付かないと思うし、新3部作は楽しみ方が分かっている事が前提のマニアック映画。
あとキャラだけで無く背景までフルCGのシーンが多過ぎて今となっては違和感しか抱かない影像が多い。
『スターウォーズ EP1 ファントムメナス』
駄作として有名なEP1だけど新三部作(EP1〜3)を通して観ると納得の出来栄えでもある♪
という事で今回は『世界中がお前を否定してもおれはルーカスの味方だ!』の巻♪
【優れたオープニング】
①あのプロローグ → 宇宙船
(ここまではいつもの流れ)
②(悪い予感がする』発言
③『オビワン』『マスターヨーダ』発言
④ライトセイバー
この流れが傑作!SW感を全面的に出している!②で観客は湧いた事でしょう♪
【ジャージャービンクス】
・これは同感!イライラしますよね!笑
しかしもっと腹立つのがグンガ族の長!首を振ってツバ飛ばすのが不快!
R2と3POを登場させるのならコメディキャラはこの2人に任せておけば良かったとは思う。あとアナキンが3POを作った!て設定はちょっと無理があると思う。
【R2D2の初登場が素晴らしい】
・このシーンは主張し過ぎず綺麗だと思う!
【アミダラ女王のデザイン】
・ジェダイの服装やダースベイダーが日本をモチーフにしていると同じで日本風のデザイン!
そんな彼女が統治する宮殿は大理石の古代ギリシャ風!デザインが素晴らしい♪
【主人公クワイガンは必要?】
・死亡するなら初めからオビワンが師匠で良かった気もする。しかしオビワンを主人公にしてしまうとアナキンとの主人公交代がややこしくなる。
なのでアナキンが主人公として活躍する年齢に達するEP2までの主人公代役がクワイガン。
死亡させれば主人公の引き継ぎはスムーズ。
がしかし!それなら最初からアナキンを16歳くらいの思春期に設定すれば良かったと思う。
EP4のルークとも被るし統一感があった。
ヨーダが本作のアナキン少年に対して『ジェダイの訓練を受けるには歳を取り過ぎている』と言う。あの歳で遅いのなら16歳でも問題ないでしょう。
ルーカスはどうしてもアナキンの少年時代を描きたかったんでしょうね。
【クライマックスのアクション】
①ダースモール戦
②アナキンによる宇宙シップ戦
③ナブー(パドメ)VS分離主義者
④ドロイド軍VSグンガ族
約15分間のメインアクションはシリーズ最多の4つ同時進行型!これがまとまりが悪いと否定されがち。①はもちろん最高だとして他の②〜④が①の盛り上がりを邪魔しているようにも思える。しかしこのグダグタしたアクションはSWお決まり!
(何もEP1だけでは無い)
●EP5・・空中都市での銃撃戦
●EP6・・エンドアの戦い(イウォーク達)
主要キャラの感情面にスポットしたアクションでは無く第3者目線の一歩引いたスタイルでアクションを観せるから退屈感がある。EP1に限った事では無い!
【演技が下手】
・名俳優が多く出演しているけど演技が全体的に良くない。
(特に悪い例)
・地下牢に入れろ!と言われてナブーの知事が自分から地下牢の方へ歩き始めます。同行しているドロイドが誘導する前に、希望していたかの様に自ら地下牢を目指す!演技がおかしい。
【芸術的なシーン】
・クワイガンの葬儀でパルパティーンの横顔ショット!しかもその直前にオビワンがフードを被っている姿が映るので皇帝を連想させている。
【まとめ】
旧3部作(EP4〜6)の様に主人公の成長物語では無い。主人公は居るけど、そこにフォーカスした物語では無く"政治"だったり"共和国そのもの"を1歩引いたスタイルで描かれているように感じる。
なので新3部作、特にEP1は特殊な作風。その楽しみ方はパルパティーンの計画によって変化する共和国の姿に注目する事だろう♪
とは言え、作品の細部への拘りは甘いし。名優揃いなのに演技も不自然だし"駄作"だと言われるのも理解出来る。
『スターウォーズ ジェダイの帰還』
大きく3パートで構成された本作。
①行きて帰りし物語
②原始的民族との交流
③根本的問題の解決
【①行きて帰りし物語】
・目的はハンソロの救出なんだけど、相手はルークの故郷のマフィアのボス!
