怪盗キッドのキザなセリフをもっと聞きたい！『名探偵コナン』怪盗キッドを徹底解説！

キザなセリフが似合う男「怪盗キッド」とは？

最近は名探偵コナンの映画でも大活躍の怪盗キッド。彼は一体、どんな男性なのでしょうか。まずは彼が登場する時の「お約束」になっているセリフやアイテム、呼び名の由来をご紹介します。

怪盗キッドが登場すると必ずキザなセリフが聞ける！

怪盗キッドが登場するシーンのセリフとして印象的なのは女の子を相手にするときの「お嬢さん」と「Ladies and gentlemen!」と観客に呼びかける言葉ではないでしょうか。

例えば「劇場版名探偵コナン 世紀末の魔術師」から歩美ちゃんとキッドの会話がこちら。キッドがコナン映画に初登場したシーンです。

「あなた誰？ドラキュラさん？」
「飛び続けるのに疲れて羽を休めていた、ただの魔法使いですよ。（手をとってキス＆ウィンク）お嬢さん」

これ以降も怪盗キッドとして未婚の女性に話しかけるときは必ず「お嬢さん」と呼びかけています。もう一つよく出てくるセリフは「Ladies and gentlemen!」です。テレビアニメ356話　怪盗キッドの驚異空中歩行からこちらを。

「Ladies and gentlemen!　今宵の前夜祭…我が肢体が繰り出す奇跡を…とくとご覧あれ」

最近の映画やテレビアニメでは「Ladies and gentlemen!」を聞いていないのでちょっと寂しい感じがします。

怪盗キッドの予告状や衣装にも欠かせないお約束が！

怪盗キッドは予告状を出さずに盗みに入ることはありません。

いわば予告状を出すことで犯行現場をステージに変え、盗みを最高のマジックショーに仕立て上げるという演出を毎回行っているわけです。

予告状には毎回同じキッドマークが描かれており、ただ単に「〇月〇日に××を頂きに参上する」という予告だけでなく、暗号が書かれていることもあります。

キッドが必ず身につけているのが白いシルクハット、四つ葉のクローバーモチーフのモノクル、そして濃いブルーのシャツ＆赤いネクタイに白いタキシードとマントなので、この服装がキッドマークのもとになっているんですね。

夜の闇に現れた時の存在感は抜群で、彼が姿を現すと自然にみんなの視線が集まってしまいます。

怪盗キッドの呼び名の由来は？

実は「怪盗キッド」の正式名称は「怪盗1412号」です。

工藤新一の父、工藤優作が殴り書きのメモを「怪盗1412号→怪盗KID」としゃれて読んだことが由来で「怪盗キッド」と呼ばれるようになったのです。

ほかにも「令和のルパン」「月下の奇術師」などと呼ばれることもあります。

キッドの衣装はフランスのモーリス・ルブランが創作した「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」へのオマージュですから「令和のルパン」と呼ばれるのはきっと彼にとって嬉しいことでしょう。

怪盗キッドを演じる声優は？工藤新一と同じ人なのはどうして？

怪盗キッドを演じておられるのは、山口勝平さんです。ご存知のとおり『名探偵コナン』では工藤新一役を演じておられます。

山口勝平さんのプロフィール

山口勝平（やまぐち・かっぺい）さんの本名は山口光雄（やまぐち・みつお）さん。通称「かっぺー」さんです。

1965年5月23日、福岡県福岡市のお生まれ。
身長160㎝、血液型はB型で、芸能プロダクション悟空の代表も務めておられます。

声優デビューは1988年の『どんどんドメルとロン』船員A役で、1985年には先に俳優として『青い彗星の一夜』珍獣ボラボラ役でデビューしておられました。

趣味・特技はイラスト・ギター・殺陣・落語で、twitterでは得意のイラストつきの発信も多数あります。

「らんま1/2」の早乙女乱馬役が声優として初めての主演でしたが、それ以来「魔女の宅急便（とんぼ）」「犬夜叉（犬夜叉）」「ONE PIECE（ウソップ）」「DEATH NOTE（L）」など超人気キャラクターの声を担当してこられた方です。

工藤新一の声も担当しておられますし、何とも素晴らしい経歴をお持ちです。サービス精神旺盛で怪盗キッドのコスプレ姿も見せてくださるかっぺーさん。今後のご活躍も楽しみです。

工藤新一と怪盗キッドはなぜ同じ声？どう演じ分けている？

山口さんが工藤新一に加えて怪盗キッドを演じることになった理由には”工藤新一の出番が少ないと山口さんが嘆いていたから”など諸説あるようですが、最も納得できる理由がひとつあります。

