20~30代の方であれば、誰でも一度はテレビゲームをプレイされた経験があるのではないだろうか。 ゲームで遊んだ過去も、昔懐かしい思い出の一つだ。 だが、ゲームをプレイしていると、時として不可思議なバグや設定ミスに直面することがある。 今回は、そんなゲームのバグや設定ミスの中で比較的有名なものを紹介していく。
戻ってこない登場人物「クロノトリガー」
「ドラゴンボール」の漫画家鳥山明、「ドラゴンクエスト」の堀井雄二、「ファイナルファンタジー」の坂口博信ら豪華スタッフによって95年に制作されたRPG「クロノトリガー」は、当時の小中学生の間で大人気となったスーパーファミコンのゲームだ。
プレイステーション、ニンテンドーDS、iPhoneと、現在に至るまで三度もリメイクされているという事実も、ファンの多さを物語っている。
きわめて高い完成度を誇るこのゲームであるが、プレイ中に妙なバグが発生する可能性がある。
物語後半、ある仲間キャラクターが一時的に離脱し、イベントをこなすまで再加入しなくなってしまう。
だが、一定の手順を踏んで条件を満たしてしまうとイベント自体を進めることができなくなり、そのキャラクターは二度と戻ってこなくなってしまうのだ。
厄介なのは、その条件というのが普通にプレイをしている状態でも満たしてしまうほど簡単なものということである。
実際最初のプレイでこのバグが発生し、混乱したプレイヤーも少なくない。
ネットが普及していなかった当時、焦りを感じた人も多かったであろう。
一応、そのキャラクターが不在の状態でもゲーム自体はクリア可能なのだが、意図せずこのような状況に陥ってしまったプレイヤーにとっては腑に落ちないだろう。
なお、このバグは最初のSFC版のみであり、それ以降のバージョンでは修正されているようだ。
対応機種
スーパーファミコン
プレイステーション
(プレイステーション・アーカイブスに収録)
ニンテンドーDS
iPhone、iPad(iOS9.0 以降)
謎の同士討ち「第4次スーパーロボット大戦」
「スーパーロボット大戦」といえば、ロボットアニメの主人公や敵組織が作品の壁を越えて共闘することで有名なシュミレーションゲームシリーズだ。
そんな「スパロボ」のナンバリング4作目、スーパーファミコンで発売された「第4次スーパーロボット大戦」プレイ中に必ず起こる不可思議な現象をご紹介。(画像はPS移植版の「第4次スーパーロボット対戦S」のジャケット)
それが発生するのは、ストーリー後半「包囲網突破」というステージ。
開始直後、もうすぐ敵側の増援部隊が来るということについて説明される。
そしてしばらくすると、説明の通り敵側の部下とされる人物が強力なユニットに乗って救援に現れるのだが、なぜかこのユニットが同士討ちをはじめてしまうのだ。
裏切りなどを示唆する会話は一切なく、まるでそれが暗黙の了解であるかのように仲間を撃破する増援部隊に、意味が分からず唖然としたプレイヤーは多かったようだ。
これはバグではなく、ユニットの識別に関する設定ミスが原因である。
対応機種
スーパーファミコン(仕様、ステージの違いあり)
プレイステーション
(プレイステーション・アーカイブスに収録)
「太閤立志伝5」意地悪すぎる霧隠才蔵
出典:大河ドラマ「真田丸」人気にあやかり、お次は歴史体験ゲーム「太閤立志伝5」PS2版における真田幸村(信繁)絡みの珍現象をご紹介。
数百人以上にも及ぶ登場キャラクターすべてを主人公として選択し、それぞれの歴史を体験することができるこのゲームは、現在でも多くのファンから愛されている。
ゲーム開始時、関ヶ原の合戦から大阪夏の陣を扱った「太平の章」を真田幸村で開始すると、徳川家康に対抗するため真田十勇士を集めるストーリーを遊ぶことができるのだが、その十勇士の一人、忍者の霧隠才蔵を仲間にする際におかしな現象が起こる。
