アトラスゲームの大人気シリーズ『ペルソナ』。『女神転生』を原点に持つこのシリーズは、それを知る人も知らない人をも魅了する作品です。そんな人気ゲームを原作としたアニメ『ペルソナ4』もまた、完成度の高いアニメとして高評価されています。そこでこの記事では『ペルソナ4』のあらすじをご紹介していきます!
2008年7月にプレイステーション2ソフトとしてリリースされた『ペルソナ4』は、2011年にテレビアニメ化され、そちらもゲーム同様人気を博しました。
テレビアニメ版でも、原作ゲームと同じ演出が採用されており、ゲームファンも納得な仕上がりになっています。
そして、『ペルソナ4』の続編のゲーム版がリリースされた後に『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』や『ペルソナ5』も続々とアニメ化され、それらも高い人気を誇っています。
今回は、アニメ化の初作である『ペルソナ4』のあらすじについて、ネタバレ込みで紹介していきます。
『ペルソナ4』の舞台って、どんな世界?
本作の舞台はある田舎町、八十稲羽(やそいなば)。
何の変哲もない田舎町に、ショッピングセンタージュネスが進出し、やっと都会の波が及び始めた、現代的な世界観を持つそんな町が物語の舞台です。
2011年4月11日。両親が仕事の都合で海外に出張し、一人日本に残された主人公・鳴上悠(なるかみゆう)は、この八十稲羽に住む母方の叔父・堂島(どうじま)の家に居候することになりました。
彼の転入した八十神高校では、「雨の夜、午前零時に真っ暗なテレビで自分の顔を見つめると、別の人が映る」と言う「マヨナカテレビ」の噂がまことしやかに囁かれています。
なかには、そのテレビに映る人物は運命の相手だと吹聴する学生もちらほら。
この作品は、そんな学生たちの間で噂になっている「マヨナカテレビ」を発端とした物語です。
『ペルソナ4』あらすじ① マヨナカテレビへ侵入
転校早々、教室は「マヨナカテレビ」の噂でもちきりでした。
悠はクラスメイトの天城雪子と里中千枝から、「市議会議員秘書の生田目との不倫でクビになったアナウンサーがこの町に来ているらしい」という噂とともにマヨナカテレビの話を聞きます。
3人で下校していると、ある通りにパトカーが留まっているのに気づきます。
殺人事件のようでしたが、刑事である堂島に諭され、3人はその場を後にします。
翌朝報道されていたのは、噂のアナウンサー山野真由美の訃報でした。
昨日の事件の被害者として、彼女は報道されていたのです。
一変して教室は昨日の事件の話題で賑わっていました。
悠は一連の出来事で花村陽介、雪子、千枝と仲良くなります。
今夜は雨。悠はふと、マヨナカテレビの噂を検証してみます。
すると、午前零時に真っ暗なテレビが光を帯び始めます。映し出された画面には女性の姿が。
おもむろに手を伸ばす悠ですが、なんと腕が画面に吸い込まれたのです。
翌朝、このことをクラスメイトの陽介に伝えますが、半信半疑の様子。
同じくクラスメイトの千枝も引き連れ、ジュネスの家電コーナーで実証することになったのです。
そこでもやはり悠の手はテレビに吸い込まれてしまいます。
慌てふためく陽介と千枝、結局3人はテレビの中へと落ちてしまうのでした。
テレビの中はスタジオのような風景が広がっていました。
そして、濃い霧も立ち込めています。
3人は当てもなくテレビの中の世界を放浪しますが、たどり着いた先はアパートの一室らしき場所でした。
そこには演歌歌手・柊みすずの顔が切り取られたポスターが壁に貼られており、部屋の中央には首吊り台が。
ここは生田目の不倫相手、山野の部屋なのでは?
