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2019/06/25
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『いちごの唄』はエモすぎた!! 30代独身女子が忘れかけた青春を思い出した話

2019年7月5日(金)公開の映画『いちごの唄』。銀杏BOYZの楽曲をモチーフに、脚本家の岡田惠和と銀杏BOYZ峯田和伸が紡いだラブストーリーとして公開前から大きな話題を呼んでいます。公開に先駆け30代独身女子が「恋を忘れた私でも楽しめるのか…?!」という疑問を解消するために試写会に行ってみました。本記事ではあらすじや鑑賞時にぜひチェックしていただきたい作品の見どころをご紹介します。

目次

「全力で、恋した時間は、永遠なんだ。」のキャッチコピーに身震いした『いちごの唄』

「全力で、恋した時間は、永遠なんだ。」

試写会案内のハガキに描かれているのは、赤い花畑に寝転ぶふたりの男女。そして、『いちごの唄』というタイトルの上にこの言葉が書いてありました。

見た瞬間、私は思いました。

絶対、プライベートでは行かない作品のジャンルだと(笑)

「全力で、恋した時間なんて、とうに忘れたし…!!」

と自虐的な想いを抱えながら、六本木の試写会会場に向かいました。

『いちごの唄』とは? 恋愛、友情、青春のすべてがここにある。

会場に着き、パンフレットをいただきました。パンフレットの1ページめのIntroductionには、太文字でこう書いてありました。

「親友といつでも一緒だった頃の無敵な気持ち、恋した時の喜びと切なさ。青春のすべてがここにある。」

たしかに、学生時代を思い返すと、親友と一緒にいろんな馬鹿なことをしていた頃は自分たちのことを“無敵”と思っていた気がします。

『いちごの唄』の原作は、小説「いちごの唄」で、銀杏BOYZのボーカル・峯田和伸さんと、『雪の華』や『ひよっこ』などの作品を手掛けてきた脚本家・岡田惠和さんがタッグを組み作り上げたと記載されていました。

出典:amazon

パンク・ロック・バンドの銀杏BOYZさんの名曲がモチーフになっている物語であり、本作のために「いちごの唄」の楽曲を書き下ろしたとのこと。

作中では、なんと銀杏BOYZのボーカル・峯田和伸さんも“ラーメン屋役”で出演しています!

(C)2019「いちごの唄」製作委員会

“動揺の身震い”から“感動の身震い”に?!

「全力で、恋した時間は、永遠なんだ。」のキャッチコピーのとおり、主人公の笹沢コウタを中心に、彼を取り巻く人々の不器用な、けれども涙が出るほどに必死に毎日を生きる姿がこれでもかと描かれていました。

劇中で怒涛の如く押し寄せる切ないシーンの数々に、涙、涙、涙。

日々の忙しさで青春のきらめきなんて、とうに忘れてしまっていた30代女子の私でも作品にどっぷり感情移入できました。

当初キャッチコピーにたいして“動揺の身震い”をしてた私でしたが、その身震いは鑑賞後、“感動の身震い”に変わったのです!

映画のために銀杏BOYZさんが書き下ろした新曲「いちごの唄」も素晴らしく、エンドロールの最後の最後まで楽しめました。

私は銀杏BOYZさんをまったく知りませんでしたが、試写会の後、帰りの電車で銀杏BOYZさんの楽曲をiTunesで検索していました。

銀杏BOYZファンなら、聴いていた当時のことがフラッシュバックして、なおさら目頭が熱くなってしまうのではないでしょうか?

世代や性別問わず、忘れかけた青春を思い出せる『いちごの唄』。

ぜひ、みんなに観てほしい。本気でそう思える作品でした。

10年ぶりの再会!親友の命日にだけ会える、学生時代の女神・千日とコウタの恋!