EP4では名も無き農民だった主人公が外の世界で名を挙げ成長したのがEP5までのストーリー。彼はここで故郷に戻り、成長した力を示す流れです♪
これは古典的な物語の流れを引用していてとても上手い流れだと思う!
『ホビットの冒険』『指輪物語』と最古のファンタジーでも主人公が故郷に戻り、成長した力を示す下りがある。(映画版では本筋に関係無いのでカット)
SWの場合はEP4から"ジャバザハット"の名は登場しており、その住処がルークの故郷と同じ!
特別編のEP4ではジャバが実際にタトゥイーンで登場するけど、それは恐らく後付けだろう。
本作でジャバがタトゥイーンに住む設定は追加されたと考えられる。
ハンの救出は語らなければならない要素。しかし帝国との闘いという物語の軸から外れる。なのでルークの故郷という設定を与え"行きて帰りし物語"要素を取り入れている。
【②原始的民族との交流】
・ここがねぇ、ちょっとグダる。
イウォーク可愛いんですけどね、ストーリー的な面白さが弱い。まずこれまで銀河のトップレベルの戦闘を経験してきたチューイがあんな原始的な罠に引っかかる?笑
ジェダイになったルークまで簡単に縛られているし設定に無理がある。
【③根本的問題の解決】
・EP4でレイア救出を目的としてルークは旅立つ。目的は達成するが物語はデススターの破壊へと進む。
問題の根源であるデススターを破壊しなければレイアを救出したところで平和は訪れない!
しかし本作では更にその先へと進む。
根本的問題の解決は帝国そのものを破壊する事。組織を壊滅させないと脅威は無くならない。現にデススターは再建された訳だから組織が機能している以上、この追いかけっこは永遠に続く事になる。
『デススター再建』がこれを示している。仕事でもそうですよね?問題が起きてから対処するのでは無く、問題が起きないように発生対策を打つ必要がある。
【新パターンのアクション】
(EP4)
●戦闘機、宇宙船
●ライトセイバーによる剣技
(EP5)
●ウォーカーによる地上戦
●銃撃戦
・常に新しいアクション要素を取り入れていた本シリーズ!今回はカーチェイスを導入!
惑星エンドア冒頭のバイクみたいなやつ!今見てもスリルがあって面白い(^^)
【同時に語られるクライマックス】
●エンドアの戦い
・文明のトップと底辺の者同士の戦い!設定は面白いんだけどグダる。
シリーズ通してそうなんだけど、アクションシーンが一歩引いたカットで進む。簡単に言うと第3者目線。そこに主要キャラの感情の動きやストーリーが少ない。
EP1のクライマックスのアクションシーンがまとまったいない!なんて良く言われているけど、それは本作でも同様。
●デススター破壊
・またデススターかよ!と突っ込みたくなる展開ですけど、これがさっき話した『根本的問題の解決』が重要である事を示してもいる。
何より2度繰り返されたこの展開が"SWらしさ"にもなった訳でEP7でも用いられました。
今回はEP4と比べたら遥かにスケールがデカい!しかも管理室で指示を出す提督付き!状況の解説がされるので状況が分かりやすいしキャラ達の緊張を味わえる。
そう考えると、やはりハン&レイア、イウォーク達と帝国軍との戦いシーンは弱い。
●親子対決
・あらゆる事を予期し緻密な計画を遂行してきた皇帝。しかし予想外はベイダーがアナキンに戻る事でした。親子の絆が勝利した瞬間。
毎回レベルの上がるライトセイバー戦も見ものですよね(^^)
ルークはベイダーからレイアの事を口に出され取り乱す。感情の爆発が結局は勝利に導いた!というダークサイドに通じる流れが興味深い!
皮肉的な流れが強調された描き方をしている訳では無いんだけど。
【全ての終わり】
・ここは劇場版よりも特別編以降の再編集された方が好きです!
