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2019/10/02
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『あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)』のキャラや声優、見どころを徹底解説!【ネタバレあり】

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 シリーズが今すぐ観れる

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『あの花』こと『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は、2011年4月にフジテレビ系列の深夜アニメ放送枠「ノイタミナ」にて放送されたオリジナルアニメです。この記事では『あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)』のキャラや声優、見どころを徹底解説します!

目次

『あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)』とは?

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『あの花』こと『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は、2011年4月にフジテレビ系列の深夜アニメ放送枠「ノイタミナ」にて放送されたオリジナルアニメです。

疎遠になった少年時代の仲良しメンバー。夏の日を過ごした秘密基地。そして事故で目の前で亡くなった少女の幽霊。高校生のひと夏を通して仲間たちの絆を確かめ合うファンタジー作品。

幽霊少女の未練を探すというとっつきやすい物語のなかで、1話ごとに明かされる少年少女たちの心の闇と罪。そしてかつての仲間と共に向き合っていくことで生まれる新たな絆。そんな青春模様が視聴者の関心を惹きつけました

日本のアニメーション史に新たな歴史を刻んだこの作品を、あらすじから魅力、そしてキャラクターまでたっぷりと見ていきましょう。

『あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)』のあらすじ

「じんたん」こと宿海仁太は引きこもりの少年でした。高校にも通わず、生まれ馴染んだ町で避けて過ごす日々。ある夏、彼のもとに小学校時代の仲良しメンバーの1人で、事故で亡くなった本間芽衣子こと「めんま」の幽霊が現れます

せっかく化けて出たものの、どうして現れたのか忘れてしまっためんま。じんたんは仕方なく、彼女の未練探しに付き合います。

めんまが現れてからというもの、じんたんはまるで導かれるようにかつての仲良しメンバー「超平和バスターズ」の少年少女たちと再会していきます。安城鳴子――あなる。松雪集――ゆきあつ。鶴見知利子――つるこ。久川鉄道――ぽっぽ。その再会は、記憶に蓋をしたはずの「めんまの事故」を思い出させるとても辛いものでした

引きずり続ける罪の記憶。そのせいで歪んでしまったこれまでの人生。めんまの未練を探しに行くなかで、5人は過去と未来に向き合います

『あの花』の魅力を徹底解析! 作品が持つ3つのポテンシャル

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放送から月日が経ってなお、今も愛され続けている『あの花』。いったいこの作品のどんな点が、それほどまでに視聴者の心を掴んだのでしょうか?

ここでは詳細なあらすじやキャラクターの紹介に先立って、『あの花』に詰まった3つの魅力を解き明かしていこうと思います。あなたが『あの花』を好きになる理由が、ここにあるかもしれませんね。

『あの花』の魅力その① “あの日”の事故で壊れた子供たちの人生 過去の罪と向き合うつぐないの物語

『あの花』最大の魅力のひとつに、夏アニメじみたビビットでポップな色使いで描かれるウェットでビターな物語、という作風が挙げられるでしょう。

親友の死というトラウマを抱える少年少女たちは、それを克服できないままにそれぞれ思春期を迎えます。無理をしてきた数年間の月日は、生涯のなかで最も多感なこの時期に、さまざまな形で爆発してしまっていました。
それは人間関係であったり。人生観であったり。はたまた失った心の代替行為であったり。グループが疎遠になり、ほぼほぼ赤の他人になった今でも、彼らはめんまの事故とあの日のメンバーに縛られ続けていました

この物語はめんまの幽霊という直接的なきっかけで、登場人物のそれぞれが彼女の死と、それに関わるトラウマと向き合っていくもの。それは必ずしも乗り越えるものではなく、丁寧に、心から向き合っていくものとなります。

これは誰しもが抱える、幼い日の些細な――だけども生涯覚え続けている失敗を重ね合わせていくものかもしれませんね

『あの花』の魅力その② 作品の聖地・埼玉県秩父市で繰り広げられる“平成”ノスタルジー

『あの花』の魅力のもうひとつには、少年時代の回想から「これでもか」と投げかけられる平成ノスタルジーがあるでしょう。

かつて『ALWAYS 三丁目の夕日』や『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』に代表される昭和ノスタルジーを扱った作品は、団塊の世代を中心の多くの大人たちの心を掴み、大ヒットを記録しました。