工藤新一と怪盗キッドの顔や背格好がそっくりなことです。

これは公式な設定として原作者の青山剛昌先生も認めていることです。同じ顔だから同じ声、というのは割とすんなり納得できる理由ではないでしょうか。

山口さん自身も、特に意識した演じ分けはしておらず自然にやっている、どちらかというと新一の方は真正面から顔を見て話す感じでキッドは上から見下ろして話す感じ、という風にとあるインタビューで答えておられました。

新一はあくまで事件の当事者の目線に立って時には熱く真実を追求していきますが、キッドはいつも冷静でポーカーフェイスを崩しません。

そのあたりのイメージの違いは山口さんの演技の力も大きく影響していそうです。

怪盗キッドの正体は？実は2人いる？

怪盗キッドの正体は高校生。実は今の怪盗キッドは2代目で、初代怪盗キッドは彼の父親でした。

怪盗キッドの正体はマジック好きのイケメン高校生！

怪盗キッドの正体は青山剛昌先生の漫画「まじっく快斗」の主人公、黒羽快斗です。

快斗は江古田高校の2年生で年齢は17歳。身長174cm、体重58kg、誕生日は6月21日です。好きなものはチョコレートアイスクリーム、苦手なものは魚とクラスメートの小泉紅子（こいずみ・あかこ）です。

父親が世界的マジシャンだったことからマジックが大好きで、腕前もプロ級です。

そんな快斗が思いを寄せるのは幼なじみの中森青子（なかもり・あおこ）。彼女は怪盗キッドを捕まえようと必死な中森警部の娘です。快斗は天才的な変装術で青子や中森警部になりすまし、盗みを成功させたことが何度もあります。
　
驚くべきは彼の頭脳で、なんとIQ400！ ルパン3世はIQ300だったので、そのはるか上を行く天才的頭脳の持ち主ということになります。だからこそあんな奇想天外な盗みの手口を次々と思いつくのでしょう。

今の怪盗キッドは2代目！初代はどんな人だった？

実は今の怪盗キッドである黒羽快斗は2代目です。初めて怪盗キッドと呼ばれたのは黒羽盗一で、快斗の父親でした。

世界的マジシャンだった盗一こそ、18年前のパリで怪盗淑女（ファントム・レディ）のピンチを救った男性。

というより彼女と一緒に事件に巻き込まれ、エッフェル塔からふたりで落下している間に未来の黒羽千景（快斗の母親）を口説いていました。

「君には、怪盗をスッパリ引退して、私の宝石箱に納まって頂きたいんだが」
「悪くない話だけど、その宝石箱…他の宝石は入ってないでしょうね？」
「もちろん」

快斗がキザなのは、父親の血を受け継いでいるからのようです。

この時黒羽盗一が身につけていたのが怪盗キッドの衣装でした。エッフェル塔からの脱出劇に目撃者が多数いたため、本来はマジックショー用に誂えたものでしたが怪盗用の衣装になったのです。

快斗が隠し部屋から発見した衣装は、父親から受け継いだものです。

ちなみに快斗も東京タワーから青子と一緒に落下したことがありますが、残念ながら青子が眠っていたため口説くことはできませんでした。

怪盗キッドの正体を知っている人物は？

怪盗キッドの正体が黒羽怪斗であることを知っている人は4人います。

一人目は黒羽盗一の助手を務めていた寺井幸之助（じい・こうのすけ）です。盗一が怪盗キッドだったこと、何者かによって殺されたことを快斗に伝えました。

ヘリコプターの操縦などあらゆる資格を持ち、マジックに必要なものをすべて準備してくれる頼もしい存在で、彼なしでは怪盗キッドは活躍できません。快斗からは「じいちゃん」と呼ばれています。

二人目は黒羽千影（くろば・ちかげ）で、かつて怪盗淑女（ファントム・レディ）として活躍した女怪盗でした。息子を一人日本に残したまま外国に遊びに行っている快斗の母親です。

三人目は白馬探（はくば・さぐる）で、犯行現場に残ったキッドの毛髪の鑑定結果を全国の高校生データと照合し、正体を科学的に推定しました。

四人目は快斗のクラスメイト小泉紅子です。赤魔術を使う魔女としての能力でキッドの正体に気がつきました。

世界で唯一自分の虜にならないキッドを魔術の力で自分の虜にしようとして失敗。逆に快斗のキザなセリフに心奪われて快斗を好きになってしまいました。

正体を知っている人物のうち千景は遠くから快斗を見守り、紅子は独自に快斗の目的に協力します。白馬も怪盗キッド＝黒羽快斗という明白な証拠を見つけるまでは真実を暴露するつもりはないようです。