音楽も特別編の方が良いしナブーが出て来たり新3部作(EP1〜3)を含めた1つのサーガとしてのまとまりを感じる♪
ベイダーの葬儀もグッとくるし、無駄な会話も無いスマートな終わり方だと思う(^^)
『スターウォーズ 帝国の逆襲』
おれはSW(スターウォーズ)ファンというより、映画ファンとしてSWが好きです!レトロな感じがたまりません♪
なので単なる映画ファンのおれにとってはあまり好きでは無い部分もある。そんな名作『帝国の逆襲』を個人的な意見で語ります♪
【前作で構築した世界を広げる】
●新たな惑星、生物の登場
●フォース、ジェダイの設定をより深く
●ライトセイバー バトル
より深い設定を与える事で、更に世界をリアルにしている。
【キャラクターの掘り下げ】
特に主要3人の掘り下げは見事!前作では各キャラの役割に応じた表面的な設定だけだったけど、本作からは、より人間味を与えている。
●主人公ルーク
・修行など努力する様が描かれる。これはスポーツにも関連するから多くの共感を得られる。
前作では"純粋な心を持つ青年"として描かれていたルークに『短気』と短所が加わる。
欠点を見せる事で、より人間味を感じる。また誰もが共感する要素である『我慢/忍耐』に直結するからジェダイやフォースについての説明にもリンスしている。
●ハンとレイア
女子は悪い男に惚れる?
生物学的に女性はより強い子供を産む為に、自分が持っていない遺伝子を好む傾向にあるみたいです。
その本能が心理面にも影響を与えているのであれば、ハンの台詞通り、レイアは『他に悪党が居ないからハンに惚れた』のかも知れない。
現実世界でも少しヤンキーくらいがカッコ良く見えたりするんですけどね!笑
ずっと喧嘩しているように見える2人。この2人のシーンでは、険悪なムードだと誤解を得ないように3POのギャグを導入している。これも雰囲気作りとして上手いやり方!
●ダースベイダー
・マスクを脱いだ後ろ姿が映る。これによって中身は人間である事が分かるし火傷を負ったその肌からは生物としての脆い部分を感じさせます。
このたった数秒間の演出で『私はお前の父親だ』に、よりインパクトをもたらせる事ができる。極悪の象徴であったベイダーに弱き部分、人間味をチラつかせる事でどこか可哀想な存在に思えてくる。
それによって父親である事実がより複雑に感じられる。
【2つのラストに向けた構築】
・中盤で2パートに分かれるストーリー。それぞれがラストに用意されている展開に向けた構成になっている。だから観客は意図された感動や衝撃を得るんです。感情を大きく動かす事が、本作が名作と言われる由縁だろう。
●ダースベイダーが父親
・映画史の中でもトップレベルの衝撃!
なぜなら、善悪の争いを描いているストーリーです。展開はどうであれ、ラストは善が悪に勝つに決まっています。
つまり『ルークがベイダーを倒す』が確実に起きると思われていた。しかしそれを覆す大事件だった訳です。
誰もが疑わなかった大前提を壊した事で、今後の展開が全く分からなくなりました。
父親である事実だけでも衝撃的なのに、シリーズ物としての面白さを最大限に引き出す演出でした!
更にこの件に関してはプロローグから前振りが始まっている!『ベイダーがルークを探している』とある。そしてヨーダとの修行ではベイダーとの対決が暗示される。
更にルークの父親の名前が『アナキン スカイウォーカー』である事が初登場!
より因縁の対決、運命の対決を演出する事で『父親』に衝撃を受けるつくり!
●ラブロマンス
・ずっと仲悪そうで仲良いハンとレイアの姿を描いています。中盤にキスシーンはあるものの、犬猿の仲っぽさを見せる2人。
全編を通して描かれている『前振り』が素晴らしい!ハンが固められるあのシーンでのキス!
最初からイチャイチャしていたら、あの感動は得られない!
更に名台詞『I know』がカッコよすぎる(^^)あらゆる映画の恋愛シーンの中で1番の格好良さだと思っています!
【中間管理職ダースベイダー】
報告し、失敗を罰せられる部下達。怯える姿や、ベイダーを目で追う姿が何とも企業的!
怖い上司が居るとピリピリ感溢れるし、事務所を出るとつい目で追ってしまう。更に報告には凄く気を使う!出張で居ないと気が楽!笑
更に皇帝とベイダーのやり取りシーンがあるから、企業っぽさ、中間管理職っぽさが際立つ。
【悪い点】
●俳優の演技力が低い
・特にハリソンフォードとキャリーフィッシャーの演技は、とてもじゃないけど上手いとは言えない。泣
●雄叫びが煩い
・チューイの雄叫びが何度も何度も繰り返されて、ちょっとウザい。ハンソロが固められる瞬間とか特に。個人的にあまり好きでは無い。
●特別編 以降のCG
・初期版はレトロ感があって最高!
