主演・窪田正孝で実写化！悲劇の鬱物語「東京喰種トーキョーグール」

原作コミック「東京喰種」

あらすじ

物語の主人公は、大学に通う平凡な学生「金子研」。平凡を絵に描いたように彼は読書とコーヒーを愛し、喫茶店でコーヒーを飲みながら読書をするのが至福のひととき。

ある日、友人とコーヒーを飲み談笑していると、持っていた本がきっかけで、ある女性と知り合うようになります。前からその女性に好意を寄せていた金木。彼女にデートに誘われて、喜んで行くも、途中で事故に遭い瀕死の重傷を負ってしまいます。

ただ普通に恋をしていたーー

その事故がきっかけで、金木の人生は狂っていきます。金木の人間としての生命は潰えていました。内臓の移植によって一命を取り留めた彼でしたが、移植されたその内臓は、誰の手違いだったのか喰種の内臓だったのです。

彼は喰種の内臓を移植されたことにより、人の血肉を摂らなければ、生きていけない体に作り替えられてしまっていました。

人生をあらわすとしたら、それは悲劇だーー

一瞬にして明るい世界から、日の目を避ける喰種の世界に落とされた金木。この先の自分の人生に絶望します。

しかし絶望していても、お腹は空くし、生きていくために「何か」を食べなくてはなりません。しかし、食べ物を得ることが出来ず、段々と弱りゆく彼。そんな彼を同じ喰種の少女が助けます。

ふたつの世界に居場所がある唯一の存在

喰種は凶悪で恐ろしく残虐な生き物だと思っていた彼。しかしその少女との出会いが、彼の人間と喰種についての考えを、少しずつ変えていきます。

ーー相手のことを知らないまま、間違ってるって決めてしまうなんて・・・そんなのが正しいなんて、僕には思えないーー

実写で描かれる喰種の世界

原作漫画が大ヒット連載中の「東京喰種」実写映画化2017年７月29日に公開予定です。

映画「東京喰種」導入

ーー喰種が支配する世界。平凡な毎日を送っていた金木研は、ある不慮の事故により、喰種の臓器を移植されてしまう。人間から喰種に作り替えられてしまった金木。絶望に押しつぶされそうな彼を助けたのは、彼が嫌悪していた喰種だった。

喰種が働く喫茶店「あんていく」。そこで、彼は喰種にも人間と同じような生活があり、彼らも泣き笑い、人間と変わらない感情を持って生きていることを知るーー

映画版「東京喰種」主要な登場人物

●金木研（かねき　けん）役：窪田正孝

テレビ放送されたドラマ・デスノートの夜神月役や、ラストコップの望月役を演じた注目俳優、窪田正孝が金木役を務めます。

本作の中で、金木の中に救いはあるのか、それとも絶望のままに終わるのかーー人間と喰種との戦いと共に、彼の心の変化が注目されます。

●霧嶋 董香（きりしま　とうか）役：清水富美加（千眼美子）

NHK連続テレビ小説「まれ」の蔵本一子役や、「世界一難しい恋」の堀まひろ役などをこなす今注目の若手女優です。

本作のヒロイン。生まれながらの喰種で、ある事件のために孤児となります。愛称はトーカ。前髪で片眼を常に隠しています。男勝りで粗野な振る舞いが見られるものの、同じ喰種の仲間達の危機には、必死に守ろうとする仲間思いの優しい面があります。

●真戸 呉緒（まど くれお）役：大泉洋

「救命病棟24時」佐倉亮太役、「ハケンの品格」の東海林武役など、個性的でトリッキーな役を演じています。

本作では、喰種捜査機関の男性捜査官。人間。彼は喰種に妻を殺された過去を持っています。喰種に対し非常に強い憎しみを持っており、残虐非道で心身共に苦しみを与える事に喜びを感じています。

あのシーンも実写化･･･？

月山習（つきやま　しゅう）役：松田翔太

月山習は喰種の名家「月山家」の月山財閥の御曹司。美食家（グルメ）とも呼ばれる喰種。食材（人）に対して偏執的なこだわりを持っている。

東京喰種には、思考がぶっとんだキャラクターが数多く出てきます。月山習もその一人。彼はモデルのように整った容姿の美食家の喰種。喰種でありがら人間の濃く芳しい匂いを持つ金木に興味を持ち、彼を捕食しようと暗躍するのですが･･･

金木と対峙し、彼を追い詰めた時に発するフランス語混じりのセリフ、滲み出す彼の本質を表すちょっと危ないシーンは必見です。

「東京喰種」の注目ポイント

喰種の見分け方は「コーヒー」にあり？

喰種は、人間の食べ物は口に出来ず、口にしても嘔吐感が襲い普通に食事をすることは出来ません。ただ、例外的に「コーヒー」だけは、喰種であっても人間のようにたしなむことが出来ます。

「東京喰種」でコーヒーを口にするキャラクター。全てが、そうだとは一概に言えませんが、喰種を見分けるポイントの一つと考えて良さそうです。なぜなら、限られたページ数で沢山の事を表現する必要がある漫画。そこに、無駄な描写があるとは思えないからです。

主人公「金木研」に紐付けられたタロットカードの数字

登場人物には、それぞれを意味するタロットカードの番号が、漫画の絵の中に隠されています。

主人公金木研は、「12番吊るされた男」･･･犠牲・自己犠牲や困難の意味。

彼が愛読している高槻泉の８作目にあたる作品のタイトルは「吊るしビトのマクガフィン」
このことも、関係がありそうです。

当然彼以外にもタロットカードの番号が、隠されたキャラクターは存在します。「東京喰種」には、こういった物語に関係しそうな伏線が、騙し絵のように漫画の中にさりげなく散らばっています。

こういった見方をして読み込んでみると、「もしかしたらあの人は裏切り者なのでは･･･？」「実は生きてるのか･･･？」「やはりあの人はそういうキャラクターの位置づけだったのか･･･」など、考察が進んでいきます。東京喰種が、何度も読み返してしまう、中毒性のある漫画だと言われる所以はそこにもあります。