異様なその部屋を後にする3人は、もといた広場まで戻ってきました。
そこで、妙な着ぐるみと出くわします。その着ぐるみは自分を「クマ」と名乗りました。
クマはここに人間がいることを訝しがりましたが、問答無用で3人を元の世界に押し戻します。
気が付くと、3人は元居たジュネスの家電コーナーに戻っていたのでした。
『ペルソナ4』あらすじ② 自分の影との対峙
翌朝のニュースで再び殺人事件の報せが入ります。
被害者は陽介が密かに思いを寄せる先輩・小西早紀でした。
あまりにも唐突な出来事に戸惑いを隠せず、陽介はあのテレビの世界が関係しているのでは、と推測します。
千枝は激昂する陽介を引き留めますが、陽介は悠とともに再びテレビの世界へと向かうのでした。
相変わらず、降り立った場所はスタジオのような広場でした。
クマと再会を果たした悠と陽介。
クマは、最近こちらの世界に人が落ちてきて困っていると言います。
そこで陽介は、自分の推理が正しいことを確信します。
殺人事件の被害者の2人は、こちらの世界に落とされて、殺害されていたのです。
犯人を見つけたい陽介たちと、この世界に平穏を取り戻したいクマ。
利害が一致した双方は、ここから行動をともにします。
クマの鼻を頼りに、テレビの世界を歩き続ける一行がたどり着いたのは、稲羽中央通り商店街そっくりの場所でした。
現実と寸分の狂いの無いそこに、小西先輩の実家、小西酒店がありました。
そこへ向かおうとする一行に、異形の怪物が襲い掛かります。
「シャドウ」と呼ばれるそれに取り囲まれ、絶体絶命! その瞬間、悠の脳裏に声が響き渡ります。
「我は汝、汝は我」
知らぬうちに手にしていたタロットカード。
それを握りつぶすように、悠は自身のペルソナを発現させ、見事シャドウを撃退したのでした。
小西酒店に入ると、妙な声がこだまします。
その声は、どこか小西先輩を侮蔑するような口ぶりでした。
戸惑う一行の前に、小西先輩が姿を現します。
しかし彼女は、陽介の知る小西早紀ではありませんでした。
次々に陽介の心を抉るような発言を連発する小西先輩。
最後には、うなだれる陽介の前に、陽介とそっくりの人物まで現れ、陽介自身を憐れみ始めます。
それの口から放たれる言葉はすべて、陽介自身が認めなくないようなものばかりでした。
感極まり、彼の発言を必死に否定する陽介ですが、逆にそれは喜びの雄叫びを上げ、たちまち異形の化け物へと変化していったのです。
悠は先ほど獲得したペルソナで、何とかもう一人の陽介を撃退します。
頑なにそれを否定する陽介でしたが、クマの諭しもあってようやくもう一人の自分を認めることが出来ました。
そして、ついに陽介もペルソナ・ジライヤを獲得したのです。
広場に戻り、一行は状況を整理します。
このテレビの世界には、シャドウと言うものが跋扈しており、これはヒトの心の暗部から生まれた本能のようなもの。
テレビの中に入ると、先ほどのようにもう一人の自分と対峙することになります。
シャドウを受け入れることが出来れば力として使役できますが、もし出来なければシャドウが活性化する際に取り殺されてしまうのです。
シャドウが活性化するのは、現実世界で霧が発生する日。テレビの中では逆に霧が晴れる日でした。
『ペルソナ4』あらすじ③ 雪子の失踪と千枝の影
テレビで雪子の実家の温泉旅館が取り上げられてからと言うもの、マヨナカテレビには着物の女性が映るようになりました。
そして数日後、その姿は雪子だと判別できるほどに鮮明になっていったのです。
ドレス姿でバラエティ番組のタレントのようなふるまいをする彼女は、現実の雪子とはかけ離れた印象でした。
それを境に、雪子は失踪してしまいます。
悠、陽介、千枝は再びテレビの中に入り、雪子救出を計画します。
その道中で現れたのは、千枝の影でした。
才色兼備の雪子が自分に心を開き頼られることで、ある種の優越感を感じていたことを暴露し、ついには千枝はその影を拒絶します。
陽介、悠はペルソナでこれを迎撃し、千枝は仲間の助けもあってようやく自身のペルソナ・トモエを手に入れるのでした。