怪盗キッドの目的は？宝石狙いの予告状が多いのはなぜ？

快斗は「パンドラ」という特別な宝石を探し当て、父親のかたき討ちをしようとしています。盗一がビッグジュエルを盗もうとしたことから、ある組織により事故を装って殺されました。

「パンドラ」は、言い伝えによれば月の光にかざすと赤く光る石が入った特別な宝石です。ビッグジュエルのどれかが「パンドラ」ですが、月の光で確かめないとどの石なのかわかりません。

ですから怪盗キッドは、盗んだ宝石を必ず月の光にかざしています。そうすることでその宝石が「パンドラ」かどうか確かめているのです。

パンドラを手に入れたものは「永遠の時」を手に入れられると言われています。組織のボスである「あの方」は何とかしてパンドラを手に入れようと、世界中のビッグジュエルを狙っているという訳です。

コナン以外にもいる！怪盗キッドのライバルたち

怪盗キッドのライバルといえば、最初に思い浮かぶのは江戸川コナン。怪盗と探偵という関係は、永遠のライバルと言っていいでしょう。

コナンとキッドの意外な共通点や、コナン以外の怪盗キッドの存在を脅かすライバルたちについて詳しくご紹介します。

永遠のライバル！怪盗キッド黒羽快斗vs名探偵コナン工藤新一

コナンと初めて会ったときは「よぉボウズ…何やってんだこんな所で…」と呼びかけたキッドでしたが、ちょっとコナンと話しただけで「ボウズ…ただのガキじゃねーな…」と力量を認め、以後は「探偵君」「名探偵」と呼びかけています。

江戸川コナンはキッドが唯一力量を認めている名探偵

コナンにもまじっく快斗にも探偵や警察関係者が多数出てきますが、キッドが「探偵」と呼びかけるのはコナンだけ。それだけでもキッドにとってコナンが特別な存在であることがわかります。

おそらく頭の良さも互いに引けを取らないふたりは、自分の能力をためらいなく発揮できる相手がいることが嬉しくもあるのでしょう。そういう存在のコナンをキッドは219話『集められた名探偵！工藤新一VS怪盗キッド』でこう呼んでいます。

「最も出会いたくない･･･恋人ってトコロかな？」

どこまでもキザに表現するのがキッド流です。

キッドとコナンが仲良しに見えるのは共通点が多いから

人間は、自分との共通点が多い相手に親近感を抱きます。実はキッドとコナンには他の人とは共有しにくい珍しい共通点があるため、ふたりの間に「仲間意識」が生まれるのはある意味当然かもしれません。

共通点の一つめは、両親が有名人なことです。新一の父親は有名作家の工藤優作、母親は女優の工藤有希子。キッドの父親は世界的マジシャンの黒羽盗一、母親はかつて怪盗淑女と呼ばれた黒羽千景です。

怪盗淑女が盗んだ龍馬のお宝をめぐる事件ではキッドが「まぁお互い、母親には頭が上がらねぇってことで！」とコナンに声をかけています。有名人の母親をネタにこんな話ができる相手は、なかなか見つからないでしょう。

共通点の二つめは、幼なじみの同級生が好き、という点です。快斗と青子の関係と新一と蘭の関係がなかなか発展しないところもそっくりです。

名探偵コナンの134話「奇術愛好家殺人事件（解決編）」でキッドが
「どーもあの手の顔に弱くってね…」と蘭の顔のことに触れているとおり、中森青子と毛利蘭は性格はかなり違うものの顔も髪型も似ています。

共通点の三つめは、本人同士がもともとそっくりだということです。世界には自分とそっくりな人が3人はいる、とよく言われますが本当にそんな人に出会えたら、相手には非常に興味がわくはずです。