しかし特別編以降に差し替えられたCGは中途半端な時代だから、今見ると逆にクオリティ低く感じてしまう。2000年代のCGよりも模型など実際に存在している物の方が現実感がある。
『スターウォーズ 新たなる希望』
もう今更、本作についてレビューしたところで語り尽くされていますよね(^^)
なので、恐らくあまり言われていない(おれは聞いた事が無い)、おれなりの研究結果をここで話します♪
神の領域だと思う映画がいくつかあるけど、間違えなくその中の1つ!
おれの好きな映画ランキングでも10位以内には確実に入る♪
ストーリーの作りは大好きなシリーズ。
特にEP4のシンプル&ストーリーのスムーズさは素晴らしいと思う!
【キャラクター設定】
・これは有名な話なので今更広げる必要は無いですね♪多くの作品でヒットパターンとして参考にされているし、これまで何度か映画レビューの中で例えとして用いてきました♪
特にルークとハンソロが人間的に真逆なのが素晴らしい!模範としてはルークであるべきなんだけどハンソロに憧れる!分かります?笑
『エンドゲーム 』の自己犠牲を払ったヒーローのトニーももちろんカッコ良いけど『アイアンマン』の女遊び社長トニーに憧れてしまう。笑
【リアルな世界】
・タトゥイーンが砂漠の星にしたのは大正解!ドロイドを初め多くの物が砂で汚れているので生活感があってリアル!
・また、台詞でしか登場しないものがリアルさを生み出している♪
●皇帝、元老院の存在
●ジャバ ザ ハットの存在(特別編以降は登場)
●クローン戦争の歴史
登場しないものが台詞に出てくる事で、世界の広さやこの世界の歴史など、想像力が映画の世界を広げるし、存在をリアルに感じる!
【サントラ】
・特に素晴らしいのはルークが2つの太陽を観ているあのシーン!壮大な音楽がルークの視線の先にある空だけでなく、その先に広がっているであろう壮大な銀河を連想させます♪
【ストーリー】
スマートにまとまったストーリー展開!
青年の成長物語の基本型を築き上げた傑作だと思う!SFなのに古代の神話を参考にしたらしいけど、如何なるジャンルであれ当てはまるストーリー構成の雛型♪
①時代・ジャンルを問わず当てはまる
・例えば、あらすじを現代版に変換してみる。それでも物語として通用する事が分かる。
②新たなる世界へ
・都会(宇宙)へ出たかったルークだけど、彼の性格上、伯父を裏切って家出は出来ない。
伯父母2人の死とルーク自身が帝国に探されている事で旅立ちは強制的になる。
これが上手い!憧れていた世界なんだけど現実世界の小さな柵(ルークに取っては大きい)が彼を縛っていた。その柵が消えた事による強制的な後押しがストーリーのスムーズさにも貢献している。
【ストーリーの黄金比】
上映時間121分は分析してみると大きく4パートある!
①各設定の組立・・25分
②物語を動かす・・30分
③目的達成・・40分
④物語の終結・・25分
①で各キャラの紹介やデススターの設計図、レイアが捕まるなど物語を動かす設定が組まれる。②でルークは故郷を旅立ち、冒険の世界へと放り込まれる。
③で目的であるレイア救出を達成し設定図を反乱軍の基地へ届ける。
そして④が起きる!
要は捕まったから助けた!では根本的な問題の解決には至っていない。ここで見えてきた根本的な問題はデススター!(EP6では更にその先の問題まで掘り下げられるけど)
【黄金比1:2:1】
ルークはフォースを覚醒させ、デススターを破壊しヒーローとなる。ストーリー的にも映像的にもアクションがある③④を1つと
●黄金比1:2:1
これがまとまりがあって見やすいストーリー展開の比率なのかも知れない♪今度、この目線でも映画を観ていきたいと思います(^ ^)
【まとめ】
特にSF好きでは無いし『スターウォーズ』に憧れて育った訳でもありません。
しかし特に旧3部作(EP4〜6)は文学としても優れていると思う。
その理由の1つを知るために、わざわざ上映時間を計測してみました♪ちなみに『エンドゲーム』は3パートが綺麗に1時間ずつでした!
やはり面白い、スムーズな映画を作るにあたってパートの比率は大事なのかも♪
スターウォーズの興奮を感じた
これはスターウォーズではない。
面白い
格好いい