こうして、悠・陽介・千枝・クマの結束は固くなっていきました。
彼らは「自称特別捜査隊(特捜隊)」と名乗りを上げ、マヨナカテレビ関係の事件を解決すべく立ち上がったのです。
再びテレビの世界に入る一行。
城のような内部の最深部には、捉えられた雪子と雪子の影が待ち構えていました。
雪子の影は自身を「籠の中の鳥」と揶揄します。
旅館の跡継ぎ女将という決められた将来に漠然とした不安を抱き、ついにはその状況から連れ出してくれる王子様のような存在を待ち焦がれていたのでした。
同じように自分の抑圧した意識を暴露され、必死に否定する雪子を尻目に、雪子の影は高らかに笑いながら怪物へと姿を変えます。
悠、陽介、千枝は辛くも雪子のシャドウを撃退したのでした。
そして、雪子自身もペルソナ・コノハナサクヤを手に入れ特捜隊に仲間入りします。
『ペルソナ4』あらすじ④ 次々に襲われる被害者たち
いくらか時は過ぎ、次にマヨナカテレビに映し出されたのは、悠たちの後輩である巽完二でした。
そしてそこに出現していたのは、ふんどし一丁で同性愛者を匂わす、完二を脚色したキャラクターです。
陽介は地雷を踏みそうなダンジョンに尻込みしますが、完二を助けるためということで探索を開始しました。
最深部にたどり着くと、そこにはさらわれた完二と、完二の影が対峙していました。
一行は暴走したシャドウを殲滅、完二は晴れて自身のペルソナ・タケミカヅチを獲得し、特捜隊への仲間入りを果たします。
次にマヨナカテレビに人物が映ったのは、アイドル久慈川りせが休業宣言をしてからでした。
彼女がアイドルを休業し、祖母の住むこの町へ来るらしいという噂が立ち昇り始めます。
その後久慈川が失踪し、やはり今まで同様にりせを脚色した影がマヨナカテレビに映し出されました。
特捜隊はりせ救出に乗り出し、ダンジョンの最深部でりせ本人とその影を発見しますが、影には全く歯が立ちません。
クマが身を挺して一行を守り、りせは自身の力・ヒミコを手に入れたのでした。
しかし、アイドルであるりせはあくまでも偶像、本当の自分は何処にも無い。その言葉が、クマの不安を増長させたのです。
クマはアメノサギリの干渉を受けたシャドウを発現してしまいます。
特捜隊は連戦辛くも、クマのシャドウを撃退し、ついにはクマも自身のペルソナ・キントキドウジを手に入れたのでした。
そして、クマは現実世界においてヒト型の姿を獲得したのです。
『ペルソナ4』あらすじ⑤ 再び起こる殺人事件
そんなある日、村では3人目の殺人事件の犠牲者が現れました。
その被害者は、悠たちの担任である諸岡金四郎でした。
発見された状況は、今までの被害者のものと似てはいますが、共通点は見られませんでした。
クマも、テレビの中には誰も入った形跡はないと訝ります。
特捜部は諸岡金四郎は現実の世界で殺害されたものと結論付けました。
そして、諸岡殺害の犯人はテレビの中へと逃げ込みます。彼の名は久保美津雄。
世間の注目を集めるために殺人を犯し、そしてその目的のためにテレビの世界に逃げ込み、警察を翻弄します。
美津雄を追い、特捜隊がたどり着いたのは、ドットで形作られたゲームのようなダンジョンでした。
そして、その奥では美津雄と彼の影が対峙していました。
美津雄の影は悠を空っぽな闇に取り込み苦しめましたが、仲間との絆を思い出し見事影を撃退したのです。
それでもなお、美津雄は自分の影を認めませんでした。
それどころか自分を連続殺人犯だと偽り、嘘と虚飾で塗り固められた本人を見捨てるように、シャドウは跡形もなく消滅してしまったのです。
美津雄の逮捕により、テレビの世界に再び平和が訪れると思われました。
しかし、これに違和感を唱えた人物が現れます。その人物は、探偵王子こと白鐘直斗。
彼は独占インタビューでその推理を唱えて見せたのでした。
そして、次にマヨナカテレビに写し出されたのは、一世を風靡する探偵王子・白鐘直斗でした。
やはりそこで登場するのは直斗の影であり、直斗の心の影を誇張表現したシャドウそのものだったのです。