公開に先駆け、映画『いちごの唄』のあらすじをご紹介します! aukanaオリジナルの簡単な人物相関図も作成してみました。

主人公・笹沢コウタは冴えなくて不器用だけれど、いつも明るく優しい心を持つ青年。

現在は親元を離れて高円寺にあるアパートで暮らしながら、パートのおばさんたちと共に冷凍食品工場で働いています。

コウタは中学生の頃に、当時の親友だった伸二を目の前で交通事故で失うというつらい過去が…。

伸二は幼少期から孤児院「いちご園」で育てられた男の子。いちご園で暮らす小さな子供たちの頼れるお兄さん的な存在でした。

伸二とコウタは出会ってすぐに打ち解け、親友になります。

(C)2019「いちごの唄」製作委員会

そして、同じクラスの天野千日(あまのちか)をこっそり「あーちゃん」と呼んでは、可愛らしい千日を遠くから憧憬の眼差しで見つめる日々を送っていたのでした。

(C)2019「いちごの唄」製作委員会

そんなコウタは伸二の命日でもある七夕の日、高円寺で千日と中学生以来の再会を果たします。

衝撃的な再会に驚きつつも、当時はただ見つめるだけの存在でしかなかった千日とおしゃべりができたことにすっかり舞い上がるコウタ。

別れ際、コウタは勇気を振り絞って千日に提案します。

「また会えないかな」

コウタの提案に、頷いて返す千日。

「そうしよう。今日会ったところで、来年の今日・・・また」

(C)2019「いちごの唄」製作委員会

お互いの住んでいる場所も知らない、電話番号も交換していない。

そんな曖昧な関係性のふたりが、七夕の日にまた再会することはできるのでしょうか…?

究極の片思い?! 1年に1度だけ会える千日を想い続けるコウタはこじらせ男子

(C)2019「いちごの唄」製作委員会

みなさんは「好きな人に一年に一度しか会うことができない」といわれたら、我慢できますか?

多くの方は恐らく「無理!」と答えるのではないかと思います。そして「この時代、会えなくてもLINEとかでやり取りすればいいじゃん…」と思いますよね(笑)

『いちごの唄』に登場するコウタと千日は、七夕の日の再会を約束したもののお互いの家や連絡先を知らないため、当日に会う以外は一切連絡を取ることができません。

今の時代では考えられないほどのプラトニックな関係性。

それでも千日と再会し、次に会う約束ができたことに喜びを隠しきれないコウタ。自宅の壁かけカレンダーに毎日バツ印を入れ、次の七夕の日を楽しみに待ちます。

約束の日が来るまでひたすら相手のことを考え続けるだなんて、まさに運命によって引き離された織姫と彦星のよう。

一途に待ち続けるコウタの健気な姿に、「コウタ、頑張れ…!」となんとも言えないムズムズした気持ちになります(笑)

いくら想い人である千日の気持ちを尊重しているとはいえ、現代社会でここまで辛抱強く待てる人はなかなかいないのではないでしょうか。

そう考えると、好きな女の子に対して一途過ぎるコウタは、ある意味“こじらせ男子”なのかも。

物語にちりばめられた回想シーンは号泣必須! コウタや千日の悲しい過去に迫る

『いちごの唄』は、若者によるキラキラとした青春映画…ではありません!

物語は現在から過去(中学時代)の回想、千日との再会を楽しみに待つコウタの日々などを織り交ぜながら展開していきます。

コウタが人に語りたがらない伸二の事故。厄介なお隣さん・アケミとの別れから、災害のボランティア先で出会った中学生の女の子など。

登場人物の抱える悲しい過去や真相が明らかになっていくにつれ、切なさで胸が締め付けられるような気持ちになります。

天真爛漫なコウタだからこそ刺さる! 日常の中に親友の姿を見た時の表情

(C)2019「いちごの唄」製作委員会

いつでも明るく場を和ませる性格のコウタですが、伸二の死は彼の中で少なからずトラウマとなっているようです。

高円寺の街中を自転車で全速力で走り去っていく男子中学生を見たとき、意中の女の子の後をこっそり付けて歩く男子中学生たちの姿を見たとき「…バカだなあ」とさみしげに微笑むコウタ。