それらの例を借りれば『あの花』で描かれているものは「平成ノスタルジー」に他なりません。作品の舞台である埼玉県秩父市という山間のほどよい自然に囲まれた町並み。道を歩けば知り合いに出会うような狭いコミュニティー。仲良しグループで作る秘密基地と言えば昭和っぽさもありますが、そこで行われるのはゲー〇ボーイを持ち寄ってのポ〇モン風ゲーム大会。通信交換やバトルの行方に一喜一憂する毎日。そんな平成の時代がありのままに描かれています。

これらにノスタルジックな魅力を感じるということは、とっくに“平成”という時代が歴史として語られる時が来ているのかもしれませんね。平成から令和へと変わった今、より強い印象として感じることができるかもしれません。

『あの花』の魅力その③ 製作チーム「超平和バスターズ」はここから始まった!

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「超平和バスターズ」は監督:長井龍雪、脚本:岡田麿里、キャラクターデザイン:田中将賀の3人で構成されるアニメーション製作チームです。これまでの作品は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(テレビアニメ/劇場版)『心が叫びたがってるんだ。』(劇場版)。そして2019年に『空の青さを知る人よ』(劇場版)となっていて、原作という形でクレジットに登場します。

この「超平和バスターズ」とはこれまで話題にも出ている通り、じんたんたち仲良しグループのチーム名です。『あの花』のヒットをきっかけに、この時の製作チーム名を規格化。3人がメインとして集まった作品に、この名が使われていくようになりました。これまでの作品を経て、同い年ということもあり公私共にとても仲がいい3人。時には遠慮なく意見をぶつけ合い、喧嘩しながら、作品を作っているといいます

キャラクターの感情表現が得意な長井監督。緻密な人間描写と関係を描き出す岡田さん。『君の名は。』『天気の子』でも有名な愛されキャラ職人・田中さん。まさしく集まるべくして集まった、最強のチームと言えるでしょう

『あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)』のキャラクター・声優紹介

ここからは『あの花』に登場するキャラクターとそのキャストを紹介します。超平和バスターズを中心に、その家族たちも含めて、多くのキャラがめんまの死によって影響を受けているのが特徴的ですね。

超平和バスターズ

小学生時代にじんたんが幼馴染と結成した、いわゆる「ごっこ遊び」のグループ。平和のために活動することを信条としていましたが、めんまの死とそれぞれの成長によって自然消滅してしまいます

宿海 仁太(やどみ じんた)/じんたん 声優:入野自由/田村睦心(幼少期)

物語の主人公です。市立緑ヶ丘高校に籍を置いていますが、今は不登校になっています。

超平和バスターズ時代はみんなを引っ張るリーダー的な存在だったものの、めんまの死、母親の死、そして受験の失敗と不幸が続き今のようになってしまいました。リーダー的な気質はすっかりなりを潜めてしまい、びくびくと周りの目を気にして堂々と外も歩けない内向的な性格に。しかし仲間思いな面はかわっておらず、今の自分にできるせいいっぱいの力でめんまの成仏や仲間の困難と向き合います。そのなかで少しずつ、引きこもりも改善されていくようです。

基本的に頭がよく身体能力にも恵まれた神童のような少年ですが、努力を忘れてしまったことですっかり宝の持ち腐れに。また服のセンスも壊滅的なのか、それとも親が買ってきたものを着ているだけなのか、単色の生地に「地底人」「自由」など謎の単語が描かれたTシャツを好んで着ています

めんまと最後に交わした言葉が照れ隠しからの心にもない暴言だったことに長年心を痛め続けてきました

本間 芽衣子(ほんま めいこ)/めんま 声優:茅野愛衣

物語のヒロインです。ロシア人の血を引くクォーターで、日本人離れした銀髪と青い瞳が特徴的な少女です。幼い頃に川辺の事故で亡くなっていましたが、ある夏に成長した姿でじんたんのもとに現れます

