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出典:amazon

2019/01/20
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不朽の名作『キャプテン』復活! 39年ぶり続編となる『プレイボール2』の内容は?

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月刊少年ジャンプで1972年から1979年まで連載されていた、ちばあきお原作の人気野球漫画『キャプテン』。MLBのイチローも影響された不朽の名作である本作の初代主人公である谷口タカオの高校進学後を描いた『プレイボール』から、実に39年ぶりとなる続編がグランドジャンプで連載されることになりました!気になるその内容とは?

目次

『キャプテン』とは?

1972年より月刊少年ジャンプで始まった、ちばあきお原作の中学野球を舞台とした野球漫画です。主人公・谷口タカオが墨谷二中に転校してくるところから物語は始まります。

野球部に入部しようとした谷口は以前自分が所属していた野球の名門校・青葉学院のユニフォームを身に着けていたことから墨谷のメンバーから大物と期待されてしまいます。

しかし、実は谷口は青葉の二軍、それも補欠だったのです。皆の期待を裏切らないために、陰で猛特訓した彼はその不屈の根性を認められて次期キャプテンに指名され、墨谷を引っ張る存在となっていくのでした。

昭和の時代のスポ根漫画として、当時の野球少年達にはバイブル的な存在でした。
現在もプロの一線で活躍するイチローを始め、多くのプロ野球選手にも影響を与えた作品です。

原作はアニメや実写化もされ、今なお根強い人気を誇る野球漫画の金字塔として知られています。
ちなみに兄は『あしたのジョー』のちばてつお、弟は『4P田中くん』などの原作で知られる七三太朗です。

墨谷二高進学後の物語『プレイボール』

『キャプテン』は歴代のキャプテンにチームが受け継がれ、谷口が卒業した後も作品は続いていきました。
『プレイボール』は谷口が墨谷二高に進学後の物語です。

『プレイボール』でも、中学最後の青葉との試合中での怪我で指が曲がったまま、という設定が受け継がれています。
当時は送球もままならなかった谷口ですが、持ち前の努力でそれを克服していきます。
やがて墨谷二中を卒業し、入学してきたかつての後輩である丸井、イガラシらと夏の甲子園を目指すのでした。

かつての仲間たちと再び試合に臨むと言う展開は、少年漫画の王道ながらも読者を昂らせずにはいられません。

気になる『プレイボール2』の内容は?

原作は作者であるちばあきおの体調不良による連載中断となり、1978年で作品は止まっています。
そして、その6年後の1984年に作者のちばあきおが亡くなったことで、未完の作品となってしまいました。

この未完の名作の続編を『おれはキャプテン』や『ロクダイ』の作者であるコージィ城倉が手がけることとなったのです。
コージィ城倉は『グラゼニ』や『ショー☆バン』などの漫画原作の際には森高夕次名義で数々の名作野球漫画に関わったことでも知られている作家です。

これまでも完成度の高い野球漫画の傑作を輩出してきた作家による『プレイボール2』は、絵柄を見てもわかる通り、再現度の高さがうかがえます。

また、コージィ城倉のこれまでの野球漫画作品を見ての通り、野球に対しての、『キャプテン』と言う作品に対しての愛が感じられます。
絵柄の再現度はほぼ完ぺきと言っても過言ではありません。

物語は連載中断時からの再開

連載再開と言う広告見出しからも解るように、物語は原作が中断したところから始まります。

物語は、墨谷二高が甲子園常連校との練習試合で力の差を感じ、チームを立て直そうと現有戦力で苦心する場面から再開されます。

丸井、イガラシにかつて墨谷二中を苦しめた井口も加わり、徐々に懐かしい顔ぶれと共に戦力が集まりだした頃の中断だっただけに、約40年ぶりの夢の競演と言えます。

プレイボール2|集英社グランドジャンプ豪華連載陣 http://grandjump.shueisha.co.jp/original/playball2/files/assets/basic-html/page-1.html

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主要登場人物は?

物語は『プレイボール』の続きであることから、当然主要登場人物も当時のままで登場してきます。

ファンにはお馴染みの面々ですが、この機会に前作からのおさらいをしていきましょう。

谷口タカオ

本作の主人公で『キャプテン』の初代主人公です。彼が墨谷二中に転校する所から物語が始まり、弱小野球部を全国屈指の強豪に鍛え上げました。

勘違いから始まった部員の期待に応えるため、文字通りの血のにじむ特訓を繰り返して実力と信頼を勝ち取った努力の人です。その愚直なまでの努力はことあるごとに彼が口にし、体現してきたまさに作品を象徴する人物です。

普段はやや気の弱いお人好しで、決断力に欠けていると評されていますが、野球に対してのひた向きさ、時には非情とも取れる判断を下すことのできるキャプテンです。彼を一言で表すのであれば「努力」しかありません。

