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出典:amazon

2019/02/01
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漫画好き必見! コマ割のセオリーを学べる漫画5選

漫画を描く人にとって、コマ割とはストーリーを組み立て形にしていく楽しい作業ですが、苦手とする人が多いのも事実です。 自分の中のふんわりとしたイメージだけで描いていても、読者には伝わりません。今回は漫画の中でも「コマ割」を学習することに特化したセオリーとなる作品について紹介します。

目次

コマ割ってなに?

私たちが何気なく読んでいる漫画は、ストーリー構成や作画技術だけではなく、「コマ割り」という作品の印象を左右する技法が取りいれられているのです。

漫画を魅力的にみせる技法「コマ割」

コマ割とは、漫画の中のレイアウトであり、「時間」「空間」「感情」などの流れを、瞬時に読者に伝えることができる構図の総称です。

漫画を読んでいると当たり前のように、視線が導かれていくのもコマ割りの技術であり、「視線誘導」という効果をもたらします。

コマ割ひとつで作品の印象が変わるだけではなく、キャラクターの感情が伝わりやすくなり、読者を作品の世界に引込む役割も担っています。

このことから、どうやって構図を考えたりすればいいか、コマ割をどのようにすればいいのか悩んでしまう漫画家志望者も多いでしょう。

コマ割に正解はない!

作者の自由にコマを割っていいのですが、独創的すぎるものは読者がついていけなくなってしまいます。
趣味で描いている分には問題ないのですが、やはり持ち込みや賞に応募するような「商業向け」作品では、必要最低限のセオリーを学ぶ必要があります。

「正解がないのだから、やりたいようにやる」というのもいいでしょう。
例えば、「魔人探偵脳噛ネウロ」や「暗殺教室」のヒット作を生み出した松井優征は独創的なコマ割で有名ですが、インタビューの回答をみると、全て緻密に計算されているものです。
独創的なコマに誘導していく中で、セオリーをしっかりと踏まえて構図を作成しています。

松井先生のように、演出上「あえて」独創的に作ればインパクトを与えますが、全編独創的なコマ割では、読者がついていけなくなってしまいます。
セオリーを知ることは、個性を殺すのではなく、効率的に読者に漫画の世界感を伝えられるノウハウを知るということです。

前置きが長くなりましたが、次の章から本題となるコマ割のセオリーを学べる作品を紹介いたします。

手塚治虫作品

日本の漫画界をけん引し、日本の漫画の父であり「漫画の神様」といわれる日本漫画界の第一人者です。

その作品はどれも有名作といっても過言ではなく、「ブラックジャック」「ジャングル大帝」「鉄腕アトム」など、漫画を読まない人も手塚作品に登場するキャラクターは必ず知っているといっても過言ではありません。

「AKIRA」の大友克洋先生、「ドラえもん」の藤子不二雄先生といった多くの漫画家が、手塚先生を敬愛し影響を受けていると発言しています。

今では当たり前のように使われている、コマをぶち抜き躍動感を表現するコマ割も手塚先生が発祥とされています。
また映画のようなアングルを取りいれたり、「擬音」を発案し世間に定着させたりとその功績は数えきれません。

今読んでも新しいと感じることができる手塚治虫作品はコマ割を探求したい人にとって、バイブルであり必修科目であるともいえるでしょう。

ドラえもん

人気長寿アニメとして、2017年現在もアニメ放映されている「ドラえもん」は誰もが知っている人気キャラクターですよね。
そんなドラえもんの原作は、漫画のセオリーとして、紹介されることもしばしばあります。

藤子・F・不二雄いわく漫画は「映画と同じ」で、映画から生まれた漫画の技法などを、紹介している著書も有名なので、読んだことがある漫画家志望者も多いでしょう。

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上記の著書では漫画のコマ割ノウハウについて紹介しているのですが、基礎となる理論だけではなくフカンやアオリ、ズームといった表現方法の使いどころなどが丁寧に解説されています。

他のテクニック本との大きな違いは、「ドラえもんをよく知っている」ことです。
コマ割は文法理論になるので、難しく感じることが多くあるでしょう。

テクニック本を購入しても、買って満足。を経験した方もいると思います。
しかしドラえもんのストーリーを出しながら説明が進んでいくので、イメージしやすく、その技法で結果が出ているので、話に没頭できるのが強みといえるでしょう。

ドカベン

スポーツ漫画の金字塔ともいえるのが野球漫画のルーツでもある「ドカベン」です。
迫力のあるコマ割や、映画技法を取りいれ「人間の動き」が1番かっこよくみえる構図をピックアップしていることから、井上雄彦先生や冨樫義博先生をはじめとする多くの漫画家がドカベンを「影響を受けた作品」として紹介しています。

実際にドカベンを読むとわかるのですが、スラスラと読める作品なので「みせ場」というのは、必ず目が留まってそのコマをじっくりとみてしまいます。
これは「視線誘導」というコマ割の高等技術で、キャラクターの目線や体、擬音、セリフのレイアウトなどを使い次のコマに視線を誘導するものです。

プロとアマの大きな違いとしても挙げられる視線誘導は、意識して読むと作者の意図を感じ取ることができるので好きな漫画を開いて読んでみてくださいね。

高橋留美子作品

まさに「お手本」として多くの漫画家志望者がオススメ作品として挙げるのが、高橋留美子先生の作品です。

「るーみっくわーるど」と称される高橋先生の漫画の世界感は独特で魅力的。
「うる星やつら」「犬夜叉」「らんま1/2」など数々の名作を生み出しているので、知名度が高いのはもちろんですが、るーみっく作品は視線誘導、1ページ漫画でもすぐオチに目がいかず、驚きを楽しめるといった、文法論が話題になっています。

またキャラ作りも参考にできる点がたくさんあります。

るーみっく作品にはセリフだけでキャラクターがわかるという特徴があります。
これはキャラクターの話し方や、考え方、語感のテンポの良さも特徴として挙げられます。

HUNTER×HUNTER

「ネームの心理に最も近い男」として知られる冨樫義博先生の作品は漫画家志望者だけではなく、漫画家にも多くのファンを抱えています。

話作りを理論的に考え、メソッドを組み立てて作るようになり、その一環として漫画だけではなく、短編集を読んで、自分で話を作るとしたらどう膨らませるか、といったことに注力したのだとか。

冨樫先生の作品はストーリーやキャラクターの心情だけでなく、コマ割や構図が洗練されていることが挙げられます。
「躍動感」「間」「視線誘導」全てがトップクラスで、気持ちの移り変わりや、キャラクターが隠していた気持ちの本質、本人にとってどれだけ重要なことかを、セリフだけではなく、構図の魅せ方から伝えています。

冨樫先生の作風からもわかるように、漫画を作るのには「情報力の多さ」が鍵になってくるということ。
そして自分の中にしっかりと「落とし込む」「理解する」ことに時間をかけ、継続的に行うことが重要だといえるでしょう。

最後に

好きな漫画をとにかく模写するのも練習のひとつです。
コマ割はいわば理論なので、模写した数だけ自分の表現の幅が増えていきます。

最近ではSNSなどを使い、作品の作成過程を掲載したり、ストリーミング配信したりしている漫画家も増えてきています。

さまざまな作家からいいところを盗み、自分の技術として落とし込みましょう。

参考元

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