性格は天真爛漫で嘘を吐けない素直な少女。見た目は成長しても心は死んだ当時のままのようで、子供のようにダダをこねる場面をよく見かけます。願いごとを叶えてもらいに来たのにその願いを忘れてしまうなど、ちょっと抜けたところも昔のまま。良くも悪くも人々の目に留まる彼女は、その死によって多くに人にトラウマを植え付けてしまいます

一方で幽霊となってからゆきあつの告白に真摯に向き合ったり、あなるがじんたんを好きなのを知っていて自分の気持ちをはぐらかしたりと、相手の気持ちを推し量ることができるように成長もしています

安城 鳴子(あんじょう なるこ)/あなる 声優:戸松遥

じんたんと同じ市立緑ヶ丘高校に通う高校生。幼い頃からじんたんに好意を寄せています。彼を追って底辺高校を選んだわけではなく、単純に学力的な問題で在籍しているようです。

子供時代は黒縁眼鏡に天然パーマという暗い印象でしたが、高校デビューという言葉が似合うほどにすっかりギャルのような風貌に。友人もそういった子たちが多く、よく一緒に遊び歩いているようです。しかし本来はそういった世界は肌に合わず、無理に合わせている様子。超平和バスターズが再集結するようになってからは、一層、自分の立場を見つめなおすようになります。

ゲームが好きかつ得意で、バイト先にもゲームショップを選ぶほどゲーマーな一面も。自分の嫉妬心から振った話題がめんまの死のきっかけになったことを、ずっと心に抱え続けていました

松雪 集(まつゆき あつむ)/ゆきあつ 声優:櫻井孝宏/瀬戸麻沙美(幼少期)

進学校である王大付属高校に通うじんたんらの幼馴染。幼いころから人望のあるじんたんにコンプレックスを持っており、成長した今でも何かと対抗心を燃やす言動が目立ちます。それ以外の時は飄々としたユーモアのある秀才のイケメン、という立ち位置で学校の女子からも人気があるようです。

めんまに恋心を抱いており、一度は告白したもののはぐらかされてしまった過去を持ちます。結果として答えが得られないまま彼女は死んでしまい、初恋が終わらないままずっと心に残し続けています。

めんまが亡くなったのも自分が告白して困らせてしまったからだと考えているようですが、結局のところは彼女の死に自分を関連付けたかった(めんまとの繋がりが欲しかった)と言うのが強いようです

鶴見 知利子(つるみ ちりこ)/つるこ 声優:早見沙織

ゆきあつと同じ王大付属高校に通う幼馴染。眼鏡がトレードマークの物静かな才女といった風貌と言動ですが、鋭い洞察力と観察眼を持つ少女です。一方で問題解決のためには荒療治的な手段をよく選び、本質的には度胸のある性格をしています

ゆきあつに好意を寄せており、幼馴染という立場で学校内外ではよく一緒に過ごしているようです。当然、彼のめんまへの想いとそれを忘れ切れていないことにも気づいていて、それが彼の重しになっていることも理解しています。同時に彼の「2番手」があなるであり、自分が選ばれることはないのだということも薄々気づいているようです

仮にそうだとしても、隣にいられることが彼女にとっての幸せだと言い聞かせています。

久川 鉄道(ひさかわ てつどう)/ぽっぽ 声優近藤孝行/豊崎愛生(幼少期)

超平和バスターズには一番最後に加入した、チームの弟分のような存在です。幼いころは背の低いちんちくりんな少年でしたが、成長した今では誰よりも大きな身長と体躯を持つようになり、すっかり見違えています。

高校には通っておらず、バイトをしながら溜まったお金で世界を渡り歩くような生活を続けているそう。秩父には久しぶりに戻ってきており、超平和バスターズの秘密基地に生活用品を持ち込んで浮浪者のように生活しています。もともとじんたんを尊敬していたためか、メンバーのなかでは真っ先にめんまの幽霊を信じ、「願い探し」に協力してくれました。口癖は「じんたん、すっげー!」。

