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出典:amazon

2019/04/22
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"アンドロイドは電気羊の夢を見るか?"SF名作の予感がする作品「ORIGIN」

物語に登場するヒーローの多くは、人並み外れた優れた能力を持ちながら、それを隠しつつ一般社会で生活をしています。 それは、一般から外れた自分自身の存在が「異端」であり、存在を知られると色々なアクシデントに巻き込まれるからでもあります。 もし、そんな物語の主人公が「人間以外」であったとしたら? 今回はそんな物語、「ORIGIN」をご紹介します。

目次

●あらすじ

西暦2048年、舞台は日本。
科学が進み、ロボットや自動走行車などの応用機器が市販されている未来。
その世界では、すでに「"人間ではない物"も存在する」と囁かれている。

そんな未来社会で、ロボットの人口筋肉材料は黄金よりも価値があると言われている。
その材料が裏取引されていると言う、「上海組」へ情報を持ち込んだ「欣太(ごんた)」は、彼らと共にその材料を略奪しようと取引現場へ押し込む。

出典:

だが、それは"人間ではない物"をおびき寄せる為に「欣太」が仕組んだ「罠」だった。
そして、罠にはまった"人間ではない物"は、材料を横取りしようと「上海組」のメンバーを虐殺し始める。
それは人間と寸分違わぬ姿に製作され、思考し自立して活動するロボットだった。

●「異端」でありながら「平凡」を望む主人公

人よりも優れた身体的能力と情報処理能力、しかし感情や思想を持たないロボット「オリジン」が主人公です。
彼は、人間として生活して行くことを選択します。

物語の舞台は、まだ、人間と同じ「考える」人工知能が存在しない(筈の)世界。
そんな中、自己を認識して未来を予測・予定して行動するロボットは異端です。
もし「オリジン」の存在が人間達に知られれば、研究対象として分解され研究材料となってしまうでしょう。
しかし、「オリジン」はそうした危険性を回避する為、人間として生活する事を自ら「選択」した訳ではありません。
実は自分を製作した「博士」の遺言に従っているだけです。

出典:

しかし、いかに人間社会に溶け込み、目立たずに生活してゆくのか?
本作品の面白さは、それに悪戦苦闘する「オリジン」の姿にあります。
日々の生活費(自分の修理代や開発費)に苦慮し、会社の同僚達に自分の正体を隠して日常生活を送る姿。
そうして静かに波風立てずに生活している筈の「オリジン」、そんな彼の非凡な才能を感じて関わろうとする人々。

そして、同じ「博士」によって製作され、敵対する関係となったロボット達。
「乾(ケン)」と呼ばれるリーダーを筆頭に8体のロボットが存在します。同族でありながら、敵対する事となったロボット達ですが、彼らも何らかの目的が存在する様子です。

また、彼らと「オリジン」との戦いや、恨みや怒りを持たず合理的な思考を持つロボット同士です。
ですから、今後の関係性も大きく変化する事も考えられます。

●主人公は作者「Boichi(ぼういち)」自身

単行本のあとがきを見ると、本作品「ORIGIN」は、かなり前から構想していた作品であると記しています。

巻末には、登場した小道具に関する説明が添付され、細かい設定がされている事に驚かされます。

最近では外国の作者が作品をボチボチと発表してきていますが、日本のマンガ出版は、まだまだ閉鎖的です。
そんな中、韓国という近しい国とはいえ、マンガを発表している「Boichi」氏の姿は、本作品の主人公「オリジン」と重なります。

作者の「Boichi(ぼういち)」は、韓国出身の男性です。
元々は韓国で執筆活動をしていた人物で、2004年から日本でも作品を発表しています。
現在(2017年)では、少年ジャンプに「Dr.STONE」の作画を担当しています。

異国で執筆活動を続ける「Boichi」氏が描く、異邦人「オリジン」の姿には、得も言われぬ侘しさと孤独な雰囲気がにじみ出ています。

人間社会は、韓国人の作者から見た「日本社会」
風土も文化も似ているが違う世界「日本」と「韓国」を「ロボット」と「人間」として表現しています。
そして、その狭間で生きる「オリジン」は、ふたつの世界を理解して折り合いをつける事を望みます。

更には、その世界で大企業AEE社へ入社しながらも、能力を隠して平凡な生活を営む「オリジン」の姿。
この姿は、日本の漫画業界で最大手の「集英社」、少年ジャンプで作画をしている作者とオーバーラップします。

最後に

出典:

敵対ロボット集団のリーダー「乾(ケン)」の目的
人間として隠れた生活を続ける「オリジン」の今後
大企業AEE社と彼らロボットの関係と因縁

物語はまだ始まったばかり、今後の展開が非常に気になる作品です。

参考元

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