1996年に放送されていたスーパー戦隊シリーズ第20作品目『激走戦隊カーレンジャー』を覚えているでしょうか? ヒーロー番組とは思えないギャグ要素が多い作品だったため、印象に残ってる方も多いことでしょう! そこで今回は、そんなギャグ要素たっぷりのカーレンジャーの爆笑ストーリーをいくつかご紹介します。
『激走戦隊カーレンジャー』のちょっと変わった設定の数々
出典:amazon『激走戦隊カーレンジャー』には、つい「なんだこれ?」と思ってしまう設定がいくつか存在します。そのおもしろい設定をいくつか紹介していきます。
独特な言い回し
出典:amazonボーゾックは宇宙人ということで、時折「宇宙語」を使います。
例えば、「地球」のことを「チーキュ」、「日本」のことを「ニッポンポン」と言います。
そんなボーゾックは、レッドレーサー・陣内恭介を「猿顔の一般市民」と呼んでいました。
カーレンジャーの5人の中にも独特の言い回しをする人がいて、ブルーレーサー・土門直樹は語尾に必ず「~でございます」と付け丁寧に話します。
グリーンレーサー・上杉実は関西弁で話し、それは変身後も変わりません。
怪人が芋ようかんで巨大化
出典:amazonボーゾックが巨大化する方法もかなり変わったものでした。
これまでの戦隊では、怪人が一度やられた後に敵幹部が現れて巨大化の呪文を唱えたり、巨大化する効果がある粉や液体を浴びて巨大化するというのが一般的でした。
しかし、ボーゾックの場合は「芋長」と呼ばれる老夫婦2人が営んでいる和菓子屋に売っている1本100円の芋ようかんが巨大化するアイテムです。
芋ようかんであれば何でもいいわけではなく、「芋長」の芋ようかんでなければ巨大化しません。
一度、コンビニに売っている芋ようかんを買って食べたところ、なんと縮小化してしまいました。
また、賞味期限切れやカビが生えているものを食べた場合は巨大化に制限時間があり、すぐに元の大きさに戻りました。
敵の女幹部がレッドに恋をする
出典:amazonボーゾックのマドンナ的存在のゾンネットは、なんとレッドレーサーに恋をしてしまいます。陣内恭介ではなく、レッドレーサーの風貌に惚れたのです。
最初は、レッドレーサー=陣内恭介だと知らず、恭介を「猿顔の一般市民」としか思っていませんでした。
しかし時が経つにつれ、レッドレーサーの正体が恭介であると知ります。
ゾンネットはかなりのショックを受けますが、やがて敵味方を超えて相思相愛になりました。
エンディングで交通ルールを教えてくれる
出典:amazon『激走戦隊カーレンジャー』のエンディングテーマが終わり、次回予告が流れます。
ここまではよくある展開ですが、カーレンジャーの場合は、次回予告の後に週替わりで登場人物が交通安全を促すセリフを言い、子供たちに交通安全の大切さを説くコーナーがありました。
例えば、
「夏休みは車に気をつけて元気よく遊ぼう!」
「歩道の無い道は、端っこの方を歩こう!」
「道路を渡るときは、右見て左見て、もう一回右を確認だ!」
といった当たり前のことではありますが、とても大事なことをカーレンジャーは教えてくれました。
追加戦士は“単身赴任”
出典:amazon1990年代の戦隊シリーズから定番になった5人の正規メンバーとは違い、物語の中盤頃から登場するいわゆる「6人目の戦士」。
カーレンジャーにも、「シグナルマン」という追加戦士がいました。
追加戦士というと、
「永い眠りから覚めた伝説の勇者」や、
「正規メンバーたちよりも強い戦士」
といったイメージがあるかと思います。
しかし、シグナルマンの場合は元々宇宙警察で、地球には単身赴任でやってきました。しかも妻と子供がいる既婚者で、戦闘能力もカーレンジャーとさほど変わりません。
追加戦士史上初の妻子持ちで、単身赴任が目的のヒーローという設定は斬新でしたね。
“野生の車”の存在
出典:amazon「野生の車って何?」と思った方も多いと思います。
これは、宇宙人ならだれでも知っている天の川に伝わる伝説の2台の車のことで、見た目は普通の乗用車です。
野生の車は自分の意思を持っていて、れっきとした生命体です。
宇宙にいるときは誰かに運転されることが嫌いでしたが、地球に降り立った後は、レッドレーサーとブルーレーサーに心を開きカーレンジャーの仲間になりました。
ちなみに野生の車は外車が元になっているため2台とも左ハンドルになっています。
『激走戦隊カーレンジャー』爆笑名場面集
出典:amazonここからは、『激走戦隊カーレンジャー』の爆笑名場面を紹介していきます!