めんまの死に関して誰よりも強いトラウマを抱えているようで、彼女を成仏させるために奔走する姿はどこか狂気じみても見えました

『あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)』の各エピソード【ネタバレあり】

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ここからは『あの花』の各話のあらすじを、一部ネタバレありで紹介したいと思います。ネタバレとは言っても核心部分の展開は書いていないので、どうぞ視聴する前にパンフレットを眺める感覚でご覧ください。

『あの花』第1話 超平和バスターズ

ある日、高校を自主休学していたじんたん(宿海仁太)の家に銀髪の少女が現れます。それは、かつて事故で亡くなった友人めんま(本間芽衣子)の幽霊でした。彼女は「みんなじゃないと叶えられないお願いがある」と迫りますが、肝心の願いごとは忘れてしまったよう。

みんな――とは小学校のころによく遊んだ近所の仲良しグループ「超平和バスターズ」のことゆきあつ(松雪集)とつるこ(鶴見知利子)は進学校へ進んで疎遠に。あなる(安城鳴子)は同じFラン高校に通うものの、派手な女子グループと一緒になって住む世界が変わってしまっていました。弟分だったぽっぽ(久川鉄道)にいたってはどこで何をしているのかすらも分かりません。

記憶そのままの天真爛漫な笑顔を浮かべる彼女に過去のトラウマが刺激されます。じんたんは忌まわしい記憶をやり直すかのように秘密基地へと向かいます。

『あの花』第2話 ゆうしゃめんま

秘密基地で出会ったのは行方知れずだったぽっぽでした。世界中を旅してまわっているという身も心も大きくなった彼に、じんたんは思わず気圧されてしまいます。ぽっぽは弟分だったころと変わらない無邪気な様子で、めんまの「願い探し」を手伝うと約束しました。

ぽっぽづてにゆきあつから、めんまの心残りと言えばゲーム「のけぞりモンスター」の「レアノケモン」をゲットできていないことじゃないかという話を聞いたじんたん。さっそく懐かしのゲームをプレイしはじめます。主人公の名前はかつてのめんまがそうしていた「ゆうしゃめんま」。ゲーム好きのあなるにも押しかけるようにして協力してもらうことになりますが、かつての仲間が集まるその光景はあなるのトラウマを刺激するものでした

『あの花』第3話 めんまを探そうの会

相変わらず、めんまの忘れた「願いごと」を探すじんたん。彼が学校に行っていないことを気にしためんまが学校へ行くよう迫ると、じんたんはそれが彼女の心残りなんじゃないかと考えて登校準備を整えます。しかし通学路の途中で出会ったあなるの友人にからかわれて、登校することはかないませんでした。

ある日、ぽっぽが秘密基地でめんまに似た少女を見かけたと言います。彼女の存在を「心の病」と思っているじんたんは、ぽっぽの言葉を素直に受け取れません。しかし「めんまを探そう」と妙に張り切るぽっぽは、かつてのメンバーを集めて秘密基地でのバーベキュー大会を企画。数年ぶりにあの日のメンバーが顔を合わせます

そこへ遅れてやってきたゆきあつ。彼は「途中でめんまを見た」とじんたんに得意げな表情で語ります

『あの花』第4話 白の、リボンのワンピース

ゆきあつの話を聞いた「超平和バスターズ」のメンバーは山のなかでめんまを探し始めます。彼はまるでそこにめんまが居るかのように彼女の言葉を代弁して語りますが、本物のめんまが見えているじんたんはゆきあつの言葉を否定します。証拠としてめんまが作ってくれた蒸しパンをみんなに見せますが、それには流石の仲良しメンバーも居た堪れない様子でした。

しかし後日、半信半疑ながらもじんたんの言葉に興味を持ったつるこは、ゆきあつを挑発するよう彼に頼みます。ともにゆきあつを追い詰めた2人は、他の2人とともに再び秘密基地を訪れます。そこへ現れたサラサラの銀髪に白いワンピースを着た人影4人は逃げる背中を追いますが、その正体は――

『あの花』第5話 トンネル

偽めんま騒動の発端となったゆきあつは、「めんまが死んだのは自分のせいだ」と過去の罪を語ります。それはめんまが死ぬ直前、ゆきあつが彼女へ告白して困らせてしまったこと。それがあの日、めんまを独りにさせてしまった理由だと感じ、心を痛め続けていたようです。