男子中学生の彼らと自分の過去(伸二との日々)を重ね合わせているのでした。

天真爛漫なコウタが抱える過去の闇。唯一の親友の伸二を思い出すときの、ふとした表情が胸に刺さります。

千日との再会によって、コウタはつらい過去を乗り越えることができるのでしょうか。

主人公・笹沢コウタを演じるのは古舘佑太郎さん

明るく無邪気な性格でありながら、心の中に悲しい過去を抱えているコウタ。そんな彼を演じているのは俳優の古舘佑太郎さんです。

フリーアナウンサーである古舘伊知郎さんの息子で、ロックバンド「2」を率いるミュージシャンとしても活躍中です。

本作の脚本を務める岡田惠和さんとは連続テレビ小説『ひよっこ』への出演を通しても関わりがありました。

不器用だけど一生懸命! 等身大の若者の姿を全力で演じる古舘さんの姿は必見です。

「ありがとう。生きていける」天の川の女神・千日が抱えてきた過去とは?

(C)2019「いちごの唄」製作委員会

「あーちゃん」こと千日は可愛らしくもどこか影のあるキャラクター。

職場での出来事や同じアパートに住む風変わりな住人のことを喜々として話すコウタに対し、千日は楽しそうに相槌を打ちながらも決して自分のことを一切話そうとはしません。

車にぶつかりそうになった自分を庇ったことで事故で亡くなってしまった伸二。

コウタと同じく、伸二を失った過去を持つ千日もまたトラウマを抱えて生きています。

中学卒業後、彼女はどんな思いを抱えて生きて来たのか? これまでに語られなかった伸二との過去や、コウタとの別れ際「ありがとう。生きていける」と言った彼女の本当の気持ちとは?

真実が彼女の口から語られたとき、涙せずにはいられないラストが待ち受けていることでしょう。

ヒロイン・天野千日を演じるのは石橋静河さん

物語のヒロインである天野千日を演じているのは石橋静河さん。

ダンサーとしての経歴も持ち、近年では映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』や連続テレビ小説『半分、青い。』にも出演している注目の女優です。

『いちごの唄』でメガホンを取った菅原伸太郎監督は、石橋さんについて「明と暗が演じ分けられ、笑顔がとびきり素敵な方」と評しています。

映画『きみの鳥はうたえる』で第28回日本映画批評家大賞主演女優賞も受賞した石橋さん。

可愛らしくも心に暗い影を落とす千日。そんな繊細なキャラクターを演じる石橋さんの圧巻の演技をぜひチェックしてみてくださいね。

『いちごの唄』は2019年7月5日公開! 青春を忘れかけている人こそ観てほしい!

(C)2019「いちごの唄」製作委員会

今回は古館祐太郎さん・石橋静河さんがダブル主演を務める映画『いちごの唄』のあらすじや見どころをご紹介しました。

『いちごの唄』は、全国の映画館で2019年7月5日(金)に公開!

正直中学生の青春の記憶など忘れかけており、「全力で、恋した時間は、永遠なんだ。」なんていわれても「…いつの話だ!!」とついツッコミを入れずにはいられなかった30代女子の私。

しかし、ひとりの男の子と女の子が重い過去を受け入れ、新たな未来に向かって輝いて行く姿に鑑賞後は清らかな涙を流さずにはいられませんでした。

銀杏BOYZファンの方はもちろん、大人になり、あの頃の青春を忘れかけている人にもぜひ見ていただきたい今作!

銀杏BOYZの紡いで来た音楽や、舞台である高円寺や環七(東京都道318号環状七号線)通りの風景と共に描かれる、主人公の不器用でまっすぐな姿に、きっとあなたも“エモい”気持ちになれること間違いなし

ひとりで見に行くのもよし、恋人と見に行くのもよし。青春を共にした友達を、久しぶりに誘ってみてもよいかもしれませんね。

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