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2017/05/08
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スープ!汁物!お飲物!綿貫芳子『オリオリスープ』

美味しいものを美味しく食べたい。その気持ちにどこまでも正直な主人公が次から次へと魅力的なレシピを編み出していく。

読んで作って食べられるグルメ漫画

主人公は「旬」を味わう天才

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女の子が美味しいものを美味しそうに食べる話。そう言ってしまえば王道でシンプルなグルメ漫画なのだけど、『オリオリスープ』に出てくる女の子は一味違う。食べ物の「旬」を知り、それを最大限に活かす知識と術を持っている。

原田織ヱは本の装丁などを扱うデザイン事務所に所属するデザイナー。容姿端麗で仕事もきちんとこなす彼女は、仕事中に給湯室で作ってしまうほどスープが大好き。『オリオリスープ』はそんな主人公が多種多様なスープを作りながら様々な人間と関わっていく姿を描いている。

ひとことにスープといっても、彼女のつくるスープの幅はあまりに広い。その名の通り欧米料理にでてくる「スープ」、味噌汁やお吸い物など日本料理の「汁物」、ジュースや甘酒などの飲み物、食材をジューシーに調理した煮込みや煮浸し…とにかく汁気のある料理ならなんでも登場するのだ。

織ヱ自身が料理をするシーンは圧巻。旬の食材を見つけた時の期待感や食材を調理する最中の高揚感、そしてそれを口にしたとき一気に湧き上がる幸福感。織ヱの豊かな表情が、美味しいものを美味しく食べることの素晴らしさを鮮やかに伝えてくる。

さらに織ヱは旬を食べるだけではない。ストーリーの合間には季節に因んだ風習が豆知識的に取り入れられる。原田織ヱは味覚だけでなく全身で「旬」を味わう天才なのだ。

人と人をつなぐスープ

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毎話、主人公がスープを作り食べるのかというとそういうわけではない。デザイン事務所で共に働く仲間たち、仕事で付き合いをもつ作家、住んでいるアパートの住人といった人々と織ヱがどのような関係を築いていくかも見どころだ。

親しい人とさらに親交を深めるために、人に想いを伝えるために、誰かと話すきっかけに、この漫画ではそこにいつもスープがある。特に、天真爛漫な織ヱのことをあまり良く思っていないデザイン事務所の同僚弥燕(ビエン)。スープを通して織ヱと彼の仲が変わっていく様子は要注目だろう。

公式クックパッドで同じものがつくれる!

山小屋チーズに骨つき肉…いわゆる「マンガ飯」は時々どうしようもなく食欲をそそる。登場人物たちが幸せそうに頬張っている姿はなんとも魅力的だ。同じものが食べたくて店を調べたりレシピの再現を試みたことがある人も多いのではないだろうか。『オリオリスープ』のレシピも再現したくなるものばかり。実際に作ってみた!という声も。

織ヱは調理をしながら行程をさりげなく説明してくれる。とはいえ、再現したくても難しそうで手が出ないなんてこともあるだろう。

そこで助かるのが公式のレシピ。『オリオリスープ』はクックパッドに公式キッチンをオープンしている。第1話で織ヱが事務所の給湯室で突然つくりはじめた菜の花とベーコンのクリーム煮、織ヱと弥燕が後輩を思いながら食べた芽キャベツのクリーム煮など印象深いメニューがピックアップされている。

『オリオリスープ』を読んでいる人と盛り上がりながら食べるのも、あるいは毎日の献立のヒントとして使うことも期待できる素敵な一杯を探してみるのも楽しいだろう。

「オリオリ」は「折々」だけじゃない?!

ところで「オリオリスープ」の「オリオリ」ってなんだろう。真っ先に思い浮かぶのは「四季折々」の「折々」旬を味わうスープを表すのにぴったりだ。けれども実はこの言葉、それ以外の意味があるらしい。

作者のコメントによると、
「ハワイの言葉で祈りや幸福…祝詞を意味する「オリ/oli」それが2つ続いた「楽しい」を意味する「オリオリ/olioli」」(コミックより抜粋)
という意味もあるのだそうだ。

四季折々の美味で幸福をあじわう楽しみ、ささやかなのだけどとっても大切な感覚を繊細に描き出す漫画『オリオリスープ』現在3巻まで発売中だ。

参考元

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