騒動に決着がつきましたが、ぽっぽはそれからも足繁くじんたんの家に通いめんまの成仏に協力します。そのあまりの熱心さと執着ぶりは、じんたんも息をのむほどでした。ぽっぽは見えないめんまに向けて「頼むから願いを教えてくれ」と懇願しますが、めんまの霊は「わからない」とすすり泣くだけでした。

どうやらぽっぽもまた、めんまの死になんらかのトラウマがあるようです

『あの花』第6話 わすれてわすれないで

今のところ、めんまの心残りとして考えられるのは「じんたんが学校へ行っていない」こと。彼は再び登校する決意を固めます

馬鹿にされるのを覚悟でたどり着いた教室ですが、クラスはあなるの援助交際疑惑でもちきりでした。じんたんは困っている彼女を助けるようにわざと悪目立ちしてみせます。ただそれが余計に恥ずかしかったのか、あなるはじんたんを連れて学校を飛び出しました。

行く当てもなく秘密基地へ向かうと、ぽっぽがめんま成仏のヒントを得るため、めんまの家に行こうと言い出しました。昔のままに残っているめんまの家で母親のイレーヌは彼らを喜んで出迎えますが、お線香をあげる姿を見守る視線はどこか冷ややかでした。そこでじんたんは大事な手がかりになるであろう、めんまの日記を手に入れます

『あの花』第7話 ほんとのお願い

じんたんはあなるとぽっぽと共にめんまの日記を読みますが、良くも悪くも子供の日記。あまり有益なヒントは得られません。しかしそのなかに「じんたんのお母さんを治してもらうお願いを神様にとどけるため花火を作りたい」というページを見つけた3人は、これが彼女の願いじゃないかと意気投合します。

既にじんたんの母・塔子は亡くなったあとでしたが、花火を打ち上げることに意味があると信じて作り方を調べ始める3人。しかし花火を作るにも打ち上げるにも特別な資格と年齢の壁があることを知り、八方ふさがりに。それでも諦めきれないじんたんは父・篤のつてで花火職人を紹介してもらいますが、たった1発であろうとも打ち上げ花火には子供からすれば莫大なお金がかかるもの。じんたんはアルバイトを始めます

着々と溜まっていく打ち上げのための資金。しかし、めんまの父・学がそれをやめさせようと水面下でうごいていました

『あの花』第8話 I wonder

じんたんたちは、花火を打ち上げるためにめんまの父・学に会いに再びめんまの家へと向かいます。しかし、出迎えてくれたのはイレーヌでした。彼女と話をしていくうちに、本当に反対しているのはイレーヌであったことを知る一同

めんまだけが死んだことで自分たちが恨まれていることを知ったみんなは、花火の打ち上げに消極的になってしまいます。結局のところ誰一人、めんまの幽霊を信じていなかったのです。じんたんだけは打ち上げを成功させるため、身体を壊してまでバイトを続けていました

あくまで幽霊の存在を主張するじんたんに、他のメンバーは業を煮やし始めています。いい加減、付き合いきれない。誰もがそう思いかけたところで、めんまはある行動に出ます

『あの花』第9話 みんなとめんま

めんまの機転により、彼女を認めることになった超平和バスタ―ズの面々。今までため込んできた彼女との関係を修復するように、一緒の時を過ごします。打ち上げの許可は、一番反対していたゆきあつの土下座によりなんとか得ることができました。あとは花火を作って、打ち上げるだけです。

ある日、じんたんがバイトから帰ると家にめんまがいません。慌てて探すじんたんですが、彼女は川で鯉を見ていました。消えてしまったのでは、と募る不安が晴れて安心するじんたん。しかし、彼女が本来死者であることを改めて思い返し、寂しい思いを感じます。今日までのめんまとの日々は、じんたんから「彼女が死んだ」という感覚を失わせてしまっていたのです

