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2019/04/08
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恋した相手は〇〇〇!?【ロリヰタ。】嶽本 野ばら

この小説の主人公はちょっと変わった小説家の男性と、やっぱりちょっと変わったモデルの女のコ。偶然から出会った二人は惹かれあっていくけれど、彼女の「正体」が周りにバレて……。

目次

・ロリコンって、言うな!

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ロリータを愛する主人公(男性)。
 
と書くとアブナイですが、彼が好きなのはロリータファッションのロリータ。ロリータファッションに興奮する! というわけでもなく、純粋にファッションとして好きなだけです。

そしてファッションとして好きなので、自分でもロリータ服を着用します。男性だけど。
ということで、主人公は非常に誤解されやすい男性です。ロリコンじゃないと弁解し、女装癖もないと弁解し、なんだか弁解ばかりのスタートを切る物語です。

この主人公は小説家。ですがロリータファッションに造詣が深いということで、その手の取材を受けることもあります。今日もお気に入りのロリータ服でばっちり決めて、撮影およびインタビュー。

それが終わってふうやれやれとスタジオを出ると、隣のスタジオで何やらもめている様子。女のコの抗議の悲鳴が聞こえます。

「だって、違うんです!」

・こんなのロリータじゃない!

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見てみると、知り合いの編集者とカメラマンが難しい顔をしています。モデルの女の子はロリータファッションに身を包んでいるのですが、本来この雑誌はロリータとは縁もゆかりもない女性誌のはず。

どうも実験的に特集を組むことになったらしいのですが、なにぶん触れないジャンルゆえ、スタッフ一同勝手がわからず困り果てているとのこと。

しかもモデルの女の子がこれじゃ違うと騒ぎ出し――というのがこれまでの流れの様子。

都合の良いことに、主人公はロリータの専門家。ちょっと彼女のコーディネートを弄らせてくれと申し出て、女のコをメイクルームに連れていきます。

・ロリータ服の、王子たま

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二人きりになったところで聞きだせば、モデルのコもロリータファッションは初めてだったとのこと。

けれど憧れはありました。彼女の「憧れのロリータ」と、自分が今着ている「お仕着せのロリータ」の差異は、言葉でうまく説明できるものではありませんでした。それゆえに、スタッフとの口論にまで発展してしまったのです。

主人公は自分の私物や、スタジオにあった予備の衣装を巧みに使い、彼女を「憧れのロリータ」に仕立て上げました。

撮影は順調に進み、女のコも感動。主人公と連絡先の交換をします。普通の恋愛小説ならば、ここから交際が始まるところなのですが――主人公も変わっているなら、女のコもちょっと変。

大学生くらいの年齢に見えるのに、カジュアルを通り越してキッチュな私服。なんだか舌っ足らずな話し方。
極めつけは、主人公に届いたお礼のメール。

「今日は王子たまのおかげで、素敵なロリヰタ、できました」

なぜ「王子」なのか、そのうえなぜ「王子様」ではなく「王子たま」なのか? よくわからないままに、彼女に返信する主人公でした。

・王子たまと一緒に

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一風変わった出会いをきっかけに、彼女と「王子たま」は時々会うようになります。彼女がモデルの仕事で東京に出てくるときに、「王子たま」に連絡をくれるという寸法。

彼女の普通らしからぬところは、行動を共にするようになってますます顕著になっていきます。

もう名前を知っているはずなのに主人公のことを「王子たま」と呼ぶし、おしゃれなバーラウンジに誘えばお酒が飲めないからって、マクドナルドに行きたがるし、一緒にホテルに泊まって、主人公がムフフな期待を抱いていても、結局寝るまでトランプで遊ぶ羽目になるし……。
 
こんな女性には、匙を投げる男性も少なくないことでしょう。しかし主人公は、自分もエキセントリックな人物であるが故か、彼女に惹かれていきます。

風変りながらも楽しい交際を続ける二人でしたが、あるところから彼女の「正体」が明るみに出て、事態は思わぬ方向に転がっていきます。

参考元

  • ・ロリヰタ。新潮社

当社は、本記事に起因して利用者に生じたあらゆる行動・損害について一切の責任を負うものではありません。 本記事を用いて行う行動に関する判断・決定は、利用者本人の責任において行っていただきますようお願いいたします。

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