特捜隊は直斗の心が作り出した、秘密基地の奥へと進んでいきます。
最奥で待ち構えていた直斗の影は、自身が子どもであること、女性であることのコンプレックスを直斗本人の前でひけらかして見せます。
シャドウの狙い通り、直斗はそれを否定し、シャドウは暴走を始めました。
特捜隊はそれを退け、直斗は自身の力・スクナヒコナを獲得したのでした。
『ペルソナ4』あらすじ⑥ 妹・菜々子の連れ去り
今回、マヨナカテレビに映った人物像はいつにもまして不鮮明でした。
めぼしいニュースもなく、被害者の特定に難航する特捜隊のメンバーたち。
そんな折に、不審な手紙が悠宛てに届き、それを堂島に発見されてしまいます。
堂島とともに、署へと連行される悠。妹の菜々子は自宅に取り残されました。
観念した悠は刑事である足立の取り調べに負け、テレビの中の世界について話します。
しかし、足立には信じてもらえませんでした。
一人取り残された取調室で、マヨナカテレビに映った菜々子の姿に愕然するのとほぼ同じく、特捜隊一同が押しかけ、菜々子が行方不明になったと騒ぎ立てます。
マヨナカテレビに菜々子が映ったのは、学校を訪問したとある政治家のインタビューに、菜々子が答えていたからでした。
家には誰かが押し入った様子は無く、菜々子が家の扉を開けたものと推理されました。
足立の助言から、実家の運送業を営む生田目が犯人の目星として浮かび、激昂した堂島は単身捜索に向かいます。
堂島が生田目を追い詰めますが、堂島は負傷、生田目は菜々子を連れてテレビの中へと逃げおおせたのでした。
彼の残した日記には、これまでの犯行の詳細がしっかりと残されていました。
特捜隊がテレビの中に入ると、そこは雲の上の天国のようなダンジョンでした。
時折聞こえてくる菜々子の声から、ここが幼くして母を亡くした菜々子自身の心象風景だと判ります。
その奥で、特捜隊は生田目と菜々子に対峙します。
生田目の隙を突いて菜々子を救出する特捜隊でしたが、生田目は怪物へと変貌しました。
味方の同士討ちを誘うなど、激闘を強いられましたがこれを撃退した時、生田目と菜々子は意識不明のため病院に搬送されます。
『ペルソナ4』あらすじ⑧ ついに現れた真犯人
テレビの件を立証できず、生田目の犯罪を決定づけることもできないまま立件すら危うくなってしまう中、街は晴れない霧に包まれるようになりました。
そのせいで体調を崩す人も増加する一方です。
そして、意識がなくなっていた菜々子の体力も限界に近づきつつありました。
特捜隊はなすすべなく心電図モニターの音を聞いているだけでしたが、ある時同じ病院に搬送された生田目の元へと殺意を胸に向かいます。
当の生田目は、うずくまり小さく震えていました。
テレビの向こうでは、生田目のシャドウが「救済」を続けると言い、特捜隊を挑発するのですが、すんでのところでそれをかわし、一同は部屋を後にします。
特捜隊は、脅迫状の文面に違和感があったため、生田目意外に真犯人がいるのではないかと捜索を続けていました。
そして、真犯人は別にいる、そう思いとどまった一行は再び生田目に話を聞くことにします。
推理の通り、生田目は真犯人ではなく、山野アナと小西早紀の殺害には、彼は関与していませんでした。
なんと真犯人は、堂島の部下で皆もよく知る、足立透だったのです。
足立はテレビの中に逃げ、稲羽市そのものを創り上げます。
特捜隊は足立のもとにたどり着きますが、足立は悠が使役していたイザナギとよく似たペルソナ・マガツイザナギを所有していました。
激闘の末、足立を倒すことに成功しますが、足立は不穏な事実を口にしました。
「もうすぐこの世界と現実世界が、霧に閉ざされシャドウだけの世界に成り代わる」と。
『ペルソナ4』あらすじ⑨ 世界は霧に包まれる
不吉な言葉を冷たく言い放った足立には、アメノサギリが憑りついていました。
アメノサギリが言うには「この世界は人の見たいもの、欲望が具現化する世界。アメノサギリは人の意を導く役割を担い、人の望んだ破滅願望を具現化しようとしている」ということでした。