子供の運動会があるからと一度宇宙へ帰還
出典:amazon宇宙に妻と子供を残して地球に単身赴任でやって来たシグナルマン。宇宙警察としての一面を持つ一方で、時折父親の一面を覗かせます。
第36話「さらば信号野郎!」にて、シグナルマンは宇宙に住む愛息・シグタロウから一通の手紙を貰います。
その手紙には「学校の運動会で二人三脚をシグナルマンとしたいから見に来てほしい」という内容が書かれていました。
するとシグナルマンは数日間仕事を休み、愛息との約束を果たすために宇宙へ帰還しました。
痩せない原因が怪人にあると勘違いしてフルボッコ
出典:amazon第11話「怒りの重量オーバー」にて、ピンクレーサー・八神洋子は、とある店で水着を発見し試着してみることに…。すると、少しぽっちゃりな体型が気になりダイエットを決意します!
しかし一向に体重が減りません。ちょうどその頃、街中の色々な数字を操るボーゾックが出現。
洋子は、自分の体重が減らないのはボーゾックのせいだと思い込みます。そして、怒り狂った洋子は、ほぼ一人でボーゾックを倒します。
街中の数字が元に戻り、洋子も体重が減ったと確信し体重計に乗ります。しかし、体重が全く変わっていません。
洋子の体重が変わっていないのはボーゾックのせいではなく、単に洋子の頑張りが足りなかっただけでした…。
食当たりでラスボスを弱らせた
出典:amazonラスボスである暴走皇帝エグゾスは、物語中盤頃までは地球征服をボーゾックに任せ、自分は静かに見ているだけでした。
しかし、ボーゾックが一向に地球征服を果たせないことに苛立ちが募り、ついにエグゾス自らカーレンジャーを倒して地球征服をしようと動き出します。
カーレンジャーは、エグゾスの圧倒的な戦闘能力を前に、手も足も出ず追い込まれます。
普通の戦隊であれば、絶体絶命のところから5人がパワーアップして敵を倒すという展開になりますが、カーレンジャーはとんでもない方法でエグゾスを倒そうとします。
それが、エグゾスを食当たりにさせて弱らすという方法でした。
これが見事上手くいき、カーレンジャーを圧倒していたはずのエグゾスはみるみる弱体化します。カーレンジャーは無事エグゾスを倒すのでした。
ラスボスとしてはかなり愚かな最期になりました。しかし、これこそがギャグ要素満載のカーレンジャーを象徴しています。
完成した武器を誤って北海道へ発送
出典:amazonカーレンジャーの5人が務める自動車工場「ペガサス」の北海道に住むお客さんに初孫が生まれたことを知り、お祝いにゆりかごを送ることにした5人。発送して数日が経ち、ペガサスにゆりかごが残っていることに気が付きます。
実は、ゆりかごだと思って送った箱の中身は、5人が苦労して作った新必殺武器「ギガーブースター」でした。
間違って送った犯人はグリーンレーサー・上杉実。本来渡すはずだったゆりかごを持って、すぐに北海道へ向かいギガブースターを取りに行きました。
自分たちで新しい武器を開発するというのは戦隊ではよくあること。しかし、その先の展開として間違って北海道に送ったというのは斬新でした。
敵の戦隊に主題歌が付けられる
出典:amazonたった1話だけ登場してすぐ倒されたボーゾックの戦隊「暴走戦隊ゾクレンジャー」。
これまでの戦隊にも、敵の戦隊というのは度々登場しましたが、ゾクレンジャーにはこれまでの敵の戦隊にはなかった「あるもの」がありました。
それが、「主題歌」です。
敵の戦隊としては異例の主題歌が付けられたゾクレンジャー。実はこの曲、カーレンジャーの主題歌と同様にカラオケで歌えます。
興味がある方は是非カラオケで歌ってみてはいかがでしょうか?
参考元
- ・参照リンク:スーパー戦隊百科:激走戦隊カーレンジャー
- ・スーパー戦隊 Official Mook 21世紀 vol.0 41大スーパー戦隊集結!講談社
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