しかも顔だけでなく声、身長も全く変わらずスケートが苦手なところまで同じです。親近感を通り越して双子のような感じさえするでしょう。

こんなに特別な共通点があるふたりで、しかも頭の回転も同じくらい早いとくれば恋人のような特別な絆を感じても不思議はありません。

コナン以外にもこんなにいる！気になるライバルたち

キッドを狙うライバルは、コナン以外にも何人かいます。特に存在感の目立つ3人をご紹介しましょう。

人間離れしたパワーでガンガン押してくる京極真

京極真は、杯戸高校空手部主将を務める高校2年生です。国内にはもはや勝てない相手はおらず、世界に対戦相手を求めて現在400選無敗の空手家です。

原作者の青山先生によると安室透のボクシングも赤井秀一のジークンドーもかなわない作品中最強のキャラクターなのだとか。

鈴木財閥のお嬢様、鈴木園子を慕っており純朴でまっすぐな性格。意外にも嫉妬深く、園子が「キッド様ぁ～」とはしゃぐたびに心を乱しモノを壊したり人を叩きのめして発散する傾向があります。

キッドと直接対決できる時はここぞとばかりにパワー全開で襲いかかるので、そうなるとキッドは攻撃をかわすのが精いっぱいの状態です。

キッドが園子に変装したこともありましたが、京極真には手の指の長さの違いから見事に見破られました。結局は園子と京極の仲をとりもつ結果になったのもキッドの粋な計らいといえるかもしれません。

映画「紺青の拳（フィスト）」で再び直接対決しましたが、キッドのトランプ銃と京極の拳が相まみえる様子はアクション映画のワンシーンのようで見ごたえがありました。

キッドも推理力に一目置いている白馬探

白馬探は、全国的に有名な高校生探偵の一人です。『犯人はあなたです』『なぜこんなことを…』という決め台詞が似合うハーフのイケメンで、警視総監の息子というおぼっちゃま。ロンドンから帰国して江古田高校に転入、快斗のクラスメイトになりました。

常に懐中時計を持ち歩き、時間は西暦から0.01秒まで答えるのが特徴です。キッドが現場に残した髪の毛を高校生のデータベースと照合して正体が快斗であることを突きとめました。

ただ、キッドを自分の手で捕まえるまでは誰にも捕まってほしくない、と考えている様子。キッドにピンチ脱出のヒントを出すこともあります。名探偵コナンでは「ワトソン」という名のペットの鷹を連れて初登場しました。

ビッグジュエルの警備に白馬が関わっている場合、できるだけ彼がいない時を見計らって作戦を実行しようとするなどキッドは彼の探偵としての力を認め、一目置いています。

捕まるつもりはないが応援したい中森警部

怪盗キッドを捕まえることを”生きがい”にしている警視庁の中森銀三警部は、快斗のガールフレンド青子の父親です。

怪盗キッドとしてビッグジュエルを盗んだ際、警部に顔を見られたこともありました。ですが中森警部は初代怪盗キッドが再び現れたと思っているため、若い快斗の姿は「自分を欺くための変装」だと思っています。

快斗が怪盗キッドかもしれないと疑いを持ったこともありましたが、娘の青子がキッドの予告日に快斗とトロピカルランドでデートしたことで疑いは晴れました。

中森警部が落ち込んでいるときは得意のマジックを披露して励ますなど、快斗と中森警部の関係は良好です。

毎回怪盗キッドを捕らえられない警部ですが、キッドが宝石を警察に返す時、宛先はいつも中森警部。自分のせいで手柄を立てられない警部への精一杯の贈り物、といったところでしょうか。

かっこいい怪盗キッドが見られる劇場版映画はこれ！

これまでに23の劇場版映画がある『名探偵コナン』ですが、キッドはそのうち6作品に出演しています。

中でも映画デビュー作『世紀末の魔術師』でのキザっぷりは必見です。冒頭の登場シーンも素敵ですが、見どころはキッドが突然工藤新一として蘭とコナンの前に現れるシーン。

「君に一つ助言させてもらうぜ、世の中には謎のままにしといたほうがいいこともあるってな」 劇場版映画「世紀末の魔術師」より

そう言って最後は鳩だらけになり、姿を消してしまいます。なぜ工藤新一として姿を現しコナンのピンチを救ってくれたのか？その理由はぜひ映画を見て確かめてください。

もう一つおすすめしたい映画は『天空の難破船』です。ラストシーンの名セリフが忘れられません。

「そう、私は探偵ではなく泥棒…（蘭の手にキス）盗むのが商売…たとえ、それが人の心でもね…」

キザすぎるセリフと振る舞いですが、これぞ怪盗キッド！と思った方も多いのではないでしょうか。

実はこのセリフは宮崎駿監督が制作に関わった名作「ルパン三世カリオストロの城」へのオマージュにもなっています。銭形警部がヒロインのクラリスに語る名セリフ「奴はとんでもないものを盗んでいきました・・あなたの心です。」を思いだす方も多いことでしょう。