彼に認めてもらうにはあるミニゲームのクリアが前提となるが、それでどれだけ好成績を出したとしても「うーん、まだまだでございますなぁ」と言われてしまい、仲間にすることができない。
一点のミスなく完璧にこなしても同じである。
もちろん、十勇士が全員揃わなければストーリーは進まないので、ゲームの進行は不可能となってしまう。
厄介なのは、この現象が特定の条件下で起こるのではなく「太平の章」真田幸村プレイ中に必ず発生してしまうということだ。
PS2版発売当時、このゲームに関するインターネット掲示板はこのバグでゲームを進めることのできないユーザーの怒りの書き込みによって、ちょっとした「炎上」状態となった。
ツイッターなどのSNSがさかんな現在においてこういった現象が起こっていれば、その炎上具合は更にひどいものとなっていただろう。
幸いにして、ある別の方法(改造の類ではない)でこの現象を避けられることが判明し、騒ぎは沈静化。
現在はこのバグが修正されたバージョンが出回っているので、中古での購入を検討されている方も心配は無用だ。
対応機種
PC(Windowsのみ)
プレイステーション2
プレイステーション・ポータブル
恐怖の必殺技「アークザラッド2」
プレイステーションの名作RPG「アークザラッド」シリーズをご存知だろうか。
「光と音のRPG」というキャッチコピーの通り、当時としては非常にクオリティの高いサウンドやグラフィックをウリにしており、ファンも多かったゲームである。
その中でも2作目「アークザラッド2」はそのストーリーのボリュームやイベントの豊富さからシリーズ最高傑作との呼び声も高いが、実は非常に厄介なバグが潜んでいる。
それは、「イーガ」という仲間キャラクターが「退魔光弾」という技を使用すると、それほど低くない確率でゲームが停止してしまうというものだ。
このゲームはオートセーブではないので、うっかり使ってしまえばそれまでのデーターがすべて吹き飛んでしまう。
もっとも、この技を使わなければクリアできないというバランスでもないので、プレイヤーが使わないように気をつけていれば大丈夫・・・。
と言いたいところなのだが、ストーリー進行中、イーガが必ずこの技を使用するイベントが起こってしまうので、こればかりはどうしようもない。
更に、そのイベントが発生するのはダンジョンのボス戦直前。
もし不幸にもゲームが止まってしまえば、再びダンジョンをやり直すしか方法はなくなる。
それまでに獲得した経験値やアイテムは取り直しだ。
絶対に避けられないこのイベントでの被害を最小限にくい止めるには、ダンジョン内のアイテムをすべて取った後、一旦セーブしに町へ戻る必要がある。
対応機種
プレイステーション
(プレイステーション・アーカイブスに収録)
逆効果な技「ポケットモンスター赤・緑・青・黄」
発売から20年が経過してもなお、世界中で愛されている「ポケットモンスター」シリーズ。
その一作目にあたる「ポケットモンスター赤、青」およびその追加バージョン「ポケットモンスター青、黄(ピカチュウバージョン)」には多数のバグがあり、それを利用したプレイなども有名だが、その中の一つをご紹介。
「ワンリキー」などのかくとうタイプのポケモンが使う技に「きあいだめ」というものがある。
ストーリー終盤におけるボスの一人が頻繁に使用するので、印象に残っているという方も多いだろう。
だが実はこの技、使っても何の意味もない。
それどころか、使えば逆に弱くなってしまう。
このきあいだめは本来、与えるダメージが増加する「きゅうしょに あたった」こうげきが発生する確率を高める技である。
だが、設定ミスにより、使うとむしろ発生確率はさがってしまうのだ。
もっともこの設定ミスは初代の4作品のみで、2作目の「ポケットモンスター金銀クリスタル」以降はまともな効果を得られる技となっている。
対応機種
ゲームボーイ
ニンテンドー3DS(ダウンロード専用)
参考元
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