テレビの中の世界は、人の心の内にある、無意識の海に生まれた「虚ろの森」そのもの。
姿を変えたアメノサギリは、巨大な目玉にとげの生えた異様な怪物に成り果てました。
特捜隊はアメノサギリの猛攻をしのぎ、なんとかこれを撃退したのでした。
こうして、テレビの世界から戻った一行の頭上には、青空が広がりすっかり霧は晴れていました。
かくして、マヨナカテレビを発端とした一連の事件はこうして終息したのです。
『ペルソナ4』あらすじ⑩ 本当の黒幕
出典:amazon事件解決後、菜々子は奇跡的に回復し、クリスマスが訪れるころには一時退院できるほどになっていました。
さらに時は流れて、悠がとうとう都会に帰る日が訪れます。
全員が集まったジュネスのフードコートで、思い出話に花が咲くなか、千枝が言いました。
ほかのメンバーはアメノサギリから虚ろの森を渡り歩く力を授けられた、でも、悠はなぜ何もしないうちからテレビに入れたのか。
逡巡する悠。八十稲羽に越してきた日、自分の身に何が起きたかを思い返します。
それは何の変哲もないことでした。彼は街角のガソリンスタンドに訪れます。
そこにいたスタッフに声をかける悠。そのスタッフこそが、今回の芯の黒幕だったのです。
本性を現した、黒幕であるイザナミは姿を消しました。
特捜隊を集めて、テレビの中へと入る悠。
そこは日本神話にある、黄泉平坂が奈落へと続いていました。
最奥にて、イザナミは一行を待ち受けていました。
イザナミは街の外から来た人間を選別し、それぞれに力を与えたのです。
それが、生田目、足立、悠の3人でした。
彼女は、外部からやって来た住人に虚無・希望・絶望の力を授け、それらがどのように立ち回るかを傍観していました。
それが虚無=足立、絶望=生田目、希望=悠という人選だったのです。
イザナミは彼らにペルソナ能力と、虚ろの森へと立ち入る力を授けました。
ある者は私利私欲のためにその力を行使し、ある者は虚飾の中でも必死に人助けをしていると思い込み、ある者は一つ一つ謎を解き、真相へとたどり着いたのでした。
イザナミは伊邪那美大神となって悠たちに襲い掛かります。
しかも、特捜隊がどんなにダメージを与えてもまるで効いている気配がありません。
イザナミは神話にある「幾千の呪言」で特捜隊メンバーを次々と闇に葬ってゆきます。
その時、悠の頭にこれまで築いてきた絆を持つ人々の声が聞こえてきました。
みんなの絆が一つに集まり、悠のペルソナ「イザナギ」が「伊邪那岐大神」に転生します。
そして、神話の通りに「幾万の真言」をもって伊邪那岐大神の呪言を破って見せたのでした。
イザナミは最後に、「人の子よ、見事なり」と呟き闇に掻き消えたのでした。
彼女は最後まで、傍観者だったのです。
ついにテレビの中の世界の霧も晴れる時が訪れます。そこは風光明媚な風景が広がる桃源郷の様でした。
こうして、八十稲羽のマヨナカテレビを発端とした事件は、本当の意味で解決したのです。
『ペルソナ4』まとめ
ペルソナ4のあらすじをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
本作は、「シャドウ」と呼ばれる邪悪な存在との戦いを描きつつも、主人公たちの日常も描かれており、さまざまな方面から楽しめる作品となっています。
また、「シャドウ」は登場人物たちが抱えている悩みやコンプレックスなどを表出させる存在でもあり、それを認めることによってペルソナを手に入れることができるという設定です。
個々が抱えるネガティブな部分は、観ている人たちにとっても身に覚えがあることが多く、感情移入もしやすいストーリーとなっています。
ゲームはやったことはあるけれど、アニメを観たことはない方、両方とも知らなかったという方にも楽しめる内容となっていますので、ぜひご覧になってみてください。
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