キッドは「令和のルパン」を自負し「コソ泥」と言われると「怪盗」と訂正するほどその呼び名にこだわりを見せます。身にまとう衣装もアルセーヌ・ルパンをイメージしたものですし、ルパンを意識したセリフが本当によく似合います。

怪盗キッドVS京極真も見逃せない！おすすめのテレビアニメ登場回

名探偵コナンのテレビアニメシリーズにキッドが登場するおすすめの回をご紹介します。

まずはキッドが初めて登場する76話「コナンVS怪盗キッド」です。記事の前半でちらっとご紹介しましたが、ふたりの初めての邂逅シーンは必見！緊張感のある画面から目が離せません。

132話～134話 の『奇術愛好家殺人事件(事件編・疑惑編・解決編)』ではある人物になりすましてコナンと対決します。「また会おうぜ名探偵･･･世紀末を告げる鐘の音が･･･鳴り止まぬうちに･･･ 」というキザなセリフが耳に残ります。

219話の「集められた名探偵! 工藤新一VS怪盗キッド」の前半は工藤新一とキッドの初対決エピソード。キッドが時計台の移築を阻止しようとするのですが、その理由は青子と関係があります。

356話の「怪盗キッドの驚異空中歩行」はキッドが登場する回の中でも非常に人気のあるお話。空中歩行のシーンには度肝をぬかれます。最後のコナンとキッドの長めのやりとりが楽しいのでおすすめです。

394－396話の「奇抜な屋敷の大冒険[封印編／絡繰編／解決編]」でもコナンとキッドのキザな会話が楽しめます。

キッドの「何が入っているかわからねーから、パンドラは箱を開けたんだ･･･開ける前から中身のわかってる宝箱なんて･･･つまんねーぜ？ 」という言葉に対して「バーロー。開ける前に中身を知るのが探偵なんだよ」と返すコナン。ふたりの立ち位置の違いがはっきり分かる会話でなかなか興味深い内容です。

最後におすすめするのは746-747話の「怪盗キッドＶＳ京極真」。極真のパワーのすさまじさを実感できる内容で、肩の力を抜いて楽しめます。

実はキッドは工藤新一以外の人物には1回ずつしか変装していません。このエピソードではどの人物に成りすましているのか注目です！

キッドは青子のハートを盗めるか？快斗と青子の関係が気になる！

怪盗キッドとしてのキザなセリフはもちろんかっこいいけれど、黒羽快斗の普通の高校生らしさが垣間見える青子との関係も見逃せません。

「けっけっけー」と大きな声で明るく笑う姿やクラスでマジックを披露して皆を楽しませる人気者の快斗は、こんな男子が本当にいたらいいなと思わせてくれる存在です。

お互いのことが好きなのに、素直に好きと言えない快斗と青子の姿は高校生らしい初々しさがいっぱい。まじっく快斗1412の7話「黒羽快斗の忙しい休日」ではその様子がほほえましく、キュンキュンさせられた人も多いことでしょう。

中森警部が”快斗が怪盗キッドではないか”と真剣に疑っていることを知った青子は、キッドが予告状を出した日に合わせて快斗をデートに誘います。

快斗の無実を証明するために勇気を出してデートに誘う青子の姿も、正体を悟られないよう限られた時間で必死に青子の隣に戻ってくる快斗の姿も、どちらも本当にいじらしく健気です。

実は青子の誕生日は9月で、誕生石がサファイアであることから青子という名前がつけられています。快斗もいつかは父親と同じように青子という宝石を自分の宝石箱に収めることができるのでしょうか。

【怪盗キッドまとめ】キザなセリフと素顔のギャップにこれからも目が離せない！

マジック好きの普通の高校生黒羽快斗が、ひとたび怪盗キッドに変装すると立ち居振る舞いも話す言葉も怪盗紳士に。

調子にのり過ぎて失敗することもありますが、どんな窮地に立たされても決してあきらめず、他の人には想像すらできないような方法で目的を達成する姿に心打たれる人は多いのではないでしょうか。

普段の生活で見せる三枚目な姿と、キッドとしてスポットライトを浴びつつキザなセリフでキメる姿のギャップに思わずはまってしまいます。

「客に接する時そこは決闘の場、決しておごらず侮らず相手の心を見透かし、その肢体の先に全神経を集中して持てる技を尽くし…なおかつ笑顔と気品を損なわず…いつ何時たりともポーカーフェイスを忘れるな」という盗一の言葉をモットーに、これからもずっとキザなセリフで私たちをドキドキさせてほしいものです。