打ち上げの日は着々と迫ってきます。

『あの花』第10話 花火

打ち上げの前日。「結局何もできなかった」と言うぽっぽの計らいで決起集会を開くことになりました。心に迷いを抱えながらも集合するみんなでしたが、突然ゆきあつが「あの日」を再現しようと言い始めます。それは、めんまの死によって止まってしまった時間を動かすため。あの日、誰もが気づいていたじんたんの本心を語らせるためでした。

かくして、幽霊のめんまを前に5人の時間は動き始めます。それは時に、辛い真実を受け入れるもの。ひた隠しにした思いを認め合うもの。そしてめんまにとっても、自分はもうみんなといられないということを再認識するものでした

それでもめんまは自ら成仏の道を選びます。一方、幽霊だろうとなんだろうといっしょにいたいのならいたらいいと語るじんたん。

花火が打ち上がります

『あの花』最終話 あの夏に咲く花

花火はめんまを成仏させることができませんでした。めんまを除いて集まった5人は、もう一度打ち上げ花火のことを思い返します。自分たちは本当に、彼女のために彼女を成仏させようとしていたのか――と

じんたん以外の4人は、それぞれにそれぞれのトラウマを抱えながら、自分が楽になるためにめんまに成仏――消えて欲しいと考えていました。そしてじんたんはというと、めんまに消えて欲しくないとすら考えていました。すべてを吐き出し、こんどこそ彼女と向き合うことを決めたみんなでしたが、じんたんの家にいたはずのめんまの姿が消えてしまっていました。

薄れる意識のなかで、めんまは自分の願いを思い出します。そして最後の力を振り絞って、みんなにメッセージを残します。ようやく時が進み始めたみんなと同じように、めんま自身も止まってしまった時を動かすためのものでした

長い長いかくれんぼに、終わりが訪れようとしています。

『あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。)』アニメ後のリメイクが続々! アニメ版との違いは?

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2011年。アニメの売れ行きが原作の人気次第となりかけていた時代に、オリジナルアニメとして大ヒットを飛ばした『あの花』。アニメ終了後もその人気は止まず、リメイク作品が作られることとなりました。劇場版とドラマ版です

媒体も手法も大きく異なる両作品を、簡単にですが振り返ってみたいと思います。

劇場版『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』

劇場版『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は、アニメ版の製作チームによってつくられた劇場版タイトルです。公開は2013年8月。

もともと総集編映画として企画されたタイトルでしたが、単純な再編集上映を嫌ったスタッフの意志によりオリジナル展開を交えた全く新しい作品としての製作が試みられました

大雑把なあらすじは、めんまが成仏した1年後、超平和バスターズの5人はめんまからのメッセージをお焚き上げするために再会します。一緒にお焚き上げするためにそれぞれが準備した「めんまへの手紙」から、幼少期、そして1年前の夏の奇跡を思い出す――というものです。新規カットとして1年後パートのちょっと大人びたメンバーの日常や、アニメでは語られなかった幼少期のエピソードが描かれています

内容はどちらかと言えばアニメを鑑賞済みの観客向けで、『あの花』が記憶のなかで思い出になりかけている人々や頃合いを見計らった上映だったのではないかと考えられています。超平和バスターズの皆と一緒に『あの花』を振り返るような気持ちに浸ることができるかもしれませんね

深夜アニメ原作の映画としては、異例の大ヒットを飛ばした『映画けいおん!』に続く興行収入10億円突破を記録しています

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実写ドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は、ノイタミナでおなじみのフジテレビにて1日限りのスペシャルドラマとして放送されました。放送は2015年。

『あの花』の物語を踏襲しながら、約2時間のドラマにまとめるために一部の展開を省略、調整。設定面では配役の都合からか、めんまや母親イレーヌのロシア系の設定が削除され、純粋な日本人として扱われています

入り組んだ設定を廃し、わかりやすいストーリーと実写化により『あの花』を知らないお茶の間層に向けた作品作りが行われていました。尺の都合上、原作を視聴済みの視聴者には物足りない部分もあるかもしれません。それでも、新たなファン層を開拓したという点でも有意義な作品であったと感じます。キャストもキャラクターの特徴を押さえたものになっていて、実写化にありがちな原作からかけ離れたような違和感はほとんどありません。制作陣の原作へのリスペクトが感じられる作品です

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