『残念女幹部ブラックジェネラルさん』 タイトルからして変な作品です。 最近は凄い美人だったり、秀才だったりと人より優れている女性である筈なのに、なぜか「残念」な要素を持った女性キャラクターが主人公になった作品が流行です。 この作品の主人公もそんな女性なのですが・・・
●あらすじ
「ブレイブマン」は、超人的な身体能力で戦う正義のヒーロー。
そんな彼が対峙した悪の組織、「RX団」。
「RX団」の女幹部『ブラックジェネラル』が「ブレイブマン」の前に立ちはだかる。
しかし、この女幹部『ブラックジェネラル』、実は「ブレイブマン」の熱烈なファンだった。
●残念だけど残念じゃない作品
・元々はpixivでブレイクした人です。
作者の『jin』は、【コッパミジン】という名の個人サークルで活動していた人です。
活動の場はネットが主体でしたが、pixivで投稿していたマンガ「いいオークの日」が人気となります。
そこから、トントン拍子でKADOKAWA/富士見書房の『ドラゴンコミックスエイジ』で本作品の連載を開始します。
最初の人気作「いいオークの日」は、「生真面目なオーク」と「残念な言動のエルフ」という組み合わせのドタバタコメディです。
その設定は、本作品のプロトタイプと言っても良いでしょう。
『残念女幹部ブラックジェネラルさん』については、最初に読み切り版が発表されています。
現在、読み切り版はpixiv内で公開されています。
・アメコミな世界観
設定的には、マーベルなどのアメコミに見られる設定となっています。
「正義の味方」と「悪役(怪人)」の勧善懲悪の世界で、警察も怪人への対応は「正義の味方」が担当としている。
本作品のヒーロー「ブレイブマン」以外にも正義の味方が複数存在しています。
また、「悪役」も同様で主人公「ブラックジェネラル」の所属する「RX団」以外にも悪の結社が存在しています。
少年ジャンプの「僕のヒーローアカデミア」や「太陽戦士サンレッド」など、この設定は同系列のマンガではデフォルトになっています。
しかし、ギャグマンガになると悪の結社は、あまり悪くなくなるのが通例。
当然、「RX団」も全員で海水浴へ遊びに行ったり
ボスは結社内の予算を着服して、趣味のフィギュアを購入したりと可愛らしく活動しています。
・残念女子だらけ
主人公である悪の女幹部「ブラックジェネラル」は、ヒーロー「ブレイブマン」が好きすぎて、奇天烈な行動を連発します。
元々、悪役への志望動機も「ブレイブマン」が好きで近くで見たいからという邪な動機。
そのため、自ら作戦を放棄したりと、ブレイブマンと怪人の戦いに割り込むなどやりたい放題です。
彼女だけが特殊かというと、そうでもなく…。
登場する女性キャラは、どこかしら「変」な女性ばかりです。
まあ、男性陣も「ブレイブマン」以外にマトモな人は登場しませんけど…。
そんな「変」な人達が集まってストーリーが展開する本作品。
最近多い「セリフ」で笑いをとるマンガ作品では無く、マンガらしい大仰なリアクションで笑わせるギャグマンガです。
他と違うアクションやストーリーで笑わせる作品である事で、他のコメディやギャグマンガと違う作品になっています。
・女子力は高い?
「ブレイブマン」を見ると暴走する「ブラックジェネラル」。
しかし、自分でもその性格は自覚しているらしく、自分の行動や性格に狼狽することもしばしば。
ですが、部下の面倒見も良く、「RX団」における実行部隊の長として優秀な様子。
さらには、成り行きで受けたヒーローのアシスタントになる研修では、優秀過ぎてヒーロー戦隊への加入を勧められる程。
性格・能力と水準以上、さらにはナイスバディと「ブラックジェネラル」は、見た目は100%な女性。
でも肝心な悪の幹部としては、ブレイブマンが好きすぎてイマイチな様子です。
・こっそりとアニメ化されています。
本作品は、スマホ専用動画配信サイト『タテアニメ』でアニメ化され、全10話が配信予定です。
2017年6月現在では、1話が配信されています。
●まとめ
2017年6月現在、単行本は2巻出版されています。
マンガらしい、ドタバタなリアクションで笑わせるコメディです。
特にシリアス要素は無いので安心して頭をカラッポにして楽しめる作品です。
参考元
- ・参照リンク:残念女幹部ブラックジェネラルさん | 富士見書房
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