『プレイボール2』第一話ではレギュラーメンバーを決めることに苦心する姿が描かれており、谷口をキャプテンに任命した前キャプテンの田所との会話が描かれています。

丸井

谷口の一年後輩の黒丸の鼻が特徴の選手です。新キャプテンとなった谷口の世話係のように付き添い、人の良い谷口にキャプテンとしての威厳を持つようハッパをかけた最初の人物でもあります。

作中でも短気で暴力を振るう描写も多い彼ですが、面倒見が良く、チームメイトとの衝突の絶えないイガラシや近藤との絡む場面も多く描かれています。卒業後もちょくちょく墨谷二中の様子を見に来ることから、卒業した登場人物の中で一番登場頻度が高いのも彼なのです。

作中一番の谷口シンパであるも、決して盲目的ではなく、谷口を叱咤激励してきたのも彼なのです。墨谷二高を受験失敗し、朝日高校に入学しても秋には墨谷二高に
編入することとなりました。加藤とは同期で朝日高校でも一緒となり、後に一緒に墨谷二高に編入することになります。

単純で短気と言う欠点がある彼ですが、2年時にイガラシにレギュラーを奪われて退部を考える繊細な一面も持っています。挫折も経験した彼は谷口の後を継いでキャプテンとなりますが、アニメでは原作では描かれなかったキャプテンに指名されたエピソードが追加されています。

『プレイボール2』では生意気な井口に説教するシーンが描かれているので、これまで通りの立ち位置で描かれることが予想出ます。

イガラシ

『プレイボール』では墨谷二高入学のところで連載が中断してしまったため、活躍がほとんど描かれなかった彼もいよいよ選手として登場します。

『キャプテン』では一年時より丸井からレギュラーを奪い、ずば抜けた野球センスで何度もチームを救ってきた完成度の高い選手です。全てのポジションを経験したと言うだけあり、内野守備は鉄壁で投手としても小柄ながら速球と多彩な変化球でチームの大黒柱です。

口が悪く生意気な性格のために丸井とはよく衝突しましたが、谷口が抜けた後の墨谷二中を二人で支え続けました。丸井の後を受け継ぎ、キャプテンとなってからは墨谷二中を全国制覇に導く快挙を成し遂げています。

『プレイボール2』では彼と井口のどちらかを投手として使うかで秤にかけられることとなります。野球センスは相変わらずのようで、投手の層が薄い墨谷二高でイガラシを投手として育てるか野手としての能力を伸ばすかで谷口が葛藤します。

相変わらずの能力の高さを思わせ、今後イガラシが投手として活躍するのか、野手として活躍するのか注目です。また、弟の「慎二」の出番も期待されます。

井口源次

『キャプテン』では、谷口がキャプテンとして最初に対戦した江田川中学の一年生でエースで4番として登場しました。立ち上がりが悪いため、回が早いうちは荒れ球ぎみですが、徐々に制球力が定まると重く速い速球で墨谷二中を苦しめました。

イガラシとは小学生の頃からの知り合いで、井口のことを知るイガラシのアドバイスから井口攻略のきっかけを掴むこととなります。イガラシ三年時では青葉学院を破って地区予選決勝の相手として立ちふさがり、変化球を覚えて墨谷二中を最後まで苦しめた相手として描かれました。

『プレイボール2』では井口が後輩たちに練習している所から始まり、彼を墨谷二高にスカウトした田所に咎められている描写がされています。イガラシとは逆に傍若無人な態度にあまり変化はなく、丸井に叱られている様子です。

本作での最初の難問として、井口とイガラシどちらを投手として育てるかの話が展開されます。このことから、『プレイボール2』では彼が重要人物視されていることがうかがえます。

元墨谷二中メンバーたち

墨谷二高に在学していることが解っているのは丸井、イガラシ、島田、加藤正男、久保となっています。丸井の言葉ではあと一人いるようですが、それが誰なのかも気になるところです。

『プレイボール』では対戦相手として登場した松下、未登場の近藤、イガラシ慎二、JOY、牧野、松尾の再登場が待たれます。その他、東都実業に進学した青葉学院の元エース・佐野なども今後どのように物語に絡んでくるのかが気になります。

まさに正統派続編と言える期待大の完成度

コンセプトは「何も足さない。何も引かない」と作者直筆による続編に対するコメントを寄せているコージィ城倉が描く墨谷二高の面々は、かつてちばあきおが描き躍動していたキャラそのものです。

絵だけではなく、「谷口たちだったらこうするだろう」と言ったキャラの思考や動きまで再現しているのです。それも昭和のテイストを匂わせながらと言うのが注目すべきポイントと言えるでしょう。

各方面の著名人も注目する不朽の野球漫画の続編『プレイボール2』の今後の展開に目が離せません。

参考元

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